状態維持に役立つだけでなく、高級感のある見た目にも仕上げられる「革靴用クリーム」。ビジネスシューズはもちろん、普段履きのローファーやブーツなどにも使用でき、革靴のケアには必須のアイテムです。
しかし、乳化性クリーム・油性ワックスなどさまざまな種類があり、どれを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、革靴用クリームの選び方やおすすめの製品をご紹介します。購入を検討している方は、参考にしてみてください。
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革靴用クリームの選び方
目的に合わせてタイプ選ぶ
革をケアし自然なツヤを与える乳化性クリーム
革靴のケアをこれからはじめるなら、まず「乳化性クリーム」を手に入れましょう。乳化性クリームとは、水分・油分・ロウ(ワックス)を配合したクリームのこと。革に必要な栄養を与え保湿するほか、配合されたロウで自然なツヤ感を出せるのが特徴です。
乳化性クリームは、革のコンディションを保ち、きれいな見た目を維持するために必要なアイテム。革は放っておくと、ひび割れの原因に繋がります。大事な革靴を劣化させないよう、乳化性クリームでケアすることが大事です。
鏡面磨きに適した油性ワックス
革靴の内面的なお手入れだけでなく、高級感のある光沢を与えたいなら「油性ワックス」も検討しましょう。油性ワックスとは、ハイシャインと呼ばれる鏡面磨きに適したクリームのこと。乳化性クリームよりも強いツヤ感を出せます。
ただし、油性ワックスは輝きを出すためにロウ分を多く含んでおり、革に必要な栄養やうるおいを与える効果はほぼありません。そのため、乳化性クリームでケアしたあとに使用するのがおすすめです。
油性ワックスは、革靴に傷がつくのを防いだり、防水効果を与えたりできるのがメリット。ビジネスシューズにツヤを出したい方や、雨濡れ・傷から革靴を守りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
傷や色味の修復には色付き(カラータイプ)
革靴用クリームには、色付き・無色(ニュートラル)などさまざまなカラーが用意されています。革靴の傷や色味を補修したいときは、色付きタイプが便利です。黒・ダークブラウンといった革靴の定番色から、赤・グリーンなどの色物まであります。
なお、手持ちの革靴と同じ色がみつからない場合は、少し明るめの色を選ぶのがおすすめ。はじめから濃い色を塗ってしまうと、色ムラに繋がることもあるため注意しましょう。
革靴を複数持っている方には、さまざまな革靴の色に対応できる無色がおすすめ。傷や擦れの補修効果は色付きには劣るので、あくまで幅広い革靴のケアを1つのクリームで対応したい方や、革靴本来の色味を維持したい方に適しています。
初心者には乳化性クリームがおすすめ
塗りやすさ重視なら柔らかくみずみずしいクリームを
革靴のお手入れに慣れていない初心者は、柔らかいテクスチャーの革靴用クリームを選びましょう。とくに乳化性クリームは水分を含んでいるため、みずみずしく、伸びがよいのが特徴。少量でも革靴全体に伸ばしやすく、ムラを作りにくいのがメリットです。
ネットなどの通販で購入する際は、伸びがよいかどうか記載されているか確認しておくと安心。また、口コミなどを参考にするのもおすすめです。
ツヤ感を持続させるなら水分が少ない硬質のクリームを
革靴のツヤ感を維持させたい場合は、水分が少なく、油分の多いモノを選ぶのがおすすめ。乾燥が進みにくく、ツヤを長持ちさせられるのが特徴です。
ただし、硬質なので、やや塗りにくいのが難点。塗りやすさとのバランスを考えながら選んでみてください。
光沢感を重視するならロウ分が多いクリームをチェック
革靴のケアで光沢感を重視する方は、ロウ分を多く含んだモノをチェックしてみましょう。上品な光沢を出すことが可能です。
しかし、ロウ分が蓄積されていくと、ベタついて光沢が出なくなる恐れがあります。ロウ分の多いクリームを塗る際は、定期的に古いクリームを落としておくのがおすすめです。
