ジントニックをはじめとする有名カクテルのベースとして人気の「ジン」。製品によってさまざまなボタニカルが使用されており、生産地域や造り手ごとに独自の香りや風味を楽しめる味わい深いお酒です。

今回は、定番のドライジンや個性豊かなクラフト・ジンなど、多彩に揃うジンのなかからおすすめの銘柄をピックアップ。選ぶ際のポイントも詳しくご紹介します。お気に入りのジンを見つけて、優雅なおうちバーを堪能しましょう。

ジンとは?

ジンの歴史

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「ジン」とは、大麦・ライ麦・トウモロコシなどの穀物を原料とした蒸留酒のことです。「ジュニパーベリー」をはじめとする、さまざまな香草や薬草成分を加えて香味づけされているのが特徴。

歴史が古く起源には諸説ありますが、1660年ごろ、オランダの医師がジュニパーベリーをベースに利尿・解熱効果のある甘口の薬酒を製造したことが普及のきっかけになったとされています。ジュニパーベリーのフランス語である「ジュニエーブル」の名で広く認知されるようになりました。

のちに、オランダの貴族がイングランド国王として即位したのを機にジュニエーブルがイギリスへ伝わり、「ジン」と短縮された名で爆発的な人気を獲得。19世紀頃には、雑味の少ない辛口の「ロンドン・ドライジン」へと洗練されていきました。

ジンの原料

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ジンは、大麦・ライ麦・ジャガイモ・トウモロコシなどの穀物を原料としたグレーンスピリッツに、ボタニカルを加えて作られているお酒です。

「ボタニカル」とは、香草や薬草類の総称のこと。ジンにはジュニパーベリーをメインに数十種類の多彩なボタニカルが使われることもあり、製造地域やメーカーによって、独自の香りや味わいを楽しめるのが魅力です。

なお、「スピリッツ」とは醸造酒を蒸留してアルコール度数を高めた蒸留酒のことで、ジンはウォッカ・テキーラ・ラムと並ぶ世界4大スピリッツのひとつに数えられています。

ジンの定義

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2008年にEUで制定された法律「EU Spirit Drink Regulations」では、ジンの定義として、ジュニパーベリーをメインのフレーバーとして使用していること、アルコール度数が37.5%以上であることが定められています。

ちなみに、ジュニパーベリーとはセイヨウネズと呼ばれる針葉樹の実のこと。イチゴやラズベリーなどほかのベリー系のフルーツとは異なり、ハーバルでさわやかな香りにスパイシーさを備えているのが特徴で、ジンの個性的な風味を生み出しています。

ジンの度数はどのくらい?

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ジンのアルコール度数は、一般的に40%前後。蒸留後にどのくらい水を足すかによって度合いが変わり、低いモノで40%未満、高いモノで50%を超えるなど銘柄によって幅広く設定されています。

なお、ビールは5%程度、日本酒やワインは15%程度、焼酎でも25%程度とほかのお酒と比べてアルコール度数が高いのも特徴です。

ジンの選び方

種類をチェック

ドライジン

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現在スタンダードなのが、「ドライジン」です。ジンの定番銘柄はほとんどがドライジンに該当。イギリス・ロンドンで発祥したスタイルのため、「ロンドン・ドライジン」とも呼ばれています。

連続式蒸留機で製造した純度の高いスピリッツを使用しており、ジュニパーベリーや柑橘系のさわやかな香りにクセの少ないすっきりとした味わいが特徴。さまざまなカクテルのベースとして世界中で人気を博しています。

好みのアレンジを加えて、ジンを幅広く自由に楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。

ジュネヴァ

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「ジュネヴァ」は、オランダで作られているジンの原型ともされるスピリッツ。オランダジンとも呼ばれるスタイルで、単式蒸留機を使用して数回蒸留し、ジュニパーベリーの蒸留液などをブレンドして仕上げているのが特徴です。

原料の風味がしっかりと残っており、麦芽の豊潤な香りに甘みとコクのある濃厚な味わいが魅力。カクテルのベースとしてはもちろん、ストレートでじっくりと香りを楽しみながら飲むのもおすすめです。

