青春やミステリーなど、さまざまなジャンルの小説を発表している「恩田陸」。ドラマ化・映画化作品も多く、2017年には直木賞を受賞するなどで知名度の高い人気作家の1人です。

そこで今回は、恩田陸氏のおすすめ小説ランキングをご紹介します。数多くの作品のなかから、独自に選定しました。恩田陸作品に触れてみたい方はぜひ参考にしてみてください。

直木賞作家 恩田陸とは?

恩田陸氏は1964年青森県青森市生まれ、宮城県仙台市出身で、早稲田大学を卒業。生命保険会社や不動産会社などに勤務しながら執筆活動を続け、1992年に日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビューした小説家です。同作品は、“活字でこんなことが出来るのか”と驚きや感動を呼び、注目を浴びました。

1998年からは作家活動に専念し、2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞をダブル受賞。ほかにも、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞しています。

そして、2017年『蜜蜂と遠雷』で、史上初といわれる直木賞と本屋大賞をダブル受賞。ほかにも、『ネバーランド』『チョコレートコスモス』『祝祭と予感』など、多数のベストセラー作品を発表しています。

恩田陸作品の作風や魅力

恩田陸氏はホラーからミステリー、青春、コメディまで、さまざまな作風の小説を執筆。既存の枠にとらわれず、独自の幻想的な世界観で幅広く人気があります。

また、作品は緻密な風景描写や人間の心理描写に秀でているのも魅力。特に、風景描写が読者の郷愁を誘うことから「ノスタルジアの魔術師」とも呼ばれています。

多くの作品は過去の小説へのオマージュともいわれており、オマージュした本と比較しながら読めるのもポイント。読書家から普段をあまり本を読まない方まで、さまざまな方が楽しめる小説が多数発表されています。

恩田陸のおすすめ小説ランキング

第1位 夜のピクニック

新潮社 著者:恩田陸

吉川英治文学新人賞と本屋大賞をダブル受賞した、恩田陸氏の代表作のひとつです。全校生徒が夜を徹して80km歩く、北高の伝統行事「歩行祭」での出来事を描いた不朽の青春小説。映画化や舞台化もされた人気作品です。

甲田貴子は高校生活最後の一大イベント「歩行祭」に、3年間わだかまっていた秘密を清算すべく、密かな誓いを胸に抱いて臨みました。しかし、去来する思い出や予期せぬ闖入者、積み重なる疲労などで、何もできないままゴールが迫っていきます。

青春の陰と陽や高校生の心情が「歩行祭」を通じて鮮明に描かれており、懐かしさや切なさなどを思い出す読者も多い1冊。学生から大人まで楽しめる、おすすめの恩田陸作品です。

第2位 蜜蜂と遠雷

幻冬舎 著者:恩田陸

恩田陸氏の直木賞と本屋大賞のW受賞作であり最高傑作。3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクールを舞台にした青春群像小説で、構想から12年、取材11年、執筆7年という渾身の力作です。2019年にはマンガ化や映画化もされ、累計発行部数は150万部を突破しました。

主な登場人物は、自宅にピアノを持たない16歳の風間塵、天才少女としてCDデビューもしながら母の死去以来ピアノを弾けなくなった栄伝亜夜、音大出身で現在は楽器店勤務の高島明石、名門ジュリアード音楽院に通い優勝候補とされるマサル・C・レヴィ=アナトールです。

4人をはじめとして、数多の天才たちがピアノコンクールで競争という名の自らとの闘いを繰り広げます。優勝するのは一体誰なのでしょうか。人間の才能や運命、音楽を描ききったとされる1冊。恩田陸作品を初めて読む方にもおすすめです。

第3位 六番目の小夜子

新潮社 著者:恩田陸

恩田陸氏のデビュー作で、ホラーテイストを持つ青春小説の名作。ファンタジーノベル大賞の最終選考まで残りました。ドラマ化され、2022年には舞台化も決定している人気作品です。

とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生・津村沙世子。その高校では数十年間にわたって、3年に1度「サヨコ」と呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれる、奇妙なゲームが受け継がれていました。そして、今年は「六番目のサヨコ」が誕生する年だったのです…。

学園生活で起こる友情や恋愛、やがて失われる青春の輝きなどを水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包み込んだとされる衝撃作品。青春の懐かしさを感じられる一方で、ゾッとするような恐ろしさもあるおすすめの小説です。

