蒸留酒をベースに、さまざまなフレーバーを加えて造られる「リキュール」。カクテルの材料やお菓子の風味付けなど、幅広い用途で使いやすいお酒です。甘口で飲みやすい銘柄が多く、お酒初心者の方にも適しています。
リキュールは果実系や種子系、薬草系など数多くの種類が揃っており、モノによって味わいの個性が異なるのがポイントです。そこで今回は、種類ごとの特徴や楽しみ方などを解説し、リキュールのおすすめの銘柄をご紹介します。
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- 目次
- リキュールとは?
- リキュールとスピリッツの違い
- リキュールの種類
- リキュールのおすすめ|果実系
- リキュールのおすすめ|ナッツ・種子系
- リキュールのおすすめ|薬草・香草系
- リキュールのおすすめ|特殊系
- リキュールの売れ筋ランキングをチェック
- リキュールの楽しみ方
- リキュールには賞味期限がある?
リキュールとは?

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リキュールとは、蒸留酒・醸造酒をベースに、香り成分や甘みなどを加えて造られる混成酒のことを指します。蒸留酒に比べて、アルコール度数を抑えた銘柄が多く揃っているのが特徴。口当たりがよく、飲みやすく仕上がったモノが豊富です。
リキュールの定義は国によって異なるものの、香味成分から「果実系」「ナッツ・種子系」「薬草・香草系」「特殊系」の4つに分類されるのが一般的。カクテルの材料やお菓子作りに使われるのが人気ですが、ストレート・ロックで楽しめる銘柄も揃っています。
リキュールとスピリッツの違い

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リキュールとスピリッツは似ているものの違った製造工程で造られるため、異なる種類として扱われています。混同しないよう、まずリキュールとスピリッツの特徴をしっかり押さえておきましょう。
スピリッツとは蒸留酒全般を指す名称であり、原料をアルコール発酵させた醸造酒を蒸留して造られます。数多くの種類があるなかでも、「ジン」「ウォッカ」「ラム」「テキーラ」は「世界4大スピリッツ」と呼ばれ、カクテルベースの定番としても人気です。
一方で、リキュールとは、ベースになるスピリッツに果実や薬草などで香り付けを行い、甘みをブレンドしたお酒を指します。
リキュールの種類
果実系

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果実系のリキュールは、果実由来の華やかな香りと甘くフルーティーな味わいが特徴です。比較的アルコール感が抑えられているモノが多く、お酒が得意ではない方でも飲みやすいといわれているのがポイント。色鮮やかな種類も豊富で、カクテルを美しくおしゃれに演出します。
原料にはオレンジなどの柑橘類のほか、カシスを代表とするベリー類、ライチやマンゴーといった多種多様な果実を使用。ジュースや炭酸水との相性もよく、自宅で手軽にカクテルを楽しみたい方にもおすすめです。
オレンジの果皮を原料に使ったリキュールは「キュラソー」とも呼ばれ、お菓子の風味付けとしても広く扱われています。無色透明なモノは「ホワイトキュラソー」ですが、色素を添加したモノは色に応じて「ブルーキュラソー」など呼称が変わります。
ナッツ・種子系

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ナッツ・種子系のリキュールは、コーヒーやカカオのほか、ココナッツ・ヘーゼルナッツなどを香味成分に使用しています。味わいは製品によって異なりますが、ほかの種類のリキュールに比べて甘みが強く、香りや味わいに重厚感があるのが特徴です。
カクテル作りのほか、お菓子の風味付けやアイスクリームのトッピングなど、幅広い用途で使いやすいのがポイント。牛乳と割り合わせて、リラックスタイムのおともや食後のデザートカクテルとして楽しむのもおすすめです。
薬草・香草系

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薬草・香草系のリキュールは、リキュールのなかで最も古くから造られてきた種類で、かつては薬酒として用いられた歴史を持ちます。ハーブの香りが際立つ味わいが特徴で、甘いリキュールが苦手な方にもおすすめです。
