遠くの対象物を拡大して見られる「双眼鏡」。ライブ・コンサートで席からステージが遠く、推しの表情が見えにくいときに役立ちます。しかし、倍率や明るさ、実視界などがモデルによってさまざまなので、選ぶ際に迷ってしまう場合も少なくありません。
そこで今回は、ライブ・コンサート向けの双眼鏡にフォーカスしておすすめモデルをご紹介。併せて選び方も解説するので、購入を予定している方は参考にしてみてください。
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ライブ・コンサートにおすすめの双眼鏡の選び方
倍率を選ぶ

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ライブ・コンサート用に双眼鏡を選ぶ際は、大きく拡大できる倍率をチェックしておきましょう。倍率は数値が大きいほど、遠くの対象を引き寄せて見やすくなるのが特徴。「8×32」と表記されていれば、8が倍率になります。
適切な倍率は会場の広さやステージまでの距離によって異なりますが、屋内のライブ会場やコンサートホールなら8倍程度が目安。東京ドームのような広い会場の場合は10倍以上のモデルがおすすめです。
しかし、これはあくまで目安。2階席や3階席では傾斜も影響します。高い場所ほど実際の距離以上にステージが遠く感じられるので、やや倍率が高めなモデルを選ぶと安心です。逆に、近い対象に対して倍率が高すぎると、動きを追いにくくなるので留意しておきましょう。
明るさに関わる口径・ひとみ径をチェック

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双眼鏡は、口径が大きいほど明るくはっきり見えるのが特徴。ライブ・コンサートで推しの表情をくっきりと捉えたいなら、口径の大きいモデルがおすすめです。
明るく見やすい目安は口径30~40mm。口径20mm以下だと、屋内では暗く感じる場合があります。口径が大きいほど、双眼鏡のサイズが大きく重くなる傾向があるのも留意しましょう。「8×32」と表記されていれば32が口径です。
また、ひとみ径も明るさをチェックする目安のひとつ。「対物レンズ有効径÷倍率」で計算され、数値が大きいほど明るく感じます。一般的に、ひとみ径3mm以上が明るい目安とされているのでチェックしてみてください。
広い視野で見たいなら実視界をチェック

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実視界とは、双眼鏡を動かさずに見える範囲の角度です。実視界の数値が大きいほど視界が広くなり、ライブ・コンサートで対象を探しやすくなります。しかし、倍率との関係性に注意が必要。高倍率になるほど実視界が狭くて手ブレの影響を受けやすくなり、対象を捉えるのが難しくなります。
見やすさと手ブレを考慮すると、実視界6°以上のモデルがおすすめ。8倍の双眼鏡なら、実視界7.5°以上あると視界が広く感じられます。10倍なら6.5°以上、12倍で5°以上が見やすい目安です。
なお、視界の広さを表す指標として「見かけ視界」を用いる場合も。倍率に関係なく、視界の広さを角度で確認できるのが特徴です。実視界の代わりに、見かけ視界で広さを表記しているメーカーもあるのでチェックしておきましょう。
光の反射を抑えるマルチコートをチェック

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双眼鏡を選ぶ際は、マルチコートを施しているのかチェックしておきましょう。マルチコートとはレンズやプリズムに塗布する反射防止膜で、光の反射を抑えて見やすくするのが特徴。コーティングの膜が単層のタイプを「マゼンタコート」、1面以上に複数のコーティングを施した多層タイプを「マルチコート」と呼びます。
コーティングの層が多いほど、対象をくっきり見やすくする効果を発揮。なかには、すべてのレンズ面とプリズム面にコーティングを施した「フルマルチコート」を採用しているモデルもあります。通常のマルチコートよりも光の反射防止効果に優れているのがメリットです。
コーティングされていないモデルを選んでしまうと像が暗くなるほか、コントラストが低下して鮮明さが失われてしまいます。ライブ・コンサートで推しをクリアな像で見たいのであれば、マルチコートを施しているモデルがおすすめです。
防振・防水機能をチェック

