中高生を中心に人気を集める小説家「住野よる」。本屋大賞にノミネートされたデビュー作『君の膵臓をたべたい』が、300万部を超える大ベストセラーになるなど、青春小説の話題作を数多く手掛けてきた作家です。

今回は、住野よるが手掛けた小説から、おすすめの作品をピックアップ。住野よる作品の選び方も詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

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住野よるの魅力とは?

住野よるは、年齢や経歴などを一切明かさない覆面作家として活動している小説家です。小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿した『君の膵臓をたべたい』が出版社の目にとまり、2015年に作家デビューしました。

『君の膵臓をたべたい』をはじめ、10代や20代の若者を主人公にした作品が多い住野よる。多感な思春期の人間関係や心情を、ちょっとしたファンタジーを交えながら表現していく独特の世界観が魅力です。

住野よる作品は若さに加えて、どことなく生きにくさを抱えた登場人物が多いのも特徴。閉塞感を抱えた人物たちが、物語を通して自分の世界を新たにしていく姿からは、人は変われるということを感じさせてくれます。

住野よる作品の選び方

ジャンルで選ぶ

住野よるの代表作や話題作をチェック

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住野よるの作品傾向を知りたい方は、評価が高い代表作や話題作からチェックしてみましょう。代表作から選びたい方は、『君の膵臓をたべたい』をチェック。また、話題作で選ぶなら、多くの著名人からも注目された『青くて痛くて脆い』などがおすすめです。

まずは代表作や話題作から手に取って、住野よるの作風を堪能してみてください。

世代関係なく楽しめる長編小説がおすすめ

世代関係なく楽しめる長編小説を数多く手掛けている住野よる。文体が平易で読みやすく、長編でもスラスラと読めるのが住野よる作品の魅力です。小説を読み慣れていない学生から大人まで楽しめる長編小説が揃っています。

住野よるが書く複雑な人間関係や人物の心情の変化、独特のファンタジー要素を丁寧に追いかけられるのも長編小説ならでは。「麦本三歩シリーズ」以外はすべて長編小説なので、じっくりと時間をかけて住野よるの物語の世界に浸れます。

まずはデビュー作から読むのもおすすめ

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住野よるの原点を感じるなら、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がおすすめ。ライトノベルの賞の受賞を目指していたものの、落選続きだった住野よるが、“どうしても誰かに読んでほしかった”とWebサイトに投稿した自信作です。

「キミスイ」という流行語も生まれるほど注目を集めたデビュー作なので、読者からの人気が高い小説を読みたい方にもぴったり。その後の住野よるの作風へも繋がる、完成度の高い物語を味わえます。

コミック・アニメ・実写映画などメディア化された作品で選ぶ

住野よる作品は、多くが映画や漫画などメディア化されています。第41回日本アカデミー賞の優秀作品賞に選ばれた『君の膵臓をたべたい』や、旬の俳優を起用した『青くて痛くて脆い』など、注目を集めた映画の原作として楽しむのもおすすめです。

活字が苦手な方は、漫画を入り口にすれば物語を理解しやすいのがメリット。小説と漫画で表現の違いを見比べてみることで、人物造形などの理解度も深められるのが魅力です。

年齢や世代で選ぶ

子供の頃の思い出に浸りたいなら小学校が舞台の作品がおすすめ

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少し今の自分から離れて、子供の頃の思い出に浸りたい時には、住野よる作品でも小学校を舞台にした『また、同じ夢を見ていた』がおすすめです。小学生の純粋な視点で、子供心に抱えていた悩みや大人という存在について見つめ直せます。

小学生が主人公ですが、住野よる作品は児童書ではないため、大人でも読みやすいのがポイント。子供らしい感情を通して、自分の初心を思い出したり、今の自分の幸せを考え直したりするきっかけにもなります。

多くの青春小説を展開している高校が舞台の作品も

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純粋な青春小説を読みたい方は、高校を舞台にした住野よる作品をチェック。住野よるの青春小説は爽やかなだけでなく、大人になる過程で揺れる思春期特有の繊細な心情描写やリアルな関係描写によって、切なさやほろ苦さも味わえます。

