カクテルベースとして高い人気を誇る「カシスリキュール」。フルーティーで甘酸っぱい香味はさまざまなドリンクと相性がよく、1本あれば居酒屋定番のカシスオレンジに、アレンジを加えたオリジナルドリンクにと、多彩なカクテルを自宅で手軽に楽しめます。
そこで今回は、豊富に揃うカシスリキュールのなかからおすすめの銘柄をピックアップ。選ぶ際のポイントも詳しく解説します。ぜひ参考に、おうちカクテルを格上げするお気に入りの1本を見つけてみてください。
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カシスリキュールとは?
カシスリキュールとは、蒸留酒にカシスを漬け込み糖類で甘みを添加した甘酸っぱいお酒のこと。カクテルベースとして人気が高く、カシスオレンジやカシスソーダなどの甘いカシスカクテルは、いまや居酒屋やバーの定番メニューとしてラインナップされています。
一口にカシスリキュールといっても、甘みの強いモノにカシスのリッチな風味が広がるモノなど、銘柄によってテイストもさまざま。カクテルのほか、ロックや水割りでシンプルに飲んだり、お菓子や料理の隠し味に使ったりと幅広く楽しめます。
ちなみにカシスとは、赤黒い果実が実る、いちごやブルーベリーなどと同じベリー系の果物のこと。カシスはフランス語呼びで、和名では「クロフサスグリ(またはクロスグリ)」、英語では「ブラックカラント」と呼ばれています。
カシスリキュールの選び方
種類で選ぶ
甘いモノが好みなら「クレーム・ド・カシス」
甘い味わいを好む方は、「クレーム・ド・カシス(Crème de Cassis)」に注目。EUの規定では、アルコール度数15%以上で、1リットル当たり400g以上の糖分を含むカシスリキュールのみに「クレーム・ド・カシス」の表記が認められています。
「カシスのクリーム」を意味する名前の通り、濃厚な甘みと高いアルコール度数が織りなす、まるでクリームのようにリッチな味わいを堪能できるのが特徴。好みのカクテルで飲んだり、原液のままアイスやケーキにかけたりと多彩に楽しめます。
ほどよい甘味と酸味を楽しめる「カシスリキュール」
すっきりとした口当たりを好む方は、ラベルに「クレーム・ド・カシス」の表記がないスタンダードな「カシスリキュール」をチェックしてみてください。
日本の酒税法ではおもに糖分が2%以上、EUの規定では1リットルあたりの糖分が100g以上と定義は各国で異なりますが、「クレーム・ド・カシス」よりも甘さが控えめなのが特徴。果実本来の甘みと酸味が引き立つナチュラルな味わいを楽しめます。
香りを重視する場合は「ドメーヌ」
「ドメーヌ」は、ブドウの栽培から醸造・熟成・瓶詰めまでを行う、フランス・ブルゴーニュ地方のワイン生産者を指す言葉。そして、カシスリキュールの造り手のなかにも、カシスの栽培から瓶詰めまでを自分たちで一貫して行うドメーヌが存在します。
ボトルラベルにドメーヌ名が記載されている銘柄は、カシスの栽培法や製法など、すべての工程にドメーヌならではのこだわりが詰められている証。高品質なモノが多く、芳醇な香りとふくよかな果実味を堪能できるのが特徴です。
特別なシーンにも対応できる、香り高くリッチな味わいのカシスリキュールを探している方は、ぜひドメーヌに注目してみてください。
カシスエキスの含有量に注目
カシスリキュールは、銘柄によってカシスエキスの含有量が異なります。そのため、カシスの濃厚な香味を堪能したい場合には、カシスエキスの含有量に注目してできるだけ高いモノをチョイスするのがおすすめです。
ただし、「エキス分」とはカシスリキュールを加熱した際に蒸発しないで残る成分のこと。カシスのほか多くの糖分を含んでおり、製品に記載されているエキス分の数値がまるごとカシスの使用量というわけではない点を留意しておきましょう。
なお、ラインナップは少ないもののエキス分とともにカシス単体の使用割合を公開している銘柄もあるので、ぜひチェックしてみてください。
アルコール度数をチェック
カシスリキュールのアルコール度数は銘柄によってもさまざまですが、ビールやワインなどと比べるとやや高め。15~20%程度のモノが主流で、なかには、25%とより高めに仕立てられた濃厚なカシスリキュールも存在します。
