バードウォッチングを楽しむ上で欠かせないアイテムの「双眼鏡」。双眼鏡を使うことで、遠くの野鳥を鮮明に観察でき、その生態や魅力をより深く理解しやすくなります。

どの双眼鏡を選ぶかは、野鳥観察の体験を大きく左右する重要なポイントです。本記事では、バードウォッチングにおすすめの双眼鏡の選び方や、初心者にも適したおすすめモデルについて詳しく解説します。

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バードウォッチングにおすすめの双眼鏡の選び方

対物レンズの大きさを選ぶ

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双眼鏡のレンズの大きさを「対物レンズ有効径」もしくは「口径」と呼びます。同じ倍率の場合、口径が大きいほど明るく鮮明に対象物を見られるのが特徴。双眼鏡パッケージに「10×30」などと記載がある場合は、10倍×30mmの対物レンズを搭載した製品だということです。

なお、対物レンズが大きいと本体サイズも大きくなる傾向があります。持ち運ぶことも考慮して、本体サイズもチェックしておきましょう。

倍率は8~10倍がおすすめ

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双眼鏡は倍率の高いモノほど、遠くの対象物が大きく見えるようになります。例えば、8倍の双眼鏡で800m先のモノを見たときは、肉眼で100m離れて見えるのと同じ大きさです。

倍率が高すぎると景色が暗くなったり、見える範囲が狭くなったり、手ブレが大きくなったりするなど、使い心地が悪くなってしまうので注意が必要です。

森林でのバードウォッチングでは8〜10倍の倍率がおすすめ。手持ちでも像がブレにくく、観察しやすい倍率なのがポイントです。

船上や海辺、山岳地帯など、対象物から離れたシチュエーションで使用する場合は、より高倍率の製品もおすすめ。なお、高倍率になるほど手ブレで視界が安定しにくいため、三脚や一脚に取り付けた状態で双眼鏡を使用するのが適しています。

視野が広いモデルを選ぼう

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視野の広さも、双眼鏡を選ぶ際に外せない項目です。風景を見わたす場合でも広範囲を確認できるほか、木々の間を飛び回る野鳥の動きも追いやすくなります。

双眼鏡で視野の広さを決める基本となるのが「実視界」です。双眼鏡を動かさない状態でカバーできる範囲のことで、対物レンズの中心からの角度で表記。実視界は、高倍率な双眼鏡ほど狭くなる傾向があり、対象を探すのが難しくなります。

また、実際の観測で重要になるのが「見掛け視界」。双眼鏡を覗いたときに見える視野の広がりのことです。新JIS規格では、見掛け視界が60°以上の双眼鏡は広視界タイプと呼び、野鳥のような動きの激しい対象を観察するのにおすすめです。

仕様をチェック

防水性能

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双眼鏡は光学機器のため、本体内部に水が入ると故障する可能性があります。雨や水などの影響を受けやすいバードウォッチングでは、防水性能を備えた製品がおすすめです。本体の各所に水滴や雨粒などの侵入を防ぐシーリング加工を施すことなどで、防水性を実現しています。

双眼鏡の防水性能は、国際電気標準会議が定めた「IPコード」が参考になります。IPに続く数値が大きいほど、優れた防水性能を発揮。例えば、IPX4の防水性能は、さまざまな方向からの飛沫の影響を受けないとされています。

屋外で双眼鏡を使用する方には、IPX4〜7相当の防水性能を備えた製品がおすすめ。多少の雨や水しぶき程度であれば防げるので、野鳥観察や沢登りなど、水気が心配なシーンでも安心です。

防振性能

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手ブレの影響を受けやすいバードウォッチングでは、防振機能の有無をチェックしておきましょう。一般的に高倍率の製品ほど手ブレの影響を受けやすく、遠くの対象物を見るときにブレてしまいます。高倍率の双眼鏡を選ぶときは、高精度な手ブレ補正機能を搭載した製品がおすすめです。

双眼鏡のなかには、シチュエーションに応じて手ブレ補正機能のモードを切り替えられる製品があります。一方、防振性能を追求したモデルは価格が高くなったり、本体サイズが重くなったりする可能性もあるので、留意しましょう。

アイレリーフ

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双眼鏡では「アイレリーフ」も確認したいポイント。アイレリーフとは、接眼レンズの最終面から、目の中で瞳ができる位置(アイポイント)までの長さを測った距離のことです。