『か「」く「」し「」ご「」と「』は高校生たちの関係性が、住野よるらしいファンタジー要素とともにうまく表現された1作。自分の気持ちと他人の気持ちに悩みながら前に進む高校生の姿に、甘酸っぱく瑞々しい青春を体験できます。

メッセージ性のある大学が舞台の作品もおすすめ

住野よる作品のなかでも大学を舞台にした『青くて痛くて脆い』は、リアリティのある物語が好きな方も楽しみやすい1作です。「青春の終わり」にあたる大学時代にこそ、たくさん悩んで傷つくことで大人になっていくというメッセージ性が感じられます。

社会が迫り、現実と理想に悩む世代ならではのもどかしさが、リアルに描かれているのがポイント。瑞々しい中高生が主人公の作品よりも、若さゆえの未熟さに胸を抉られるようなビターな読み味になっています。ファンタジーは苦手という方にもおすすめです。

住野よるのおすすめ小説

君の膵臓をたべたい

双葉社 著者:住野よる

君の膵臓をたべたい

累計部数300万部を突破した、住野よるの大ベストセラー小説です。2016年の本屋大賞にノミネートされ、2017年に実写映画化。劇場アニメ化や漫画化もされた、住野よるの代表作です。

病院で「共病文庫」という文庫本を拾った高校生の僕。それは、クラスの人気者・山内桜良の秘密の日記帳でした。膵臓の病気によって、桜良の余命があとわずかであることを知った僕は、「秘密を知るクラスメイト」として彼女と行動をともにするようになります。

“読後、きっとこのタイトルに涙する”と銘打たれる感動作です。性格も立場も正反対な2人が、秘密をきっかけに心を通わせていく日々からは、今を精一杯生きる大切さを教えてくれます。住野よるの筆致を味わう1作目としておすすめの小説です。

また、同じ夢を見ていた

双葉社 著者:住野よる

また、同じ夢を見ていた

小学生の少女を主人公に、人と関わることを改めて見つめ直す長編小説。“「やり直したい」ことがある、今がうまくいかない全ての人たちに贈る物語”と謳われる、住野よるの2作目です。全3巻で漫画化もされています。

小学生の小柳奈ノ花はひねくれた性格で同級生を見下しており、クラスに友達が1人もいません。そんな彼女がさまざまな過去を持つ女性たちと不思議な出会いを繰り広げていきます。

他者と関わることや、幸せとは何かということについて自問自答する奈ノ花。彼女の精神的な成長とともに、ちりばめられた仕掛けも見どころになっています。10代だけでなく、大人にもおすすめの住野よる作品です。

青くて痛くて脆い

KADOKAWA 著者:住野よる

青くて痛くて脆い

刊行時に住野よるが“現時点での最高傑作”と表現した青春サスペンス小説。初めて大学生を主人公にした、青春のきらめきと残酷さを痛烈に描いた長編作です。2020年に映画化もされました。

「人に不用意に近づきすぎないこと」をモットーにしていた大学1年生の楓が出会ったのは、空気の読めない発言で周囲から浮いている秋好寿乃。彼女の理想と情熱に感化されて、楓は秋好と2人で秘密結社「モアイ」を作ります。

それから3年が経ち、理想を語り合っていた秋好を失った楓。秋好がついた嘘が棘のように刺さっていた彼は、“僕が、秋好がついた嘘を本当に変える”と決意するのでした。

社会人になる数ヶ月前を舞台に、理想と現実の間で葛藤し、傷つく大学生の心情をリアルに表現した本作品。青く痛々しい青春期がよみがえるような読書体験を味わえます。

か「」く「」し「」ご「」と「

新潮社 著者:住野よる


か「」く「」し「」ご「」と「

“共感度No.1の青春小説”と謳われる青春ミステリー小説。漫画も連載された住野よるの人気作です。高校生の男女5人の甘酸っぱくも爽やかな日常を、ちょっとしたファンタジーとともに鮮やかに描き出しました。

