日常の電気工事やDIY作業に欠かせない「電工ナイフ」。ケーブルの被覆剥きや細かな作業に適した形状で、プロの電気工事士から家庭でDIYを楽しむ方まで幅広く愛用されています。しかし、さまざまなモデルが販売されているため、どれを購入すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、電工ナイフのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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電工ナイフとは?

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電工ナイフは、電線やケーブルの被覆を剥いて芯線を露出させるために特化した専用のナイフです。主に、電気工事士やDIYを行う方が使用します。
刃の形状には直刃と曲刃があり、直刃は細かい作業に、曲刃は厚手のケーブル処理におすすめ。また、折りたたみタイプと鞘付きタイプの2種類があり、作業環境や使用頻度によって選び分けられます。
電気工事において正確な被覆剥きは接触不良やショートを防ぐ重要な工程です。芯線を傷つけることなく被覆だけを適切に除去できるため、安全性や信頼性が重視される配線作業に欠かせません。
電工ナイフの選び方
目的に合った形状を選ぶ
携帯性の高い「折りたたみタイプ」

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折りたたみタイプの電工ナイフは、使用しないときに刃をグリップ部分に収納できるコンパクト設計が特徴です。ポケットやツールバッグに収まりやすく、持ち運びに優れているため、さまざまな現場へ移動する機会が多い方におすすめです。
使用後は刃を折りたたんで収納できるため、安全に保管できます。しかし、使用時は刃が固定されることを確認し、不意に閉じないよう注意が必要です。また、頻繁な開閉が面倒に感じることもあるため、頻繁に使用する場合は、用途に応じて鞘付きタイプなども検討してみてください。
作業効率を上げるなら「鞘付きタイプ」

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鞘付きタイプの電工ナイフは、固定された刃と保護用の鞘がセットになっています。ベルトに取り付けられる構造を採用しており、収納と取り出しをスムーズに行えるのが特徴です。
作業中にすぐ手が届く位置に配置できるため、頻繁に使用する現場では作業効率の向上が期待できます。鞘から出し入れするだけで使用できるので、折りたたみ操作が不要で、連続した作業をスピーディーに進めることが可能です。
頑丈な作りで壊れにくいモノも多く展開されているため、プロの電気工事士などに適しています。持ち運びのしやすさより作業の効率性を重視する場合にぴったりのタイプです。
グリップの素材で選ぶ

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電工ナイフのグリップ素材は作業の安全性と快適さを左右する重要な要素です。主にラバー製・木製・プラスチック製の3種類があり、それぞれ異なる特性を持っているため、作業環境や好みに合わせて選びましょう。
ラバー製グリップは、滑りにくく、汗をかいた状態でも握りやすいのが特徴。正確な作業が求められる電気工事に適していますが、高温環境では劣化しやすい点には注意が必要です。
木製グリップは使うほど手に馴染み、油分を吸収するため滑りにくいのが魅力です。一方、プラスチック製は軽量で耐久性に優れ、水に強いため屋外作業に適しています。
刃の素材で選ぶ
錆びにくいステンレス製

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ステンレス製の刃を持つ電工ナイフは、錆びに強い特性を持っているのが特徴です。クロムを含む特殊な合金で作られており、表面に保護膜が形成されるため、長期間使用しても美しい外観を保てます。
水回りの近くでの配線作業や屋外での電気工事など、湿気にさらされる環境で頻繁に使用する場合に適しています。メンテナンスの手間が少なく済むため、手入れの時間を確保しにくい方や、使用頻度が低い方にもおすすめです。
ただし、研ぎにくい性質があるため、切れ味が落ちた場合は専門的な研磨が必要になることがあります。使用後は水分をきちんと拭き取り、乾燥した状態で保管することで、より長持ちさせることができます。
お手入れ次第で長く使える鋼製

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鋼製の刃を持つ電工ナイフは、高炭素鋼などの鉄合金で作られており、硬度が高く切れ味に優れているのが特徴です。ステンレス製と比べて錆びやすい性質がありますが、適切なお手入れを行うことで長期間使用できます。
切れ味の持続性が高く、研ぎやすいため、切れ味を復活させることが可能。プロの電気工事士などに好まれています。
使用後は必ず刃の水分や汚れを拭き取り、時々薄く油を塗布してメンテナンスしましょう。保管時は乾燥した場所に置き、定期的に研ぎをかけることで切れ味を維持できます。手入れの手間はかかりますが、その分長く愛用できるのが魅力です。
切れ味で選ぶ