炭酸水と相性がよいほか、果実系やナッツ・種子系リキュールのカクテルのアクセントに使えるのもメリット。独特のクセがある銘柄も多く、好みが分かれるものの、幅広いスタイルで楽しめる点が魅力です。
アルコール度数の高い銘柄が揃っているのもポイント。なかでも「シャルトリューズ・ヴェール」のアルコール度数は55%もあり、飲みごたえを重視したい方に適しています。
特殊系

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どの種類にも当てはまらないリキュールは、特殊系のカテゴリーに分類されます。現在では製造技術の進歩により、多彩なバリエーションのリキュールがラインナップ。個性的な味わいを楽しみたい方におすすめです。
特殊系のリキュールには、クリーム・紅茶・ヨーグルト・卵黄を使ったモノも。幅広いカクテル作りに応用できるほか、スイーツへのトッピングやお菓子の風味付けなど、さまざまな用途で使えます。
リキュールのおすすめ|果実系
ルジェ(LEJAY) クレーム ド カシス
カシスリキュールの元祖として広く認知されている由緒ある銘柄です。フランス産カシスのなかでも、ノワール・ド・ブルゴーニュ種とブラック・ドーン種のみを厳選して使用。保存料を一切使わず、約6~8週間の時間をかけてゆっくり浸漬させて造られています。
飲み方は炭酸割りや、オレンジジュースと割り合わせる「カシスオレンジ」が人気です。そのほか、チョコレートケーキやアイスクリームにトッピングすれば、大人のスイーツとしても楽しめます。
ルジェでは本銘柄のほか、10種類以上の豊富なフルーツフレーバーがラインナップ。果実系リキュールの入門編としてもおすすめです。
ボルス(Bols) ブルー
1575年創業のオランダ・アムステルダムのリキュールの名門、ボルスが手がけるブルーキュラソーです。原料にはオレンジの果皮と数種類のハーブを使用。フレッシュな香りとパワフルなオレンジフレーバーに加え、ユニークな後味が心地よく残ります。
ターコイズブルーの美しい色味が魅力で、カクテルを色鮮やかに演出。ホームパーティーなどの華やかなシーンにもおすすめです。ジンジャーエールやサイダーといった炭酸飲料と相性がよく、割り合わせるだけでお手軽カクテルを楽しめます。
ボルスのリキュールは果実系のほか、カカオやヨーグルトなど幅広いバリエーションのフレーバーが揃っているのが特徴。カラーラインナップも豊富なので、さまざまなカラーカクテルを作りたい方はチェックしてみてください。
ディタ(DITA) ライチ
ライチのエキゾチックな風味を堪能できるリキュールです。クセや苦みのない上品な味わいに仕上がっており、透明感のある酒質は幅広いカクテル作りに適しています。
割り材はオレンジジュースやグレープフルーツジュースのほか、トニックウォーター・コーラなどの炭酸飲料、紅茶・ウーロン茶とも好相性。割り材の種類を選ばず、自由なスタイルで楽しめるのがおすすめのポイントです。
コアントロー(COINTREAU) コアントロー
世界中のバーテンダーやパティシエから高い支持を得ているオレンジリキュールです。原料には良質なスイートオレンジとビターオレンジの果皮を使用。ほかのオレンジリキュールに比べてエッセンスの含有量が高く、甘みを抑えたバランスのよい味わいが特徴です。
コアントローはテキーラ・ライムジュースと合わせる「マルガリータ」をはじめ、ブランデー・レモンジュースにプラスする「サイドカー」など、さまざまなスタンダードカクテルに使われます。自宅で本格カクテルを楽しみたい方にもおすすめです。
カクテル作りだけでなく、お菓子の風味付けにもぴったり。チョコレートのほかケーキやゼリーなど、幅広いレシピにオレンジのアクセントを加えられます。アルコール度数は40%と、リキュールのなかでも高いのがポイントです。
マンゴヤン(Mangoyan) マンゴヤン
マンゴーの芳醇な味わいを閉じ込めたリキュールです。ベースにはカリブ海産の高品質なラムを使用。マンゴーの甘みを追求しつつ、バニラのアクセントを加えることで、よりふくらみのある華やかな風味を実現しています。
宅飲みで手軽にカクテルを楽しむなら、炭酸水のほか、オレンジジュースやパイナップルジュースと割り合わせるのがおすすめ。また、牛乳で割ればマンゴープリンのような味わいになり、食後のデザートとして堪能できる点も魅力です。
デカイパー(DE KUYPER) オリジナル ピーチツリー
