あたたかみのある物語や、おいしそうな料理の描写が定評の小説家・小川糸・。『食堂かたつむり』や『つるかめ助産院』など、映画化・ドラマ化された人気作品も多く、何から読んだらよいか悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、小川糸のおすすめ小説をランキング形式でご紹介。新刊やエッセイなどの話題作もピックアップしたので、ぜひ本を選ぶ際の参考にしてみてください。

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映画化・ドラマ化の名作を生み出す小川糸のプロフィール

小川糸は1973年山形県生まれの小説家です。大学在学中は古代日本文学を学び、マーケティング会社勤務や情報誌のライターを経験しながら、執筆活動を行っていました。

その後、2007年にポエム絵本『ちょうちょ』、2008年『食堂かたつむり』を発表。同作品は映画化もされ、大ベストセラーとなっています。さらに、2011年にはイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞するなど、世界的にも注目を浴びました。

その後、『つるかめ助産院』『ツバキ文具店』がドラマ化され、『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ライオンのおやつ』が本屋大賞にノミネート。多くの作品が英語・韓国語・中国語・フランス語・スペイン語・イタリア語などに翻訳されており、世界中で愛されている作家です。

現在でも、新聞連載を持ったり、テレビに出演したり、自身のホームページ『糸通信』でブログを執筆したりと精力的に活動を続けています。

小川糸作品の魅力や作風

小川糸作品は日常や人々、美しい風景を描いた作品が多いのが特徴。また、自身が料理好きということもあり、作品内には魅力的でおいしそうな料理が多数登場し、読者を惹きつけています。エッセイ作品も多く、「エッセイの名手」ともいわれているのがポイントです。

小川糸作品の魅力は、何気ない日常のなかのドラマを繊細かつ穏やかにあたたかく描いている点や、目に浮かぶような描写力にあります。

優しさにあふれた登場人物や救いの物語が多く、前向きな気持ちになる読者も多数。文体も易しく、普段あまり本を読まない方にもおすすめの小説家です。

小川糸のおすすめ小説ランキング

第1位 食堂かたつむり

ポプラ社 著者:小川糸

食堂かたつむり

小川糸のデビュー作で、”生きることは、食べること。”というメッセージ性のある小説です。映画化やマンガ化もされており、累計85万部を突破した大ベストセラー。イタリアの文学賞・バンカレッラ賞料理部門賞を受賞しており、海外でも注目を浴びた作品です。

主人公・倫子はある日突然同棲していた恋人に何もかも持ち去られ、恋を含めあまりにも多くのものを失った衝撃から、声も失ってしまいました。

ただひとつ手元に残った、祖母から譲り受けたぬか床のみを持ち、山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始めます。そこは、一日一組のみのお客様をもてなす、決まったメニューのない食堂だったのです……。

料理の描写など、五感をくすぐるようなみずみずしく繊細な描写力や、力強い物語の運び方が話題になった1冊。料理を通じて生きることを考えさせられ、家族愛も感じられるおすすめの小説です。

第2位 つるかめ助産院

集英社 著者:小川糸

つるかめ助産院

沖縄を舞台に、命の奇跡や自立・再生を描いた小川糸作品。「生きることは辛いこともあるけれど、それでも生まれてよかったと思えるような物語を書きたくて、精一杯書きました」と発言しています。NHKでドラマ化もされた人気作品です。

夫が姿を消して傷心のまりあは、ひとり南の島を訪れました。そこで助産院長・鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられます。そして、島で居候生活を始めたまりあ。

何をするにも自信が持てずにいましたが、島で出会った個性的で魅力的な人々や美しい海に囲まれ、少しずつ自分の過去と向き合えるようになり……。

過去と向き合い成長していくまりあの姿や、出産の奇跡に感動する読者も多い作品。小川糸の魂が込められたおすすめの小説です。

第3位 ライオンのおやつ

ポプラ社 著者:小川糸

ライオンのおやつ

小川糸の新たな代表作ともいわれる感動小説です。「死」をテーマに、同氏が「少しでも死ぬのが怖くなくなるような物語を書きたい」と執筆した話題作。本屋大賞で2位を受賞し、ドラマ化もされ、発行部数は20万部を突破しています。