ただし、ジュースやソーダで割るとアルコール度数が下がる点を留意。たとえばアルコール度数17%のカシスリキュールを使用し、一般的なレシピでカシスオレンジを作ると、出来上がり時のアルコール度数は約3.4%とかなり薄まります。
そのため、パンチのあるカシスカクテルを楽しみたい場合には、アルコール度数20%以上の銘柄がおすすめ。反対に、お酒に強くない方やつい飲みすぎてしまう方などは、気軽に味わえる15%程度の銘柄をチェックしてみてください。
初めて購入する場合は人気銘柄がおすすめ
カシスリキュールは世界中で愛飲されており、展開されている銘柄もバラエティー豊か。選ぶ楽しみを味わえるのはメリットですが、初めての購入でどれにすべきか悩んでしまった場合には、人気の銘柄から飲みはじめてみるのがおすすめです。
たとえば、飲料大手や歴史あるメーカーが手がける有名なカシスリキュールには、フルーティーな香味が際立つ飲みやすい銘柄が豊富。さまざまなドリンクとも相性よく仕立てられているので、初心者の方でも気軽にアレンジカクテルを楽しめます。
カシスリキュールのおすすめモデル
ルジェ・ラグート(LEJAY LAGOUTE) ルジェ クレーム ド カシス
フランス・ブルゴーニュの老舗リキュールメーカー「ルジェ・ラグート」が造るカシスリキュール。1841年の登場以来、カシスリキュールの元祖として世界中で親しまれているコンビニやスーパーでも手に入れやすい人気銘柄です。
原料のカシスには、フランス産の「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」と「ブラックドーン種」を厳選使用。保存料を加えずに、カシス本来の美味しさを引き出しています。
まずは、オレンジジュースで割るカシスオレンジや牛乳を注ぐカシスミルクなどの定番カクテルで味わうのがおすすめ。原液のままアイスやケーキにかければ、芳醇な香味が広がる大人デザートも楽しめます。
なお、本銘柄には200mlの小さいサイズも展開されています。味わいを気軽に試したい場合や開封後すぐに飲み終えたい場合などには、ミニボトルもチェックしてみてください。
サントリー(SUNTORY) SQUARE カシス
「サントリー」が展開する国内初の本格的なカシスリキュール。フランスから輸入したカシス原酒と果汁を独自にブレンドし、豊潤な甘みとさわやかな酸味をバランスよく引き出した、果実の香味がナチュラルに広がる1本です。
アルコール度数20%と高めなので、ボリューム感のあるカクテルを好む方にもぴったり。定番のカシスソーダにフルーティーなカシスオレンジ、白ワインで仕立てるさっぱり味のキールと、飲み方も多彩に楽しめます。
宅飲みのほか、パーティーやアウトドアシーンなどで飲むのもおすすめ。カシスがグラスを鮮やかに彩り、パーティーの席を一層華やかに盛り上げます。
ボルス(BOLS) クレーム・ド・カシス
厳選カシスを用いて仕立てる香り高いカシスリキュールです。造り手は、1575年にオランダ・アムステルダムで誕生した世界最古のリキュールブランド「ボルス」。440年以上頑なに守り続ける伝統製法で素材の風味を引き出した上質な1本です。
果実の甘みと酸味がバランスよく折り重なる味わいは、とくにレモンやライムなどの柑橘系、いちごやラズベリーなどのベリー系ドリンクと好相性。アレンジもしやすく、ティラミスやコーヒーゼリーなどにかければ、上品な大人デザートも楽しめます。
果実の風味が活きる本格的な仕上がりながら、比較的価格が安いのもうれしいポイント。世界中で長年愛されている人気銘柄なので、カシスリキュール初心者の方の入門編にもおすすめです。
アサヒ(Asahi) ザ・バーテンダー スイートカシス
カシスカクテルを日々たっぷりと楽しみたい方におすすめのカシスリキュール「ザ・バーテンダー スイートカシス」。大手飲料メーカー「アサヒ」が業務用に展開している1L入りの大容量タイプです。
カシス果汁から引き出した、ふくよかな甘みと爽快な酸味をバランスよく味わえるのが特徴。アルコール度数18%とやや高めなので、やさしい甘みのカクテルからボリューム感のある力強いカクテルまで、割り方により多彩な味わいを表現できます。
比較的リーズナブルでコスパがよいのも魅力のひとつ。宅飲みにはもちろん、大勢でお酒を楽しむパーティーやイベント時にも重宝します。
