アウトドアでバードウォッチングや自然の中の風景を楽しむのに欠かせない双眼鏡。そんな双眼鏡の対物レンズ有効径って何か知ってますか? 双眼鏡は倍率が高ければいいというわけではないことも知ってましたか? あまり馴染みのない方にとっては双眼鏡について知らないことは多いものです。でも、一度使ってみるとアウトドアでの新しい楽しみ方が見つかるかもしれませんよ! 今回は、双眼鏡の選び方とおすすめ10選を紹介します。
ポイント1:双眼鏡がどんなものかを知ってから選ぼう。
双眼鏡の仕組みなんて、たぶん考えたこともない人が大多数かと思います。双眼鏡は、対物レンズや接眼レンズから構成されていて、一番重要なのは対物レンズ有効径です。その名の通り双眼鏡の外側のレンズである『対物レンズ』の径の大きさのことですが、これが大きければ大きいほど見る物の解像度が高く、明るく鮮明に見えるという仕組みになっています。双眼鏡を選ぶ際には、この対物レンズ有効径が一つのポイントになります。
ポイント2:一番のポイントは倍率。だけど高倍率であればあるほど良い訳ではない。
双眼鏡は、先ほど説明した対物レンズ有効径が大きく、また、倍率が高いものほどいいというイメージを持ってしまいがちですが、実はそうではありません。対物レンズの径が大きくなればなるほど携行性が悪くなり、倍率が高くなりすぎても視界が狭く手ブレが大きくなるなどの弊害もあるので、利用のシーンにあった適度な倍率のものを選ぶことが大切です。
ポイント3:双眼鏡を使う用途を考えよう。
双眼鏡を使う用途は何でしょうか。アウトドアフォールドでバードウォッチングを行う場合や広いスタジアムでスポーツ観戦する場合、倍率が高すぎるものは逆にターゲットを視界に捉えることが難しくなります。その場合は実視界(見える範囲)が広いレンズを採用した方がより楽しめるでしょう。逆に風景をじっくりと見たい場合やコンサートなどで好きなアーティストをしっかりと視界に捉えて高解像度で見たいという人は、対物レンズ有効径の大きなものを採用したモデルを選ぶといいでしょう。
おすすめ双眼鏡10選
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 双眼鏡
ポップな外観の簡易的な双眼鏡。価格設定も極めて安価なので、気軽に子どもにも与えて使わせることもできますし、ちょっとした遠くのものを見る程度なら十分な機能を持ちあわせています。軽量で首から吊り下げても負担にならず、持ち歩きに便利は非常に便利なタイプです。
ナシカ(NASHICA) 双眼鏡SPIRIT
倍率は10倍で対物レンズ有効径が21口径、本格的な双眼鏡入門編のようなモデル。カラーバリエーションもあり、コストパフォーマンスもいいので、ビギナーからベテランまで、ちょっとカバンに忍ばせておきたい双眼鏡です。
オリンパス(OLYMPUS) 双眼鏡10X21 DPC I
こちらも倍率は10倍で対物レンズ有効径が21口径のポロプリズム式双眼鏡です。視界も広く、アウトドアで景色を眺めながら自然を楽しむなんてのには最適なモデル。本体重量が軽くピントを合わせやすいので、広いコンサート会場などでも活躍しますね。
キヤノン(Canon) 双眼鏡ポロII型プリズム
小型・軽量な倍率8倍のプリズム双眼鏡。手ブレ補正機構を備えた防振双眼が特徴です。バッテリー式で、約6時間程度にわたって手ブレ補正機能を連続使用できます。レンズには視野周辺までを鮮明に見せる特殊なレンズを採用している点もグッド。
ケンコー(Kenko) ミラージュ7
双眼鏡と三脚など星空観測には欠かせないアイテムが4点セットになったモデル。倍率は7倍で対物レンズ有効径は50mmなので集光力に優れ、毎日夜空を見上げるのが楽しみになりますね。スマートフォン撮影補助ホルダーでスマートフォンを双眼鏡に固定して撮影することもできる優れものです。
G4Free 双眼鏡
アウトドアやさまざまな環境下での使用でも安心な防水タイプの双眼鏡。倍率は12倍で対物レンズ有効径は25mm。さらには、フォーカス機能でターゲットを確実に捉えることが可能なので、アウトドア観察からスポーツ観戦まで幅広く使える双眼鏡です。
ニコン(Nikon) アキュロンW10
優れた信頼性と高い品質のニコン製ダハプリズム式双眼鏡。機能的には倍率10倍で対物レンズ有効径が21口径と本格双眼鏡として十分な機能を備えながらも、かさばらないサイズ感と携行性でさまざまなシーンで使える双眼鏡です。ビギナーや複数所持でも手の届きやすい価格設定もうれしいですね。
ニコン(Nikon) アキュロンT11
4色のカラーバリエーションがあり、カジュアルなカラーも選べますが、機能は本格派のズーム双眼鏡。倍率は8倍から24倍までズームが可能で、鮮明な視界を確保するレンズが素晴らしいです。持つ手にになじむ流線型のボディーも美しいですね。
ニコン(Nikon) モナーク5
ニコンが続きますが、倍率20倍で対物レンズ有効径が56口径と高機能なモデル。大口径・高倍率で周囲が薄暗い状況でも対象物を鮮明に見せてくれます。また、本体内に窒素ガスを充填する方法で、内部を曇りやカビから保護した構造や防水性などの機能が使い道のシーンを広げてくれますね。
キヤノン(Canon) 双眼鏡10×30
高い手ブレ補正機能で効果を確実に発揮する小型・軽量な高機能双眼鏡。2枚のガラスと筒で液体を包む構造がブレ具合に応じて形を変えることにより、手ブレを抑えるIS機能を搭載しているので、手ブレに関してはこれに勝るものはないと言ってもいいでしょう。鮮やかで鮮明な映像を映し出す高機能な双眼鏡です。
双眼鏡の選ぶポイントとおすすめ10選を紹介しました。ラインナップはやはりカメラブランドが目立ちますが、近年は手ブレ補正機能も持ち合わせた双眼鏡が出るなど、高機能化が進んでおり、ただん双眼鏡ではありません。倍率や機能により価格が大きく違ってきますので、用途と予算に合致した自分に最適な双眼鏡を見つけてくださいね。