ハッピーエンドで終わる恋愛を描いた「ロマンス小説」。おとぎ話に出てくるような社交界を描いたモノや、スパイ・探偵・刑事が登場するようなミステリー・サスペンスモノなどジャンルは多岐にわたります。海外の翻訳モノが好きな方におすすめです。
そこで今回は、ロマンス小説のおすすめをご紹介。有名作家の作品やシリーズモノなど幅広くピックアップしているので、ぜひ気になった作品をチェックしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
ロマンス小説とは?
ロマンス小説とは、主に海外で刊行されたラブストーリーを翻訳した小説のこと。一般的にハッピーエンドで終わるのが特徴とされています。
ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」や「シンデレラ」「あしながおじさん」など、親しみのある作品のオマージュも、ロマンス小説としてラインナップ。また、カナダの出版社が展開する恋愛小説の「ハーレクインシリーズ」なども有名です。
ロマンス小説は気軽に読みやすい作品が多く、さまざまなジャンルがあるため、幅広い読者が楽しめます。
ロマンス小説の魅力
ロマンス小説には、幅広いジャンルの物語が展開されているのが魅力です。たとえば、イギリス貴族の社交界の恋愛を描いたモノをはじめ、登場人物がタイムスリップをしたり、吸血鬼が登場したりするファンタジー要素の強い作品があります。
また、現代のアメリカを舞台にした心あたたまるラブロマンス、情熱的なロマンスから波乱万丈の人生を描いた長編小説など、ストーリーはさまざま。好みにあわせて読みたいモノが選べるのがポイントです。
ほかにも、スパイ・探偵・刑事などが登場するサスペンス要素の強いモノもあり、恋愛以外の部分でも楽しめます。ハッピーエンドで終わるので、読後感がさわやかなのも魅力のひとつです。
ロマンス小説のおすすめ作品
アウトランダー 時の旅人クレア 1
早川書房 著者:ダイアナ・ガバルドン
スコットランドを舞台にしたロマンス小説。人気テレビドラマの原作なので、ドラマと一緒に楽しみたい方にもぴったりです。
従軍看護師だったクレアは、第二次大戦終結後に夫のフランクと、休暇でスコットランドのハイランド地方を訪れます。ストーン・サークルの巨石につまずいたクレア。気がつくと、マスケット銃を持ち、キルトを着た兵士がクレアの前にいました。
200年前にタイムスリップしてしまったクレアは、運命の男性と出会います。彼女は現代の夫の先祖とも出会い、現代と過去の愛、そして運命に翻弄されていくことに…。
長編シリーズモノで、全3巻を刊行している人気シリーズ。歴史的なロマンスドラマを楽しみたい方におすすめです。
時のかなたの恋人
二見書房 著者:ジュード・デヴロー
イギリスを舞台に、時を超えた愛を描くおすすめのロマンス小説。All About Romance「ベスト・ロマンス」に5度選出されているのもポイントです。
ヒロインのダグレスはイギリスを旅行中に一緒に来ていた恋人とけんかをして、置き去りにされてしまいます。ニコラス・スタフォード伯爵の墓の前で泣いている彼女の前に、鎧をまとったニコラス本人が現われました。16世紀にタイムスリップしたダグレスは、伯爵と行動をともにすることになり…。
現代にも「謀反人」として伝わるニコラスが3日後に処刑されると知っているダグラスは、ニコラス伯爵の無実を証明しようと奮闘します。時を超えて愛し合う、タイムトラベルを描いたロマンス小説を読みたい方にぴったりの一冊です。
ブリジャートン家 1 恋のたくらみは公爵と
竹書房 著者:ジュリア・クイン
19世紀のロンドンの社交界を舞台にしたロマンス小説。著者は、現代のジェイン・オースティンと呼ばれ、「ブリジャートン家のシリーズ」は、全米でも人気のシリーズです。
ブリジャートン子爵家の長女・ダフネは、ロンドンで開かれた舞踏会で、求婚者に強引に迫られていました。困っている彼女を救ったのは、長い海外生活から帰国したばかりのサイモン公爵。2人は意気投合し、ある「恋のたくらみ」を思いつきます。
全9巻が刊行され、アメリカでテレビドラマ化もされた人気シリーズ。男性目線で書かれており、幅広い方が楽しめます。社交界での恋愛ドラマを楽しみたい方におすすめのロマンス小説です。
子爵が愛したかりそめの妻
ハーパーコリンズ・ジャパン 著者:サラ・マロリー
19世紀のイギリスを舞台に描かれるロマンス小説です。カレンザは、いじわるな継母と異母妹たちに虐げられている女性。年頃になっても、社交界に参加することもかなわず、病弱な父の側で静かに暮らしていました。