桃本来の風味豊かな味わいを追求して生まれたリキュールです。黄桃果汁を使用し、クリアな酒質に仕上がっているのが特徴。熟した桃の香りが際立つライトな飲み口は、世界各国のリキュールファンから高評価を得ています。
シンプルな割り材で本格カクテルを楽しめる点も魅力。炭酸水と割り合わせる「ピーチツリーサワー」をはじめ、オレンジジュースで割った「ファジーネーブル」やスパークリングワインと合わせる「ベリーニ」など、多彩なカクテルが作れます。
グランマルニエ(Grand Marnier) コルドン ルージュ
幅広い用途で使えるプレミアムオレンジリキュールとして、世界中で知名度が高い銘柄です。厳選された高級コニャックをベースに、ハイチ産のビターオレンジの果皮を原料に使用。オレンジの甘い香りと、まろやかでコク深い味わいが特徴です。
リキュールながら、アルコール度数は40%と高いのがポイント。オレンジジュース・炭酸水と合わせるカクテル「グラン・オー」のほか、本格ショートカクテル作りにも使われます。カクテルに加え、複雑な香味をじっくりと堪能できるストレートもおすすめです。
グランマルニエはパティシエ界でもオレンジリキュールの最高峰として扱われており、チョコレートやケーキなど、さまざまなお菓子作りに愛用されています。肉料理の風味付けにもぴったり。汎用性の高さが魅力です。
パッソア(PASSOA) パッソア
世界で初めて自然のパッションフルーツを原料に用いたリキュールです。人工香料は一切使用せず、パッションフルーツ本来のエキゾチックな風味を楽しめるのが魅力。色味は「パッソアカラー」とも呼ばれる鮮やかなピンクで、グラスを華やかに演出します。
割り材はとくにフルーツジュースとの組み合わせがおすすめ。オレンジジュースで割る「ビバ・パッソア」をはじめ、パイナップルジュース・レモンジュースと合わせる「オーガスタ7」など、パッソアの風味をより一層引き立てるカクテルレシピがあります。
印象的なブラックベースのボトルを採用しているのも特徴。おしゃれな見た目だけでなく、デリケートなリキュールを紫外線から守るという役割を兼ねています。
ヒプノティック(HPNOTIQ) ヒプノティック
美しいターコイズブルーの色味が魅惑的な印象を与えるリキュールです。原料には7種類以上のフルーツを使用しており、フランス産のプレミアムウォッカとヒプノティック専用の高品質なコニャックをブレンド。甘酸っぱい味わいと、さわやかな余韻が特徴です。
アルコール度数は17%で、ストレートやカクテルなど、幅広い飲み方に対応。トニックウォーターで割り、仕上げにカットライムを添える「ヒプノトニック」は、見た目がきれいな清涼感あふれるカクテルとして広く人気です。
ジムビーム(JIM BEAM) アップル
世界的に愛されるバーボンブランド、ジムビームが手がけるバーボンベースのリキュールです。青リンゴのナチュラルフレーバーがバーボンに加わることで、ほどよくジューシーでリッチな味わいを実現。バーボンファンの方にもぴったりです。
アルコール度数は32%と高めで、しっかりとした飲みごたえが魅力。青リンゴの甘みやバーボンのバニラのような風味をダイレクトに味わえるストレート・ロックのほか、炭酸水・ジンジャーエールと割り合わせてハイボールとして飲むのもおすすめです。
リキュールのおすすめ|ナッツ・種子系
カルーア(KAHLUA) コーヒーリキュール
コーヒーリキュールを代表するブランドとして、世界各国で親しまれている銘柄です。お酒が得意でない方でも飲みやすい、濃厚なコクとまろやかな甘みが凝縮された味わいが特徴。リラックスタイムからホームパーティーまで、幅広いシーンで楽しめます。
原料には、メキシコでも有数の良質なコーヒー豆の産地、ベラクルス州で収穫されたアラビカ種コーヒー豆を全量使用。コーヒーの抽出液にサトウキビの蒸留酒・バニラ・カラメルを混ぜ合わせ、8週間休ませた後にろ過・瓶詰めを行い、出荷されます。
飲み方は牛乳で割る「カルーアミルク」が人気のスタイル。寒い季節はあたためた牛乳で割り、ホットカクテルとして飲むのもおすすめです。好みでシナモンパウダーを振りかければ風味にアクセントが加わり、より香り豊かなカクテルに仕上がります。
マリブ(MALIBU) マリブ
厚みのあるココナッツフレーバーを堪能できるリキュールです。カリブ海産のホワイトラムをベースに使用しており、酒質は無色透明。シャープでメリハリのある香味バランスを楽しめます。
マリブのコンセプトは、カジュアルでミキサビリティーの高いお酒。冷蔵庫にあるさまざまな飲み物と混ぜ合わせるだけで、手軽においしいカクテルを作れる点が魅力です。コーラやオレンジジュース、牛乳など、好みの割り材を使って自由なスタイルで楽んでみてください。