第4位 光の帝国 常野物語

集英社 著者:恩田陸

不思議な能力を持つ常野一族の物語を描いた、壮大なファンタジーの連作短編集。「常野物語シリーズ」第1作品目で、ドラマ化もされました。

膨大な書物を暗記したり、近い将来を見通せたりと、みんなが不思議な能力を持っている「常野一族」。彼らは穏やかかつ知的で、権力への志向を持たずに生きており、普通の人々に埋もれてひっそりと暮らしていました。彼らの能力は何のために存在し、どこへ帰っていくのでしょうか。

本作品は、哀しみと優しさに満ちているのがポイント。ゾッとする物語や心あたたまる物語など、さまざまなテイストの短編を楽しめます。恩田陸氏の人気ファンタジーシリーズに触れたい方におすすめです。

第5位 ユージニア

KADOKAWA 著者:恩田陸

日本推理作家協会賞長編賞を受賞した、恩田陸氏の代表作のひとつ。直木賞候補にもノミネートされました。大量毒殺事件をテーマにした、緊迫感にあふれたサスペンスミステリー小説です。

あの夏、青澤家で催された米寿の祝いで、運び込まれたジュースを飲んだ17人が死亡しました。現場に残されていたのは謎の詩『ユージニア』。そして、唯一生き残ったのは盲目の美少女でした。

事件から数十年を経て、遺された者たちの思いが明かされます。果たして、街の人々は真実を語るのでしょうか。一体誰が無差別殺人を犯したのでしょうか。毒殺事件の真実が、時を経てさまざまな証言によって暴かれていきます。

海外テレビシリーズブームの草分けとして人気を博したミステリードラマ、『ツイン・ピークス』の恩田陸版ともいわれる1冊。不思議で不穏な雰囲気が魅力のおすすめミステリー作品です。

第6位 ネバーランド

集英社 著者:恩田陸

驚きと感動に満ちた7日間を描いた恩田陸作品。伝統ある男子校の寮「松籟館」を舞台に繰り広げられる物語です。2001年にドラマ化されました。

冬休みを迎え、多くの生徒が帰省していくなか、4人の少年が松籟館での居残りを決めます。人気のない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇が始まりました。

そして、イブの晩に行った「告白」ゲームをきっかけにある事件が起こり、謎が深まっていきます。やがて、4人それぞれが隠していた秘密が明らかになっていくのです…。

重い話ながら、爽やかな読後感を味わえる1冊。恩田陸作品特有のノスタルジックな雰囲気を感じられるおすすめの小説です。

第7位 禁じられた楽園

徳間書店 著者:恩田陸

恩田陸氏の幻想ホラー長編小説。熊野の山奥に作られた秘密の野外美術館を舞台に、じわじわとくる心理的恐怖が描かれた超大作です。

平凡な生活を送る建築学部の大学生・平口捷。ある日、彼の前に若き天才美術家・烏山響一が現れ、近づいてきます。そして、捷は烏山から野外美術館へと招待を受けます。訪れてみると奇妙な芸術作品や、得体の知れない恐怖に満ちていました。奇怪な芸術作品が、見る者を悪夢に引きずり込みます。

烏山の仕掛けた罠が何なのかが見どころ。ダークファンタジーや、ホラーが好きな方におすすめの恩田陸作品です。

第8位 ドミノ

KADOKAWA 著者:恩田陸

パニックコメディーの大傑作といわれる恩田陸作品。些細な事件がドミノ倒しのように次々と連鎖反応を起こし、大騒動に発展する物語です。

真夏の東京駅に下剤を盛られた子役・麻里花や、推理力を競い合う大学生、別れを画策する青年実業家など、27人と1匹の登場人物がおり、それぞれが何かが起こる瞬間を待っていました。見知らぬ者同士がすれ違う一瞬で、運命のドミノは次々と倒れていくのです…。

個性的な登場人物たちが繰り広げるドタバタ劇で、スピード感にあふれた作品。抱腹絶倒と評されており、笑える恩田陸作品を読みたい方におすすめです。

第9位 木洩れ日に泳ぐ魚

文藝春秋 著者:恩田陸

恩田陸氏にしか書けないと評される、緊迫感のある舞台型ミステリー小説。2021年には舞台化もされ、累計45万部を突破したベストセラー作品です。

本作品はアパートの1室を舞台に、別々の道を歩むことになった男女が、最後に夜を徹して語り合います。しかし、2人が共有する過去の風景に違和感が混じり始めるのです…。過去をめぐる物語は、意外な事実を次々と明らかにしていきます。そして、朝の光とともに訪れる真実とは何なのでしょうか。

