万年筆のメリットは、好きなインクを選んで書けること。多くのメーカーが色味の異なるインクを販売しているため、お気に入りの1品を選ぶ楽しさがあります。しかし、「万年筆インク」は種類がたくさんあり、どれを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、おすすめの万年筆インクをご紹介。おすすめ製品だけでなく、種類や形状といった選ぶ際のポイントを解説します。

万年筆インクの選び方

インクの種類で選ぶ

染料インク

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染料インクは、現在ラインナップしている万年筆インクのなかでも特に製品数が多いモノ。手軽に使えて豊富なカラーバリエーションを楽しめるのが魅力です。

大きな特徴は、水に溶けやすいこと。万年筆の先にインクが詰まっても簡単に取り除けます。なお、水に溶けやすいという性質上、書いた文字がにじみやすく褪せやすいというデメリットもあるため注意が必要です。

時間が経つと文字が劣化してしまう可能性があるので、公的書類にサインするといったビジネスシーンには向きません。メモや日記などに使用するのがおすすめです。

顔料インク

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顔料インクは染料インクより販売数は少ないですが、劣化しにくいアイテムです。水や色褪せに強いため、公的書類など長期間保管が必要なモノに文字を書くときに活躍します。また、染料インクよりも濃くはっきりとした文字を書けるので、力強い筆記をしたい方におすすめです。

一方、カラーバリエーションは染料より少なく、黒やブルーブラックがメイン。さらに、水に溶けにくい性質により、ペン先が詰まってしまうとメンテナンスが難しくなります。こまめにお手入れをして、使いやすさを保つことが大切です。

没食子インク

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販売されている製品数は少ないですが、昔ながらの万年筆インクとして知られているのが没食子インク。時間の経過とともにインクの色が変化し、風合いを楽しめるのが魅力です。

また、耐水性や耐光性がほかのインクよりも優れているため、長期間保管する書類にも問題なく使えるというメリットがあります。一方、こまめにメンテナンスをしないと万年筆の先が腐食してしまい、使えなくなることもあるので注意が必要です。

色で選ぶ

ブラックインク

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ブラックインクはクッキリ見やすく、汎用性に優れているのが特徴。日常のちょっとしたメモ書きからビジネスシーンの重要書類まで、あらゆる用途に活用できます。万年筆インクを1色だけ購入する場合は、ブラックインクがおすすめです。

なお、一口にブラックインクといっても微妙なトーンはメーカーやブランドによって異なるので、留意しておきましょう。

ブルーブラックインク

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ブルーブラックインクも、ブラックインク同様に定番カラー。乾くと黒よりもやや彩度が高い「濃紺色」になり、公的書類にも活用可能です。ブルーブラックインクは柔らかく洗練された印象を与えるほか、ハネやはらいなどの筆跡をより美しく見せられます。 万年筆ファンにも愛用者が多いカラーです。

カラーインク

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カラーインクは、カラフルなイラストを描いたり、メモや日記をおしゃれに書いたりしたい方におすすめ。赤や青、緑、黄色などさまざまな色合いのモノがラインナップされており、お気に入りの1色を見つけ出すまでの過程も楽しめます。

形状で選ぶ

ボトルタイプ

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インクがガラス瓶に入っているのがボトルタイプです。インク吸入器であるコンバーターを活用し、ボトル内からインクを吸い上げて使用します。ボトルタイプの魅力は、豊富なカラーバリエ―ション。また、調合用のインクを選べば、複数の色を混ぜ合わせてオリジナルカラーが作れるのもポイントです。

なお、万年筆インクは、インク内に含まれる水分が蒸発することにより徐々に色味が濃くなっていくもの。ボトル内でも色味の変化は起きるので、色味変化を防ぎたい方や万年筆の使用頻度が低い方は、通常サイズよりも小さなミニボトルタイプを選んでおくのがおすすめです。

カートリッジタイプ

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カートリッジタイプは、インクカートリッジを万年筆に直接装着することでインク補充を行うタイプです。手が汚れることもなく楽に補充できるほか、持ち運びしやすいのが魅力。万年筆をボールペン感覚で、家でも外でも気軽に使いたい方におすすめです。