ツヤを抑えマットに仕上げるならデリケートクリーム
革靴にツヤ感を求めていないのであれば、デリケートクリームも検討しましょう。デリケートクリームとは、水分・油脂などを主成分としたクリームのこと。ロウ分が含まれていないためツヤは出ず、サラッと仕上げられます。
また、水分量が多いことから、乾燥した革靴に直接塗ってもシミになりにくいのが特徴。名前の通りデリケートな革製品に使えるのも魅力です。
革靴用クリームのおすすめブランド
コロンブス
「コロンブス」は、日本のシューケア用品を手掛けるメーカー。人気の防水スプレー「アメダス」や、消臭・抗菌スプレーなどを展開しています。
コロンブスの革靴用クリームは、乳化性クリーム・鏡面磨き用など豊富なラインナップが特徴。多くの製品から選びたい方におすすめです。
エム・モゥブレイ
「エム・モゥブレイ」は、シューケア用品を展開するブランド。革靴用クリームは、カラーバリエーションが豊富なシュークリームジャーが人気です。汚れ落としに使うリムーバーやブラシの取り扱いもあるため、一式揃えたい方はぜひチェックしてみてください。
革靴用クリームのおすすめ
コロンブス(COLUMBUS) ブートブラックシルバーライン シュークリーム
コロンブスの人気シリーズ、ブートブラックシルバーラインの革靴用クリーム。革靴に美しいツヤを出したい方におすすめです。
極細粒子のなめらかなクリームで、革靴のシワや凹凸に馴染みやすいのが特徴。初心者でもツヤを生み出せるのが嬉しいポイントです。
カラーラインナップが豊富なのも魅力。定番の黒・ダークブラウンに加えて、ピンク・グリーンなどの色物も用意されています。自分の革靴に合う色がなかなかみつからない方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
コロンブス(columbus) ブートブラック シューポリッシュ
ロウ・油脂・有機溶剤で作られている油性の革靴用クリーム。革靴表面にしっかりと油膜を作るため、光沢の出る仕上がりを求めている方におすすめです。
磨いた後の曇りにくさも魅力のひとつ。撥水とコーティング効果が期待できるので、革靴表面の傷や汚れを防ぎたい場合にも適しています。ただし、水分量が少ないため、定期的に乳化性クリームを使用して、保湿する必要がある点に留意しておきましょう。
本製品は革靴の色に関係なく使用できるニュートラルを含め、全11色のラインナップを展開しています。コスパに優れており、これから油性クリームを試してみたい初心者にもぴったりです。
エム・モゥブレイ(M.MOWBRAY) シュークリームジャー
水分・油分・ロウをバランスよく配合した、エム・モゥブレイの革靴用クリーム。乳化性クリームで伸びがよく、初心者でも塗りやすいのが魅力です。
適度な光沢感を与えられるので、ビジネスシューズのツヤを蘇らせたい方におすすめ。カラークリームタイプで、色のバリエーションが豊富なのもメリットです。革靴の色を補色したい方は、ぜひチェックしてみてください。
エム・モゥブレイ(M.MOWBRAY) デリケートクリーム
革靴のみならず、革製の財布やバッグなどにも使える革靴用クリームです。デリケートクリームタイプで水分を多く含んでいるため、伸びがよく、やさしく浸透するのが特徴。お手入れ初心者にもおすすめのアイテムです。
本製品は「ラノリン」が含まれているのもポイント。ラノリンには革を柔らかくする効果があるので、革にしなやかさを与えたいときに重宝します。
ジュエル(Jewel) VIOLA シュークリーム
油分を70%配合した、光沢感を強く出せる革靴用クリーム。磨いたあとの仕上がりが美しいだけでなく、撥水性も高められます。革靴を水濡れから守りたい方や、ビジネスシューズを上品な見た目に仕上げたい方におすすめです。
本製品は、染料系のクリームを使っているのも特徴。革に馴染みやすく、磨き上げ後は透明感のある仕上がりになります。42色の豊富なカラーラインナップも魅力です。
サフィール(SAPHIR) クレム1925