2人の会話だけで展開される心理戦で、腹の探り合いのスリリングさや、好きなのにもかかわらず疑ってしまう恋愛の切なさが楽しめます。どんな真実が明らかになるか予想もつかない緊張感や、息もつかせぬ展開に引き込まれる読者が多い、おすすめの恩田陸作品です。

第10位 チョコレートコスモス

KADOKAWA 著者:恩田陸

劇団のオーディションを舞台に、興奮と感動のロマンを描いた恩田陸作品。少女たちの才能がぶつかり合う青春小説です。

無名の劇団に現れた華奢で地味な少女・飛鳥は、天性の勘で役を演じ、周囲を圧倒します。一方で、天才の名をほしいままにする若き女優・響子はある舞台への出演を切望していました。そして、2人は伝説のプロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションに挑みます。

オーディションの緊張感やワクワクが味わえる1冊。芝居が好きな方や、読みやすい恩田陸作品を探している方におすすめです。

第11位 麦の海に沈む果実

講談社 著者:恩田陸

この世の「不思議」でいっぱいの恩田陸作品。世代を超えて愛されている「理瀬シリーズ」の第2作品目です。『三月は深き紅の淵を』に収録されている『回転木馬』から続く本編で、順番に読むことでより物語を楽しめます。

舞台は、湿原に囲まれた全寮制の学園。3月以外にやってくる転入生は学園を破滅に導くといわれていました。2月最後の日にその学園に転入した理瀬。そして、周りでは生徒が失踪したり、図書館にあるいわくつきの本が消えたり、次々と不可解な事件が起こります。

理瀬が迷い込んだ「三月の国」の秘密とは何なのでしょうか。10代特有の不安定さや純粋さが、不穏かつ美しく描かれた小説。ミステリーが好きな方におすすめの恩田陸作品です。

第12位 ライオンハート

新潮社 著者:恩田陸

SF要素のある異色の恋愛小説。時間や空間を超えて男女が何度も出会い、結ばれないものの深く愛し合う、切なくも心あたたまる恩田陸作品です。

物語の舞台は17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダなど、さまざまな時代と場所。2人の男女が何度も出会うのは、神のおぼしめしなのか、それとも、気まぐれなのでしょうか。

壮大かつロマンチックなラブストーリーで、ときめく読者も多い作品。恩田陸氏の恋愛小説や、SF小説に興味がある方におすすめです。

第13位 Q&A

幻冬舎 著者:恩田陸

タイトル通り質問と答えのみで物語が進行する、恩田陸氏の真骨頂ともされる小説。リアルかつシリアスな物語です。

東京郊外にある大型商業施設で重大な死傷事故が発生します。69名の死者と116名の負傷者が出ましたが、未だ原因を特定できません。多数の被害者や目撃者の証言はことごとく食い違います。そもそも、本当に事故だったのでしょうか。

人間の心理描写が秀逸で、怖さも感じられる1冊。散りばめられた伏線や謎が謎を呼ぶ展開など、ページをめくる手が止まらない魅力があります。恩田ワールドを堪能できるおすすめの作品です。

第14位 消滅 VANISHING POINT 上

幻冬舎 著者:恩田陸

恩田陸氏の“最も、らしい”と評される、SF要素がある推理ミステリー小説。国際空港の入管を舞台に、テロ首謀者を見つけ出すために推理する物語です。

日本には超大型台風が接近中。そんななか、国際空港の入管で突然11人が別室に連行されます。時間だけが経過し焦る彼らですが、大規模通信障害で機器は使用できません。

そのなかの1人の女性が“当局はこの中にテロ首謀者がいると見ている。それを皆さんに見つけ出していただきたい”と言います。彼女は高性能なAIを持つヒューマノイドでした。そして、10人は恐怖におののきながら推理を始めます。

不思議で魅力的な登場人物たちがポイント。クローズドサークルものが好きな方や、SFミステリーに興味がある方におすすめの恩田陸作品です。

第15位 スキマワラシ

集英社 著者:恩田陸

再開発予定の地方都市が舞台のファンタジックミステリー小説。「ノスタルジアの魔術師」と評される恩田陸氏の本領を発揮したといわれる長編です。

主人公は、小道具店を営む兄・太郎と、古いモノに秘められた「記憶」が見える弟・散多。兄弟が幼いころに亡くなった両親にまつわる謎や、廃ビルで目撃された少女の都市伝説を主軸として物語が進んでいきます。