クラスメイトの5人は、全員が人の心に関わる少し不思議な力を隠し持っています。5人の関係を揺るがすちょっとした謎も、それぞれの「かくしごと」によって、互いへのもどかしい想いとともに明らかになるのですが…。

高校生の複雑で繊細な心情を、不思議な力とともに巧みに描いているのが本作品の見どころ。5人が力に左右されながらも、人の気持ちに真摯に向き合い悩む姿には、共感できるポイントが多くあります。清涼感あふれる、おすすめの青春小説です。

よるのばけもの

双葉社 著者:住野よる


よるのばけもの

人間関係に翻弄される中学生の心情を痛切に描いた、住野よるの長編小説。化け物になってしまう男子中学生と、その秘密を共有するクラスメイトの交流と葛藤の物語です。

主人公の安達は、気弱で他人の目を気にしてしまう中学3年生の普通の男子。しかし、深夜になると8つの目に6つの足を持つ化け物に変身してしまいます。

ある日、忘れ物を取りに夜の学校へ化け物の姿で忍び込むと、なぜか教室にクラスメイトの矢野さつきがいました。クラスでいじめを受けているさつきは、化け物の正体が安達であると見破ります。そこから2人の奇妙な関係が始まりますが…。

昼と夜とで姿を変えるというファンタジックな設定が、いじめによってままならない2人の関係をわかりやすく表現しているのが特徴。中学時代のリアルな空気感に胸が締めつけられる、住野よるのおすすめ作品です。

麦本三歩の好きなもの 第一集

幻冬舎 著者:住野よる


麦本三歩の好きなもの 第一集

住野よる初のシリーズ作品、第1作目。“住野よる史上一番キュートな主人公”とも評される麦本三歩を主人公にした、12編の短編からなる連作短編集です。

大学図書館で勤務する麦本三歩は、朝寝坊とチーズ蒸しパンと本が好きな20代女子。周囲からは“ぼうっとしている”“おっちょこちょい”などといわれており、少し抜けたところが魅力の人物です。そんな三歩の、幸せな何気ない日常を描きました。

自分の「好き」を大切にする三歩から、ありふれた日常を送れる幸せを気づかせてくれる住野よる作品。忙しい日々に、心が落ち着く物語を読みたい方におすすめの、あたたかな日常小説です。

この気持ちもいつか忘れる

新潮社 著者:住野よる

この気持ちもいつか忘れる

住野よるとロックバンド・THE BACK HORNがコラボした長編小説。“小説×音楽の境界を超える、新感覚コラボ”と謳われており、共作という形でCD付きの形態でも販売されました。住野よるにとっては初の恋愛長編小説になります。

退屈な日常に飽き飽きとして生きる高校生・カヤと、深夜のバス停で出会った爪と目だけしか見えない異世界の少女・チカが物語の主軸。真夜中に交流を深めるうちに、カヤはチカに惹かれていきます。やがて、互いの世界に不思議なシンクロがあると気づき…。

作中に登場する曲が実際にリリースされているなど、小説と音楽の関連性を直に体感できるのが本作品の魅力。日頃あまり音楽を聴かない方、小説を読まない方にもおすすめの作品です。

腹を割ったら血が出るだけさ

双葉社 著者:住野よる

腹を割ったら血が出るだけさ

住野よるが初めて手掛ける青春群像劇で、“住野よるが拓いた新境地”と謳われる1作です。

茜寧は友達や恋人に囲まれ充実した日々を送る女子高生。しかし、誰かから“愛されたい”という感情に囚われ、偽りの自分を演じ続けていました。

そんな彼女の心の拠り所は、自分そっくりの主人公が描かれた小説を読むこと。ある日、茜寧はその小説の登場人物「あい」にそっくりな風貌と性格の人物と街で出会います。さらに、その人は自らを「あい」と名乗るのです。

さまざまな立場の人々の人生が交差する本作品。住野よるの作家としての新たな一歩を目撃できる1作として、ぜひ手に取ってみてください。