歴史小説に新風を送り、今なお愛され続けている歴史・時代小説の巨匠「司馬遼太郎」。ドラマ化や映画化された名作も数多く、どれから読んだらよいか悩む方が多いのではないでしょうか。

そこで、今回は司馬遼太郎のおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。初心者や中高生などにもおすすめの、最高傑作といわれる数々の名作をピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

歴史小説の第一人者 司馬遼太郎とは?

司馬遼太郎(本名・福田定一)は、1923年大阪市生まれの小説家です。大阪外国語学校蒙古語科を卒業後、学徒出陣での出征、戦車隊での士官生活などを経て、産業経済新聞社文化部に入社。1956年講談倶楽部賞を受賞した『ペルシャの幻術師』でデビューし、1960年『梟の城』で、直木賞を受賞しました。

以後、時代・歴史小説に新風を吹かせる話題作を次々と発表。1966年『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞など、数々の賞を受賞しています。そして、1993年に文化勲章を受章。1996年に72歳で亡くなりました。

2001年11月には、同氏の精神を後世に伝える「司馬遼太郎記念館」が、東大阪市にある司馬遼太郎邸の隣接地に開館。実際に執筆していた書斎、自筆原稿や絵、2万冊の書籍などが展示されており、司馬遼太郎の精神を感じられます。

司馬遼太郎作品の特徴や魅力

司馬遼太郎は歴史小説界の巨星と称されており、戦国・幕末・明治を舞台とした歴史小説を数多く執筆。ほかにも、歴史の随筆、紀行文、伝記などを発表しています。人物を俯瞰したような、独自の明晰な歴史の見方「司馬史観」に基づいた歴史の新境地を開き、昭和を代表する人気作家となりました。

司馬遼太郎は、執筆時に膨大な資料を読みこんでおり、史実に基づいて綿密に物語を構成。臨場感やリアリティを感じられ、多くの読者を惹きつけています。また、独自の新鮮な解釈で、自由かついきいきと登場人物を描いているのも魅力です。

会話主体で歴史小説の初心者でも読みやすい書籍から、資料のような文体で歴史の勉強にもなる上級者向けの書籍までさまざま。司馬遼太郎は歴史が好きな方はもちろん、歴史になじみがない方の入門書としてもおすすめの小説家です。

司馬遼太郎のおすすめ小説ランキング

第1位 竜馬がゆく 一

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

日本文学の金字塔ともされる、司馬遼太郎の最高傑作です。幕末維新史上の奇跡といわれる坂本竜馬の生涯や、青春群像が壮大なスケールで描かれた歴史小説。改版は全8巻で、シリーズ総発行部数は2500万部を突破したベストセラー。NHK大河ドラマなどでドラマ化されています。

弱虫で末っ子の竜馬は12歳になっても寝小便をして、近所の子供からからかわれて泣かされて帰ってくる子供でした。字も満足に覚えられず、寺子屋の師匠にも見捨てられますが、14歳のときに小栗流の道場に通い始めてから顔つきまで変わっていきます。

竜馬の幼年時代から青年時代、人斬り以蔵や桂小五郎との出会いが描かれた第1作品目。現在の竜馬像は本作品から形づくられているともいわれており、歴史小説初心者にもおすすめの司馬遼太郎作品です。

第2位 燃えよ剣 上

新潮社 著者:司馬遼太郎

『竜馬がゆく』と並ぶ、司馬遼太郎の代表作で、幕末ものの頂点をなすといわれる歴史小説です。剣に生き剣に死んだ、新選組副長・土方歳三の華麗で頑なな生涯を描いた作品です。

映画やドラマなどたびたび映像化されており、2021年にも映画が公開。累計発行部数は500万部を超えるベストセラー。本作品が新選組ブームを巻き起こしたともいわれています。

武州石田村の百姓の子として生まれた「バラガキのトシ」は、生来のケンカ好きと、組織作りの天性を持っていました。そして、彼は浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強といわれた人間集団へと作り上げ、自分でも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じていきます。