アール・ギルマール(R・GUILLEMARD) カシス・プレステージ
フランスの老舗リキュール専門メーカー「ギルマール」が造るクレーム・ド・カシス「カシス・プレステージ」。カシスの栽培から瓶詰めまでを一貫して行うドメーヌ系の高級銘柄です。
原料のカシスにはブルゴーニュ地方の中心地、ニュイサンジョルジュで採れる上質な「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」のみを使用。丹念に仕込み、アルコール度数20%、エキス分60度の果実味あふれる味わいに仕立てられています。
甘く濃厚な香味は、カクテルベースとしてはもちろん、原液のままアイスにかけたり料理やお菓子の香りづけに使ったりするのもおすすめ。フランスのレストランやホテルなどでも採用される本場のカシスリキュールを、ぜひ堪能してみてください。
アール・ギルマール(R・GUILLEMARD) カシス・マガリ
フランス・ニュイサンジョルジュ産の最高級品種とされる「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」を100%使用したカシスリキュール。アルコール度数15%で、エキス分は52度に仕立てた、カシスの芳醇な香りと濃厚な味わいが豊かに広がる1本です。
カクテルのベースに用いてカジュアルに味わうのはもちろん、ロックやストレートで深く甘い香味をシンプルに堪能するのもおすすめ。1Lの大容量サイズながら、比較的価格が安いのもうれしいポイントです。
毎日の晩酌や食前、食後酒などで気軽に本格テイストを楽しめる、上質かつコスパのよい銘柄を探している方はぜひチェックしてみてください。
ドメーヌ・サトネイ(DOMAINE SATHENAY) クレーム・ド・カシス
自社畑を持つフランス・ブルゴーニュの老舗「サトネイ」が造るドメーヌ系カシスリキュール。「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」を100%用い、こだわりの製法でカシスの風味を引き出した贅沢なクレーム・ド・カシスです。
重厚感を醸すダークレッドの液色に、カシス本来のフルーティーな香りと甘くふくよかな果実味が魅力的。料理とあわせてカジュアルに楽しむなら好みのカクテルで、食後にゆっくり満喫するならシンプルなロックスタイルもおすすめです。
アルコール度数20%のリッチな味わいは、特別なシーンに飲むとっておきの1杯としても活躍。お世話になっている方や大切な方などへ贈るプレゼントにもぴったりです。
フィリップ・ドゥ・ブルゴーニュ(Philippe de Bourgogone) クレーム・ドゥ・カシス
バーテンダーや料理人などのプロにも愛される上質なカシスリキュールです。造り手は、1889年のパリ万国博覧会で名誉をある賞を獲得したトップブランド「フィリップ・ドゥ・ブルゴーニュ」。守り継がれる伝統製法で造られたカシスが華やかに香る1本です。
原料のカシスには、高級品種の「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」のみを使用。1L当たり約1.4kgと、通常の2倍以上の量を贅沢に仕込んで、芳醇なアロマと凝縮感のある味わいを生み出しています。
濃厚なので、フルーツソース代わりに原液のままアイスやケーキにかけるのもおすすめ。カシスオレンジやカシスソーダなどの定番カクテルもワンランク上の美味しさに仕上がります。
マリーブリザール(Marie Brizard) カシス・ドゥ・ディジョン
1755年に創業した歴史あるリキュールブランド「マリーブリザール」のカシスリキュール。フランス・ブルゴーニュ地方の厳選した高級カシスを使用し、フルーティーな香りに、豊潤な甘みとフレッシュな酸味を引き出したこだわりの1本です。
青みがかった美しい赤紫の液色も魅力的。牛乳で割るカシスミルクを作ればクリーミーでやわらかな薄紫色、紅茶を注いでステアするカシスティーを作れば透明感のあるワインレッド色と、合わせるドリンクと混ざり合いグラスを鮮やかに彩ります。
とくに、まろやかで甘すぎない味わいのカシスリキュールを探している方にぴったり。アルコール度数が20%と高めなので、力強いカクテルを楽しみたい場合にもおすすめです。