モーツァルト(MOZART) チョコレートクリーム
偉大な作曲家であるモーツァルトの生まれ故郷、オーストリア・ザルツブルクで造られるチョコレートリキュールです。厳選された良質なカカオと生クリームを原料に使用しており、とろけるようなまろやかな甘みに仕上がっています。
同社は、高周波数がリキュール製造の最終工程において、適切な環境を生み出すことを発見。本製品は実際に熟成の工程でラウドスピーカーを用いて、モーツァルトの楽曲を2晩にわたって聴かせて製造されています。
飲み方は、チョコレートの甘美な味わいを堪能できる牛乳割りのほか、ロックもおすすめ。バニラアイスにトッピングするのも人気のスタイルです。スイーツが好きな方もチェックしてみてください。
ディサローノ(DISARONNO) アマレット
1525年にイタリアのルネッサンス時代に誕生した、アンズの核を主原料にしたリキュールです。現在では世界で500種類以上存在するとされる、アマレットリキュールの元祖。ブランデーにアンズの核を浸漬させ、17種類のハーブエキスを加えて造られています。
色味は美しい琥珀色で、バニラやアーモンドの豊かな香りに加え、上品な甘みのある味わいが特徴。杏仁豆腐のような風味ともいわれています。お菓子作りにも使われることが多く、焼き菓子をはじめ、ティラミスなどの生菓子の風味付けにもおすすめです。
アルコール度数は28%で、さまざまな飲み方に対応。香味を堪能できるストレート・ロックのほか、ジンジャーエールで割る「アマレットジンジャー」やウイスキーと合わせる「ゴッドファーザー」など、本格カクテルを手軽に楽しめる点も魅力です。
フランジェリコ(Frangelico) フランジェリコ
イタリア・ピエモンテ州のヘーゼルナッツを使って作られているリキュールです。原料には天然のヘーゼルナッツのほか、カカオやバニラ、エスプレッソなどの香味をブレンド。芳醇な香りと深みのあるリッチな味わいを実現しています。
割り材は牛乳がおすすめですが、グレープフルーツジュースで割るのも人気のスタイル。そのほか、レモンジュース・グレナデンシロップと合わせる「フライア・タック」も、ヘーゼルナッツリキュールを使った評判のカクテルです。
カクテル作り以外に、コーヒーやアイスクリームにトッピングしたり、お菓子の風味付けとして使ったりと、幅広い用途で活躍します。
リキュールのおすすめ|薬草・香草系
カンパリ(CAMPARI) カンパリ
食前酒やカクテルベースの定番として世界中で愛される、イタリア生まれのハーブリキュール。色味は鮮やかな赤で、オレンジやハーブの洗練された香りと、独特なほろ苦さのあるビタースイートの味わいが特徴です。
飲み方は炭酸水で割る「カンパリソーダ」をはじめ、スイートベルモットと炭酸水と合わせる「アメリカーノ」や、スパークリングワインと炭酸水に加える「カンパリスプリッツ」が有名。オレンジジュースやトニックウォーターとの組み合わせもおすすめです。
カンパリは薬草・香草系リキュールの種類のなかでも、手軽に購入しやすいのがポイント。ハーブリキュールをおためしで飲んでみたい方にも適しています。
ティフィン(TIFFIN) ティーリキュール
ヒマラヤ産のダージリン茶葉をぜいたくに使用したティーリキュール。紅茶を使ったリキュールの先駆けとして知られる銘柄です。古典英語の「TEA(お茶)」「MUFFIN(ケーキ)」を組み合わせ、ティフィンと名付けられました。
製造元はドイツ・ミュンヘンで1835年に創業した老舗リキュールメーカー、アントン・リーマシュミットです。1900年代の当主ハインリッヒ・リーマシュミット氏は無類の紅茶好きだったといわれ、20年もの歳月をかけて研究を重ね、秀逸なアロマを実現させました。
アルコール度数は24%で、紅茶の風味をじっくりと味わえるストレート・ロックのほか、牛乳やオレンジジュースと割り合わせるのもおすすめ。また、パウンドケーキやシフォンケーキなど、お菓子に紅茶のアクセントを加えたいときにも活用できます。
シャルトリューズ(CHARTREUSE) ヴェール
フランス内外のカクテル文化に欠かせない、歴史の古いリキュールです。130種類のハーブを原料に使用。スパイシーで、ハーブの香り豊かな味わいが特徴です。詳細な製造法は明かされておらず、現在も秘伝のレシピをもとに造られています。