ある日、彼女の屋敷にオースターフィールド子爵が滞在することになります。彼は「結婚相手として、ロンドン一望ましい男」と新聞に書き立てられる人物です。子爵の気を引こうと、異母妹たちは必死に着飾ります。しかし、子爵が結婚を申し込んだのは着古した服で継母たちにいじめられているカレンザでした。
イギリス貴族や社交界の恋愛、シンデレラストーリーが好きな方におすすめのロマンス小説です。
あなたに会えたから
二見書房 著者:キャサリン・アンダーソン
全米ベストセラーの心あたたまるロマンス小説。ある動物病院が舞台です。事故に遭い、失語症になったことで仕事を失ったローラ。獣医師・アイザイアのクリニックで動物の世話をするスタッフとして働き始めます。
恋や結婚とは縁のない生活を送ってきたアイザイア。彼は、困難にも負けないひたむきなローラにひかれていきます。2人は互いを強く意識し合うようになりますが、なぜかローラの周りで事故が起こり始め…。
不器用な2人の、せつない恋の行方が気になる、おすすめのロマンス小説です。
夢を見ること
原書房 著者:リサ・クレイパス
アメリカを舞台にした現代ロマンス小説です。リバティはテキサスの田舎町で母と妹と3人で暮らしていました。母が事故で亡くなり、リバティは幼い妹を育てることに…。
都会の一流店で美容師として働き始めた彼女は、初老の実業家と親しくなります。大きなけがをして日常生活に支障をきたした実業家からの申し出を受け、リバティは大豪邸に住み込みの秘書になりました。
実業家の長男・ゲイジからは、財産目当てと疑われ、冷たくされていましたが、次第に2人はひかれ合っていきます。そこに突然、少女のころに憧れていた少年が目の前に現われ、彼女に愛を告白。彼は青年実業家として成功していました。
あしながおじさんを彷彿させるようなストーリー展開。2人の男性の間で、主人公の恋心が揺れるロマンス小説を楽しみたい方におすすめです。
ロマンティック・ヘヴン
原書房 著者:スーザン・E・フィリップス
現代のアメリカが舞台のロマンス小説。RITA賞(米国ロマンス作家協会賞)を2度受賞している作家が執筆しているのもポイントです。
グレイシーは、映画配給会社の新米アシスタント。大人気の元フットボール選手・ボビーを約束の期日までにテキサス州のヘブンへ連れていくことになります。
けがで引退したばかりのボビーは、映画俳優の仕事にあまり乗り気ではありませんでした。ボビーは、自分が原因で解雇されてしまったグレイシーを専属アシスタントとして雇い入れます。周囲にグレイシーを「フィアンセ」として紹介。故郷の小さな町で2人は暮らし始めます。順調に愛を育んでいるように見えましたが…。
思わずほろりとするような恋の駆け引きを楽しめます。世界中にファンを持つ作家が描く、心あたたまるラブストーリーを読みたい方におすすめのロマンス小説です。
深紅の刻印
ハーパーコリンズ・ジャパン 著者:イローナ・アンドルーズ
アメリカを舞台にした探偵小説。『蒼の略奪者』『白き刹那』に続く、「アーバン・サスペンス Hidden Legacy シリーズ」の最終章です。
ネバダは小さな探偵事務所を営み、家族を養っています。世界がひれ伏すような権力者である、大富豪のマッド・ローガン。ネバダは彼と愛を確かめ合います。そこへ、ローガンの元婚約者の女性がネバダの探偵事務所を訪れ、行方不明の夫を捜してほしいと依頼が…。
ネバダは正義感から依頼を引き受けました。ローガンを頼りにする依頼人への嫉妬心を抑え、揺るぎない2人の愛を信じるネバダ。しかし、ローガンとネバダに新たな事件が襲いかかります。サスペンス小説が好きな方におすすめのロマンス小説です。
黒き戦士の恋人
二見書房 著者:J.R.ウォード
ヴァンパイアが登場する、パラノーマル・ロマンスです。「ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ」第1作目。著者は、本シリーズの4作目『闇を照らす恋人』でBest Paranormal Romanceを受賞しています。
ベスは、ニューヨーク近郊の地方新聞社で記者として勤務。普段から暴力・犯罪・麻薬密売などを取材していましたが、何か人生に物足りないと感じていました。そんなある日、全身にレザーをまとい、サングラスをかけた謎の男・ラスに出会います。恐怖を感じながらも、心ひかれるベス。ラスは彼女に出生の秘密を告げます。
シリーズは6作品刊行されており、長く楽しめるのもポイント。吸血鬼モノが好きな方におすすめのロマンス小説です。
