作家デビュー45年を迎え、著書は600冊超えの日本を代表する名作家「赤川次郎」。『三毛猫ホームズの推理』や『セーラー服と機関銃』など、さまざまなベストセラー作品を世に送り出しているため、何から手に取ったらよいか迷う方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は赤川次郎氏のおすすめ小説をランキング形式でご紹介。代表作から隠れた名作もピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

「三毛猫ホームズシリーズ」で有名な赤川次郎とは?

赤川次郎氏は1948年福岡市出身の小説家です。桐朋高校を卒業後、日本機械学会で機関誌の編集を担当。勤務のかたわら文学賞などへの応募を続け、1976年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、小説家デビューしました。

そして、1978年刊行の『三毛猫ホームズの推理』がベストセラーになり、作家生活に入ります。同作品はシリーズ化されており、「三毛猫ホームズシリーズ」は現在でも続く人気シリーズです。

また、同年に発表した『セーラー服と機関銃』は1981年に映画化、翌年にはドラマ化され、一世を風靡。赤川次郎氏のエンターテインメント作家としての地位を確立させました。

ほかにも、1980年『悪妻に捧げるレクイエム』で角川小説賞、2006年には功績を称えられ日本ミステリー文学大賞、2016年には『東京零年』で吉川英治文学賞を受賞。現在も年間約10冊のペースで新刊を刊行するなど、精力的に執筆活動を続けています。

赤川次郎作品の特徴や魅力

赤川次郎氏は、ユーモア・ミステリーやサスペンス、恋愛、ホラーまで幅広いジャンルの小説を執筆。近年は政治・社会問題にも目を向けており、若者のために警鐘を鳴らす作品も執筆しています。

また、赤川次郎作品にはシリーズものが多く、「三毛猫ホームズシリーズ」をはじめとして、「爽香シリーズ」「吸血鬼はお年ごろシリーズ」「花嫁シリーズ」などさまざまな大人気シリーズがあるのも特徴です。

事件などのさまざまな出来事を通して、登場人物の成長などを見られます。初めて触れる方は、シリーズ第1作品目から手に取るのがおすすめです。

ライトでユーモアあふれる作風のなかに、優しさがあるのが赤川次郎作品の魅力。10代の中高生から大人まで、さまざまな年代に親しまれています。

赤川次郎のおすすめ小説ランキング

第1位 三毛猫ホームズの推理

KADOKAWA 著者:赤川次郎

赤川次郎氏の代表作かつ、日本のユーモア・ミステリーの代表作で、50冊以上刊行されている長寿シリーズ「三毛猫ホームズシリーズ」の第1作品目。シリーズはドラマ・マンガ・ゲームなど、さまざまなメディアミックス作品が展開されています。

主人公は、ときどき物思いに耽るクセがあるユニークな猫のホームズと、血・アルコール・女性が苦手な独身刑事の片山。ほかにも、売春や密室殺人、女子大生連続殺人など、2人の周りには事件がいっぱいです。

のっぽで童顔の片山と、ホームズとの出会いや、2人のスリリングな活躍を描いた本作品。赤川次郎作品に初めて触れる方や、ミステリー初心者にもおすすめの小説です。

第2位 セーラー服と機関銃

KADOKAWA 著者:赤川次郎

赤川次郎氏の大ベストセラー青春ミステリー小説。映画やドラマ作品は社会現象を巻き起こし、後世に語り継がれる名作となっています。

主人公は、父を殺されたばかりで、組員4人のおんぼろヤクザ「目高組」の組長を襲名することになったかわいい女子高生・星泉。そして、襲名早々、泉の住むマンションが荒らされたり、殺人事件が起こったりと波瀾万丈の幕開けが…。泉は組長として、セーラー服で敢然と悪に立ち向かっていきます。

赤川次郎氏が、身勝手な大人に対して、自己主張をきちんとする女の子を主人公にしたかったと発言しており、快活な泉のキャラクターが魅力的。読みやすいため、小中学生ごろから大人までおすすめの傑作です。

第3位 ふたり

新潮社 著者:赤川次郎

赤川次郎氏の名作で、2人の姉妹を描いたほろ苦い青春ファンタジー小説。“絶対、泣ける!この一冊で、きみも赤川次郎中毒になるだろう。”と謳われています。ドラマ化・映画化・舞台化され、累計160万部を突破しました。

主人公は、大好きだった姉・千津子を亡くした妹・実加。ある日突然、死んだはずの千津子の声が、実加の頭の中に聞こえてきたときから、千津子と実加の奇妙な共同生活が始まったのです…。