本坊酒造 本坊Aomori Cassis望月
青森市産の「あおもりカシス」を1本あたり0.2kg以上とたっぷり使用した国産カシスリキュール「望月」。手摘みした完熟カシスを約2ヵ月かけて低温でじっくり浸漬し仕立てた贅沢な1本です。
あおもりカシスならではの鮮やかで美しい赤紫の液色に、口中へ上品に広がるリッチな酸味が好印象。まずは、果実の風味をダイレクトに感じられるロックやストレート、水割りなどで香味をじっくり堪能してみてください。
アルコール度数は25%と高め。カシスオレンジやカシスソーダなどの定番カクテルを作る場合も、飲みごたえのある濃密な味わいを楽しめます。
なお、あおもりカシスには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンの豊富な含有量が謳われています。カシスカクテル好きの方にはもちろん、健康を気遣う愛飲家の方にもおすすめです。
ラフォン(LAFFON) クレーム・ド・カシス
フランス・ブルゴーニュ生まれの老舗リキュールブランド「ラフォン」で人気のカシスリキュール。厳選カシスを高品質なアルコールに浸漬し、果実のフレッシュな香味をじっくり抽出した、ナチュラル仕立てのクレーム・ド・カシスです。
ジューシーなアロマに、カシスの甘みが凝縮した奥深い味わいが特徴。甘くて飲みやすく、アルコール度数も15%に抑えられているので、とくにお酒に弱い方やフルーティーなカクテルを作りたい方などにおすすめです。
また、比較的価格が安いのも魅力。コスパのよさと使い勝手のよさを兼ね備えているため、カシスリキュール初心者の方の入門編にもぴったりです。
リゼット(Lisette) クレーム ド カシス
フランス・ブルゴーニュ産の厳選カシスを使用した高品質なカシスリキュールです。こだわりの長期熟成と非加熱製法により、カシス本来の旨みを引き出した1本。口に含めば、甘みと酸味がバランスよく折り重なるフルーティーな風味が広がります。
さまざまなドリンクと相性がよく、使い道が豊富なのもおすすめポイント。定番のカシスオレンジやカシスソーダなどはもちろん、リキュールに乳酸飲料・コーラ・コーヒーなどを注ぐ変わり種のアレンジカクテルも楽しめます。
芳醇な味わいは、特別なシーンにもぴったり。リキュールとビールをステアして最後にビールの泡をふんわりのせるカシスビアや、シャンパンを注ぐキール・ロワイヤルなど、おしゃれな大人カクテルをムーディーに堪能するのも一興です。
デカイパー(DE KUYPER) クレーム ド カシス ノワール・ド・ブルゴーニュ
オランダのリキュールメーカー「デカイパー」が日本限定で展開する特別なカシスリキュールです。デカイパーは、オランダ女王から「Royal」の称号も授与されている創業300年以上の名門。世界100ヵ国以上へ輸出され、多くのプロにも愛されています。
原料には、最高品種と名高い「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」を含むフランス産カシスを100%使用。フレッシュな果実味を引き出して、すっきりと飲みやすい味わいに仕上げられています。
飲み方は、カシスオレンジやカシスミルク、カシスウーロンなどの定番カクテルがおすすめ。本銘柄に好みのドリンクを加えてステアするだけの簡単な作り方で、バーや居酒屋で飲むような本格カクテルが完成します。
ジャン フィリップ マルシャン(Jean-Philippe Marchand) クレーム ド カシス ド ブルゴーニュ
フランス・ブルゴーニュのワイン生産者「ジャン・フィリップ・マルシャン」が展開するカシスリキュール。香料や着色料を一切使用せずにカシス本来の果実味を表現した、ジューシーでナチュラルな1本です。
アルコール度数は20%で、エキス分は約58.9度。カシス果汁がたっぷりと詰まった濃く深い味わいは、ソーダやジュースなどで割ってもぼやけにくく、輪郭のある風味豊かなカクテルを楽しめます。
本場フランス産の高級銘柄なので、自分へのご褒美やお世話になっている方への贈り物にもおすすめ。カシスリキュールの質にこだわる方は、ぜひチェックしてみてください。
パスカル(PASCAL) クレーム・ド・カシス・ド・ブルゴーニュ