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電工ナイフの切れ味は、被覆を剥く作業の効率性と安全性に直結する重要な要素です。鋭すぎると芯線を傷つけるリスクがあり、鈍すぎると作業効率が落ちるため、電線被覆を適切に剥くのに適した切れ味を持つモデルを選ぶことが大切です。
購入時は刃の研磨角度や刃先の形状をチェックしましょう。直刃タイプは細かい作業に、曲刃タイプは太いケーブルの被覆剥きに適しています。
また、定期的に専用の砥石で研ぐことで切れ味を維持することが可能。鋼製は比較的簡単に研げますが、ステンレス製は専門的な技術が必要な場合もあります。いずれも使用後の清掃と適切な保管を心がけることで、長期間にわたり良好な切れ味を保てます。
刃長と全長をチェック

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電工ナイフを選ぶ際、刃長と全長は作業効率や使いやすさを左右する重要な要素です。刃長は剥ける被覆の範囲に、全長は握りやすさやコントロール性に直接影響するため、自分の手の大きさや作業内容に合わせて選ぶことが大切です。
一般的な電工ナイフの全長は約20cm、刃長は約7cmが標準的なサイズとされており、多くの作業に対応できる汎用性の高さが特徴。ハンドルは手にフィットし、長時間の作業でも疲れにくいモノを選びましょう。
細かい作業が多い場合は短めの刃長が操作しやすく、大型ケーブルを扱う場合はやや長めの刃長が効率的です。
プラスαの機能をチェック
割線・皮剥き機能

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割線・皮剥き機能は、VVFケーブルの外装を効率よく割ったり、電線の被覆を正確に剥いたりするのに役立ちます。
割線機能は、刃の一部に特定の形状や切り込みを設けられているのが特徴です。VVFケーブルを専用のカッター部分に当て、適切な力で切ることで外装に切れ目を入れられます。切り込みの深さが適切に設計されているため、適切に使用すれば内部の電線を傷つけることなく外装だけを割くことが可能です。
皮剥き機能は刃の一部に丸い切り込みや特定の形状を設けられており、電線をこの部分に引っ掛けて引くと、被覆だけを剥くことができます。芯線を傷つけるリスクが低減され、特定の太さの電線を扱うことが多い作業では作業効率が大幅に向上します。
ノミ機能

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ノミ機能を備えた電工ナイフは、刃先がノミのような形状になっており、通常の被覆剥き以外の用途にも活用できるのが特徴です。刃の先端部分が平らに加工されており、押し込む力をかけやすい設計を採用しています。
主に、壁面の石膏ボードに配線用の小さな穴を開けたり、ケーブルの通し穴を広げたりする際に便利です。また、配電盤のノックアウト部分を取り外したりするのにも活用可能。工具の持ち替えが減り、作業効率の向上が期待できます。
ノミ機能付き電工ナイフを選ぶ際は、刃先の強度と形状が重要です。刃先が適度に厚く、硬度の高い素材で作られたモノを選ぶは耐久性に優れています。
絶縁タイプ

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絶縁タイプの電工ナイフは、グリップに絶縁材料を採用しており、万が一電気が流れる部分に接触しても感電を防止できる安全設計が特徴です。通常のナイフと異なり、電気工事の安全基準に適合した専用の絶縁処理が施されています。
特に、高電圧を扱う業務用電気設備や、電気系統の点検・修理作業では、作業者の安全を確保するために絶縁タイプの使用が推奨されています。
選ぶ際はIEC60900やVDEなどの安全規格に適合していることを確認するほか、絶縁部分に傷や劣化がないことをチェックしましょう。また、定期的に絶縁状態を点検し、劣化したモノは使用を避けることが重要です。安全性を確保するため、安価な模倣品ではなく信頼できるメーカーの製品を選ぶことも大切です。
電工ナイフのおすすめメーカー
ホーザン(HOZAN)

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ホーザンは、1946年に大阪市で「寶山工具商会」として創業した工具メーカーです。自転車工具から始まり、現在では電子機器用工具他生産機器や自転車整備機器など、多くの製品を取り扱っています。総合工具メーカーとして長年にわたり高品質な製品を提供しているのが特徴です。
電工ナイフでは、折りたたみ式の製品などを展開。サビ防止加工が施されていたり、天然木のハンドルを採用していたりと使いやすさを追求しているのが魅力。なかには、VVFケーブルの外装や芯線被覆のストリップに適した設計のモノもあり、電気工事の現場で重宝されています。
タジマ(TAJIMA)