実加が困難を乗り越え、強く生きていこうとする姿に、心打たれる読者も多い傑作。泣ける赤川次郎作品を読みたい方におすすめです。

第4位 マリオネットの罠

文藝春秋 著者:赤川次郎

赤川次郎氏がデビュー翌年に、錯綜する人間の欲望を鮮やかに書き下ろした処女長編。フランス・ミステリー風のサスペンス小説で、累計110万部を突破しています。

フランス留学から帰国した上田修一は、恩師の紹介でフランス語家庭教師の仕事を請け負いました。3ヵ月住み込みで報酬は100万円、相手は広大敷地にある洋館に住む峯岸家の美人姉妹です。

ある日、修一は洋館の地下に牢獄を見つけ、幽閉されている三女・雅子と出会います。彼女を助け出そうとする修一でしたが、それが新たな連続殺人の始まりだったのです…。

息もつかせないストーリー展開やどんでん返しで、日本のミステリー史上にも残る傑作。赤川ミステリーの原点に触れたい方におすすめの1冊です。

第5位 忙しい花嫁

KADOKAWA 著者:赤川次郎

サスペンスあふれる、長編ユーモア・ミステリー小説。さまざまな花嫁にまつわる事件を解決していく、赤川次郎氏の人気シリーズ「花嫁シリーズ」の第1作品目です。

物語のヒロインで、私立大の文学部2年生・塚川亜由美は、少々あわてんぼうの19歳。ある日、クラブの先輩・田村の結婚披露宴に招かれましたが、どうも様子がおかしいことに気づきます。

彼は式の間中、暗い顔をしていました。そして、“そっくりだが、花嫁は別の女だ”と言い残し、ヨーロッパハネムーンに旅立ち、その後行方不明になってしまうのです…。

ダックスフントのドン・ファンを助手に、亜由美が大奮闘する物語。軽快で読みやすいミステリーで、楽しく読めるおすすめの赤川次郎作品です。

第6位 吸血鬼はお年ごろ

集英社 著者:赤川次郎

赤川次郎氏のロングセラーミステリー小説です。吸血鬼父子が不可解な衝撃事件を暴く「吸血鬼はお年ごろシリーズ」の第1作品目。シリーズ累計発行部数は880万部を突破しています。

主人公は、「正統な」吸血鬼の父と人間の母の間に生まれた、女子高生の神代エリカ。高校最後の夏に、エリカの通う女子高のテニス部員たちが、吸血鬼に嚙まれたような傷を残して惨殺する事件が起こります。そして、エリカは父・クロロックともに事件の真相を追いますが…。

吸血鬼を題材としたファンタジックな雰囲気ながら、しっかりとミステリーが楽しめるのが魅力。コミカルで読みやすいため、中高生ごろの年代の方にもおすすめの赤川次郎作品です。

第7位 三姉妹探偵団

講談社 著者:赤川次郎

タイプの違う魅力的な美人三姉妹が、各自の特徴を生かして活躍するユーモア・ミステリー小説。「三姉妹探偵団シリーズ」第1作品目で、ドラマ化・映画化・マンガ化もされています。

ある日突然、三姉妹を襲った火事騒動。辛うじて逃げ出しますが、自宅は丸焼けで、さらに若い女の全裸死体が出てきて、姉妹は茫然とします。頼るべき父親は出張中。若い女はいつ屋内に入ったのでしょうか。

個性豊かな三姉妹の活躍が見どころ。軽く読めるものの、しっかりとミステリーが堪能できます。中高生ごろの年代の方や、ミステリー初心者にもおすすめの赤川次郎作品です。

第8位 死者の学園祭 赤川次郎ベストセレクション 12

KADOKAWA 著者:赤川次郎

赤川次郎氏のデビュー2作品目の名作学園ミステリー小説。かわいらしく、好奇心旺盛な17歳の名探偵・真知子を主人公に、学園での友情・愛・青春を描いています。映画化・マンガ化されている人気作品です。

立ち入り禁止の教室を黙って探索した女子高生3人は、たとえようもないスリルに狂喜。しかし、背後の冷酷な視線に気付きませんでした。そして、彼女たちはひとりひとりこの世から姿を消していくのです…。「絵と宝石」に隠された謎とは何なのでしょうか。

事件は重いものの、軽い文体や真知子の明るいキャラクターにより、サクサク読み進められます。意外な結末も見どころ。小学生からでも読める、おすすめの赤川次郎作品です。

第9位 ひまつぶしの殺人 新装版

光文社 著者:赤川次郎

人気の赤川次郎作品で、盗む側と守る側の華麗な知恵比べを描いたユーモア・ミステリー小説。泥棒の母、殺し屋の兄、詐欺師の妹、警察官の弟、そして弁護士の圭介と奇想天外な家族を描いた「早川一家シリーズ」第1作品目です。

ある日、世界有数のダイヤ・コレクションとともに、謎の石油王・橘源一郎が中東から帰国します。その知らせを聞いて一家は騒然。それぞれの目的のために橘のもとへ向かいます。一方で、家族の犯罪を阻止したい圭介は頭を抱えて後を追いますが…。