しかし、カートリッジタイプは互換性が低く、基本的には万年筆と同じメーカーの製品を選ぶ必要があります。そのため、必然的に選択肢が大きく狭まってしまう点には留意しておきましょう。

万年筆インクのおすすめメーカー

パイロット(PILOT)

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手帳やペンなどの筆記具を手掛ける「パイロット」。万年筆の国内3大メーカーに数えられ、豊富な製品展開と優れた品質で高い評価を得ています。万年筆インクの種類も幅広く、通常タイプから製図用や証券用までラインナップ。また、比較的リーズナブルな価格設定のアイテムが多く、コスパに優れているのもメリットです。

ラミー(LAMY)

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ドイツに本社を構える筆記具メーカー「ラミー」。同ブランドの万年筆は革新的かつ機能的なデザインで知られており、万年筆インクも同様の特徴を有しています。特にボトルインクは、インクを最後まで吸い取れるように設計されていたり、ペン先清掃用のペーパークロスが付いていたりと実用性に優れているのがポイント。

また、ターコイズやバイオレットなど、日本ではあまり見かけることのない美しいカラーバリエーションも魅力です。

セーラー(SAILOR)

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パイロットと並び、万年筆の国内三大メーカーとして知られる「セーラー」。同ブランドの万年筆インクも、製品が豊富にラインナップされています。

なかでも、ブランドが独自開発した「超微粒子顔料」を使用しているインクは要チェック。水や色褪せに強い「顔料インク」と目詰まりがしにくい「染料インク」のメリットをどちらも兼ね備えており、万年筆ユーザーから高い人気を集めています。

万年筆インクのおすすめ|ブラックインク

プラチナ万年筆 水性染料インク SPSQ-400

コスパ重視の方におすすめの万年筆インクです。カートリッジタイプの10本入りながら、500円以下の安い価格で購入できます。また、インクの品質も良好。水性染料インクであるのにも関わらず、特殊な樹脂を配合しているため耐水性と耐光性に優れています。

さらに、カートリッジ内には小さなステンレス製のボールが内蔵されているのもポイント。カートリッジを振るとインクがボールでほどよくかき混ぜられるため、かすれることなくなめらかに筆記できるのが特徴です。

プラチナ万年筆 プラチナカーボンインク INKC-1500

耐水性・耐光性に優れた、超微粒子の水性顔料を使用した万年筆インクです。長期保存が必要な、公文書や契約書などの筆記におすすめ。また、ハッキリと鮮明な文字が書けるほか、乾きやすいのもポイントです。

なお、速乾性の高さゆえに使い方によってはインク詰まりを起こしやすいので、こまめにメンテナンスを行いましょう。

ラミー(LAMY) ボトルインク LT52

ドイツを代表する筆記具メーカー「ラミー」の万年筆インクです。実用性に優れたユニークなデザインが特徴。本体下部にはペーパークロスが搭載されており、インク吸入時に汚れたペン先を拭き取れます。また、ボトル中央の底部は凹んでいるため、インクが残り少なくなっても最後まで吸入することが可能です。

ボトル容量は、50mLとほどよい大きさ。なめらかな書き味を楽しめるほか、発色がよいのも魅力です。

モンブラン(MONTBLANC) 万年筆インク MB105190

世界中で愛されている高級万年筆メーカー「モンブラン」の万年筆インクです。筆記直後は青みがかった黒であり、乾くと赤紫が混ざったラグジュアリーな黒に変化します。

インクの種類は、メンテナンスが簡単な染料インク。インクフローがよくなめらかな書き心地であるのに加え、ペン先の種類によっては美しい濃淡も楽しめます。

また、ユニークな靴型のボトルもポイントです。インクタンクが大小2つに分かれていることから、残量が少なくなっても最後までしっかりと吸引できます。デスクの上に置いたときの安定性にも優れており、インテリアに映えるデザインです。

ペリカン(Pelikan) カートリッジインク エーデルシュタイン オニキス PE-EDEL

ドイツの老舗文具メーカー「ペリカン」の万年筆インク6本セット。宝石の名を冠したインクシリーズ「エーデルシュタイン」のカートリッジタイプであり、なめらかな書き心地が特徴です。染料インクなので、インク詰まりしにくいのも魅力。

