“人類最古のお酒”といわれることもある「蜂蜜酒」。海外では「ミード」や「ハニーワイン」という呼称で親しまれています。主成分は蜂蜜なので、栄養価が高いのが特徴。日本ではあまり一般的には飲まれませんが、最近の健康志向ブームを受けて、注目度が増しています。

そこで今回は、蜂蜜酒のおすすめ銘柄をご紹介。産地や蜂蜜の種類によって味わいが異なるので、気になる方はぜひ飲み比べてみてください。

蜂蜜酒(ミード)とは?

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「蜂蜜酒」は蜂蜜・水・酵母を発酵させた醸造酒。“人間が偶然見つけた産物”として、1万年以上も前から存在していたと考えられており、現在飲まれている「お酒」の起源ともいわれています。

製造方法はワインと似ていますが、夏場なら2〜3日、冬場なら1週間と発酵期間が短いのが特徴。伝統的な製法を守るポーランドやリトアニアをはじめ、蜂蜜が採取されるところなら世界中どこでも造られています。ブドウの栽培が厳しいスウェーデンなどの北欧諸国では、現在でもワインの代わりとして蜂蜜酒が人気です。

また、原料の蜂蜜にはビタミンやミネラルが多く含まれ、美容面からも大いに注目されています。かの有名なイギリスの女王エリザベス1世も、ハーブやスパイスを漬け込んだ「メセグリン」と呼ばれるミードを愛飲していたというエピソードもあり、海外ではよく知られているお酒です。

蜂蜜酒(ミード)の度数はどのくらい?

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蜂蜜酒は口当たりがまろやかで、アルコール度数は12%前後。蜂蜜の量が多く、熟成期間が長いモノはアルコール度数も高くなります。なお、ミード史上もっともアルコール度数が高いと呼ばれるリトアニアの「ジャルギリス」は、度数75%とウォッカ並みです。

通常の蜂蜜酒ならワインにも似た味わいで、普段からお酒を嗜んでいる方であれば気軽に飲めます。アルコールがやや苦手な方は10%未満の蜂蜜酒を選ぶのがおすすめです。

蜂蜜酒(ミード)の選び方

味で選ぶ

食後酒を探している方におすすめの「甘口タイプ」

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蜂蜜酒のなかでメジャーなのが「甘口タイプ」。蜂蜜本来の甘さを存分に味わえるため、蜂蜜が好きな方はもちろん、普段から甘口のお酒をよく飲む方にもおすすめです。また、スイーツ感覚で楽しめる銘柄もあるので、食事の後に飲むお酒を探している方はぜひチェックしてみてください。

料理と合う蜂蜜酒を探している方におすすめの「辛口タイプ」

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「辛口タイプ」の蜂蜜酒は甘口タイプに比べると種類が少ないですが、爽やかで軽い口当たりを楽しめるのが特徴です。蜂蜜の甘さをほのかに残しながらも、辛口ワインのような味が楽しめます。甘口タイプよりもクセが少ないため、食事中に飲むお酒としてもおすすめです。

お祝い用におすすめの「スパークリングタイプ」

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ワインと同じく蜂蜜酒にも「スパークリングタイプ」の銘柄があります。上品かつ爽やかな泡を楽しめるのが特徴で、甘口・辛口タイプよりもスムーズに飲めるのが魅力。スパークリングタイプの蜂蜜酒を飲むときは、シャンパングラスなどに注いで飲むのがおすすめです。

蜂蜜の種類で選ぶ

クローバーの蜂蜜

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蜂蜜酒に使われている蜂蜜には、さまざまな種類があります。飲みやすさを重視するのであれば、クセが少ないクローバーの蜂蜜を採用した銘柄がおすすめ。甘口の蜂蜜酒でもクローバーの蜂蜜を採用している銘柄であれば、甘くなりすぎず飲みやすいので、ぜひチェックしてみてください。

レンゲの蜂蜜

レンゲの蜂蜜を採用している蜂蜜酒は、華やかな香りを楽しめるのが特徴。蜂蜜酒をロックで味わいたい場合は、レンゲの蜂蜜が使われた蜂蜜酒を選ぶと味も香りも堪能できるのでおすすめです。

その他の蜂蜜

上記でご紹介した以外にも、蜂蜜酒にはさまざまなタイプがあります。例えば、百花蜂蜜を採用している銘柄なら、蜂蜜本来の甘さが感じられる本格的な味を楽しめるのが特徴。トチの木の蜂蜜ならまろやかでスムーズな飲み口を楽しめます。甘口・辛口など味の種類で選ぶのはもちろん、使われている蜂蜜で選ぶのもおすすめです。