土方と沖田総司との軽妙な掛け合い、近藤勇との友情、お雪との恋愛模様など、登場人物同士の信頼や愛情を感じられるのが魅力。歴史小説の初心者や、中学生ごろの年代の方にもおすすめの司馬遼太郎作品です。

第3位 坂の上の雲 1

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

不滅の国民文学とも称される司馬遼太郎作品です。明治の明暗や、近代国家誕生にかけた人々の姿を描いた、全8巻の大長編歴史小説。ドラマ化され、全国に感動を呼びました。総発行部数は2000万部を超えています。2007年に主人公3人の故郷、愛媛県松山市に「坂の上の雲ミュージアム」が誕生しました。

本作品は、日露戦争を勝利に導いた秋山好古・真之兄弟と、近代文学に大きな影響を与えた俳人・正岡子規、伊予松山出身の3人が主人公。貧乏士族の秋山兄弟と、竹馬の友で怖がりの「のぼさん」がやがて故郷を離れ、学問・天下を目指して東京へ向かうというあらすじです。

司馬遼太郎の大河小説のなかでも、特に評価が高い作品といわれています。近代国家の形成に関わった、大勢の登場人物の物語が描かれているのがポイント。現代を生きる人々に大きな示唆を与えてくれるともいわれる、おすすめの司馬遼太郎作品です。

第4位 梟の城

新潮社 著者:司馬遼太郎

歴史小説に新しい時代を画したといわれる、司馬遼太郎の直木賞受賞作。豊臣秀吉の暗殺を狙う、忍者の活躍を描いた長編小説です。映画化・ドラマ化もされています。

織田信長に父母・妹・一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺を狙う伊賀忍者・葛籠重蔵。そして、忍びの道を捨てて仕官し、伊賀を売って重蔵を捕らえることに出世の方途を求める相弟子・風間五平の2人が主人公です。

信長や秀吉など、権力者たちの影で、死闘を繰り広げる忍者2人の生きざまを通して、彼らの実像を活写しています。

血沸き肉躍るストーリーで、エンターテインメント性が高く読みやすい1冊。司馬遼太郎作品の入門書として、中高生にもおすすめの小説です。

第5位 新選組血風録

KADOKAWA 著者:司馬遼太郎

司馬文学の代表作のひとつとされる、幕末の新選組を題材にした連作短編集。映画・ドラマ・舞台・マンガなどさまざまなメディアミックス作品が展開されている、司馬遼太郎の人気作品です。

舞台は、勤王か佐幕か、血なまぐさい抗争が続く維新前夜の京都。本作品では、治安維持を任務として組織された、剣客集団・新選組隊士たちの内面を通じて、新選組の実像を浮き彫りにしているのが特徴です。

近藤勇の不敗神話を描いた『虎徹』や、悲恋に涙する剣士の素顔を描いた『沖田総司の恋』など15編の物語が収録されています。

血なまぐさい話だけでなく、優しさやあたたかさも感じられ、人間ドラマとして楽しめるのが魅力。新選組隊士たちへの理解が深められます。読みやすいため歴史小説初心者や、新選組入門書としてもおすすめの司馬遼太郎作品です。

第6位 峠 上

新潮社 著者:司馬遼太郎

幕末の混乱期を生き、越後長岡藩を率いて官軍と戦った英傑・河井継之助の生涯を描いた歴史小説です。累計発行部数は386万部を超えるベストセラー。2022年には『峠 最後のサムライ』として映画も公開予定です。

幕末、雪深い越後長岡藩から、藩の持て余し者・河井継之助が江戸に出府します。彼はいくつかの塾で学びながらも、詩文や洋学など単なる知識を得るための勉学はせず、歴史や世界の動きなど、物事の原理を知ろうと努めていました。