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タジマは、東京都板橋区に本社を置くメーカーです。建築用ハンドツールや住宅設備機器など幅広い製品を展開しています。
電工ナイフでは「タタックナイフ」シリーズが代表的です。VVF線をスムーズに割るホロー形状の刃や、ノミとしても使える先端部など多機能性が魅力。さらに、ハードクロームメッキ処理によるサビ防止加工や、滑りにくいエラストマーグリップなど、使いやすさと機能性を追求した製品を提供しています。
マーベル

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マーベルは、1943年に創業した電設工具の総合商社です。大阪市中央区に本社を置き、電設工具や機械工具、金属製品の国内卸販売・輸出・開発輸入を手がけています。
電工ナイフでは、現場のニーズに合わせた使いやすさを追求。携帯性と安全性を高めた折りたたみ式やロック機能付きの製品など、電気工事のプロフェッショナルに向けた機能的な電工ナイフを多数取り揃えています。
電工ナイフのおすすめ
ホーザン(HOZAN) 電工ナイフ Z-683
安全性と機能性を兼ね備えた電工ナイフ。折りたたみ式で刃部を収納できるため、携帯時の安全性が高く、作業現場での持ち運びにも便利です。天然木ハンドルを採用しているため手に馴染み、長時間の作業にも使えます。
VVFやVVRケーブルの被覆剥きやゴムブッシングへの切れ込み作業におすすめです。ストラップホールも備えており、現場での安全性にも配慮。使いやすさを重視する方におすすめの製品です。
ホーザン(HOZAN) 電工ナイフ Z-680
長く使えるステンレス替刃式の電工ナイフ。サビに強く耐久性のあるステンレス鋼を使用し、電気工事作業に適した刃付けを施しています。軽量で握りやすいグリップ形状により、力をかけやすく連続作業でも手の負担を軽減できます。
刃の上部に指掛かりのよいホールを設けていることに加え、2段階の開閉システムを採用することで安全性を確保。No.2のプラスドライバーだけで簡単に刃の交換が行えるため、長期間にわたり使用したい電気工事士の方におすすめです。
タジマ(TAJIMA) タタックナイフ DK-TN80
電気工事の効率を高める多機能な電工ナイフ。ホロー形状の刃によりVVF線をスムーズに割れるのが特徴です。滑りにくいエラストマーグリップを採用しており、握りやすさを高めています。
バリ取り用溝やノミのように使える先端刃など、1つの工具で複数の作業に対応かのう。さらに、叩けるブレード貫通型構造と安全ロープ取り付け穴を備えているため、高所作業を含む電気工事の現場で安全性を重視する方にもおすすめです。
タジマ(TAJIMA) 折込電工ナイフ マルチ DK-FKMU
電気工事に便利な多機能折りたたみの電工ナイフ。ホロー刃形状により縦割き作業もスムーズに行えます。カラビナに取り付けられる設計と滑りにくいエラストマーグリップを採用しており、手袋着用時でも握りやすさを実現しています。
使用中に刃が閉じない安全ロック機構とソケット機能を搭載し、電線作業だけでなく仮締め作業も可能です。腰袋やツールバッグに収納しやすく携帯性に優れるため、電気工事現場での作業頻度が高い方にもおすすめです。
タジマ(TAJIMA) 折込電工ナイフ DK-FKSD
安全性を追求した電気工事専用の電工ナイフ。安全ロック機構付きで、収納時に刃が出てしまったり、使用中に刃が閉じてしまったりする心配が少なく安心して作業できます。エラストマーグリップを採用しており、耐久性に優れながらも手袋着用時でも滑りにくい設計の電工ナイフです。
ホロー刃形状により、縦割り作業でも切り渋りが少ないのが特徴。使いやすさと安全性を重視する方におすすめです。
マーベル 電工ナイフ 折りたたみ式 スタンダードタイプ MEK-70
電気工事作業に特化した実用的な電工ナイフ。全長205mm・刃長70mmのサイズを採用しています。ポケットやツールバッグに収納しやすいコンパクトさが魅力です。
重量120gと比較的軽いのも特徴。取り回しのしやすさや持ち運びやすさを重視する方におすすめの電工ナイフです。
クニペックス(KNIPEX) ストリッピングナイフ 9855
安全性と作業効率を両立した電工ナイフ。人間工学に基づいたハンドル形状と滑りにくく柔らかい素材により、作業時の安全性が向上しています。フィンガーフック付きで力を効率よく伝えられるのも魅力です。