原材料で選ぶ

蜂蜜酒は蜂蜜と水、そして酵母菌で造られていますが、そのほかの原材料が使われている場合もあります。なかでもリンゴやライムなどの果汁が含まれている蜂蜜酒は、蜂蜜の味に加えて、また違った甘さや香りを楽しめるのが魅力。独特でクセのある味に挑戦してみたい方は、ハーブが含まれている蜂蜜酒もおすすめです。

産地で選ぶ

世界中で醸造されている蜂蜜酒ですが、産地の気候や環境によってもそれぞれ味わいや色に違いがあります。例えば、中央ヨーロッパに位置するポーランドの蜂蜜酒は、伝統的な製法で造られており、琥珀色が美しい甘く濃厚な味わいが特徴です。

また、バルト三国のひとつであるリトアニアには国家遺産に指定されているミード醸造所があり、ハーブを漬け込んだ伝統的なミードが有名。なお、日本でも蜂蜜酒は造られており、日本酒の酵母で発酵されたミードが人気を集めています。

産地によっては入手困難なモノもあるため、飲みやすさで選ぶならアメリカやカナダ、オーストラリアで造られるすっきりとした口当たりの“現代派”から試してみるのがおすすめ。それぞれ違った味わいを楽しめるので、ぜひ興味がある方は飲み比べてみましょう。

蜂蜜酒(ミード)のおすすめ銘柄|甘口

菊水酒造(KIKUSUI) はちみつのお酒

菊水酒造(KIKUSUI) はちみつのお酒

蜂蜜と水、酵母で造られたこだわりの国内産蜂蜜酒。クローバーの蜂蜜を使用しているため、クセのないやさしい甘さとさらりとした味わいが特徴の1本です。

アルコール度数は11%。冷たく冷やしてストレートで飲むほか、レモン果汁やジンジャエールなどで割って飲むのもおすすめです。

菊水酒造(KIKUSUI) ミード シークレット・オブ・クレオパトラ

菊水酒造(KIKUSUI) ミード シークレット・オブ・クレオパトラ

レンゲの蜂蜜を発酵させた、国内産の蜂蜜酒です。ほのかな花の香りとやさしく上品な甘みを楽しめるのが特徴。また、お酒の色が淡くきれいな黄金色をしているのも魅力です。

アルコール度数は11%。果汁や牛乳で割るなどさまざまな飲み方を楽しめますが、レンゲの蜂蜜由来の味と香り、さらに見た目を存分に味わうためはロックがおすすめです。

菊水酒造(KIKUSUI) HONEY Rich~はちみつのお酒~ プレーン

菊水酒造(KIKUSUI) HONEY Rich~はちみつのお酒~ プレーン

蜂蜜100%の本格的な国内産蜂蜜酒。甘く濃厚な味わいが特徴で、蜂蜜本来の香りと風味を存分に活かした1本です。

アルコール度数は7%以上8%未満と低めなので、蜂蜜酒をはじめて飲む方やアルコールがあまり得意でない方にもおすすめ。ストレートやロック、お湯割りや炭酸割りなど、さまざまな飲み方を楽しめます。

天狗舞(TENGUMAI) Tengumai Mead 蜂蜜酒

天狗舞(TENGUMAI) Tengumai Mead 蜂蜜酒

アカシア蜂蜜と米麹を三段仕込みで発酵させた、国内産蜂蜜酒。日本酒造りに倣った独自の製造方法が特徴です。蜂蜜の上質な甘さとほのかな酸味が見事に調和した、新しい味わいが魅力。

食後のデザートワインや就寝前など、ゆっくりとくつろぎたいときに適した1本です。

奥の松酒造(Okunomatsu Sake Brewery) ハニール

奥の松酒造(Okunomatsu Sake Brewery) ハニール

地元福島産の原料にこだわって造られた蜂蜜酒。会津の標高600~800mの山中に自生する、トチの花の蜂蜜と安達太良山の伏流水を使用しているのが特徴。トチの木蜂蜜ならではの華やかな香りと深みのある甘さと、上品でなめらかな味わいを楽しめるお酒です。

なお、蜂蜜本来のコクを活かすため、アルコール度数は5%と低め。さっぱりとした口当たりで、蜂蜜酒初心者やアルコールに弱い方にもおすすめの1本です。

峰の雪酒造場 会津ミード 美禄の森

峰の雪酒造場 会津ミード 美禄の森

日本酒造りの知識と技術がつまった、福島産蜂蜜酒。蜂蜜には、会津の標高600~800mに自生するトチの木のなかで、樹齢30年以上の木からしか採れない希少なトチ蜜を使用しています。水には、日本百名山のひとつ、飯豊山の伏流水を使ったこだわりの1本です。

