「イスじゃないイス」が登場
今回ご紹介するのは、なんとイスがなくても座れるというユニークなアイテム!その名もズバリChairless Chair。「イスじゃないイス」って一体どういうことでしょうか?それでは早速、その特徴をご説明しましょう。
スイスの研究者によって開発されたChairless Chairは、外骨格と呼ばれるものを応用しています。外骨格とはその名の通り、体の外側に形成される骨格構造のこと。写真を見れば納得ですね。要するに、太ももの裏側に骨を付け足す要領です。
座らない時には、装着したまま歩くことができます。そのままでも歩行の邪魔をせず、それどころか走ることも可能。このポイントこそがChairless Chairの最大の特徴と言えます。
Chairless Chairは、たった2キロという軽量な骨組みの部分が衝撃軽減装置として作用し、体重を支えます。したがって、角度の調節も自在に、座る姿勢を保つことができる仕組みです。立ちっぱなしで疲れた足の筋肉、ひざ、関節を休めることができます。
角度の調節も可能なため、立ち仕事だけでなく、かがんだ姿勢での作業にも役立ちます。これで作業効率もアップしますね。
立ち仕事の疲労軽減へ
そもそもは、長時間の立ち仕事での疲労を軽減できないかと考えたところから開発ストーリーが始まりました。
ありそうでなかったChairless Chair。開発者が若い頃、工場で梱包作業のアルバイトをしていた時の経験から着想を得たそうです。長時間に渡る立ち仕事で、休憩時間も少なく、座れるイスの数もあまりなかったため、かなりのストレスと疲労をためこんでしまったとのこと。
なので、とにかく労働の邪魔にならずに、足を休めて疲れを取ることに力が注がれて開発されました。
テクノロジーを駆使したアイテムが続々と登場する中、Chairless Chairはシンプルな原理でできているところが新鮮ですね。普及すれば、労働以外にも野外イベントやコンサートなど色々なシーンで活躍してくれそうです。