シュタインヘーガー

ドイツのシュタインハーゲン村で生まれた、「シュタインヘーガー」。生のジュニパーベリーを発酵して使用し、さらに単式蒸留器を用いて造られているのが特徴です。

味わいはドライジンとジュネヴァの中間に位置するともいわれており、甘い香りにマイルドな口当たりで飲みやすいのが魅力。本場ドイツでは、ショットグラスに注ぎストレートで飲むのが主流です。

オールド・トム・ジン

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「オールド・トム・ジン」は、ドライジンよりも古い歴史を持つイギリス生まれの甘口ジンです。当時の技術で作られた蒸留酒は雑味が多かったため、砂糖を添加して飲みやすくしたことがはじまり。

現在は、ドライジンに2%程度の砂糖を加えたり、サトウキビ由来のスピリッツをブレンドしたりして仕上げられています。ほどよい甘みで飲みやすいため、ジン初心者の方やドライな味わいのお酒が苦手な方などにもおすすめ。甘いカクテルのベースとも好相性です。

使用されているボタニカルをチェック

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ジンには、必須のジュニパーベリーをはじめ、レモンピール・オレンジピール・コリアンダーシード・カルダモンシード・アンジェリカルート・ジンジャー・シナモンなどさまざまなボタニカルが使用されています。

銘柄によって5~10種類程度のボタニカルを組み合わせており、独自のテイストを楽しめるのが魅力。ラベルなどに明記されているボタニカルも忘れずにチェックして、ぜひ好みの1本を見つけてみてください。

個性の強い「クラフト・ジン」もおすすめ

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最近、注目を集めているのが世界各国の小規模な醸造所で造られている「クラフト・ジン」。とくにボタニカルにこだわりを持つ作り手が多く、産地特有のハーブなどをふんだんに用いて個性豊かな味わいを生み出しています。

たとえば、日本のクラフト・ジンなら、玉露・柚子・山椒など日本古来のボタニカルを取り入れた、和テイストの味わいを楽しめるのが魅力。上質かつユニークなジンを堪能したい方におすすめです。

ジンのおすすめ銘柄

シップスミス(SIPSMITH) ロンドンドライジン

世界中から厳選された上質なボタニカルを10種類ブレンドして製造した、本格的なドライジンです。華やかに広がる複雑なニュアンスのアロマが特徴。ドライジンの豊かな味わいや風味を引き立たせる、ドライマティーニやジントニックといったカクテルベースにぴったりです。

口に含むと、フローラルで牧草のような香りが漂い、乾燥させた果実やスパイスを伴いつつ柑橘系のフレッシュな風味が包み込みます。さらに、スパイシーながらも、酸味があるフルーティさも感じられます。

正統派のドライで力強く、刺激的な味わいを求めている方におすすめのジンです。

タンカレー(Tanqueray) ロンドン ドライジン

「今までにない高品質のジンを造る」という信念のもと造られた、1830年にロンドンで創業した老舗ブランド「タンカレー」を代表するドライジンです。世界でわずか6人しか知らないとされる秘蔵のレシピをもとに、180年以上変わらない味を守り続けているプレミアムな1本。

厳選された高品質なボタニカルに4回蒸留のこだわり製法を掛け合わせて、個性豊かな香味を引き出しています。クセの少ない洗練された味わいは、カクテルのベースとして使うのはもちろん、ストレートやロックで堪能するのもおすすめ。

カクテルシェーカーをモチーフにした、おしゃれに映えるボトルデザインも魅力です。

ビーフィーター(BEEFEATER) ロンドン ドライジン 40度

ラベルに描かれたロンドン塔を守る近衛兵「ビーフィーター」のイラストが印象的な、ロンドン生まれのドライジン。1820年のブランド創業以来、伝統のオリジナルレシピとノウハウを守り続け、現在もロンドン市内で蒸留されているこだわりの銘柄です。

ジュニパーベリーをはじめ9種類のボタニカルが織りなすさわやかな柑橘香に、キレのあるクリアな味わいが特徴。アルコール度数は40%と飲みやすいうえ、リーズナブルでコストパフォーマンスが高いのもおすすめポイントです。

ジントニックなど、カクテルのベースにぴったりのスタンダードなジンを探している方はぜひチェックしてみてください。

ボンベイ・サファイア(BOMBAY SAPPHIRE) プレミアムジン

鮮やかなブルーボトルが美しく映えるドライジンです。世界中から厳選された10種類のボタニカルを使用し、「ヴェイパー・インフュージョン製法」と呼ばれる蒸留方法によって独自の風味を生み出しています。