そのうち、江戸の学問に飽き足らなくなった河井。そして、彼は備中松山の藩財政を立て直した学者・山田方谷のもとへ留学するために旅に出るというあらすじです。

上巻では芯の通った河井の人となりや、当時の世の状況などが描かれており、物語に入り込みやすいのがポイント。幕末ものの歴史小説が好きな方におすすめの司馬遼太郎作品です。

第7位 世に棲む日日 一

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

司馬遼太郎の吉川英治文学新人賞受賞作。吉田松陰と高杉晋作を中心に、維新前夜の青春群像を描いた幕末ものの歴史小説です。全4巻の長編で、ドラマ化もされました。

時代は1853年幕末、ペリーの率いる黒船が浦賀沖に姿を現します。攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐり、激しい政治闘争の嵐が吹き荒れていました。この時期、骨肉の抗争を経て倒幕の主動力となった長州藩。その思想的原点には、吉田松陰と後継者の高杉晋作がいたのです…。

司馬遼太郎が“人間が人間に影響を与えることは、人間のどのような部分によるものか”を松陰において考え、執筆した小説。幕末の空気感をしっかりと感じられる、おすすめの司馬遼太郎作品です。

第8位 国盗り物語 一

新潮社 著者:司馬遼太郎

戦国時代の初頭に活躍した、英雄たちの生涯を描いた歴史小説。貧しい油売りから美濃国主になった戦国大名・斎藤道三と、天才的な知略で天下統一を計った織田信長の2人が主人公です。全4巻のうち前半が斎藤道三編、後半が織田信長編で、NHK大河ドラマ化もされました。

松波庄九郎は京都・妙覚寺で“知恵第一の法蓮房”と呼ばれていましたが、俗人に戻ります。そして、京都の油商・奈良屋の莫大な身代を乗っ取った庄九郎。彼は精力的かつ緻密に踏査し、美濃を「国盗り」の拠点と定めたのです…。

斎藤道三が、美濃国の守護大名・土岐頼芸の腹心として寵遇されるまでの、若き日の策略や活躍を描いています。司馬遼太郎独自の人間洞察や、司馬史観で描いた壮大な物語。戦国ものの歴史小説に興味がある方におすすめの司馬遼太郎作品です。

第9位 徳川慶喜 最後の将軍

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

「最後の将軍」となった徳川慶喜の悲劇の生涯を、司馬遼太郎が描いた歴史小説の傑作。NHK大河ドラマ化もされ、累計発行部数は240万部を突破しているベストセラーです。

ペリーが来航してから、攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐって日本の朝野は、最悪ともいわれる政治的混乱に陥っていきます。

そして、1862年に将軍後見職として華々しく登場した、後の15代将軍・徳川慶喜。徳川歴代将軍のなかで最も有能で、多才で、雄弁で先の見えた人物でした。しかし、彼は敵味方から恐れや期待を一身に受けながら、抗いがたい時勢に自ら幕府を葬り去るのです…。

複雑怪奇ともいわれる、徳川慶喜のさまざまなエピソードを俯瞰的に描きながら、心情もしっかり描いているのがポイント。徳川慶喜の人となりが分かる、おすすめの司馬遼太郎作品です。

第10位 関ケ原 上

新潮社 著者:司馬遼太郎

戦国時代が舞台の歴史小説。天下分け目となった決戦「関ケ原」の起因から終結までを描き、司馬遼太郎が戦国武将たちの人間像を浮き彫りにしています。ドラマ化されたほか2017年に映画化もされ、シリーズは累計590万部を突破。今なお愛され続けているベストセラー作品です。

豊臣政権は秀吉の死によって傾き始めていました。豊臣秀吉に代わって天下を狙う徳川家康と、「義」を通して豊臣家を守る石田三成。家康はどんな謀略をめぐらし、石田三成はどのように戦ったのでしょうか。

司馬遼太郎による新たな解釈の関ケ原の真実のほか、家康と三成を中心に武将たちの生き様がリアルに描かれているのがポイント。戦国ものが好きな方や、歴史小説初心者にもおすすめの司馬遼太郎作品です。