適切なアイポイントで双眼鏡を覗けば、視界の周辺部に「ケラレ」という暗いフチが現れる現象を防げるため、全視界がクリアで見やすい状態で観察を楽しめます。

一般的にはアイレリーフが長いと覗きやすく、長時間の使用でも目が疲れにくいのが特徴。視界の見やすさにこだわるなら、アイレリーフが13mm以上ある双眼鏡を選ぶのがおすすめです。

なお、メガネをかけた状態で使用する場合は、アイレリーフが15mm以上確保されたロングアイレリーフタイプの双眼鏡を選びましょう。メガネによって目の位置が離れる場合でも快適に使用可能です。

バードウォッチングにおすすめの双眼鏡

ビクセン(Vixen) 双眼鏡 アトレックII HR8x32WP

ビクセン(Vixen) 双眼鏡 アトレックII HR8x32WP

明るく鮮明な視界が得られるバードウォッチング向けの双眼鏡です。プリズムとレンズ全面にマルチコートを施した「PFMコート」を採用しているのが特徴。優れたコントラストが得られるので、遠くの野鳥も鮮明に視認できるのが魅力です。

見やすさを追求した「ハイアイポイント設計」で、長時間の使用でも目が疲れにくいほか、メガネをかけたままでも使えるのが便利。また、見掛け視界は55.3°と広めで、野鳥の動きを追いやすいのもポイントです。

本体はラバー製ボディで、アウトドアシーンでもアクティブに使用可能。さらに、防水性能を備えているので、雨や雪などの影響を受けにくく、快適に使い続けられます。環境の変化を受けやすい屋外のバードウォッチングにぴったりのアイテムです。

ビクセン(Vixen) 双眼鏡 ATERA II H10x21

ビクセン(Vixen) 双眼鏡 ATERA II H10x21

軽快にバードウォッチングが楽しめる防振双眼鏡です。10倍の倍率と4.4の明るさを備えながら、重量358gと比較的軽いのが特徴。片手でも簡単に持ちやすいので、手軽に使える防振双眼鏡を探している方におすすめです。

上下左右の防振補正角±3°という強力な手ブレ補正効果を持つ、2軸ジンバル制御防振機構を内蔵しているのもポイント。小刻みの微小な揺れを抑えるモードと、ゆっくりとした大きな揺れを吸収するモードからなる2種類の防振モードも備えています。

シンプルでおしゃれなデザインも魅力。見口はシリコンゴム素材を採用しており、皮脂や泥などで汚れても取り外して水洗いが可能です。電源は乾電池式で、単4乾電池を2本使用します。

ビクセン(Vixen) 双眼鏡 アトレックライトII BR8x30WP

ビクセン(Vixen) 双眼鏡 アトレックライトII BR8x30WP

子供でも扱いやすい双眼鏡です。重量は500g、本体サイズは高さ115×幅160×厚さ54mmと軽量かつコンパクト。子供と一緒にバードウォッチングを楽しみたい方はチェックしてみてください。

倍率は8倍で、アイレリーフは15mmと長め。メガネを着用したままでもすみずみまで見渡しやすく、長時間使用しても疲れにくいのがメリットです。また、最小眼幅49mmから調節でき、子供の眼幅に合わせやすいのもポイント。使い勝手のよさを重視する方にもぴったりです。

光学面全面にはPFMコート、レンズ表面には撥油コートを採用。コントラストの高い明瞭な視野で観察でき、屋外で使用しても汚れが付きにくいのが魅力です。

ニコン(Nikon) PROSTAFF P7 8×30

ニコン(Nikon) PROSTAFF P7 8x30

迫力のある見え方を楽しめるバードウォッチング向け双眼鏡です。見掛け視界は62.6°で、広範囲を見渡せます。対象をとらえやすいため、スピーディーに野鳥を見つけ出したり、動きを追ったりできるのが魅力です。バードウォッチングのほか、アウトドアや旅行でも重宝します。

すべてのレンズとプリズムに多層膜コーティングを施しているのが特徴。補助プリズムには高反射誘導体多層膜コーティング、ダハプリズムには位相差補正コーティングを採用しています。明るく自然な色合いの視界を楽しめるのがメリットです。

また、対物レンズと接眼レンズには撥水・撥油コーティングを施しており、皮脂や指紋が付きにくいのもポイント。さらに、防水・防曇構造を採用しているため、夜露や急な雨などの気候変化にも対応できます。