1Lの大容量サイズながら比較的リーズナブルな価格を実現させたカシスリキュール。ブルゴーニュ産の「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」を100%使用し、保存料を一切加えずにボトリングした、上質かつコスパのよい銘柄です。
カシスのフルーティーな香りと甘みが際立つ味わいは、カクテルのベースにぴったり。ドリンクで割っても味が薄まらず、カシスの風味をしっかりと感じられます。
ナンネル(NANNERL) シンデレラシュー レッド カシス
シンデレラの物語に登場するガラスの靴をイメージした、おしゃれでロマンチックなカシスリキュールです。造り手は、オーストリア・ザルツブルグを拠点とする老舗の蒸留酒メーカー「ナンネル」。鮮やかなダークレッドの液色がボトルを上品に彩ります。
ボトルに詰められたカシスリキュールは、アルコール度数16%で甘酸っぱいアロマを放つ本格仕様。ソーダやジュースなどさまざまなドリンクとあわせて、バラエティー豊かなカシスカクテルを楽しめます。
カシスリキュールの味はもちろん、ボトルデザインも重視する方におすすめ。インテリアオブジェとしても映える優美な佇まいは、大切な方へのプレゼントにもぴったりです。
ドメーヌ・アラン・ヴェルデ(Domaine Alain Verdet) クレーム・ド・カシス
フランス・ブルゴーニュのドメーヌ「アラン・ヴェルデ」が造る希少なカシスリキュールです。オーガニック栽培のカシスを1本あたり約800gと贅沢に使用。約3ヵ月間かけてじっくりと醸し、湧き水または蒸留水で丹念に仕込んだこだわりの1本です。
手間と時間をかけて仕上がるクレーム・ド・カシスには、果実の芳醇な香りと甘みが凝縮。ロックや水割りでシンプルに飲む際にはもちろん、ドリンクで割ったりお菓子の風味づけに使ったりした場合にも、芳醇なアロマが豊かに漂います。
アルコール度数は20%とやや高め。とくに、香り高いドメーヌ系の銘柄を探している方や、カシスリキュールの成分や製法にもこだわる方などにおすすめです。
シャルル・バノー(Charles Vanot) クレーム ド カシス ド ディジョン
やさしい甘みのカシスリキュールを探している方におすすめの「クレーム ド カシス ド ディジョン」。フランス・ブールジュを本拠とする「シャルル・バノー」が厳選したフレッシュカシスで造る、甘みと酸味のバランスがよいナチュラルテイストの銘柄です。
アルコール度16%のすっきりとマイルドな味わいは、お酒が苦手な方でも飲みやすいのが特徴。ロックやストレートで飲んだり、好みのドリンクでカクテルを作ったりと、気分やシーンに合わせて飲み方も幅広く楽しめます。
レリティエ・ギュイヨ(L’Heritier Guyot) クレーム ド カシス ド ディジョン
フレッシュで濃厚な香味を堪能できるカシスリキュール。高品質なカシスを約6週間かけてアルコールに浸漬し、砂糖を加え低温でじっくりと仕込んだこだわりの1本です。
造り手は、カシスリキュールの銘醸地とされるフランス・ディジョンの老舗リキュールメーカー「レリティエ・ギュイヨ」。「クレーム ド カシス ド ディジョン」は、本場フランスでも高いシェアを誇る、カシスリキュール初心者の方にもおすすめの人気銘柄です。
カシスオレンジやカシスウーロンなどのカジュアルなカクテルから、ビールや白ワインをステアする本格カクテルまで、幅広く楽しめるのも魅力のひとつ。比較的リーズナブルでコスパも良好です。
ヴェドレンヌ(VEDRENNE) スーパーカシス
国際的なコンクールやコンペティションで数々の名誉ある賞を獲得している、実力派のカシスリキュール。「ノワール・ド・ブルゴーニュ種」を100%用いて仕立てた、世界各国のプロにも愛される高級なクレーム・ド・カシスです。
アルコール度数20%の力強さに、エキス分約59度の濃密な果実味が魅力。ストレートで口に含めば、カシスの芳醇なアロマとともに、ダークチョコレートを想わせる奥行きのある甘みが広がります。
飲み方は、カシスリキュールにスパークリングワインやシャンパンを注ぐキール・ロワイヤルが好相性。デザートカクテルが好みの場合は甘口ワインを、甘くない本格カクテルを好む場合は辛口ワインでステアするのがおすすめです。
カシスリキュールを使ったレシピ
