草刈りや木材カットを行う際に活躍する「チップソー」。高い切削性能と耐久性を備え、DIYから本格的な作業まで幅広く活用できる便利な刃物です。しかし、種類が多いため、どれを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、チップソーのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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チップソーとは?

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チップソーとは、円盤状の本体の外周に超硬チップを取り付けた切断工具のことです。木材や金属、建築材料などさまざまな素材を切断できるのが特徴です。刃先には、主にタングステンカーバイトなどの超硬合金が使用されており、切れ味が長持ちしやすいため、主にプロの建設現場で使用されており、専門的な工具として広く普及しています。
チップソーは、用途によって刃の形状や素材が異なります。木材用・金属用・草刈り機用・建築材用などがあり、それぞれ切断対象に最適化された設計を採用。適切なチップソーを選ぶことで、作業効率の向上が期待できるため、使用目的に合わせた選択が重要です。
チップソーの選び方
用途に合わせて選ぶ
草刈り機用

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草刈り機用チップソーは、片刃タイプと両刃タイプがあり、超硬チップが刃の外周に取り付けられています。片刃タイプは一般的な雑草の刈り取りに向いているのが特徴です。両刃タイプは硬い草や小枝などの切断に適しており、より高い切削性能を発揮します。
選び方のポイントは、刈る対象物と草刈り機のパワーです。一般的な雑草なら刃数30〜40枚ほどで十分ですが、雑木など硬い茎を切る場合は刃数が48〜60枚程度と刃数が多めのモノが適しています。また、刈払機のエンジン出力に合ったサイズを選ぶことも重要です。230mmと255mmが一般的で、小型機には前者、パワフルな機種には後者が向いています。
木材用

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木材用チップソーは、超硬合金チップを使用し、耐摩耗性に優れているのが特徴です。木材のヤニや腐食に強いコーティングが施されていることが多く、長く使用できるように工夫されています。木材の繊維方向に対して縦挽き用と横挽き用があり、用途に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。
刃の形状には千鳥刃・交互刃・平刃などがあり、切断する木材によって適した形状が異なります。千鳥刃は木材や竹の切断に適していますが、仕上がりはやや荒くなります。刃数が多いほど切断面が滑らかになりますが、その分切断スピードは遅くなるのがポイント。千鳥刃は主に横挽きに、交互刃や平刃は縦挽きに適しています。
金属用

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金属用チップソーは、主にサーメットチップを採用しており、高硬度かつ耐熱性に優れているのが特徴。サーメットはチタン化合物をコバルト・ニッケルなどで結合した複合材料で、硬い金属の切断に適しています。切断時に発生する熱や摩耗に強く、長寿命なため、金属加工の現場で重宝されています。
刃の数と形状は、切断する金属の厚さや種類によって選び分けが必要です。刃の数が少ないチップソーは厚い金属や硬い素材の切断に向いており、抵抗が少なく迅速な作業が可能です。一方、刃の数が多いチップソーは薄い金属やパイプの切断に適しており、滑らかな切断面が得られます。また、使用する工具の回転数や寸法に合ったチップソーを選ぶことも重要です。
建築材用

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建築材用チップソーは、石膏ボードやセメント板などの建築材料の切断に特化しています。主に超硬チップを使用し、耐摩耗性が高く長期間切れ味を維持できるのが特徴です。また、切断時の粉塵が多い建築材に対応するため、フッ素コーティングやブラックコーティングなど、切粉の付着を防ぐ加工が施されている製品もあります。
石膏ボード用チップソーは、薄刃で切断面を滑らかにする設計を採用したモノが多く、セメント板用は硬い素材に対応するため耐摩耗性の高いチップソーが必要です。刃の数は切断面の仕上がりに影響し、滑らかな切断面が求められる場合は多めの刃数を選びましょう。ただし、刃数が多すぎると切断スピードが遅くなるため、作業効率とのバランスを考慮する必要があります。
素材で選ぶ

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チップソーに使われる主な素材には、超硬合金チップ・サーメットチップ・焼結ダイヤモンドチップなどがあります。超硬合金チップは耐摩耗性に優れ、木材切断におすすめ。サーメットチップは、チタン化合物にコバルトやニッケルをブレンドした複合材料で、金属や硬い素材の切断に向いています。PCDは非常に硬く耐久性に優れており、サイディングボードなどの硬質素材にぴったりです。
素材選びは、切断対象物によって決まります。木材なら超硬合金チップ、金属ならサーメットチップ、硬質建材なら超微粒子超硬チップなどが適しています。
また、コーティングの有無も重要です。フッ素コーティングは切粉の付着を防ぎ、ブラックコーティングはヤニの付着を減らす効果が期待できます。用途に応じた適切な素材を選ぶことで、作業効率と仕上がりの質を高められます。
形状をチェック