ニコン(Nikon) MONARCH M7 8×30

ニコン(Nikon) MONARCH M7 8x30

視界が広くて見やすいバードウォッチング向けの双眼鏡です。見掛け視界は60.3°で、目の前に野鳥がいるような感覚で観察を楽しめます。すべてのレンズとプリズムに多層膜コーティングを採用し、自然な色合いでクリアな視界を実現しているのも魅力です。

また、高コントラストと解像力を有する「EDガラス」を使用しているのも特徴。色にじみが少なく、野鳥の細かい部分までしっかり観察できます。視度を調節するリングはロック機構を搭載。双眼鏡を使用しているときに、誤操作でリングがズレるのを防ぎます。

さらに、シンプルでスタイリッシュな外観もポイント。ボディにはグラスファイバー入りポリカーボネイト樹脂を採用しているため、軽量で持ち運びやすく、長時間使用しても疲れにくいのもメリットです。

ニコン(Nikon) スポーツスターEX 10x25D CF

ニコン(Nikon) スポーツスターEX 10x25D CF

バードウォッチングにぴったりの機能を盛り込んだ双眼鏡です。本体内部に窒素ガスを充填し、本格的な防水性能を実現。屋外の悪天候下でも安心して使えます。倍率は10倍、見掛け視界は59.2°で、遠くの野鳥も広い視野で追えます。

接眼目当てはターンスライド方式を採用しており、アイレリーフの調節にも対応。また、本体にはラバーコートを施しているため、手に馴染みやすいのもポイントです。本体サイズは、高さ103×幅114×厚さ43mm。2軸の折りたたみが可能なので、コンパクトに収納できるのも魅力です。

OM SYSTEM Trip light 8×21 RC II

OM SYSTEM Trip light 8x21 RC II

汎用性に優れた倍率8倍のバードウォッチング向け双眼鏡。度数を合わせるためのリングを搭載しているので、左右の視力が異なる方もピントを調節しやすいのが魅力です。

本体は、コンパクトサイズと軽量化を追求しています。折りたたみ式のため、使わないときは小さくしてバッグに収納可能です。携帯性にこだわっており、アウトドアシーンでも活用できます。

目当てリングは、メガネをかけているときは収納する、裸眼のときは引き出すというように、メガネの有無によって使い分けられます。

OM SYSTEM 双眼鏡 8×25 WP II

OM SYSTEM 双眼鏡 8x25 WP II

285gと比較的軽量で、長時間でも使いやすいバードウォッチング向けの双眼鏡。優れた防水性能を有しているため、突然の雨でも安心です。さらに、高コントラストと精細な視野を実現する、フェーズコーティングが施されています。

本製品は折りたたみ式のため、携帯性も良好。バッグに入れて気軽に持ち運び可能です。また、ピント合わせなどの操作も分かりやすく、初心者の方でも簡単に扱えます。

ケンコー・トキナー(KenkoTokina) ウルトラビューEXコンパクト 8×32

ケンコー・トキナー(KenkoTokina) ウルトラビューEXコンパクト 8x32

独自のレンズ技術「フルスペックプリズムシステム」を採用した、バードウォッチング向け双眼鏡。明るくクリアな視界を確保するのではっきり見えます。

60°を超える見掛け視界で、広い範囲を見渡せるのも特徴。目的の野鳥や対象物をすぐに見つけられます。さらに、指先で細かいピント調節が可能なため、くっきりした視界を確保できるのも魅力です。アイポイントは最大15.2mmまで調節可能。メガネをかけている方も快適に使用可能なのがおすすめポイントです。

ペンタックス(PENTAX) タンクロー 8×21 UCF R 62209

ペンタックス(PENTAX) タンクロー 8x21 UCF R 62209

周辺部まで歪みの少ない視野を確保するために非球面レンズを搭載した、バードウォッチングにおすすめの双眼鏡。高屈折率ガラスの「Bak4」を採用したプリズムにより、明るい視野が得られるのもポイントです。また、中央にはピントリングを設けています。双眼鏡で視界をチェックしながらピント合わせが可能です。

本体はコンパクトサイズかつ軽量化を実現した手のひらサイズなので、持ち運びが簡単。さらに、滑り止めの役割があるラバーコートを施しており、握りやすさや耐衝撃性に優れています。