カクテルにするなら、トニックウォーターとシンプルに混ぜ合わせたジントニックがぴったり。キーマカレーや麻婆豆腐などのスパイスを効かせた料理と合わせれば、お互いの魅力を引き出す絶妙なマリアージュを楽しめます。

ボビーズ(BOBBY’S) スキーダム ドライジン

ジンの発祥地とされる、オランダ・スキーダムの蒸留所で造られているクラフト・ジン。「ワールドスピリッツアウォード2016」において金賞を獲得している実力派です。

グラスに注ぐと、柑橘類の香りがさわやかに立ち上がる1本。レモングラスの効いた透明感のある味わいが広がり、シナモンとコショウのスパイシーな香りが余韻を残します。

カクテルにするなら、オレンジスライスとクローブを加えたジントニックがおすすめ。また、食中酒として楽しむなら、タイ料理などのスパイシーな料理と好相性です。

プリマス・ジン(PLYMOUTH GIN)

現在イギリスで稼動しているジン蒸留所のなかで、最古の歴史を持つとされるブランド「プリマス」のドライジンです。ジュニパーベリーの華やかな香りにクリーミーな口当たり、ほのかな甘みとコクを併せ持つフルボディの味わいが魅力。

香り高いエレガントな余韻も長く楽しめます。アルコール度数は41.2%と平均的。クセが少なく飲みやすいため、ジン初心者の方の入門酒としてもおすすめです。

なお、本銘柄は、ドライマティーニのオリジナルレシピに使われたジンとする逸話が残されているほど伝統のある1本。また、最古のカクテルレシピ本といわれる「サヴォイ・カクテルブック」でも、多くのレシピのメインとして銘柄指定されています。

世界のバーテンダーからも支持を集める歴史と伝統に裏打ちされた味わいを、ぜひ家庭でも堪能してみてください。

ゴードン(GORDON’S) ロンドン ドライジン 43%

世界ではじめてジントニックを生み出したとされる老舗ブランド、「ゴードン」のドライジンです。アルコール度数43%の力強い辛口タイプ。1769年の創業以来、250年以上守り続けているレシピをもとに重厚感のあるクラシカルな味わいを造り出しています。

カクテルなら、スタンダードなジントニックはもちろん、ジンジャーエールで割るジンバックなどもおすすめ。ふんだんに使用されたジュニパーベリー由来のウッディーな香りと爽快な後味は、食前・食中・食後とさまざまなシーンで楽しめます。

ヘンドリックス(HENDRIK’S) ジン

スコットランドのウイスキーメーカーが伝統的なレシピをもとに手造りしている、プレミアムなクラフト・ジン。ジュニパーベリーやメドウスウィートなど11種類のボタニカルに、バラの花とキュウリのエキスをブレンドしたユニークな1本です。

すっきりとしたキレに心地よい甘みも感じる上品な味わいが魅力。なめらかかつマイルドな飲み口と、香水のように広がるフローラルな香りが印象的です。

カクテルにするなら、キュウリのスライスを添えるのがヘンドリックス流のおすすめアレンジ。ロックやストレートで飲めば、奥行きのある味わいをじっくりと堪能できます。

ベリー・ブラザーズ・アンド・ラッド(Berry Bros. & Rudd) No.3 ロンドン ドライジン

イギリス最古の名門ワイン・スピリッツ商である「ベリー・ブラザーズ・アンド・ラッド」が手がける、プレミアムなドライジンです。

ボタニカルには、ジュニパーベリー・オレンジピール・グレープフルーツピール・アンジェリカルート・コリアンダーシード・カルダモンポッズと6種類の厳選素材をバランスよくブレンド。

栓を開けると、圧倒的な存在感を放つジュニパーベリーに個々のボタニカルが心地よく調和した、豊かな香りが立ち上がります。

骨格のしっかりした、王道のジンを探している方におすすめです。なお、製品名は同メーカーのオフィスとショップの住所「セント・ジェームス街3番地」にちなんだモノ。ショップの外装である深緑色に応接室のカギを施した印象的なボトルデザインも魅力です。