また、蜂蜜と水に酵母を加えて約1ヶ月間ゆっくりと発酵させた本銘柄は、まるで高級白ワインのような味わい。さわやかな甘みと酸味、キレのある後味が楽しめます。ストレートやロックで飲むほか、凍らせてシャーベットにするのもおすすめです。

ミールミィ(miel mie) はちみつのお酒 蜜月

ミールミィ(miel mie) はちみつのお酒 蜜月

蜂蜜専門店「ミールミィ」と京都の蔵元「城陽酒造」が共同開発した蜂蜜酒。蜂蜜には、アルゼンチン産とイタリア産のさまざまな花からとれた百花蜜を使用。蜂蜜由来のしっかりとした甘みとほのかな酸味のバランスがよく、飲みやすいお酒です。

食前食後酒としてはもちろん、魚料理やピリ辛料理とも好相性で、リーズナブルな価格なのも魅力。食事とともに毎日飲める、手軽な蜂蜜酒を探している方におすすめの1本です。

養命酒製造(Yomeishu) はちみつのお酒

養命酒製造(Yomeishu) はちみつのお酒

薬用養命酒でおなじみの「養命酒製造」が手がける蜂蜜酒。山田養蜂場の有機蜂蜜を100%使用し、ライムとリンゴの果汁を加えて引き出した、自然で濃密な甘さが特徴です。

また、レモンマートルやローズマリーなど8種類のハーブを独自にブレンドしているため、濃密な甘さながらキレのあるすっきりとした後味が魅力。人工甘味料・着色料・香料を一切使用せず、自然の恵みが活かした心にも体にもやさしいお酒です。

山田養蜂場(YAMADA BEE FARM) 蜂蜜酒 ミード

山田養蜂場(YAMADA BEE FARM) 蜂蜜酒 ミード

山田養蜂場が販売する、ドイツ「クリッシャー社」の蜂蜜酒。ヨーロッパ各国をめぐり、27種類のなかから選び抜かれた、日本人の味覚にぴったり合うお酒です。

伝統的な醸造方法で造られているうえ、酸化防止剤などの余計な添加物も使われていないので、蜂蜜酒本来の味を楽しめるのが特徴。ほんのりと甘くやさしい味わいとすっきりとした飲み心地で、蜂蜜酒をはじめて飲む方にもおすすめの1本です。

バーレンメット ミード ハニーワイン

バーレンメット ミード ハニーワイン

自然な甘さが特徴のドイツ産蜂蜜酒。蜂蜜の巣をイメージしたキャップとクマのイラストが入ったラベルがユニークな1本です。濃厚な香りとさらりとした軽い口当たりで、飲みやすいのが魅力。

ただし、アルコール度数は15%とやや高めなので、飲みすぎには注意しましょう。ストレートやロックで飲んで蜂蜜のコクを楽しむのもよし。炭酸割りやジュース割りにするのもおすすめです。

リエトゥヴィシュカス・ミドゥス(UAB Lietuviskas Midus) スタクリシュケス・ミード

リエトゥヴィシュカス・ミドゥス(UAB Lietuviskas Midus) スタクリシュケス・ミード

バルト三国で唯一の蜂蜜酒ブルワリー、「リエトゥヴィシュカス・ミドゥス社」の蜂蜜酒。リトアニア産の蜂蜜とオーガニック栽培で採れたハーブが主原料のお酒で、リトアニアの国家遺産に指定される伝統的な1本です。

アルコール度数は12%。しっかりとした甘みとほのかな酸味、さらにハーブの豊かな香りを楽しめるのが特徴です。少し冷やすとキリっとした飲み口になるので、食前酒に最適。スイーツやデザートとも相性がよいので、食後酒としても楽しめます。

シュシェン メルモール はちみつ酒

シュシェン メルモール はちみつ酒

フランスの老舗メーカーで造られた、琥珀色の蜂蜜酒。「シュシェン」は、フランス・ブルターニュ地方で親しまれる伝統的な蜂蜜酒のことです。

ソバやひまわり、百花蜜などをブレンドして造られたこだわりの1本で、蜂蜜の豊かな香りとさわやかな甘さ、さらにすっきりとキレのある後味が特徴。よく冷やして、食前酒や食後酒として飲むのがおすすめです。