双眼鏡を選ぶときは、推しの表情をしっかり捉えられる防振機能を搭載しているモデルがおすすめ。防振機能とは、内蔵したセンサーがブレを認識して自動で手ブレを補正する機能です。倍率の高いモデルは手ブレが発生しやすいので有無を確認しておきましょう。
一方、センサーとモーターを駆動させるために電池を内蔵しており、本体が大きく重くなる傾向にあります。長丁場のライブ・コンサートで使用するなら、腕に負担がかかりにくい重さなのか確認しておくと安心です。
屋外のライブ・コンサートの場合は、併せて防水機能の有無も重要。突然の雨でも安心して使えるのでチェックしてみてください。
メガネをかけているならアイレリーフをチェック

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アイレリーフとは、接眼レンズから目を離したときに視野が確保できる距離のこと。mmで表記されます。アイレリーフが短いと、メガネをかけたまま双眼鏡をのぞいたときに視野の一部が欠けてしまう場合も。快適にライブ・コンサートを楽しむためにも、メガネをかけているならアイレリーフの長さを確認しておきましょう。
アイレリーフ15mm以上なら、メガネをかけたままでも見やすいのが特徴。また、つけまつ毛やまつエクをしている場合も見えにくくなるので、同様にアイレリーフの長さをチェックしておくと安心です。
ライブ・コンサートにおすすめの双眼鏡
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) 双眼鏡 ウルトラビューEX コンパクト 8×32 406960
375gの軽量ボディが特徴の双眼鏡です。長時間のライブ・コンサートでも腕に負担をかけにくいおすすめモデル。見かけ視界60°以上で一度に広い範囲を捉えられます。独自の光学設計とフルマルチコートによって光の透過率をアップさせており、推しの表情や動きが見やすいクリアな視界が得られる点にも注目です。
ロングアイレリーフ設計で、接眼部にはツイストアップ見口を採用。アイポイントを簡単に調節でき、メガネをかけた方でも快適に使えます。
抗菌仕様のボディを採用しているのも魅力。また、内部に窒素ガスを充填した防水設計により、屋外の会場で突然雨に見舞われても安心です。
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) 手振れ補正付き防振双眼鏡 VCスマート 15×42 Cellarto WP
倍率15倍で大きなライブ・コンサート会場におすすめの双眼鏡。防振モード自動選択機能を搭載しており、揺れを自動で検知してモードを切り替えます。レンズ口径42mmで明るい視野を得られるほか、防水仕様で屋外のフェスなどでも安心です。
すべてのレンズとプリズムにコーティングを施したフルマルチコートを採用し、明るい像が広がるのもポイント。不正な動画撮影と間違われやすいパイロットランプの点灯を隠す「遮光スライドシャッター」も便利です。単3形アルカリ乾電池1本で駆動し、連続約28時間の使用ができます。
ビクセン(Vixen) 双眼鏡 アトレックII HR8×32WP 14723-6
口径32mm・ひとみ径4.0mmで明るく鮮明な視界を実現している双眼鏡。薄暗いライブ・コンサート会場でも、見やすい視界を得られるのがおすすめポイントです。
プリズムとレンズ全面にフルマルチコートを施した「PFMコート」を採用。実視界7.5°かつ見かけ視界55.3°により、一度に広い範囲を捉えられるのも特徴です。
長時間の使用でも疲れにくいハイアイポイント設計にも注目。アイレリーフ15mmで、メガネをかけたままでも快適にライブ・コンサートを楽しめます。鏡筒を直線状に設計したスマートなデザインも魅力です。
ビクセン(Vixen) 双眼鏡 アテラ ATERA II H12x30
倍率12倍・口径30mmの双眼鏡です。2つの手ブレ補正機能を搭載。小刻みの微小な揺れを吸収するモードと、ゆっくりとした大きな揺れを吸収するモードを切り替えて使えるのが特徴です。レンズ全面に反射防止多層膜コーティングを施したフルマルチコートにより、クリアな視界を確保できます。