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チップソーの形状は、千鳥刃・交互刃・平刃・組刃・高低刃などがあります。千鳥刃は片刃の超硬チップが交互に取り付けられた形状で、切れ味がよく木材や竹、草の切断に適しています。交互刃は刃の両面に刃が付いており、木材の縦挽きや樹脂、非鉄金属の切断におすすめ。平刃は刃が平らで、木材の縦挽きや非鉄金属の切断に使われます。
用途に合わせた形状選びがポイントです。木材の横挽きには千鳥刃や組刃が適し、縦挽きには交互刃や平刃が向いています。金属切断には平刃や高低刃が使われることが多いので覚えておきましょう。
また、刈払機用のチップソーには片面刃、両面刃、千鳥刃などの形状があり、用途に応じて選ばれています。形状選びは切断面の仕上がりや作業効率に大きく影響するため、切断する素材と目的に適した形状を選ぶことが重要です。
刃の数と回転数をチェック

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チップソーの刃の数は、切断面の仕上がりと作業効率に大きく影響します。刃数が多いチップソーは切断面が滑らかでバリが出にくく、薄い材料やパイプの切断に適しています。一方、刃数が少ないチップソーは抵抗が少なく切断スピードが速いため、厚い材料の切断におすすめ。しかし、仕上がりは荒くなりやすく、バリが出やすい傾向があります。
回転数は、安全性と作業効率のバランスが重要。高回転数のモノは切断スピードが速く効率的ですが、安全性を確保するために最高使用回転数を超えないよう注意が必要です。使用する電動工具の仕様に合った回転数のチップソーを選ぶことが基本です。
チップソーのおすすめ|草刈り機用
マキタ(MAKITA) DCホワイトチップソー A-67321
低振動と省エネを両立した草刈り機用チップソー。D型抜き穴形状で空気抵抗を軽減し、平面研磨された台金が重量バランスを向上させ振動を軽減しています。切れ味が高いC型の薄型スクイ刃を採用した、作業効率の向上が期待できるチップソーです。
本製品は、外径φ255mm、刃数36枚。バッテリーの消費を抑えながら、1回の充電あたりの作業面積が約25%アップしています。長時間の草刈り作業を快適に行いたい方におすすめです。
高儀(Takagi) 草刈チップソー EARTH MAN TB-161
優れた切れ味と耐久性を兼ね備えた草刈り用チップソー。4面フル研磨処理により、雑草をスムーズに刈り取ることができます。タングステンカーバイトチップを採用しており、長期間安定した切れ味を維持するのが特徴です。
電気草刈り機用に設計された160mm径サイズなのもポイント。また、メッシュタイプで軽く疲れにくいのも魅力です。農作業で活躍するおすすめのチップソーです。
イーバリュー(E-Value) 軽量タイプチップソー ETT-230mm×36P
軽量設計の草刈り用チップソー。斜め埋め込み構造のチップは作業中に飛びにくく、安全性に配慮した設計で安心して使用できます。刃先の全面研磨処理により鋭い切れ味を実現し、効率的な草刈り作業をサポートします。
サイズは直径230mmで25cc未満の刈払機におすすめ。2枚セットで交換の手間を省けるのも魅力です。広めの庭の手入れや農作業など、さまざまな場面で活躍するチップソーです。
山善(YAMAZEN) 草刈チップソー YT1-230
軽量メッシュタイプで効率的な草刈り作業を実現するチップソー。強度の高い埋込設計により衝撃に強く、刃先の飛散を抑え安全性を確保しています。4面研磨加工が施されているため切れ味に優れており、雑草や細い竹なども素早く刈り取ることが可能です。
本製品は外径230mm、36枚刃の仕様で、25cc以下の草刈り機に対応。柔らかな雑草から硬い草までしっかり対応するため、庭の手入れや荒地の整備で効率よく作業したい方におすすめです。
レモラ・ツール(R.Tool) 超軽量草刈チップソー 34476
作業者の負担を軽減する超軽量設計の草刈り用のチップソー。メーカーオリジナルの超軽量穴あき台金の採用により軽量化を実現し、長時間の刈払い作業も快適に行えます。刃を守るコブ形状のチップガードが付いており、耐衝撃性に優れた設計です。