主人公は、33歳と若くして余命を告げられた雫。彼女はすべてに別れを告げ、瀬戸内にある島のホスピス〈ライオンの家〉で最後の日々を過ごすことに決めます。ホスピスでは毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」がありますが、雫はなかなか選べずにいました。

すべての人にいつか訪れる「死」をあたたかく描いており、今が愛おしくなるとされています。おなかにも心にも優しい「お粥」とも例えられている物語。多くの読者の感動を呼んだおすすめの小川糸作品です。

第4位 小鳥とリムジン

ポプラ社 著者:小川糸

小鳥とリムジン

辛い過去を抱えた少女が、あたたかな出会いと食を通じて心を取り戻していく再生の物語を描いた小川糸作品。『食堂かたつむり』『ライオンのおやつ』とともに「死から生」を描いた小川糸三部作ともいわれるうちの最新作で、発売から1ヵ月で6万部を突破しました。

18歳で児童養護施設を出た小鳥は、父親だと名乗るコジマさんの介護をしながら暮らしていました。ささやかな楽しみは、仕事の帰り道にある弁当屋から漂うおいしそうな香りをかぐこと。小鳥は心惹かれつつも、人と接するのが得意ではないこともあり、店のドアを開けられずにいたのです。

ある日、彼女が出勤すると、コジマさんは眠るように亡くなっていました。そして、その日の帰りに、小鳥はずっと気になっていた弁当屋〈リムジン弁当〉のドアを初めて開けます。

依存症の母や知らない父親など、複雑な家庭環境で育った小鳥の再生が丁寧に描かれています。「ほんの少しの気遣いや優しさが人生を救うこともある」と伝えてくれる1冊。香りや食を通じて心が癒されていく描写が魅力で、前向きになりたい方におすすめです。

第5位 ツバキ文具店

幻冬舎 著者:小川糸

ツバキ文具店

依頼人に代わって手紙を代筆する「代筆屋」の姿を描いた小川糸作品。本屋大賞にノミネートされ、ドラマ化もされた人気作品です。

鎌倉で文具店を営むかたわらで、手紙の代筆を請け負い、「ポッポちゃん」と呼ばれて親しまれている雨宮鳩子。今日も友人の絶縁状や借金のお断り、天国からの手紙など、風変わりな依頼が舞い込みます。

身近だから伝えられないという依頼者の心に寄り添ううちに、彼女は仲違いしたまま亡くなってしまった祖母への想いに気付いていくのです……。

鳩子が問題を抱えた人々を救うと同時に、自身も助けられていきます。鎌倉のさまざまな場所や魅力が描かれており、鎌倉に行きたくなる読者も続出。心あたたまるおすすめの小川糸作品です。

第6位 あつあつを召し上がれ

新潮社 著者:小川糸

あつあつを召し上がれ

幸福な食卓や運命の料理との出会いを描き、深い感動を誘う7編の「ご飯小説」。ときにはほろ苦く、ときには甘く優しい、忘れられない食卓をめぐる物語です。

10年間付き合った恋人との、能登へのお別れ旅行で味わった最高の朝食の話や、幼いころに今は亡き母から伝授されたおいしいみそ汁の作り方の話などを収録しています。

食を通じて、人間模様や登場人物の心の機微が描かれているのがポイントです。食べ物の温度まで伝わってくるような描写がおいしそうな1冊。短編で読みやすいため、初めて小川糸作品に触れる方にもおすすめです。

第7位 リボン

ポプラ社 著者:小川糸

リボン

1羽のオカメインコ「リボン」をめぐり、懸命に生きる人々の再生を描いた物語。小川糸が「とにかく優しい物語にしたかった」という思いで執筆した作品です。

ある日、仲良しのおばあさんと少女が家のそばで小鳥の卵を見つけ、2人で大切にあたため始めます。少女の手のひらで生まれたのは、黄色くてオレンジ色の頬をした1羽のオカメインコ。リボンと名付けかわいがって育てますが、ある日逃がしてしまいました。

リボンは羽ばたき、鶏の保護施設で働く青年や、余命宣告をされた老画家など、さまざまな人々と出会います。人々は、リボンに心を寄せることで生きる力を取り戻していくのです……。