また、エレガントなメタルケース入りなのもポイントです。ケースは小さいので上着のポケットにも収納でき、楽々持ち運べます。万年筆好きの方への贈り物にもおすすめの人気アイテムです。

シュナイダー(Schneider) 万年筆 インクカートリッジ 100本入り BS68

ドイツの筆記具ブランド「シュナイダー」のインクカートリッジセットです。100本入りの大容量であるため、万年筆の使用頻度が高い方におすすめ。ボトルはシンプルながらおしゃれなデザインであり、すべて使い切ったあとは小物入れとして活用できます。

また、インクは速乾性に優れており、走り書きをしても手の側面が汚れにくいのも魅力です。退色にも強いため、保存しておきたい文章の筆記にも対応できます。コスパの高い万年筆インクを探している方におすすめです。

カランダッシュ(Caran d’Ache) ボトルインク コスミックブラック 8011-009

洗練されたボトルデザインが魅力の万年筆インクです。ボトル形状には六角形のプリズム型を採用しており、デスクの上に並べておくだけでおしゃれなインテリアとして活躍。また、ボトル全体が斜めに傾いているためコンバーターへのインク補充もしやすく、実用性にも優れています。

ボトルの容量は、50mLとほどよい大きさ。彩度が高く、日記やメモ書きはもちろんイラスト描きなどにもおすすめです。

パイロット(PILOT) インキ350ml INK350B

万年筆の使用頻度が高い方におすすめの水性染料インクです。ボトルは350mLの大容量であり、インク残量を気にせずにたっぷりと使えます。また、大容量ながら価格がリーズナブルであるのもメリットです。

パイロットのボトルインクは一般書記用・製図用・証券用に分かれていますが、本製品は一般書記用。インクフローがよく、なめらかに筆記できるのが特徴です。

万年筆インクのおすすめ|ブルーブラックインク

セーラー(SAILOR) 顔料ボトルインク 蒼墨 13-2002-244

セーラー独自開発の超微粒子顔料を使用した万年筆インクです。水や色褪せに強い顔料インクと、インク詰まりしにくくなめらかに書ける染料インクのメリットを兼ね備えているのが特徴。

ちょっとしたメモから公的書類まで、さまざまな用途で使用できます。また、にじみにくく裏抜けしにくいのもメリット。普段使いしやすいインクを探している方におすすめです。

ウォーターマン(WATERMAN) カートリッジSTD23 ミステリアスブルー S0110910

フランスの老舗筆記具ブランド「ウォーターマン」の染料インク。カートリッジタイプの8本セットです。

本製品の色名「ミステリアスブルー」は、人の想像力を刺激する色合いであることに由来。筆記直後は紺に近い青ですが、時間が経つにつれて緑を帯びた青に代わり、数ヶ月後にはターコイズに近い青緑色に変化することもあります。

一風変わったブルーブラックを探している方におすすめです。

パーカー(PARKER) クインク ブルーブラック ボトルインク

英国王室御用達の高級筆記具メーカー「パーカー」の万年筆インクです。お手入れが簡単な染料インク。また、通常よりインクの乾きが早いのも魅力です。

ブルーブラックは、深みのある美しい色合い。文字が読みやすく、手紙や日記などを書くのに活躍します。さらに、デスクの上に置いておくだけでインテリアのアクセントになる、高級感のあるボトルデザインも魅力。万年筆愛好家の間で高い支持を受け続けている、人気のアイテムです。

ラミー(LAMY) カートリッジインク ブルーブラック LT10BLBK

「ラミー」のカートリッジ式万年筆インクです。手を汚すことなく、スムーズにインク補充をしたい方におすすめ。「ラミー2000」を除く、すべてのラミーの万年筆に適合可能です。

ブルーブラックは発色のよさが特徴であり、書き始めは明るめの青色ですが、インクが乾くと紺色に近い色へ変化します。コスパのよさも魅力のひとつです。

ペリカン(Pelikan) ボトルインク 4001

100年以上もの長きにわたり愛され続けているインクシリーズ。安定したインクフローでスムーズかつ力強い筆記ができるほか、輝度の高い美しい色合いも楽しめます。裏抜けしにくいのも特徴です。