マスター・オブ・モルト(Master of Malt) バスタブ・ジン

数々のコンテストや品評会で世界一の称号を獲得している、「バスタブ・ジン」。グレーンスピリッツにボタニカルを浸透させ、再蒸留せずに少量生産されているプレミアムな1本です。

ジュニパーベリーをベースにカルダモン・オレンジ・シナモンが重なり合う心地よいフレーバーが魅力。口に含むと、グレーンスピリッツとボタニカルが織りなすクリーミーで深みのある味わいが広がり、オレンジピールやカルダモンのフルーティな余韻が続きます。

クラフト紙とより紐、ワックスを用いて1本ずつ手作業で仕上げられている、おしゃれなボトルデザインも人気。 ロックまたはマティーニなどのカクテルで、豊かな風味を堪能してみてください。

モンキー 47(MONKEY 47) ドライジン

世界屈指の蒸留技術と雄大な自然を誇る、ドイツ・ブラックフォレストの蒸留所で生まれたプレミアムなクラフト・ジンです。手摘みされた47種類ものボタニカルをふんだんに使用し、欧州で最もまろやかな水と称されるブラックフォレストの天然水でブレンドしています。

ジュニパーベリーの華やかな香りにアクセントのスパイス、クランベリーのシトラスノートなどさまざまなテイストが絶妙に絡み合い昇華して、複雑かつ芳醇な香味を生み出しているのが特徴。

まずはストレートで、豊かな香りを楽しみながら飲むのがおすすめです。ワンランク上の上質なジンを探している方はぜひチェックしてみてください。

クローバージン(CLOVER GIN) オリジナル

みずみずしくフレッシュな香りを纏ったクラフト・ジン。自然豊かなベルギー・カルムトハウト生まれの三姉妹が手がけている、こだわりの1本です。

ジュニパーベリー・カルダモン・コリアンダーをベースに、洋梨・カモミール・クローバー・エルダーフラワー・ラベンダーなど、芳醇なアロマを放つフレッシュボタニカルをブレンド。

グラスに注ぐと花々のやさしく可憐な香りが鼻孔をくすぐり、口に含むとクローバーをほのかに感じる繊細でやわらかな味わいが広がります。香水瓶のように、おしゃれでスタイリッシュなデザインのボトルも魅力。女性へのプレゼントにもおすすめです。

ブルックラディ蒸留所(BRUICHLADDICH) ザ・ボタニスト

スコットランド・アイラ島にて、約1年もの歳月をかけて誕生した上質なクラフト・ジンです。ジュニパーベリーをはじめとするクラシカルな9種類のボタニカルに、アイラ島で手摘みされた22種類の野生ボタニカルをブレンドしているのが特徴。

全31種類ものエッセンスが複雑に混じり合い、甘くさわやかな香りと、エレガントで深みのある味わいを生み出しています。アルコール度数は46%とやや高めながら、クセが少なく飲みやすいのでジン初心者の方にもおすすめです。

ぜひ、ロックやストレートで、口中に広がるボタニカルの繊細な香味を楽しんでみてください。

京都蒸溜所 季の美 京都ドライジン

日本初のジン専門蒸留所「京都蒸留所」で造られている国産クラフト・ジンです。お米を原料としたライススピリッツに、玉露・柚子・ヒノキ・山椒など、京都産を中心とする11種類のボタニカルを京都伏見のやわらかな伏流水とともにブレンド。

ジュニパーベリーを効かせたロンドンテイストのドライジンに和のエッセンスが絶妙に折り重なり、個性豊かな風味を実現しています。ジントニックにお湯割りや水割り、ロックなど、シンプルなスタイルで繊細な味わいをじっくりと堪能してみてください。

墨色を基調とした上品なボトルデザインは、大切な方へのプレゼントとするのもおすすめです。

濱田酒造 ジャパニーズクラフトジン 樹々(JUJU)

鹿児島県の歴史ある蔵元「濱田酒造」が造る、こだわりの国産クラフト・ジン。本格米焼酎をベースに、国産柚子など、7種類の厳選したボタニカルを使用しています。

お米由来の上品な香りとまろやかな旨みにボタニカルの風味が溶け込んで、やさしく芳醇な味わいに仕上げられているのが特徴。アルコール度数は38%とジンのなかでは控えめなので、初心者の方にもおすすめです。