重く辛い出来事を経験した人々に、リボンが希望を与えていく物語で、涙が止まらない読者も多い作品。優しく、泣ける小川糸作品を求める方におすすめです。

第8位 喋々喃々

ポプラ社 著者:小川糸

喋々喃々

小さなアンティークきもの店を舞台にした、大人の恋や家族の物語です。タイトルの『喋々喃々』とは、男女が楽しげに小声で語り合うさまを指します。

東京・谷中にあるアンティークきもの店を営む主人公・栞。ある日、店に彼女の父親に似た声をした男性が訪れます。栞の少しずつ膨らむ恋心や家族との葛藤が、季節の移ろい、おいしいものを交えながら描かれた作品です。

あたたかさだけでなく、切なかったり心が苦しかったりと、感情がよく伝わってきます。巻末に、物語が登場したエリアの手書き地図が付属しているのもポイント。谷根千エリアの空気感や情景、人々の優しさが美しく表現されたおすすめの恋愛小説です。

第9位 にじいろガーデン

集英社 著者:小川糸

にじいろガーデン

家族の形や幸せを問う、新たな家族小説といわれる小川糸作品。母2人子2人のタカシマ家による、喜びと悲しみに彩られた、16年間の軌跡をたどる感動長編です。

30代半ばで、別居中の夫との関係に苦しむ高橋泉。彼女は仕事帰りのある日、電車のホームで両親との関係に思い悩む女子高生・島原千代子と出会います。お互いの悩みを相談し合ううちに、2人は恋に落ち、ともに暮らす決意をするのです……。

さまざまな喜びや悲しみを乗り越え、タカシマ家は家族になっていきます。家族を愛せるということの幸せに気付かせられる、優しい家族小説を読みたい方におすすめです。

第10位 キラキラ共和国

幻冬舎 著者:小川糸

キラキラ共和国

人気作品『ツバキ文具店』の続編として、熱い読者の要望により執筆された小川糸作品。本屋大賞にノミネートされました。

前作に引き続き鎌倉で文具店を営む鳩子のもとに、亡き夫からの詫び状や、憧れの文豪・川端康成からのラブレター、大切な人への遺言など代筆の依頼が舞い込みます。

本作品では、結婚して母となった鳩子の成長や、より深く素顔も見られるのがポイントです。人のあたたかさを感じられ、ロマンチックでキラキラしたおすすめの小川糸作品。特に、ツバキ文具店を読んだことがある方は必読の1冊です。

第11位 さようなら、私

幻冬舎 著者:小川糸

さようなら、私

3編の中編からなる小川糸作品。心に傷を負った主人公たちが旅に出て、自分にとって本当に大切なことに気付いていく再生の物語です。

第1章の『恐竜の足跡を追いかけて』の主人公は、中学時代の同級生が自殺し、お別れのために帰郷した美咲。彼女は7年ぶりに初恋の相手・ナルヤに再会します。

昔と変わらない笑顔を向けてくれる彼でしたが、美咲は不倫を経験し、夢に破れ仕事も辞めてしまっていたのです。そんな彼女をナルヤが旅に誘い……。

辛い出来事や挫折などを経験した登場人物が、旅のなかで徐々に希望を持って前向きになっていく物語。新しい自分に出会いたい方や、過去と決別したい方におすすめの小説です。

第12位 ミ・ト・ン

幻冬舎 著者:小川糸

ミ・ト・ン

ラトビア共和国がモデルの小国「ルップマイゼ」を舞台に描かれた、心あたたまるメルヘンチックな小川糸作品。月刊誌『MOE』で大好評だった連載を書籍化したものです。小川糸がラトビアを旅するイラストエッセイも収録されています。

イラストレーター・平澤まりこが手掛けた版画とのコラボレーション作品です。昔ながらの暮らしを守るルップマイゼで、波乱に満ちながらつつましくあたたかい生涯を送った女性・マリカ。彼女のそばにはいつも、神様が宿る美しいミトンがあったのです…。

ミトンをめぐる、100年間にわたる壮大な物語が描かれています。辛いなかでも一生懸命に生きるマリカの強い姿に、感動する読者も多い1冊。美しい情景や、あたたかみのある幸せを味わえるおすすめの小説です。

第13位 ファミリーツリー

ポプラ社 著者:小川糸

ファミリーツリー

命のつながりのきらめきを描いた、小川糸渾身の小説。五感に響く生き生きとした描写力で、少年・リュウの成長やほろ苦い青春を描いた作品です。

物語の舞台は、美しく壮大な自然に囲まれた長野県安曇野。そこで生まれた少年・リュウは父のいとこにあたる少女・リリーに恋をしました。彼は自然のなかで、曾祖母たちや近しい大人に見守られながら、大切な存在への想いを糧に成長していきます。