また、62.5mLと十分な容量ながら価格は比較的安いため、気軽に購入できるのも魅力。初めての万年筆インクにもおすすめです。

ダイアミン(Diamine) レジストラーズインク ブルーブラック No.801

イギリス発の老舗インクメーカー「ダイアミン」の没食子インクです。耐水性や耐光性に優れているため、長期間保管する書類への使用におすすめ。また、時間の経過とともに深みを増す、風合いの変化も楽しめます。

しかし、ペン内部に長期間入れておくとインク内の鉄分が凝固してしまうこともあるため、注意が必要です。こまめにメンテナンスしましょう。

パイロット(PILOT) 色彩雫(iroshizuku) 月夜 INK-50-TY

日本の美しい情景をモチーフにしたインクシリーズです。計24色を展開しており、それぞれ「露草」「秋桜」「夕焼け」などの美しい色名がつけられています。

「月夜」は、水面に浮かぶ月をイメージして作られた色。やや緑がかった深みのあるブルーブラックで、洗練された印象を与えます。染料インクなので、なめらかな書き心地も特徴です。

万年筆インクのおすすめ|カラーインク

プラチナ万年筆 ミクサブルインク INKM-1000

複数の色を混ぜ合わせてオリジナルカラーを作れる万年筆インクです。カラーラインナップは、フレイムレッドやサニーイエロー、アースブラウンなどの計9色。別売の「インク調合キット」の専用うすめ液を使えば、インクの濃さを調節することも可能です。

インクの種類は、メンテナンスが容易な染料インク。理想の色を追求したい方におすすめの万年筆インクです。

プラチナ万年筆 クラシックインク INKK-2000

昔ながらの没食子インクです。書き始めは鮮やかな色合いですが、時間が経つにつれて徐々に黒みがかった色へ変化していきます。

耐水性や耐光性に優れているため、長期保存したい文章におすすめ。また、筆跡の濃淡が美しく強調されるので、味わい深い文字を書きたい方にもぴったりです。

さらに、ボトルの中にインクリザーバーを備えているのもポイント。はじめてボトルインクに挑戦する方にもおすすめです。

ダイアミン(Diamine) シマーリングインク ゴールデンアイヴィ

インク内に金や銀のラメを含んだ没食子インクです。キラキラと華やかな、美しい色合いを楽しめます。

「ゴールデンアイヴィ」は、グリーンに金のラメが輝くのが特徴。メモや日記はもちろん、誕生日カードなどに使うのもおすすめです。

なお、極細タイプの万年筆で使用するとラメが詰まりやすい点には要注意。インク詰まりを起こす場合もあるため、定期的にお手入れをしてみてください。

セーラー(SAILOR) STORiA 万年筆用顔料ボトルインク 131006

独自開発の超微粒子顔料を採用したカラーインクです。水や色褪せに強く、ハッキリとした文字を書くことが可能。また、粒子が細かいためインク詰まりしにくいほか、染料インクのようになめらかな書き心地を楽しめます。さらに、文字が裏抜けしにくいのも魅力です。

20mLのミニボトルなので、万年筆の使用頻度が低くても安心。ボトルデザインもかわいらしく、カラーコレクションを楽しみたい方にもおすすめの万年筆インクです。

ナガサワ文具センター PenStyle Kobe INK物語

神戸の景色や街並みをテーマに誕生したインクシリーズです。それぞれ六甲アイランドスカイや須磨浦シーサイドブルーなど、神戸にちなんだ色名が付けられており、神戸の街を巡るようにさまざまな色の使い分けを楽しめます。

ボトルにも神戸の街並みが描かれているのも魅力。デザインや色調にこだわりたい方へおすすめの万年筆インクです。

エルバン(J.HERBIN) 香り付きインク ヴァイオレットパープル hb13777

ユニークな香り付きの万年筆インクです。ボトルのフタを開けた瞬間や筆記中はもちろん、手紙を書くのに使用すれば手紙の封を開けたときにもほのかな香りが漂います。

また、発色のよさも魅力です。さらに、ボトルの上部手前にはペンレストがついており、万年筆やガラスペンを置けるのもメリット。ちょっとしたギフトにもおすすめの万年筆インクです。

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