ファースト・レディ
二見書房 著者:スーザン・E・フィリップス
アメリカ大統領夫人を主人公にしたロマンス小説です。「RITA賞(米国ロマンス作家協会賞)」を受賞しています。
二ーリーは、大統領の夫が亡くなった後もファースト・レディの役目を務めることに。彼女はつかの間の自由を求めてホワイトハウスを抜け出し放浪の旅に出ます。旅先でジャーナリストのマット、生意気なルーシー、ルーシーの妹の赤ん坊と出会い、互いに身分を偽りながら古いモーター・ホームで西へと向かいました。やがて、謎めいたマットに、二ーリーは反発しながらもひかれていきます。
「ローマの休日」にも似たロマンス作品。にぎやかなロードムービーが好きな方におすすめのロマンス小説です。
夜を忘れたい
二見書房 著者:リンダ・ハワード
霊能力者が主人公のサスペンス仕立てのロマンス小説。アメリカをはじめ、世界中にファンが多い人気作家の作品です。
マーリーは他人の心を感知する特殊な能力を持っていましたが、6年前に能力を喪失。今はフロリダでひっそりと暮らしています。夏のある晩、マーリーの脳裏に何者かが女性を殺しているシーンがよぎりました。殺人事件が起きたと感じたマーリーは、警察への協力を申し出て、そこで出会った刑事に心を奪われてしまいます。
ヒロインが超能力者という設定も魅力の作品。ミステリーや犯罪捜査モノが好きな方におすすめのロマンス小説です。
偽りの任務
ハーパーコリンズ・ジャパン 著者:シャロン・サラ
女性諜報員を主人公にしたロマンス小説です。アリーは両親に構ってもらえない孤独な子供時代を過ごします。諜報員となったアリー。伝説的な諜報員・イーストに会いにカリフォルニアへ向かいます。
イーストは10年前から任務を離れており、彼を復帰させるのが今回のアリーの任務でした。冷静な判断力で任務に失敗したことのなかったアリーですが、イーストに会った瞬間恋に落ちてしまいます。一方、イーストはアリーの目的を知るなり、彼女を拒絶。追い返そうとします。
「癒やし作家」と呼ばれるシャロン・サラが描く、胸に迫る感動のロマンス小説。気になる方は、ぜひチェクしてみてください。
二度殺せるなら
二見書房 著者:リンダ・ハワード
全米でベストセラーになったロマンス小説です。看護師・カレンは、長年行方不明だった父親がニューオーリンズで射殺されたと知らせを受け、物語が進みはじめます。
カレンの父親は元軍人。ベトナム戦争から帰国した後、家族との連絡を絶っていました。突然の父の死に悲しみに暮れるカレンを、刑事・マークがやさしく慰めます。そして、父の遺品をめぐりカレンは射殺事件の犯人に狙われました。
サスペンス好きな方にぴったりのロマンス小説。本作に登場するスパイのジョン・マディーナの活躍を描いた『青い瞳の狼』をあわせて読むのもおすすめです。
追憶のマスカレード
扶桑社 著者:リサ・マリー・ライス
ロマンティック・サスペンスを得意とする人気作家のロマンス小説です。世界有数の大富豪・カルビンは、全世界が待望した講和実現を祝う仮面舞踏会に出席します。そこで、10年前に突然姿を消した元恋人・アーニャが会場にいると知らされ…。
当時、貧乏学生だったカルビンは、アーニャによって気持ちを踏みにじられた怒りがよみがえります。しかし、すべてが誤解だったことを知るカルビン。そうして再会を喜ぶのもつかの間、アーニャが誘拐されてしまいます。
「私のビリオネアシリーズ」第2弾。前作とあわせて読むのもおすすめです。『真夜中の男』で、2004年のシズラー・アワードの最終ロマンティック・サスペンス賞を受賞しています。
恋の予感に身を焦がして
二見書房 著者:クリスティン・アシュリー
アメリカの人気作家のロマンス小説。全3巻の「ドリームマンシリーズ」の第1作目です。グエンの「運命の男」は、夜中に訪ねてくる名前も知らない謎めいた男。1年半前に出会ってから「ミステリーマン」と呼んで、関係を続けていました。
ある日、グエンは妹のトラブルに巻き込まれ、犯罪組織に狙われてしまいます。「ミステリーマン」は、グエンを守るために元軍人であると正体を明かしました。そして、バイカーグループや麻薬密売潜入捜査官が登場し、さらなる危険が2人を襲い…。
ジェットコースターのような激しい展開。ハラハラしながらロマンス小説を読みたい方におすすめです。
ハッピーエンドで終わるロマンス小説は、気軽に読めて、気分転換にもなるのでおすすめです。社交界を描いたモノや、スパイ・探偵などが登場するようなミステリー・サスペンスモノ、心あたたまるラブストーリーなど、さまざまなジャンルから気になるモノを選んでみてください。