ヴェールはフランス語で緑を意味する言葉で、カクテルを色鮮やかに演出。シンプルにジンジャーエールやトニックウォーターで割るほか、炭酸水・ライムジュース・シュガーシロップ・ミントの葉と合わせて「モヒート」風にアレンジするのも人気です。
アルコール度数は55%と高いので、飲みごたえのあるリキュールが好みの方もチェックしてみてください。
イエーガーマイスター(Jägermeister) イエーガーマイスター
体にやさしいハーブやスパイスをたっぷりと使用したリキュールです。56種類のフルーツ・草根木皮などから造られています。アルコール度数は35%と高めです。
飲み方は冷凍庫で冷やしてショットグラスで飲むスタイルが人気ですが、幅広い割り材とも好相性。コーラやジンジャーエール、トニックウォーターなどの炭酸飲料のほか、オレンジジュースと割り合わせるのもおすすめです。
コカレロ(COCALERO) クラシコ
コカの葉を原料にした珍しいリキュールです。アンデス山脈の奥地で、コカの葉の栽培を生業とする人々にちなんで名付けられました。独特な風味と鮮やかな緑が特徴で、クラブやパーティーシーンを中心に人気を集めている銘柄です。
手間を惜しまない蒸気蒸留法を用いて、じっくりと時間をかけてコカの葉の麻薬成分を除去し、植物エッセンスのみを抽出。アマゾンガラナ・朝鮮人参・緑茶・生姜など計16種類のハーブをブレンドし、ていねいに造られています。
しっかり冷やしてショットグラスで飲むほか、専用のボムグラスにエナジードリンクなどの割り材を加えて飲む「コカボム」スタイルも定番の楽しみ方。コーラやグレープフルーツジュースなど、好みのジュースと割り合わせるのもおすすめです。
アペロール(APEROL) アペロール
アルコール度数が11%と低めの、気軽に飲みやすいリキュールです。夕食前に軽く1杯楽しむイタリアならではの食習慣、「アペリティーヴォ」向けのリキュールとして造られました。オレンジの心地よい甘みとハーブの清涼感を併せ持った味わいが特徴です。
おすすめの割り材は、炭酸水をはじめ、オレンジジュースやグレープフルーツジュースなど柑橘系の果汁とも好相性。そのほか、スパークリングワイン・炭酸水と合わせた「アペロールスプリッツ」は、イタリアでも人気のカクテルとして知られています。
ライトな飲み口とすっきりした後味は、食前酒としてだけでなく、食中酒にもぴったり。濃いめの味付けのイタリア料理ともマッチします。
ペパーミント ジェット(PIPPERMINT GET) ジェット27
ほどよい甘みにミントのさわやかさが際立つリキュールです。原料のミントには、フレンチアルプス産をはじめ、イギリス・モロッコ・ポーランド・日本など、世界各国から厳選したモノを使用しています。
独特のクールな風味は、気分をリフレッシュしたいシーンにもおすすめ。クラッシュアイスにリキュールを直接注ぐ「ミントフラッペ」や、ビールに加える「ミントビア」、チョコレートリキュールと合わせる「グラスホッパー」など、飲み方のスタイルは豊富です。
現在はアルコール度数21%で製品化されていますが、過去には27%で造られていたことから、ジェット27と名付けられました。
リキュールのおすすめ|特殊系
ベイリーズ(BAILEYS) オリジナル アイリッシュ クリーム
ウイスキーにクリームを加えて飲む、アイルランドの習慣から誕生したクリームリキュールです。世界5大ウイスキーのひとつであるアイリッシュウイスキーをベースに、新鮮なクリームやカカオ、バニラなどを加えて造られています。
割り材は牛乳のほか、コーヒーや紅茶とも好相性です。風味をダイレクトに堪能したい方であれば、ロックで飲むのもおすすめ。また、アイスクリームにトッピングして楽しむスタイルも人気です。
クリームリキュールとはいえ甘ったるさはなく、あっさりとした甘みとまろやかな口当たりが特徴で、食後酒やリラックスタイムにもぴったり。クリームの品質を維持するためにも、開封後は冷蔵庫で保管しましょう。
ヨーグリート(Yogurito) ヨーグリート
プレーンヨーグルトのフレッシュなおいしさをボトルに詰め込んだリキュールです。ヨーグルト本来のさわやかな酸味とまろやかな味わいが特徴で、幅広いカクテルのベースとして使えます。乳製品をイメージしたかわいいボトルデザインも人気です。
好みのフルーツジュースと割り合わせればフルーツヨーグルト感覚で楽しめ、炭酸水やジンジャーエールなどとも好相性。果実系リキュール・炭酸水と合わせると、よりリッチなデザートカクテルに仕上がります。アルコール度数は16%で、ライトな飲み口が魅力です。