第11位 功名が辻 1

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

戦国の動乱期を舞台に、土佐一国の大名・山内一豊の痛快な出世物語を描いた歴史小説。NHK大河ドラマ化もされた、全4巻の名作です。

本作品では、五十石から土佐二十万石の城主に上り詰めた山内一豊と、彼を支えた賢妻と名高い妻・千代が主人公。最初一豊は、天下に向かって華々しく立ち上がった織田信長の家中で、“ぼろぼろ伊右衛門”と呼ばれるうだつの上がらない武士でした。

その彼に、賢くて美しい嫁が来るといいます。そして、伊右衛門は千代の励ましを受けながら、功名を目指して駆けていくのです…。

夫婦手を取り合いながら、一豊が少しずつ名を上げていく様子がユーモラスに描かれています。千代の賢さや活躍に舌を巻く読者も多い1冊。司馬遼太郎初心者にもおすすめの歴史小説です。

第12位 花神 上

新潮社 著者:司馬遼太郎

明治維新で日本の近代的な軍制の基礎を開いた、大村益次郎の生涯を描いた歴史小説。NHK大河ドラマにもなった名作です。

村田蔵六(のちの大村益次郎)は緒方洪庵の適塾に入塾。蘭学の教養を身に着け、塾頭まで進んでいました。その後、村医になり結婚もして静かな毎日を送っていましたが、やがて蘭学の才能を買われて、宇和島藩から幕府、長州藩へととりたてられ、歴史の激流に飲み込まれていくのです…。

花神は中国の古語で「花咲か爺さん」を意味しています。タイトル通り幕末で枯れた木に、明治という花を咲かせ、身を散らした人々の想いに胸を打たれる小説。明治維新の立役者の波瀾万丈な人生に触れたい方におすすめの司馬遼太郎作品です。

第13位 菜の花の沖 一

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

江戸時代の豪商・高田屋嘉兵衛の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史小説。北辺の開発に力を注ぎ、ロシアと日本の間で生き抜いた、嘉兵衛の数奇な運命が全6巻にわたりつづられています。ドラマ化・舞台化されました。

江戸後期、淡路島の貧しい家に生まれた高田屋嘉兵衛。悲惨な境遇から海の男として身を起こし、ついに蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人へと成長していくのです…。

雄大な構想で描かれており、嘉兵衛のロマンが詰まっています。司馬遼太郎作品特有の“余談だが”で始まる、豆知識の解説があるのもポイント。読み応えがある、司馬遼太郎の大作に触れたい方におすすめです。

第14位 胡蝶の夢 一

新潮社 著者:司馬遼太郎

江戸幕府が崩壊していく幕末を舞台に、司馬遼太郎が江戸の身分制社会をとらえた歴史小説。文庫版は全4巻です。時代が渇望した「蘭学」の習得に邁進し、身分社会の掟を覆した男たちの姿を描いています。

黒船来航で沸き立つなか、蘭学が求められるようになった時代に江戸幕府のなかで浮上していった、奥御医師で蘭学者の松本良順。そして、悪魔のような記憶力と引き換えに、生まれついてのはみ出し者として短い生涯を終えた彼の弟子・島倉伊之助の2人が主人公です。

不器用な2人を含め、登場人物たちが魅力的に描かれた作品。教科書には取り上げられない、偉人の活躍を見たい方におすすめの司馬遼太郎作品です。

第15位 翔ぶが如く 一

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

司馬遼太郎が「明治という国家」を描いた歴史小説。全10巻の長編で、NHK大河ドラマ化もされました。明治維新の立役者である西郷隆盛と大久保利通の友情と対立を描いた物語です。

明治維新とともに出発した新しい政府は、内外に問題を抱えており、絶えず分裂の危機をはらんでいました。そして、明治6年に長年くすぶり続けていた不満が爆発します。西郷隆盛が唱えた「征韓論」は、国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰していくのです…。

司馬遼太郎の解説や余談を挟みながら読めるため、明治維新後の日本国家への理解を深められるのがポイント。明治時代の勉強本としてもおすすめの司馬遼太郎作品です。

第16位 項羽と劉邦 上

新潮社 著者:司馬遼太郎

紀元前3世紀末の中国を舞台に、秦の始皇帝没後の覇を争う、項羽と劉邦を描いた歴史小説。天下を制する「人望」とは何かを、史上最高の典型によって極めつくしたとされている、司馬遼太郎の大作です。劇画ドラマ化もされました。

本作品では沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争います。劉邦が100敗しつつも楚を破り、漢帝国を樹立するまでの物語です。

項羽と劉邦を取り巻く、張良や韓信、陳平や范増などのさまざまな人間模様も魅力。手に汗握る雄大なロマンにあふれています。中国史に興味がある方におすすめの司馬遼太郎作品です。

第17位 空海の風景 上 改版

中央公論新社 著者:司馬遼太郎

構想に十余年を要し、司馬遼太郎が積年のテーマに挑んだ記念碑的歴史小説。平安の弘法大師・空海の思想や生涯を描いた作品です。日本芸術院恩賜賞を受賞し、ドキュメンタリーとして映像化もされました。

本作品では、その時代の風景に司馬遼太郎自らを置いて、空海の足取りをたどっているのが特徴。過去と現在を自由に行き来しながら、日本が生んだ最初の「人類普遍の天才」の実像に迫っていきます。

空海の生涯を、司馬遼太郎独自の歴史的解釈や想像力をベースに描いており、情景豊かに表現しているのが魅力。司馬遼太郎自身が“最も好きな作品”と発言したともされる、おすすめの小説です。

第18位 義経 上

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

平安時代に活躍した悲劇の英雄・源義経の生涯を描いた長編歴史小説。悲劇的な響きで語られる義経の数奇な生涯が、司馬遼太郎の手腕によって生き生きとつづられている傑作です。

義経は源氏の棟梁の子に生まれながらも、鞍馬山に預けられます。その後、関東奥羽を転々とした暗い少年時代を経て、数多の輝かしい成功をおさめ、突如英雄の座に駆け上がりました。しかし、兄・頼朝に追われて非業の最期を迎えるのです…。

司馬遼太郎がキャラクターの個性を魅力的に描き出しているのがポイント。司馬遼太郎からみた義経の人生をたどりたい方におすすめの歴史小説です。

第19位 街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか

朝日新聞出版 著者:司馬遼太郎

司馬遼太郎が実際にめぐった街道を切り口に、国内外のさまざまな土地の歴史や風俗などについて考察した、全43巻の紀行文。『週刊朝日』で1971年から亡くなる1996年まで、25年にわたり連載されていました。ドキュメンタリーとして映像化もされています。

「湖西のみち」から25年にわたる、街道の旅が始まる第1作品目。琵琶湖西岸の渡来人の足跡を確かめたり、信長が逃げ込んだ朽木谷を訪ねたり、近藤勇が官軍を迎え撃つために進んだ道を歩いたりと、さまざまな人物に想いを馳せています。

旅をしながら日本の民族や文化の源流を探り、その土地と人々の暮らしの関わりを訪ねているのがポイント。司馬遼太郎作品と出会う、最初のきっかけとしてもおすすめの作品です。

第20位 この国のかたち 一

文藝春秋 著者:司馬遼太郎

司馬遼太郎が日本の成り立ちについて、独自の史観や明快な論理で説き明かした評論。『月間文藝春秋』で連載されていた巻頭エッセイをまとめたもので、全6巻です。

司馬遼太郎の長年の研究を基にした、緻密な考察により、日本の思想やかたちについて考えさせられる作品。司馬史観を存分に楽しめます。歴史への理解を深めたい方や、雑学を知りたい方におすすめの司馬遼太郎作品です。

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