炭酸水でシンプルに割れば豊かな香りが一層際立ち、上質な食中酒や食後酒として楽しめます。

サントリー(SUNTORY) ジャパニーズジン 翠(SUI)

「食事と一緒に楽しむ」をコンセプトに登場した、サントリーの国産クラフト・ジンです。ジュニパーベリーなどの伝統的な8種類のボタニカルをベースに、柚子・緑茶・生姜の和素材をブレンドして日本人の味覚に合う味わいを実現。

グラスに注ぐと柚子のさわやかな香りが立ち上がり、口に含むと緑茶の旨みと生姜の清涼感が広がって食事のおいしさを引き立てます。すっきりと軽やかな香味は、ポテトサラダやからあげ、焼き鳥など日々の定番メニューと好相性です。

割り方は、翠と炭酸水を1:4の割合で作る「翠ジンソーダ」がおすすめ。翠ジンソーダにすりおろし生姜やゆず果汁、大葉やつぶした梅干しなどをプラスして自由にアレンジしてみてください。

サントリー(SUNTORY) ジャパニーズクラフトジン ROKU

日本の四季によって生まれる和の素材を用いて製造されたジャパニーズクラフトジン。桜花・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子の六種をボタニカルとして使用しており、職人技によって繊細で丹念に、香りと味わいのバランスを追求して仕上げられています。

桜や柚子など、日本ならではの四季を感じられる華やかな香りが漂うのが特徴です。口当たりは柔らかく、滑らかで上品な味わいを楽しめるのが魅力。爽やかでいて優しさのある、バランスのよいクラフトジンです。

また、後味のキレがよいのもポイント。さらに、玉露や桜など日本特有のボタニカルによる、ほのかな甘さの余韻も堪能できます。日本のボタニカルが織り成すハーモニーと美しい味わいを、じっくりと満喫したい方におすすめです。

ニッカウヰスキー(NIKKA WHISKY) ニッカ カフェジン

希少な連続式蒸留機「カフェスチル」を使用した、ニッカウヰスキーこだわりの国産クラフト・ジン。旧式のカフェスチルは作業効率が悪い一方、原料の香りや成分が残りやすく風味豊かなスピリッツに仕上げられるのが特徴です。

本銘柄は、原料である穀物由来のコクと甘みに、柚子や甘夏などのフレッシュな柑橘香と山椒のスパイシーさをアクセントに効かせています。

カクテルのベースとして使うなら、ライムジュースを加えたシンプルなギムレットがおすすめ。ロックやストレートにすれば、奥行きのある味わいを存分に堪能できます。

ニッカウヰスキー(NIKKA WHISKY) ウヰルキンソン・ジン 37°

ボタニカルを10種類以上使用しており、シトラスの際立った風味が魅力のドライジンです。スッキリとしたバランスのよい味わいや風味が特徴。爽快な甘さに、ビターでコク深い味わいを楽しめます。

ハーブの香りが心地よく広がり、口当たりも滑らかで飲みやすく、後味もライトでスッキリ。ストレートはもちろん、カクテルベースとして幅広い割材とも相性がよく、さまざまな味わいの変化も楽しめるジンです。

アルコール度数は、手軽に楽しみやすい37%と、やや強めの47.5%のタイプがラインナップされています。

ボルス(Bols) ジュネヴァ

1575年にオランダ・アムステルダムで誕生した名門リキュールブランド、「ボルス」の人気銘柄。1820年に生み出されたジュネヴァのオリジナルレシピを充実に再現したクラシカルな1本です。

ウイスキーのように芳醇かつリッチな味わいと、ウォッカのようにクリアで美しい色合いを兼ね備えているのが特徴。ジントニックやトムコリンズなどのカクテルにすれば、ドライジンとは異なる、豊かなコクと香りを存分に楽しめます。

ノールド ジェネヴァ 20年

伝統的な製法をもとに、職人の手作業で丹念に造られている「ノールド ジェネヴァ」。本銘柄は、20年もの歳月をかけ、ホワイトオーク樽でじっくりと熟成させたプレミアムな1本です。

