スコットランド発のシングルモルトブランド「アベラワー(ABERLOUR)」。バランスのよい味わいと華麗な香りで、飲む人を選びません。手頃な価格で購入できるモノが多く、気軽に飲めるスコッチウイスキーとしても人気を集めています。
今回は、そんなアベラワーの味や種類をはじめ、美味しい飲み方などについてもご紹介します。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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アベラワーの特徴は、華やかな香りとフルーティーさ。口当たりがよく飲みやすいことから、これまでスコッチを飲んだことがない方にもおすすめのブランドです。
シェリー樽とバーボン樽に分けて原酒を熟成・調合する「ダブルカスクマチュレーション」製法のウイスキーが中心。豊かな風味と複雑な味わいが楽しめます。
また、熟成方法に工夫を凝らしているのもポイントです。熟成樽には木製の栓を使用するのが一般的。しかしアベラワーでは「不純物が早く気化する」との見解から、コルクで作られた栓が採用されています。
アベラワーの発祥や製造場所
アベラワーは、スコットランド北部に位置するスペイサイド地方発祥。ウイスキーに使う大麦の一大産地であり、冷涼な気候によりウイスキーを熟成する場所としても適していることから、多くの蒸留所が集まっているエリアです。
アベラワーが製造されているのは、そんなスペイサイド地方にあるラワー川のほとり。穏やかな川と山々の景色が楽しめる美しい場所で、時折見学ツアーも開催されています。
アベラワーの歴史
アベラワーは、1879年に創業されました。1974年には、フランスのペルノ・リカール社により買収され、蒸留所に発酵槽・初溜釜・再溜釜といった近代的な設備が整えられます。
1986年と1990年には、国際ワイン&スピリッツ大会で金賞を獲得。もともとファンの多かったフランスだけでなく、世界各国で売り上げが伸びていきました。
2010年代もさまざまな銘柄が賞を受賞しており、そのクオリティは健在。2008年に日本での販売は一度ストップするものの、2016年には再販がスタート。国内でも再び手に入れやすくなりました。
アベラワーの種類
アベラワー(ABERLOUR) 10年
アベラワー10年は、甘みのなかにも、酸味・苦味・辛味が絡んだ複雑な味わい。前半はラムレーズンやバニラエッセンスに近い風味、後半には柑橘系フルーツの風味が感じられます。
ウイスキーならではのスモーキーさが少なく、すっきりとした口当たりなのも魅力です。アルコール度数は、一般的なウイスキーと同程度の40%。しかしながらアルコールの刺激はあまり感じられないので、飲みやすいスコッチを探している方にぴったりです。
なお、現在は終売しており、並行輸入品のみが販売されています。
アベラワー(ABERLOUR) 12年 ダブルカスクマチュアード
アベラワーがオフィシャルラインナップしている「ダブルカスクマチュアード」シリーズでは、一番熟成年の短いボトルです。ゴールドに近い、琥珀色の見た目が印象的。
リンゴのフルーティーさを思わせる、まろやかな香りが特徴です。ジンジャーやシナモンのスパイシーさはありつつも、甘味がメイン。飲んだあとも、あたたかな余韻がしばらく楽しめます。
アベラワー(ABERLOUR) アブーナ
フルボディらしい、コク深くクリーミーな味わいが魅力のアブーナ。ぶどう・スパイス・プラリネなどの香りも感じられます。
アブーナがスコットランドの言語で「起源」を表すように、創業した19世紀当時と同じ方法により製造されたボトル。冷却ろ過や加水処理をすることなくボトリングされているため、樽から出したままのウイスキーが味わえます。
アベラワー(ABERLOUR) 16年 ダブルカスクマチュアード
原酒の配合量が多く、真っ赤な濃い色味をしたアベラワー。クリームのような甘さを感じさせる味わいが魅力です。リッチかつフローラルな香りと、甘いレーズンのフレーバーにより、飲みやすく仕上がっています。
濃厚な味わいながら、ねっとりし過ぎず喉ごしは良好。フルーティーさとスパイシーさが感じられる後味にも注目です。
アベラワー(ABERLOUR) 18年 ダブルカスクマチュアード
ダブルカスクマチュアードシリーズでは、一番熟成期間の長いアベラワーです。同シリーズの12年・16年以上にリッチでクリーミー。杏の風味から始まり、古いオーク材を思わせるフレーバーや、ハチミツによる味わいが口いっぱいに広がります。
さらに、円熟した桃やビターオレンジを彷彿とさせる柑橘系の香りも。果実感と、長期熟成だからこそ出せる濃厚な味わいが同時に楽しめる、まとまりのよい一本です。
アベラワーのおすすめの飲み方
アベラワーには、ストレートがぴったり。元から飲みやすく味のバランスもよいため、ストレートにすることでその魅力をより引き立たせられます。
また、ウイスキーと水を1対1で割るトワイスアップとの相性も良好。ウイスキーの香りは、アルコール度数を20~30%ほどにすることでより引き立つとされています。加水することで度数が落ち、味だけでなく華麗な香りも存分に感じられておすすめです。
バランスのとれた味わいと芳醇な香りで、ウイスキーファンを引きつけるアベラワー。飲みやすい味わいのモノが多く、入門用としてもおすすめのブランドです。樽出し後そのままボトリングしたカスクストレングス仕様のボトルもあり、バリエーションが充実しています。ぜひお気に入りの一本を見つけてみてください。