アイリッシュウイスキーとしては珍しい、ピーテッド麦芽を使用して造られる「カネマラ」。ピート(泥炭)を炊いて麦芽を乾燥させているため、独特のスモーキーな風味を感じられるのが特徴です。

カネマラは、まるでスコッチウイスキーのような、深いコクとバランスのよい複雑な味わいが楽しめます。今回は、おすすめのボトルとその特徴をご紹介。お気に入りの1本を見つけてみてください。

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カネマラの味

By: suntory.co.jp

カネマラは、原料のピートと麦芽に由来する、緑の大地を彷彿とさせるスモーキーな味わいが特徴のウイスキーです。クセの少ない飲みやすい銘柄が多いアイリッシュウイスキーのなかでは革命児とも呼ばれ、日本での知名度が高いウイスキーでもあります。

カネマラを口に含むと、スモーキーな風味が鼻を抜けていくのが特徴。あわせて、アイリッシュウイスキーらしいフレッシュなフルーティーさも感じられる、複雑でバランスのよい味わいが魅力のひとつです。

そして、独特のスモーキーさのなかに、バニラやハチミツのような奥深い甘味を味わえるのもポイント。土っぽさもほのかに感じられ、緑に恵まれた大地のような印象を受けます。

また、余韻にはほのかにピリっとしたスパイシーさがあり、メリハリのある味わいで飽きにくいのも魅力のです。

カネマラの発祥や製造場所

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カネマラの発祥は1985年、ジャガイモの蒸溜所として使用されていたケミックトー蒸溜所をウイスキー蒸溜所へ改造しはじめたのがきっかけです。アイルランドでは約100年ぶりに新設されたウイスキー蒸溜所となり、現在までカネマラの製造を続けています。

カネマラは、西アイルランドのカネマラ地方で造られ、地元の地名にちなんで名付けられました。また、カネマラ地方には国立公園があり、アイルランドの美しい原風景を楽しめる観光名所としても人気があります。

カネマラの歴史

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カネマラの発祥の地であるアイルランドでは、ジャガイモを中心とした農業が盛んにおこなわれていました。しかし、1845〜1849年にかけて蔓延した疫病により、ジャガイモの生産数が大幅に減少。飢饉が発生し、アイルランドの人口も減少しました。

人口減少によりジャガイモの需要も減少。1920〜1930年にかけ、在庫が余りつつあるジャガイモを消費するためにケミックトー蒸溜所が建てられました。

そして、1985年にジャガイモ蒸溜所としての役目を終え、1989年からクーリー蒸溜所として稼働しはじめます。製造されるウイスキーは世界中から高い評価を獲得し、国際酒類品評会「IWSC」において1998年にトロフィーを受賞するに至りました。

カネマラの製法

カネマラは、ポリフェノール値14ppmを含有するピーテット麦芽「ポールズモルト」を原料にして造られています。そして、原料を粉砕する「マッシュタン」にて、2回にわけておよそ32000Lの麦汁を製造。4基備えているステンレス製の発酵槽に投入します。

また、発酵した麦汁を蒸溜器「ポットスチル」にて蒸溜。通常のアイリッシュウイスキーは3回の蒸溜をおこないますが、カネマラは2回の蒸溜で造られます。

蒸溜されたカネマラの原酒は全てバーボン樽で熟成させているのもポイント。バーボン樽は内側をバーナーで炙っているため、樽に含まれる香味成分の影響を受けやすいのも特徴です。そのため、樽由来のバニラ感を持つ、甘く芳醇な味わいを実現しています。

カネマラの種類

カネマラ(CONNEMARA) オリジナル

カネマラ(CONNEMARA) オリジナル
フレッシュな香り豊かでフレッシュな1本

熟成年数4・6・8年の原酒を組み合わせて造られた、カネマラのスタンダードボトル「オリジナル」。異なる熟成年数の組み合わせにより、フレッシュでフルーティーな風味と樽由来の芳醇な風味をバランスよく備えているのが特徴です。

また、ピーテッド麦芽によるスモーキーな香りと、やや土っぽい印象の余韻もポイントのひとつ。口に含むとナッツやバニラのような濃厚なコクと甘味、後口にはピリっとしたスパイシーさもアクセントになり、複雑な味わいが楽しめます。

香り豊かでフレッシュな1本なので、味の変化を楽しめるロック、香り立つハイボールで飲むのがおすすめです。

カネマラ(CONNEMARA) 12年

カネマラ(CONNEMARA) 12年
長期熟成による奥深い風味とバランスのよさが魅力

12年以上の長期熟成を経た原酒をヴァッティングして造られた「12年」。モルトの深いコクのなかにピートのスモーキーさを感じられる、奥深い風味が特徴の1本です。

また、長期熟成によって味に重厚感と円熟感が生まれ、アルコールの刺激を感じにくいのもポイント。鼻の奥に抜けて広がるスモーキーさ、干しブドウやバニラのような濃厚な甘味、やわらかな樽のウッディな香りを一層楽しみやすい味わいになっています。

そして、余韻には芳ばしいトーストのような芳醇さ、アニスのようなスパイシーさも感じられる、バランスのよさも魅力の1本です。

カネマラ(CONNEMARA) ディスティラーズエディション

カネマラ(CONNEMARA) ディスティラーズエディショ
濃厚な甘い風味を楽しめる、香り高い1本

シェリー樽とバーボン樽で熟成させたカネマラの原酒をヴァッティングして造られている「ディスディラーズエディション」。シェリー樽由来のフルーティーで上品な香りと、バーボン樽由来の濃厚な甘い風味を楽しめる、香り高い1本です。

また、カネマラらしいピート感とスモーキーさも感じられる、飲みごたえのあるフルボディな仕上がりもポイント。なめらかな口当たりで飲みやすく、ハーブのような心地よい風味が余韻に残る、上品な味わいも魅力のひとつです。

カネマラ(CONNEMARA) ターフモア

カネマラ(CONNEMARA) ターフモア
ビートのしっかりとしたスモーキーな風味が特徴

ゲール語で「ビッグピート」の意味を持つ「ターフモア」は、その名の通り、ピートのしっかりとしたスモーキーな風味が特徴。フルボディの飲みごたえがある仕上がりになっている1本です。

また、後口には樽に由来する、バニラやカラメルのように濃厚な甘い風味を感じられるのもポイント。さらに、青リンゴのようなフルーティーさも併せ持っている、個性豊かな味わいが魅力です。

カネマラのおすすめの飲み方

個性豊かな風味を持つカネマラは、さまざまな飲み方で楽しめるのも魅力です。常温のカネマラをそのままグラスに注いで飲む「ストレート」は、純粋なカネマラの味と風味を楽しめるのがポイント。チェイサーで口をリセットしながら、長く楽しめるのが魅力です。

また、冷えたグラスに大きめの氷を入れて楽しむ「ロック」もおすすめ。氷が溶けるたびに味と香りが変化し、ひと口ごとに違う表情を楽しめます。

そのほか、氷とソーダで割る「ハイボール」は、炭酸によって爽やかさが加味され、カネマラの香りが際立って感じられるのが魅力のひとつ。アルコールが薄まるので、ごくごくと飲んで味わたい場面にもおすすめです。