モルティな香味にボタニカル由来のスパイシーな香りがまろやかに溶け込んだ老熟感が魅力。なめらかで重厚な味わいを、ぜひロックやストレートでシンプルに堪能してみてください。自分用にはもちろん、大切な方へのプレゼントとするのもおすすめです。

シュリヒテ(shlichte) シュタインヘーガー

ドイツ屈指のジンブランド「シュリヒテ」が造る、シュタインヘーガー。大麦を原料としたグレーンスピリッツにイタリア・トスカーナ産のジュニパーベリーなど、数種類のボタニカルをブレンドして、甘くマイルドな味わいに仕上げられています。

アルコール度数38%と低めで飲みやすいため、シュタインヘーガーの入門酒としてもおすすめ。キンキンに冷やしてストレートで飲むと、芳しい香りとまろやかな風味がより一層引き立ちます。

ハイト(H.Heydt) シンケンヘーガー

1860年に創業したドイツ有数のリキュールメーカー「ハイト」のシュタインヘーガー・ジン。やさしい甘みにまろやかな口当たり、さっぱりとした後味が魅力です。

ラベルに描かれたハムのイラストが特徴。ハムやウインナーなど塩気とスパイスの効いた料理と合わせて楽しむのがおすすめです。

ヘイマンズ(HAYMAN’S) オールド・トム・ジン

ドライジンにサトウキビ由来のスピリッツを2%程度加えて、1800年代のオリジナルレシピを忠実に再現したオールド・トム・ジンです。ジンならではの華やかな香りに丸みを帯びたやさしい味わいが魅力。

マルティネスやトムコリンズなど、クラシックスタイルのカクテルで堪能するほか、ソーダ割りや水割り、シンプルにストレートと好みに合わせて幅広く楽しめます。

ヘルノ(Herno) オールド・トム・ジン

2012年に創業したスウェーデン初のジン専門蒸溜所、「ヘルノ」が手がけるオールド・トム・ジン。世界的に権威のある品評会において、数々の最高賞を獲得している実力派です。

ハンガリー産のジュニパーベリーやブルガリア産のコリアンダーなど、選りすぐりのオーガニック素材を使用したドライジンに甘い香りを持つメドウスイートをブレンド。加水後に加える少量の砂糖が、華やかな香りと心地よい甘みをバランスよく引き立てます。

クセが少なく飲みやすいので、ジン初心者の方にもおすすめ。猫のイラストがキュートに映える、北欧テイストのおしゃれなボトルデザインも魅力です。

ジンクス(Jinx) オールド・トム・ジン

鮮烈に香るオレンジフレーバーと甘さ控えめの味わいが印象的な、ニュースタイルのオールド・トム・ジンです。ジュニパーベリー・レモンピール・コリアンダーシード・アンゼリカルートなど8種類のボタニカルを使用しています。

なかでも、スウィートオレンジピールとビターオレンジピールをふんだんに使って、独特の味わいを生み出しているのが特徴。伝統的なオールド・トム・ジンでは甘すぎる方や、柑橘系のさわやかな風味を好む方におすすめ。

愛嬌のあるトムキャットが描かれた、遊び心あふれるボトルデザインも人気です。

サクラオブルワリーアンドディスティラリー 桜尾 SAKURAO GIN ORIGINAL

広島産の原料を用いた純国産クラフトジン。フレッシュな柑橘類などの9種類のボタニカルと伝統的なジンに使われる4種類のボタニカル、日本ならではの桜花の計14種類を原料として造られています。

ドイツ製の銅製ハイブリッド蒸留器によって製造されているのが特徴。クリアなテイストのベーススピリッツにボタニカルを浸漬して蒸留する「スティーピング方式」と、蒸留経路にボタニカルを入れたバスケットを設けて香味を抽出する「ヴェイパー方式」を同時に行っています。

華やかなレモンや芳醇なゆずの柑橘系の香りと、伝統的なジンの風味が融合したアロマが魅力。さまざまなカクテルで楽しめる、香り豊かなおすすめのジンです。

番外編:ジンのおすすめの飲み方

ストレート

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ジン本来の香りと味をシンプルに楽しみたい場合には、ストレートで飲むのがおすすめ。ボタニカルの個性豊かな風味をダイレクトに満喫できます。