早川一家のドタバタコメディーにより、笑いありハラハラドキドキありでおもしろく読めるシリーズ。家族を描いたユーモア・ミステリーを読みたい方におすすめの赤川次郎作品です。

第10位 若草色のポシェット 杉原爽香15歳の秋

光文社 著者:赤川次郎

主人公・杉原爽香が事件やトラブルを、たくましく解決していく長編青春ミステリー小説。読者と共に歳を重ねる、赤川次郎氏の人気シリーズ「爽香シリーズ」の第1作品目です。

杉原爽香15歳の秋、土曜の深夜に“学校で会いたいな”と爽香が受けた電話は、親友・久代からでした。学校に急行した爽香は、教室で久代の死体を発見します。そして、かたわらには若草色のポシェットがあったのです…。

テンポよく読み進めやすいミステリーで、爽香の明るいキャラクターも魅力のシリーズ。一話完結なのでどこからでも読める、おすすめの赤川次郎作品です。

第11位 幽霊列車

文藝春秋 著者:赤川次郎

赤川次郎氏のデビュー作で、オール讀物推理小説新人賞受賞作。王道ミステリーの短編集「幽霊シリーズ」の第1作品目で、ドラマ化やゲーム化もされています。

表題作では、三冠の温泉町へ向かう列車から、8人の乗客が蒸発してしまうところから物語は始まります。その前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部・宇野。彼は聞き込みの先々で推理マニアの女子大生・永井夕子と鉢合わせたことにより、いつしか名コンビとなっていきますが…。

宇部と夕子の2人が出会った5つの殺人事件を収録しています。読みやすい短編ミステリーに触れたい方におすすめの赤川次郎作品です。

第12位 鼠、江戸を疾る

KADOKAWA 著者:赤川次郎

赤川次郎氏初の痛快エンターテインメント時代小説。江戸の盗賊・鼠がさまざまな事件を解決していく活躍を描いた「鼠シリーズ」第1作品目です。ドラマ化・マンガ化もされています。

江戸の町で噂の盗賊・鼠の正体は、甘酒屋次郎吉として知られる遊び人でした。彼は、小太刀の達人で妹の小袖とともに、江戸の町のさまざまな事件を解決していきます。

江戸の町の人々の幸せを見るのが好きで庶民を助ける鼠の姿や、江戸庶民の喜怒哀楽を細やかに描いているのがポイント。人情味あふれており、読みやすい短編の時代小説を求める方におすすめです。

第13位 三世代探偵団 次の扉に棲む死神

KADOKAWA 著者:赤川次郎

個性豊かな祖母・母・娘の女三世代が怪事件に挑む、痛快なユーモア・ミステリー小説。赤川次郎氏の真骨頂ともいわれている作品で、「三世代探偵団シリーズ」の第1作品目です。

天才画家の祖母と、生活力が皆無でマイペースな母と暮らす女子高生・天本有里。ある日、彼女が出演した舞台で、母の代役女優が何者かに殺害されます。有里の目の前で倒れた被害者が、最後に口にしたのは、母の名前だったのです…。

シリアスな事件を扱いながら、3人の掛け合いがコミカルで読みやすく、赤川ワールドの魅力を堪能できます。赤川次郎作品のなかでは比較的新しいシリーズのため、初心者にもおすすめです。

第14位 夜

KADOKAWA 著者:赤川次郎

赤川次郎氏の隠れた名作とされている1冊。極限下に置かれた人間の恐怖・混乱・死、そして強さが、サスペンス色豊かに描かれたパニック小説の傑作です。

物語の舞台は、突如激しい大地震に襲われた新興住宅地。道路が遮断され、15軒の家が完全に孤立しました。日が暮れ、町は月も星もない完全な闇に支配されてしまいます。

閉鎖された極限状態で、人々の精神状態は悪化。さらに、その闇のなかで、人間ではない何かが人々を狙っています。そして、1人、また1人と犠牲者が…。

人々の極限状態がリアルに描かれており、そのなかで人間ドラマが繰り広げられるのがポイント。ホラーやサスペンスが好きな方におすすめの赤川次郎作品です。

第15位 花嫁、街道を行く

実業之日本社 著者:赤川次郎

赤川次郎氏の新刊小説で、ユーモア・ミステリーシリーズの「花嫁シリーズ」第35作品目。ひょんなことから探偵事務所を開くことになった亜由美の活躍を描いています。

ある日、ツアコンの久美子は、高屋医師とデートするためにホテルへ訪れました。そこに怪しい男が現れ、“高屋を必要とする患者がいる”と同行を求められ、おとなしく従います。しかし、その後久美子だけが行方不明になり、亜由美のもとへ久美子の捜索依頼が舞い込んだのです…。

事件が思わぬ方向へ展開して、ロマンチック街道へと向かっていくのがポイント。「花嫁シリーズ」を読んだことがある方や、ユーモア・サスペンスが好きな方におすすめです。

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