リュウの恋物語を楽しめるだけでなく、生死や自然についても考えさせられる作品。小川糸が描く、成長物語を読みたい方におすすめです。

第14位 とわの庭

新潮社 著者:小川糸

とわの庭

小川糸が”地球全体が、平和で穏やかな、美しい庭になりますように。”という願いを込めて描いた傑作長編。帰ってこない母をひとりで待ち続ける少女・とわが、何があろうとも前を向いて生き抜く物語です。母親との確執や許しを、過酷かつ壮大に描いています。

母さんと2人で小さな家に住んでいるとわは、小さいときから目が見えません。母さんはとわを愛していたものの、ある日、出かけたきり戻ってきませんでした。何が起こったか分からない彼女は、思い出を糧に母さんを待ち続けますが……。

過酷で読んでいて辛くなるような部分もあるものの、穏やかで優しくよい読後感を味わえます。希望を見出せるような、生命力の強い小川糸作品を読みたい方におすすめです。

第15位 針と糸

毎日新聞出版 著者:小川糸

針と糸

小川糸が母親との確執を乗り越え、異国での生活を通じて「書くこと」の原点に気づく珠玉のエッセイです。著者が日常の出来事を、一針一針丁寧に紡ぐように綴った1冊。毎日新聞の「日曜くらぶ」で連載されていたものをまとめた作品で、読みやすく心にすっと入る文章が特徴です。

高校時代に母親とケンカをし、作ってくれたお弁当をゴミ箱に捨てた著者。がんの宣告を受けた母親の余命がわずかとなり再会したとき、不器用ながらも深い愛情に気づきます。

ふわりと木の葉が舞うようにたどり着いたベルリンでは、ゆとりある生活の知恵や文化の違いに触れ、幸せの尺度が変化していきました。ほかにも、愛犬ゆりねとの出会いや、旅先での友人との交流など、何気ない日々が愛おしく感じられる体験が描かれています。

「ほっこりする」「前向きになれる」と好評で、日常を大切にしたくなる気持ちにさせてくれる作品として高評価を獲得。飾り気のないストレートな文章に共感する声も多数あります。親との関係や生き方を見つめ直したい方におすすめです。

第16位 ペンギンと暮らす

幻冬舎 著者:小川糸

ペンギンと暮らす

小川糸のおいしくて愛おしい、もてなしの毎日を描いた日記エッセイ。ペンギンと暮らしたいと思っていた同氏が、同居人の夫をペンギンと思うことにしており、作品内で”ペンギン”と呼んでいます。

夫の帰りを待ちながら作る〆鯖や、風邪で寝込んだときに友人が届けてくれた菜の花ご飯など、さまざまなおいしそうな料理が出てくるのが魅力です。

大切なお客さまのためなら、八百屋を6軒はしごすることも厭いません。小川糸の暮らしぶりが分かり、料理の描写もおいしそうなおすすめのエッセイです。

第17位 いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

文藝春秋 著者:小川糸

いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

都会の暮らしを離れ、長野の森に移り住んだ小川糸が、山小屋での日々を綴った新刊フォトエッセイ。カラー写真を豊富に収録した文庫オリジナル作品です。コロナ禍の困難を経て、石ころだらけの土地と運命的に出会い、車の免許を取得し山小屋を建てたところからが出発点となっています。

暮らしの道具を厳選し、森の恵みを感じながら日々を慈しむ様子が描かれているのがポイント。『森と湖とカフェ』『山小屋の条件』『物語が生まれる季節』などの章立てで、森の住人や季節の移ろいが綴られています。

キッチンでの料理風景や庭の土いじり、愛犬との時間など、自然に囲まれたシンプルな暮らしの中で見つけた「いとしきもの」が、美しい写真とともに紹介されているのが魅力です。

身近な小さな幸せや自然との距離を縮めることの大切さが伝わる1冊。著者の環境への気遣いや、好きなモノを大切に長く使う暮らしぶりに共感する読者の声が、多く寄せられています。丁寧な暮らしや自然との共生に興味がある方におすすめです。

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