斜め埋め込みチップと4面研磨チップの組み合わせで、優れた切れ味と耐久性を発揮します。25cc以上のエンジン式や36V以上の充電式の草刈り機に対応。低速運転により、ガソリンやバッテリーの消費を抑える省エネ効果も魅力です。雑草や笹、雑木など幅広い刈払い作業におすすめのチップソーです。
チップソーのおすすめ|木材用
マキタ(MAKITA) カーバイド 鮫肌レーザースリットチップソー A-67175
集成材や一般木材を切断できる高性能なチップソー。外径125mm・35枚刃を採用しています。表裏両面に施された特殊印刷技術により、摩擦抵抗を低減しているのが特徴です。超硬質特殊チップにより、鋭い切れ味と優れた耐久性を実現した製品です。
「マキタMスリット」と呼ばれるスリット加工により、切削音を効果的に軽減。また、定期振動波を吸収する機能でブレを軽減しています。充電式マルノコの使用時には1充電あたりの作業量がアップすると謳われており、効率的な作業を求める方におすすめです。
兼房 AN-15 チップソー PRO-MAXII
さまざまな材料の切断が可能な木材用チップソー。一般木材から化粧合板、フェノール基板など幅広い素材に対応しているのが特徴です。PRO-MAXII素材の採用により耐久性と切れ味が向上しています。
昇降盤やパネルソー、テノーナーなどさまざまな機械で使用可能。外径205mmから405mmまでのサイズバリエーションがあり、木材加工の現場で精密な定寸切断作業を効率的に行いたい方におすすめです。
タジマ(Tajima) 充電丸鋸チップソー 木工用125-40P TC-JM12540
薄刃設計を採用した木工用チップソー。軽量合金を使用することで本体重量わずか68gを実現しています。超硬チップ採用によるシャープな切れ味も特徴です。
刃数は40枚。一般木材や合板、集合財の切断に対応しています。また、薄刃設計により充電工具のバッテリー消費を軽減しているのもポイント。DIYから現場作業まで幅広いシーンでおすすめの充電丸ノコ用チップソーです。
ハイコーキ(HiKOKI) チップソー 木材用 0031-6241
高精度で安定した切れ味を実現する木材用チップソー。外径約335mm、刃数約50本の仕様で、一般的な木材をスムーズに切断できます。鋸身厚約1.8mm、アサリ幅約2.5mmの設計により、安定した作業が可能です。
本製品は、ハイコーキの「丸のこC13MA」に対応。DIYから本格的な木工作業まで、精度の高いカット性能を求める方におすすめです。
チップソーのおすすめ|金属用
モトユキ(Motoyuki) グローバルソー 万能刃 ARB-165
幅広い素材に対応する、優れた切断性能を持つ万能タイプのチップソー。長寿命と切れ味を兼ね備えたプロフェッショナルの製品です。
木材・金属・プラスチック・アルミと、さまざまな材料の切断作業に対応可能。ホワイトフッ素コーティングが施されているので、ヤニ・サビ・接着剤が付着しにくく快適に使えます。幅広いユーザーにおすすめの便利なチップソーです。
山真製鋸(Y’sGOD JAPAN) メタルマスター TT-YSD-100MM
鉄・ステンレスの切断が可能なチップソー。独自開発のパウダーチタンチップを採用し、粒子が細かいため衝撃による脱落が少なく高い耐摩擦性を発揮します。高い耐久性と優れた切れ味で幅広い切断作業に対応します。
本製品は、外径100mmのコンパクトサイズ。中心穴径20mm、刃厚1.6mmに加えて22枚の刃を備え、最高使用回転速度は13000rpmです。そのほか、110mm・125mm・147mm・165mm・180mm・190mmのモノもラインナップ。集じん・防じんマルノコでの使用におすすめのチップソーです。
トラスコ中山(TRUSCO) サーメットチップソー TSS-11024N
サーメット素材のチップを採用した、切れ味の鋭いチップソー。外径は約110mm、刃数は24枚で長く使えます。
角パイプ・アングル鋼・鉄筋・ステンレスなど、主に金属材料の切断に適しており、切断作業をスムーズに行えます。また、切断時の粉塵や火花に加えて、カケ・バリ・カエリが発生しにくいのもポイント。金属類をスピーディーに切断したい方におすすめのチップソーです。
エスコ(Esco) 超硬チップソー EA851CA-180
長寿命と高い切断能力を実現した金属用チップソー。特殊な超硬チップを埋め込んだ構造により脱落が少なく、優れた耐久力を発揮します。切断時に発生する火花や粉塵が少ないため、作業環境を清潔に保ちながら効率的な作業が可能です。