水分を含まない油性の革靴用クリーム。光沢と栄養を与えるビーズワックス、透明度の高いカルナバワックス、うるおいを与えて乾燥を防ぐシアバターを配合しています。革に必要な保湿をしながらツヤも出せる、おすすめのアイテムです。
カラーは、黒・ニュートラル・ダークブラウンに加えて、グレー・ベージュ・ブルーなども用意。自分の革靴に適したカラーをみつけやすいのも魅力です。ビジネスシューズに高級感のあるツヤを与えたい方は、ぜひチェックしてみてください。
サフィール(SAPHIR) ビーズワックスファインクリーム
革に栄養・光沢どちらも与えられる、使い勝手のよい革靴用クリーム。ビーズワックスベースでアーモンドオイルも配合しています。
本製品は補色効果の高い顔料タイプ。革靴の色褪せや傷などを目立たなくさせたい場合に適しています。豊富なカラーバリエーションも魅力。ピンクベージュやクリームなど淡いカラーもラインナップしているので、レディース用の革靴にもおすすめです。
サフィール(SAPHIR) ミラーグロス
サフィールから展開されている、鏡面磨き用の革靴用クリーム。カルナバワックスやモンタンワックスなど、高級天然ワックスを使っています。適度な光沢というよりも、革靴をしっかり光らせたい方におすすめのアイテムです。
ニュートラルカラー以外に、黒・ダークブラウン・バーガンディーなどのカラーを用意しています。傷や色の補修にもぴったり。革靴のコンディションを整えつつ、鏡面磨きに仕上げたい方に適しています。
コロニル(Collonil) 1909シュプリームクリームデラックス
シーダーウッドオイルやラノリンなど、浸透力に優れた天然オイルを使用した革靴用クリーム。革の奥までしっかり栄養とうるおいを与え、しっとり感のあるツヤに仕上げられるのが特徴です。フッ化炭素樹脂が配合されており、撥水効果も期待できます。
本製品は、革靴のみならず、ツヤありのスムースレザーのバッグや財布などにも使用できるのが魅力。幅広い用途で使える靴クリームが欲しい方にぴったりです。なお、ツヤのある仕上がりになるため、マットな質感のレザーには対応していない点に留意しておきましょう。
リーガル(REGAL) SHOE CREME TY15
赤いパッケージがおしゃれな、リーガルの革靴用クリームです。高級ワックスとコラーゲンをブレンドして作られた、伸びのよいクリームが特徴。革にツヤのみならず、栄養もしっかり与えられるため、乾燥によるひび割れを防げるのがポイントです。
カラーは、黒・ブラウン・ダークブラウン・ニュートラルの4色を展開。定番カラーを押さえているのも魅力です。比較的リーズナブルなので、はじめての革靴用クリームにもおすすめです。
DABLOCKS 靴クリーム
カルナバワックス・パラフィンワックス・セレシンワックスと、3種のワックスを配合した革靴用クリームです。パラフィンワックスには防水・防湿効果があり、大切な革靴を水濡れから守れるのが魅力。雨の日でも革靴を履く方におすすめです。
ワックスでツヤを出せるのはもちろん、水分・油分などにより栄養も与えられます。革靴のひび割れなど、乾燥対策にも適したアイテム。カラーは、幅広い革靴に対応できるニュートラルと、補色効果のある黒の2色展開です。
革靴用クリームの使い方
革靴用クリームを塗る前に、専用のブラシでホコリや汚れをしっかり落とします。また、以前塗布したクリームやワックスを取り除くために、リムーバーを使いましょう。
革靴に付着した汚れやクリームを落としたら、クリームを革靴全体に塗ります。クロスや余った布などを使うか、塗り上げ用のブラシを使用するのがポイントです。
クリーム塗布後は、革靴表面に残ったクリームを落とすように乾拭きします。磨き終わったあとに防水スプレーや撥水スプレーをかけると、雨などによる水滴も防げるのでおすすめです。
革靴に栄養とうるおいを与えつつ、光沢のある上品な印象に仕上げられる「靴クリーム」。革靴を自分でお手入れすることで、より愛着のある1足に育てられます。傷や色の補修目的なら色付き、幅広い革靴に使うなら無色など、色選びは用途に合わせるのがおすすめ。本記事を参考に、自分に合うクリームをみつけてみてください。