ドクターディムース(Dr.Demuth) カトレンブルガー ハニーワイン

ドクターディムース(Dr.Demuth) カトレンブルガー ハニーワイン

蜂蜜だけを発酵させて造られた、ドイツ産のハニーワインです。無着色・無香料なので、蜂蜜本来の豊かな味と香りを楽しめます。アルコール度数は10%。

ストレートやロック、ソーダ割りのほか、あたためてもおいしく飲めます。さっぱりとした甘さなので、チーズやデザートと一緒に飲むのもおすすめです。

インターミエル(Intermiel) スィートミード メディエヴァル

インターミエル(Intermiel) スィートミード メディエヴァル

カナダ・ケベック州産のこだわり蜂蜜酒。フランスの中世騎士時代に飲まれていたとされるソバ蜂蜜を使用した、トラディショナルな1本です。

ソバの蜂蜜を1~2年かけて醸造し、カリフォルニアオーク樽で約4年間熟成。濃厚な甘みが引き出された、深い味わいに仕上がっています。

また、できあがった蜂蜜酒を陶器製のボトルに詰め、コルク栓をロウで封印しているのもこだわりの証。北欧の人々に愛される、伝統のテイストを試してみたい方におすすめの蜂蜜酒です。

チョーサー(CHAUCER’S) チョーサーミード

チョーサー(CHAUCER'S) チョーサーミード

アメリカの老舗メーカーが手がける蜂蜜酒。中世イギリスで飲まれていた伝統の味を再現した1本で、アメリカで最初に流通した蜂蜜酒とされています。

主原料には、オレンジ・セージ・アルファルファの花から採れる純粋な蜂蜜を使用。無着色・無香料で醸造した、甘口ながらさらりとした口当たりが特徴のお酒です。

ナッツやチーズ、ドライフルーツと一緒にデザートワインとして楽しむのもよし。冬場は、カルダモンなどのスパイスを加えて、ホットでも楽しめます。

蜂蜜酒(ミード)のおすすめ銘柄|辛口

バーソロミュー フォレストミード

オーストラリアの南西部にあるデンマークで造られた蜂蜜酒。現代派と呼ばれるドライで辛口なすっきりとした口当たりで、普段白ワインの辛口をよく飲む方におすすめのミードです。

主な原料はユーカリの蜂蜜と南極から流れ出る清水。清涼感溢れる香りが印象的な1本です。スパイシーなカレーやエスニック料理と好相性なので、ぜひ試してみてください。

蜂蜜酒(ミード)のおすすめ銘柄|スパークリング

菊水酒造 スパークリングミード HONEY MOON

菊水酒造 スパークリングミード HONEY MOON

スパークリングタイプのミード。国産クローバー蜂蜜を使い、弾ける泡と爽やかな口当たりが特徴です。

煌びやかな印象の色合いなので、結婚式やお祝い事などのパーティーで飲むのに最適。ボトルやパッケージデザインが艶やかで、プレゼント用のお酒としてもおすすめの1本です。

番外編:蜂蜜酒(ミード)のおすすめの飲み方

ストレート

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蜂蜜酒の味わいをダイレクトに感じたい方は、ストレートで飲むのがおすすめ。より蜂蜜の甘みを堪能したい方は、しっかりと冷やして飲むのがポイントです。

グラスは、一気に飲み干したいならショットグラス、香りを感じたい方はテイスティンググラス・リキュールグラス・シェリーグラスを選びましょう。

ロック

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蜂蜜酒の香りを楽しみたい方はロックがおすすめ。ロックグラスに氷を入れてお酒を注ぐと、ふんわりと香りが広がります。

美味しく飲むコツは溶けにくい氷を使うこと。また、グラスのなかで氷が泳がないよう、双方のサイズを考慮して、広口のグラスを用意するのもポイントです。

カクテル

蜂蜜酒は各種カクテルとの相性も良好。カクテルに蜂蜜酒をちょっと足すことで、さらに甘みが増します。また、蜂蜜酒自体はほかのリキュールと比べてそれほどアルコール度数は高くないのもポイントです。

特におすすめは「ロングアイランド・アイスティー」。ウォッカやジン、テキーラをベースにしたカクテルで、紅茶を使わずとも紅茶のような味がするのが特徴です。飲みやすく、アルコールの強さをあまり感じさせないカクテルですが、実際は非常にアルコール度数が高いので、飲み過ぎには注意しましょう。

ホットミード

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蜂蜜酒はあたためてホットで飲むのもおすすめ。ハーブやクローブ、シナモンなどのスパイスを入れると、味わいの変化も楽しめます。温度の目安は55℃が飲み頃です。

蜂蜜はアミノ酸やポリフェノールなどの栄養素を含んでいます。しかし、あたため過ぎてしまうと栄養素が減少することがあるので、その点は注意しておきましょう。

ミルクミード

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蜂蜜酒は、牛乳とも好相性。蜂蜜酒に同量の牛乳を入れたミルクミードにすると、牛乳のまろやかさと蜂蜜酒の甘みが絶妙にマッチした味わいを楽しめます。

ホットミルクミードには、シナモンなどのスパイスを加えるとおいしさアップ。氷をたっぷり入れたグラスに注いで、アイスで飲むのもおすすめです。