ジンは温度によって香りや味わいが変わるお酒のひとつ。常温または少し冷やした状態で飲めばしっかりと香りが立ち、ボトルごと冷凍庫でキンキンに冷やせばトロミのあるマイルドな口当たりが増して飲みやすくなります。

ただし、非常にアルコール度数が高いため、お酒が得意でない方は無理をしないようにしましょう。チェイサーを忘れずに用意して、少しずつ飲んでみてください。しっかり冷やしてゆっくりと飲みながら、温度による香りと味の変化を堪能するのも一興です。

ロック

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香りをしっかりと感じつつ、アルコールも抑えたい方にはロックが好相性。氷が少しずつ溶けて冷たさが増すたびに、風味の変化も堪能できます。

ロックで飲む場合のポイントは、間口の広いグラスを用意し、大きめの氷を使用すること。レモンやライムをひと絞りしたり、白ワインを数滴たらしたりすると、風味が増してさらに飲みやすくなります。

また、氷がグラスとぶつかって奏でる、カラカラという軽やかな音を楽しみながら飲めるのもロックの醍醐味。舌や鼻、耳に感触と五感を駆使してジンの魅力に触れてみてください。

ジントニック

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ジントニックは、ジンをベースにしたポピュラーなカクテルのひとつ。イギリスの植民地で当時健康飲料として飲まれていたトニックウォーターにジンを加えたところ、非常においしかったことがジントニックのはじまりといわれています。

ジンに対して2~3倍程度のトニックウォーターを注ぎ、レモンやライムのスライスなど柑橘類を添えるのが一般的。好みやシーンに合わせて、濃くしたり薄くしたりと自由に調節もできます。

ジンのボタニカルな香りにトニックウォーターの甘み・苦味・酸味が絶妙に折り重なった、ドライで爽快な飲み口が特徴。使用するジンの銘柄によって異なる風味を楽しめるのも魅力です。シンプルながら奥深い味わいを、ぜひ堪能してみてください。

水割り

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アルコールが得意でない方には、ジンに同量の水を加える水割りもおすすめです。「トワイスアップ」とも呼ばれており、加水によってアルコールが薄まり飲みやすくなるのが特徴。さらに、ジン本来の味と香りも感じやすくなるツウな飲み方です。

好みに合わせて水の量を調節し、風味の変化を楽しむのもおすすめ。使用するグラスは、香りを閉じ込めて逃がしにくい、間口の狭いタイプが適しています。

マティーニ

「マティーニ」もジントニックと並ぶ、ジンベースカクテルの代表格。作り方は、ドライジンにドライベルモットを加えて、オリーブを添えるだけといたってシンプルです。

ジンとベルモットの種類や割合によって300近いレシピがあるともいわれており、シンプルながら奥深い魅力も秘めています。ぜひ、好みの配合を見つけて、オリジナルマティーニを楽しんでみてください。

ギムレット

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3:1の割合のドライジンとライムジュースに氷を加え、シェーカーで仕上げる「ギムレット」。19世紀後半、イギリス海軍の軍医ギムレット卿が健康維持のためジンをライムジュースで薄めるよう勧奨したのがはじまりとされるさわやかなカクテルです。

使用するライムジュースによって、味わいがガラリと変わるのも魅力のひとつ。糖分を添加したコーディアルライムを使用すれば甘口のデザートカクテルに、果汁100%のフレッシュライムジュースを使用すれば酸味の効いたパンチのある風味を楽しめます。

甘めに作ったギムレットを凍らせてシャーベットにしたり、ギムレットをさらに炭酸水で割ってギムレット・ハイボールにしたりとアレンジを加えるのもおすすめです。

トムコリンズ

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レモンスカッシュのような清涼感が魅力の「トムコリンズ」。19世紀半ば、ロンドンのとあるバーでボーイ長を務めていたジョン・コリンズが、ジンの起源であるジュネヴァをベースに「ジョン・コリンズ」というカクテルを創作したのがはじまりとされています。

炭酸水以外の材料をシェイクし、氷を入れたグラスに注いで炭酸水を加えたら、軽く混ぜ合わせましょう。好みでスライスしたレモンとレッド・チェリーを添えれば完成。

現在はベースにドライジンを使用するのが主流ですが、オールド・トム・ジンで当時の味を再現するのもおすすめです。