カシスリキュールを使ったカクテルの作り方
カシスオレンジ
カシスとオレンジが甘くフルーティーなハーモニーを奏でる定番カクテル、カシスオレンジのレシピです。材料はカシスリキュールとオレンジジュース。縦長のグラスに氷を入れ、カシスリキュールとオレンジジュースを1:4の割合で注ぎステアすれば完成です。
アルコールが控えめのやさしい味わいなので、強いお酒が苦手な方にもおすすめ。また、材料が少なく手軽に作れるため、ホームパーティーなどのおもてなしシーンにも活用できます。
なお、1:4の割合を覚えておけば、ほかのレシピに応用できるのもポイント。オレンジジュースをグレープフルーツに変えればさわやかなカシスグレープフルーツを、紅茶に変えれば上品な甘みのカシスティーを楽しめます。
カシスミルク
カシスのさわやかな酸味と牛乳のまろやかさが混ざり合いやさしい味わいを生み出す、カシスミルクのレシピです。材料は、カシスリキュールと牛乳の2つ。縦長のグラスに氷と、カシスリキュール30ml、牛乳90~150ml程度を注ぎステアすれば完成です。
マイルドでアルコールを感じにくいため、お酒を飲みなれていない方やドライなお酒が苦手な方にもぴったり。テーブルでキュートに映える、薄ピンクのミルキーな見た目も魅力です。
また、牛乳の量を加減しながら、好みの味わいを見つけるのも楽しみのひとつ。隠し味に少量の乳性飲料を加えるのもおすすめです。
キール
食前酒にぴったりの本格的な大人カクテル、キールのレシピです。材料は、アルコール度数20%程度のクレーム・ド・カシスと辛口タイプの白ワイン。ワイングラスにクレーム・ド・カシスと白ワインを注いで軽くステアすれば完成です。
クレーム・ド・カシスと白ワインの割合は1:4が目安。キールのアルコール度数は13%前後と、通常の白ワインよりもやや高めに仕上がるため、とくにお酒に強い方におすすめです。
なお、キール発祥の地であるブルゴーニュではアリゴテ種の白ワインを使うのが基本。そのため、本場の味わいを堪能したい場合には、ぜひアリゴテ白ワインで作ってみてください。
また、白ワインをシャンパンに替えてフルートグラスに注げば、果実味と酸味のバランスが心地よいキール・ロワイヤルも楽しめます。
カシスリキュールを使ったカクテル以外のレシピ
カシスのレアチーズケーキ
カシスが香る大人向けのレアチーズケーキ。材料は、クリームサンドビスケット8枚・粉ゼラチン7g・水大さじ2・マスカルポーネチーズ250g・プレーンヨーグルト150g・生クリーム50ml・グラニュー糖50g・カシスリキュール大さじ3です。
まずは下準備。15cmの丸型にバター(分量外)を薄く塗り、クッキングペーパーを敷きます。粉ゼラチンにも水(大さじ2)を入れてふやかしておきましょう。クリームビスケットは、ビニール袋に入れて粉砕し、型へ平らに敷き詰めておきます。
次に、ボウルにマスカルポーネからグラニュー糖までの材料を入れ、ハンドミキサーでクリーム状になるまで混ぜ合わせます。500Wのレンジで20秒加熱したゼラチンとカシスリキュールを加え、さらに混ぜ合わせましょう。
最後に、型へ平らに流し入れ、冷蔵庫で3~4時間ほど冷やし固めれば完成です。
サツマイモとかぼちゃのカシス煮
サツマイモとかぼちゃを甘く煮込んだ、おしゃれな和スイーツ。材料は、サツマイモ中1個・かぼちゃ1/8個・りんご1/4個・栗甘露煮8粒・レーズン16粒・カシスリキュール40ml・水2カップ・三温糖大さじ4と1/2・レモン中1/2個です。
はじめに、サツマイモを一口大に切り、15分ほど水に浸してアク抜きをします。つづいて、鍋にサツマイモを入れ、カシスリキュールと水を加えて5分ほど煮ましょう。
かぼちゃとリンゴは一口大にカット、レモンは薄い輪切りにして、栗・レーズン・三温糖とともに鍋へ加えます。やわらかくなるまで15分ほど煮含め、仕上げに無糖ヨーグルト・シナモン・セルフィーユを好みで適量かけたら完成です。
フルーティーで甘酸っぱい味わいが魅力のカシスリキュール。とくに、カクテルや原液のままで濃密な甘みを堪能したい場合には、リッチな味わいのクレーム・ド・カシスがおすすめです。自分へのご褒美や特別なシーンに飲むならドメーヌ系も要チェック。好みの1本を見つけて、至福のおうちカクテルを楽しんでみてください。