ライニング管や形鋼、寸切ボルト、アングルなど多様な素材の切断に対応します。直径180mm、穴径20mm、刃厚1.45mmの設計で、最大回転数4500rpmまで使用可能。炭素工具鋼の本体にタングステンカーバイト合金製の40枚の刃を配置しており、プロの現場作業におすすめです。
チップソージャパン ステンレスカットソーⅡ ST-100
サーメットチップを採用した高耐久性のステンレス専用チップソー。32枚の刃が素材を強力に切断します。外径100mmのコンパクト設計で扱いやすさも特徴です。
ステンレスやガルバリウム鋼板、金属系サイディングなど金属素材を効率的に切断できます。施工現場で正確な作業を求める方におすすめのチップソーです。
チップソーのおすすめ|建築材用
トラスコ中山(TRUSCO) 万能型チップソー TSMA-100
1枚で木材からアルミ材・鉄材まで、多彩な素材を切断できる万能型チップソー。工具鋼の台金と超硬チップを採用し、ブラックフッ素コーティングによりヤニや接着剤の付着を軽減しています。シンプルで使いやすいデザインが特徴の製品です。
釘が入った材料も容易に切断できる高い性能も魅力。切深メモリ付きで、作業効率の向上も期待できます。木材やアルミの切断はもちろん、鉄材の切断や粗大ゴミの解体作業にもおすすめです。DIYから専門的な作業まで幅広く活躍します。
バクマ工業(bakuma) 集成材チップソー
集成材を効率的に切断できる高性能なチップソー。特殊超硬チップを採用しており、刃物寿命が長いのが特徴です。
特殊フッ素コーティングを施しており、木材やヤニが付着しにくい仕様。また、高滑性・高切削で接触抵抗が少ないのも魅力です。さまざまなサイズ展開があり、各種電動のこぎりにぴったり合うモデルを選べるおすすめのチップソーです。
チップソージャパン ドイツベストマックス GH216-80
精密な切断と美しい仕上がりを実現する合板用チップソー。チップソーのサイズは、外径21mm・刃厚2.mm・内径25.mm。刃数は80枚で、繊細な切断面を実現できます。
本製品は、合板や集成材の精密加工におすすめ。また、サイズと刃数が異なるタイプを多数ラインナップしているため、用途に合ったモノを選択できます。プロの大工におすすめのスタンダードなチップソーです。
山真製鋸(Y’sGOD JAPAN) どんなもんじゃい SPT-YSD-165DJ
優れた直進安定性と美しい切断面を実現するチップソー。刃数が70枚の高密度設計により、木材を滑らかに切断し、美肌のような仕上がりを実現すると謳われているのが特徴です。外径165mm・刃厚1.6mmの作りで、作業をサポートします。
特殊振動吸収樹脂が入ったカラーレーザースリットを5箇所に配置することにより、切断時の腰揺れを抑制し静音性を高めています。きれいな切断面が求められる家具製作やDIY作業に取り組む方にもおすすめです。
山真製鋸(Y’sGOD JAPAN) 弁慶 MAT-YSG-165BK
プロの職人にも支持される高い切断性能を持つチップソー。外径165mmの刃を採用しており、木材や合板、MDF材などさまざまな木質系建材をスムーズに切断します。木質系建材に対応した便利な製品です。
刃厚1.6mm、52枚の刃数で精度の高い切断作業が可能。電動丸鋸に装着して使えます。手頃な価格ながら高品質な切断が可能なおすすめのチップソーです。
ハウスBM 工匠スライド KOS-2510S
卓上マルノコ・スライドマルノコに対応した木材切断用チップソー。両側面研磨仕上げを施した100枚の刃配置されており、安定した切断を実現するのが特徴です。刃厚2.6mmの頑丈な設計で、長期間使えます。
木材の横挽き・コンパネ板・一般合板など、木質系建材を幅広く切断できる製品。また、石膏ボードの切断もできます。外径255mm・内径25.4mmのサイズで卓上マルノコやスライドマルノコに取り付けが可能。正確な切断が求められる建築現場や木工作業に関わる方におすすめのチップソーです。
チップソーの売れ筋ランキングをチェック
チップソーのランキングをチェックしたい方はこちら。
チップソーは使用目的によって適した製品が異なります。草刈り用と木工用では刃の形状や材質に大きな違いがあり、間違った選び方をすると作業効率が下がるだけでなく危険にもつながるので注意しましょう。用途や装着する機械に合わせて適切な製品を選ぶことで、作業がより安全かつ効率的に行えるようになります。