本製品は、1000V絶縁仕様。DIN EN/IEC60900基準に適合した、絶縁タイプの電工ナイフです。
ガイドシュー付きの丈夫なフックブレードを採用しており、導体の絶縁材を傷つけにくいのもポイント。透明な保護キャップ付きで、携帯時の安全性にも配慮されているおすすめの電工ナイフです。
トラスコ中山(TRUSCO) 未来 デンコーマックR DM1B
ケーブル作業が快適になる高機能な電工ナイフ。ケースと一体型のベルト掛け設計で、刃の折りたたみ不要という便利さが特徴です。滑りにくいエラストマー樹脂製のグリップを採用しており、使いやすい仕様です。
スムーズな出し入れが可能なので、作業の効率を高めたい方におすすめ。刃部には耐久性に優れた炭素工具鋼を使用しており、ケーブルの皮むき作業などを行う方におすすめです。
角利(KAKURI) 電工ナイフ DN-11
折りたたみ式の電工ナイフ。ステンレス鋼材の刃を採用しており、錆びにくく、かっこいいのが特徴です。ハンドルには、手に馴染みやすい堅木を使用しています。
全長は200mm、刃渡は70mmです。折りたたむことでコンパクトになるサイズ感が魅力。重さ110gと軽量なので持ち運びも容易です。また、比較的安く購入できるのもポイント。錆びにくく長く使いやすい電工ナイフを探している方におすすめです。
SK11(エスケー11) 折込式ナイフ 電工ナイフ 全鋼 折りたたみ式
電気工事に特化した折りたたみ式の電工ナイフ。刃の部分は全鋼製で作られています。コンパクトに折りたためるので、工具バッグやポケットにも収納しやすく、現場への持ち運びも便利です。
握りやすいグリップ設計も魅力。刃を斜めに当てて軽い力で滑らせて使います。プロの電気工事士など精密な作業を求める方におすすめです。
未来工業 デンコーマック 電工ナイフ DM-R11
特殊ハガネを使用した鋭い切れ味の刃を備えた電工ナイフ。VVFケーブルの割線・皮むき機構が付いているため、配線作業がスムーズに行えます。サイズは全長240mm・刃長88mmです。
ケースと一体になったベルト掛け設計により、刃を折りたたむ必要がなく、ナイフの出し入れがスムーズに行えます。滑りにくいグリップで長時間作業も快適に進められるため、プロの電気工事士や電気配線作業を頻繁に行う方におすすめです。
ジェフコム(Jefcom) 電工ジャック DK-145
片手で操作できる5段階スライド方式を採用している電工ナイフです。折りたたみやサックの着脱が不要で、素早く作業に取りかかれます。厚さ3.0mmの厚口刃を採用しているタイプです。
全長144mmのコンパクトサイズで、ポケットにも収まりやすいのが魅力。重さはわずか85gと軽量です。各種切断やハツリにおすすめの電工ナイフです。
ジェフコム(Jefcom) 電工ナイフ 折り畳み式 DK-670D
電気工事に適したブレードデザインの折りたたみ式電工ナイフ。皮むきがしやすく刃研ぎも簡単な断面形状を採用し、作業効率の向上が期待できます。ライナーロック方式により刃を開くと自動的に固定されるため、安全性にも配慮されているのが魅力です。
収納時は全長95mmとコンパクトになることに加え、重量80gと軽量なのもポイント。また、ポケットに入れやすいクリップ付きで携帯性に優れています。
ジェフコム(Jefcom) 電工ナイフ 折り畳み式 DK-670B
電気工事に最適化された折りたたみ式の電工ナイフ。電線の皮むき作業がスムーズに行えるほか、刃研ぎも簡単に行えます。ライナーロック方式を採用しており、刃を開くと自動的に固定されるため、作業中の安全性を重視する方におすすめです。
収納時は全長95mmとコンパクトになるうえ、90gと軽量なので携帯性に優れています。ポケットに入れやすいクリップ付きで、作業時の持ち運びも便利です。
イチネンTASCO 電工ナイフ TA856MD-1
ステンレス製の80mmの刃を採用した折りたたみ式ナイフです。全長195mm・重量110gとコンパクトで持ちやすいサイズ感が魅力です。
折りたたむ式で収納時にかさばりにくいのもおすすめポイント。持ち運びやすさと実用性を両立した設計により、移動することの多い場合におすすめです。
電工ナイフの売れ筋ランキングをチェック
電工ナイフのランキングをチェックしたい方はこちら。
電工ナイフは刃の形状や素材によって使い勝手が大きく変わります。プロの作業には高い切れ味と耐久性を備えた製品がおすすめです。また、安全性に配慮した収納機構や握りやすいグリップも重要なポイント。用途に合わせて適切な電工ナイフを選ぶことで、作業効率の向上が期待できます。