本格的な防振機構を搭載しながら、重さ422gに抑えた軽量設計もおすすめポイント。単4形アルカリ乾電池2本で長時間使えるのも魅力です。
オリンパス(OLYMPUS) ダハプリズム双眼鏡 8×21 RCII
折りたたみ式でコンパクトに持ち運びできるおすすめモデル。バッグに収納しても邪魔になりにくい双眼鏡を探している方に適しています。重さは190gで、長時間のライブ・コンサートで疲れにくいのもうれしいポイントです。
目当てリングを搭載し、メガネ使用時に対応できるのも便利。眼幅合わせやピント合わせ、視度調節も簡単で、バードウォッチングやスポーツ観戦でも活躍します。本体カラーは3種類です。
ニコン(Nikon) STABILIZED 12×25 S
コンパクトながら手ブレ補正機能を搭載している双眼鏡。ステージで動き回る推しを追い続けても、視界がブレにくい独自システムを搭載しています。
単3形アルカリ乾電池で約12時間連続で使えるのも魅力。電池切れを気にせずライブ・コンサートを楽しめます。重さ395gの軽量設計で持ち運びも楽々。2軸折りたたみ式ボディ採用により、スマートに持ち運べます。
ニコン(Nikon) ACULON T02 8×21
倍率8倍で広いライブ・コンサート会場にも対応できる双眼鏡です。光の透過率を高める多層膜コーティングを施しており、明るい視野を得やすいのが特徴。薄暗い屋内のライブ・コンサートはもちろん、曇天下の野外コンサートやスポーツ観戦でも活躍するおすすめモデルです。
ターンスライド式の接眼目当てを採用し、慣れていない方でも操作が簡単。スムーズなピント合わせをサポートする大きなピントリングも備えています。
気軽に持ち歩ける195gの軽量ボディも魅力。付属のストラップで首にかけても使えます。6種類のカラーバリエーションを展開しており、推しのカラーに合わせたいときにもおすすめです。
富士フイルム(FUJIFILM) フジノン 双眼鏡 FUJINON TECHNO-STABI TS-L 1640
優れた防振システムを搭載している双眼鏡。補正角度±3°の安定した防振性能により、広いライブ・コンサート会場でも推しの表情を鮮明に捉えられます。16倍の高倍率で、スポーツ観戦やバードウォッチングなどさまざまな用途で活躍します。
対物レンズ口径40mmの大口径モデルながら、約865gの軽量ボディを実現。アーチ状の細かい凸形状を底面に施しており、滑りにくいのが魅力です。
本製品は、連続30時間駆動する長寿命バッテリーを搭載。また、IPX7相当の防水性を備え、屋外の会場で突然雨が降ってきても安心です。
ペンタックス(PENTAX) タンクロー 8×21 UCF R
対物レンズ口径21mmのコンパクトな双眼鏡。110×83mmの手のひらサイズです。重さ210gで腕に負担がかかりにくいのもポイント。加えて、手に馴染みやすいラバーコートを採用しています。
マルチコートを施しており、明るく見やすい視界を実現。クリアでくっきりとした視界を得られます。独自の目幅調整方式により、使う人に合わせて目幅の調節も簡単。高性能ながら比較的リーズナブルで買い求めやすいのも魅力です。
ペンタックス(PENTAX) UD 9×21
フルマルチコートを施している双眼鏡です。光の透過率を高め、明るいくっきりとした視界を実現。薄暗い屋内のライブ・コンサートでも快適に見やすいのがおすすめポイントです。
ホールドしやすいオリジナルデザインを採用。重さは195gで、長丁場のライブ・コンサートで疲れにくいモデルを求めている方に適しています。目当て部分が伸縮する構造なのもポイント。目当てが短いのが好みの方や、メガネを使っている方などでも快適に使えます。
広いライブ・コンサート会場で推しの表情を捉えるのに活躍する双眼鏡。遠くからでも対象を拡大できる倍率も重要ですが、使いやすさを重視するなら長時間でも疲れにくい重さなのかも確認しておきましょう。おすすめしたモデルを参考に、自分にとって使いやすい製品を見つけてみてください。