デカイパー(DE KUYPER) ワニンクス アドヴォカート
オランダ・アムステルダムの大手リキュールメーカー、デカイパーが手がける卵のリキュールです。ブランデーをベースに、卵黄や砂糖、香料などをブレンド。濃厚な甘みのある味わいは、カスタードクリームのようとも表現されます。
おすすめの飲み方は、牛乳割りのほか、レモネード・ライムジュースと合わせる「スノーボール」など、幅広いカクテル作りにも応用できるのがポイント。アイスクリームやパンケーキのシロップ代わりにトッピングすれば、大人のスイーツとして楽しめます。
サントリー(SUNTORY) ジャパニーズクラフトリキュール 奏 桜
日本の自然が育んだ桜の花や葉を、ぜいたくに使用したリキュールです。ふわりと開いた桜の花を摘み取り、浸漬させて繊細な香味を抽出。同様に浸漬させた桜の葉の原料酒と組み合わせ、匠の技術を用いてブレンドされています。
口に含むと桜の香りが華やかに広がり、風味を活かしたうららかな味わいが特徴。色味は鮮やかなピンクで、グラスを美しく演出します。割り材は、紅茶や牛乳と好相性。「ジントニック」や「マティーニ」など、スタンダードカクテルの風味付けにもおすすめです。
リキュールの売れ筋ランキングをチェック
リキュールのランキングをチェックしたい方はこちら。
リキュールの楽しみ方
カクテル

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カクテルは、リキュールの楽しみ方の定番。豊富なバリエーションのカクテルレシピがあります。本格的なショートカクテルだけでなく、シンプルに混ぜ合わせるだけのカクテルもあり、宅飲みにもおすすめです。
炭酸水は幅広いリキュールの割り材として相性がよく、原料の風味を引き立てながらすっきりと飲めるのがポイント。果実系リキュールはジュースとも合わせやすく、ナッツ・種子系リキュールはとくに牛乳とマッチします。
リキュールのカクテルは甘口で飲みやすいモノが多く、割り材で調整すればアルコール度数を抑えられるのがメリット。強いお酒が苦手な方にもぴったりな飲み方です。
ストレート

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リキュールの風味をダイレクトに味わいたい方には、ストレートがぴったり。薬草・香草系リキュールの「イエーガーマイスター」や「コカレロ」は、ボトルごと冷やしてストレートで飲むのが定番のスタイルです。お気に入りのリキュールでも試してみましょう。
なお、ストレートで飲む際はアルコール度数が高いままなので、飲みすぎには注意。ストレートで飲みにくさを感じる場合は、氷を加えてロックで飲むか、少し加水してアルコール感を調節するのもおすすめです。
お菓子作り

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リキュールは飲むだけでなく、お菓子作りでも活躍する汎用性の高いお酒です。材料に少量加えるだけでスイーツに風味がプラスされ、ワンランク上の味わいに仕上がります。自宅でよくお菓子作りをする方は、リキュールを活用してみましょう。
お菓子の風味付けには、とくに果実系やナッツ・種子系リキュールを使うのがおすすめ。なかでも、オレンジリキュールの「グランマルニエ」や「コアントロー」は、お菓子作りによく使用される代表的な銘柄です。
リキュールには賞味期限がある?

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リキュールは蒸留酒同様、明確な賞味期限が記載されていないものの、保管状態が悪いと品質が劣化する可能性もあるので注意しましょう。とくに果実系やクリームを使用したリキュールは傷みやすいため、正しく保管することが大切です。
開封前・開封後にかかわらず、リキュールは高温多湿や直射日光を避けて保管するのがポイント。開封後の酸化を効果的に防ぐには、冷蔵庫での保管もおすすめです。
薬草・香草系リキュールなど、比較的アルコール度数が高いリキュールは、長持ちしやすい傾向があります。購入する際は、保管のしやすさも考慮して選んでみてください。
リキュールは、定番から一風変わったモノまで、幅広い種類がラインナップ。銘柄によって異なる個性的なフレーバーを味わえます。簡単レシピで手軽に本格カクテルが作れるほか、目でも楽しめる色鮮やかなモノも多く、パーティーシーンにもおすすめです。本記事を参考に、お気に入りの1本を見つけてみてください。