ハンドナッターは、薄板や角パイプなどにナット穴を作成できる工具です。DIY・自動車整備で、部品の取り付けや補強作業に役立ちます。しかし、製品によって対応ナットサイズや使い勝手が異なるため、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめのハンドナッターをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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ハンドナッターとは?

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ハンドナッターとは、薄い金属板にナットを取り付けるための工具です。溶接したり専用機械を使ったりせずに済むのがメリット。手動で操作でき、板の表面を汚さずにナットを固定可能です。DIYや小規模な金属加工作業で重宝します。金属板にネジ穴を設けてナットを固定することで、後からボルトで部品を取り付けられるのがポイントです。
マンドレルと呼ばれる先端部品を交換すれば、異なるサイズのナットにも対応できます。裏側からボルトを締められるようになるので、スペースが限られた場所での作業にぴったりです。
ナッターとリベッターの違い

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ナッターとリベッターは金属板の接合に使われる工具ですが、仕組みと用途はそれぞれ異なります。ナッターはブラインドナットと呼ばれる金具を板材にカシメてボルトの受けを作る工具。一方、リベッターはリベット(鋲)を用いて板材同士を固定するアイテムです。
ナッターとリベッターの大きな違いは取り外しの可否。ナッターで固定したナットには後からボルトを取り付けられ、必要に応じて取り外しも可能です。しかし、リベッターは一度固定すると取り外すにはリベットを破壊しなければなりません。ナッターはオーバーフェンダーなど再着脱が必要な箇所に、リベッターは振動に強い永久固定が求められる箇所に適しています。
部品の交換や調整が予想される場合はナッターを選びましょう。強度が欲しい接合には、振動にも強いリベッターが向いています。
ハンドナッターのおすすめ
アストロプロダクツ ハンドナッターキット
裏側にアクセスできない場所にも手軽にネジ穴を作成できる実用的なハンドナッターです。手動操作で簡単に薄板へ雌ネジ形成が可能。M3からM6までの異なるサイズに対応するため、さまざまな作業で活躍します。
本体に加え、各サイズ対応のノーズピースやマンドレルが付属。ほかにも、アルミナット各10個、専用レンチなど、必要なモノが揃っています。発電機のメンテナンスなど、通常工具では難しい作業をスムーズに行いたい方におすすめです。
アストロプロダクツ ハンドナッター M3~M10
幅広いブラインドナットサイズに対応した2WAYハンドナッターです。対応サイズはM3~M10。力を効率的に伝達しやすいハンドル設計で、確実なカシメ作業をサポートします。
アルミニウムやスチールなど、異なる素材のブラインドナットにも対応可能。DIY作業から自動車整備まで、さまざまな現場作業を効率化したい方におすすめです。
ロブテックス ハンドナッター HND005
多様なサイズのエビナットを簡単に取り付けられる軽量ハンドナッターです。スチール・アルミニウム・ステンレスなど、異なる素材のナットに対応。本体重量は600gで、長時間の使用でも手に負担がかかりにくい仕様です。
スクリューマンドレルの交換は容易なので、さまざまなサイズのナットに素早く対応できます。エビナットの取り付け頻度が高い方におすすめです。
ロブテックス 強力ハンドナッター HN010
優れた締め付け力で作業効率を高めるブラインドナット専用のハンドナッターです。M5からM10までのエビナット取り付けに対応。着脱をスピーディーに行いやすいのがおすすめのポイントです。
サイズ変更時のスクリューマンドレルの交換は簡単。作業の中断時間を短縮できます。効率よく作業しやすいハンドナッターを探している方におすすめです。
トラスコ中山(TRUSCO) ハンドナッター THN-456
薄板や手の届きにくい箇所でもナットを強力にカシめられるハンドナッターです。ワンタッチ操作で確実に取り付られる機構を採用。クロムモリブデン鋼のハンドルとアルミダイキャスト製の本体で、耐久性に優れています。
アルミ・スチール・ステンレスなどさまざまな材質に対応し、M4からM6までのナット締結が可能。サッシや門扉、フェンスなどの施工作業から厨房機器の組み立てまで、精密な金属加工を必要とする場面におすすめです。
トラスコ中山(TRUSCO) 軽量強力ハンドナッター THNS-410
コンパクトかつ軽量なハンドナッターです。重さは760gで、長時間作業時の負担を軽減可能。軽い力で操作できるため、力に自信がない方におすすめです。
4mm・5mm・6mm・8mm・10mm用のマンドレルが付属。アルミ・スチール・ステンレスのナットに対応します。取り回し性に優れているモノを探している方にもおすすめです。
トラスコ中山(TRUSCO) ヘッド回転式ハンドナッター RHN1M
360°回転するヘッド部を備えた、使い勝手に優れたハンドナッターです。握りやすいハンドル設計で、安定して作業を行えるのがメリット。マンドレル交換は簡単で、作業効率を高められます。
M3~M6サイズのブラインドナットに対応。狭い場所や角度のある難所でも使いやすいのがおすすめのポイントです。
大洋精工 ハンドナッター TN-30
フロートマンドレルを採用した、脱着がスムーズに行える横型ハンドナッターです。操作性が良好で、効率よく作業ができます。4mm・5mm・6mmのナットに対応している製品です。
薄板や手が入りにくい場所にも簡単にナットを取り付けられるため、作業の幅が広がります。作業効率を高められるハンドナッターを探している方におすすめです。
藤原産業 SK11 ハンドナッター HN-50
精度よく加工できるマンドレル交換式ハンドナッター。M4からM6までのサイズに対応し、ネジ切れしない薄い金属板に直接ナット穴を作成できます。
フロート式設計で、回転操作時にノーズピースやハンドルと接触せず、使い勝手は良好。DIY作業などで薄板へ安定してナットを取り付けたい方におすすめです。
LIBRATON ハンドナッターセット
交換式マンドレルを備えたハンドナッターです。色分けされたCr-Mo製マンドレルで、素早く取り替えられるのがメリット。追加の工具を必要としないのがおすすめのポイントです。
長さ40cmの頑丈なハンドルにはTPR製グリップを採用。少ない力でナットを固定しやすい設計です。M3からM12まで幅広いサイズに対応しています。
専用ケース付きで、各サイズのブラインドナットも同梱。片側からのみアクセス可能な場合にネジ穴を簡単に作れるアイテムです。
ハンドナッターの使い方

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ハンドナッターを使うときは、まず取り付けるナットのサイズに合わせたマンドレルとノーズピースを選択。次に、対象の板材に適切な大きさの下穴を開けます。例えば、M5のナットを使用する場合は7.0~7.2mm程度の穴が必要です。
ナットを取り付ける際は、マンドレルにブラインドナットをセットし、開けた下穴に挿入。ハンドルをゆっくりと握り、ナットがしっかり固定されるまで力を加えます。ハンドルが重くなったらカシメ完了のサインです。カシメ後はスピンドルを回してハンドナッターを取り外しましょう。
なお、過度な力を入れるとマンドレルやナットが破損する恐れがあります。特にM3やM4といった細いマンドレルを使用する場合は要注意です。また、作業の際は安全手袋や保護メガネを着用するなど、安全に配慮するよう心がけてみてください。
ハンドナッターには片手用と両手用があり、対応ナットの種類もさまざま。作業内容や作業の頻度に応じて選ぶことが重要です。本記事を参考に、自分のニーズにぴったり合ったハンドナッターをぜひ見つけてみてください。