少し不思議かつ恐ろしく、懐かしさも感じられ、同時に次世代への期待なども軽やかに描いた1冊。恩田ワールドを堪能したい方におすすめの作品です。

第16位 月の裏側

幻冬舎 著者:恩田陸

恐怖とおもしろさがデッドヒートを繰り広げる、恩田ホラーの最高傑作ともいわれる小説。九州の水郷都市・箭納倉で起きた失踪事件を主軸に描かれた物語です。

箭納倉では3件の失踪事件が相次ぎ、消えたのはいずれも掘割に面している日本家屋に住む老女でした。不思議なことに彼女らは、じきに記憶を喪失したままひょっこり戻ってきたのです。そして、事件に興味を持った元大学教授・協一郎たちは、「人間もどき」の存在に気付くのです…。

本作品では、リアルな人間ドラマが描かれており、現実をファンタジーの世界で再現したような世界観を味わえます。怖さだけでなく、懐かしさや切なさも味わえるおすすめの恩田陸作品です。

第17位 エンド・ゲーム 常野物語

集英社 著者:恩田陸

恩田陸氏が不思議な力を持つ一族を描いた「常野物語シリーズ」の第3作品目。『光の帝国』に収録されている『オセロ・ゲーム』の後日譚で、スリリングな読書体験ができるSF長編小説です。

主人公は常野一族で、特殊能力を持ち「あれ」と呼ばれる存在と戦ってきた拝島時子。ある日母が倒れ、絶縁していた一族に連絡を取った時子は驚愕の事実を知ります。

恐ろしいホラー要素も感じられる1冊。また、緊迫感にあふれており、読む手が止まらない魅力があります。シリーズのファンはもちろん、スリルのあるSFが好きな方にもおすすめの恩田陸作品です。

第18位 図書室の海

新潮社 著者:恩田陸

恩田ワールドの魅力を濃縮したとされる短編集。人気作品『夜のピクニック』の前日譚や、『六番目の小夜子』の番外編など10編を収録しています。

表題作の主人公は、“あたしは主人公にはなれない”と思っている関根夏。しかし、半年前の卒業式で夏はテニス部の先輩・志田から秘密の使命を授かりました。それは、高校で代々語り継がれる「サヨコ」伝説に関わる使命だったのです…。

10色の趣向や10色の愉悦を味わえます。不思議で少し怖い独特の世界観があるのがポイント。恩田陸作品への理解を深めたい方や、濃い内容の短編小説を読みたい方におすすめです。

第19位 ネクロポリス 上

朝日新聞出版 著者:恩田陸

恩田陸氏初の上下巻からなる大作。懐かしい故人と再会できる場所「アナザーヒル」を舞台にした、ファンタジーとミステリーが融合した小説です。

イギリスと日本の文化が融合した世界・V.ファーの「アナザーヒル」では、故人と交流する行事「ヒガン」が毎年行われています。しかし、V.ファーで連続殺人事件が発生した年に、「アナザーヒル」でも事件が発生。犯人探しが進むなか、「アナザーヒル」が変質し始めるのです…。

東洋と西洋、過去と現在、生と死など、さまざまな境界線が揺らぐような世界観が、壮大なスケールで描かれているのがポイント。読み応えのある恩田陸氏の大作に触れたい方におすすめです。

第20位 祝祭と予感

幻冬舎 著者:恩田陸

大ベストセラー『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編小説。全6編が収録されています。恩田陸氏が『蜜蜂と遠雷』に出てくる仲間たちの秘密を描いた人気作品です。

亜夜とマサルとなぜか塵が、2人のピアノ恩師・綿貫先生の墓参りをする話や、芳ヶ江国際ピアノコンクール審査員・ナサニエルと三枝子の若き日の衝撃的な出会いとその後の話などが描かれており、さまざまな登場人物への理解が深められます。

喜びや感動などさまざまなテイストの物語で、爽やかな読後感を味わえるのがポイント。『蜜蜂と遠雷』を読んだ方や音楽が好きな方、読みやすい短編の恩田陸作品を求める方におすすめです。

第21位 三月は深き紅の淵を

講談社 著者:恩田陸

恩田陸氏珠玉のミステリー小説。たった1人に1晩だけ貸すことが許される本をめぐる物語が4編収録されている連作短編集。第4章の『回転木馬』が「理瀬シリーズ」の第1作品目です。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に2泊3日の招待を受けます。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずで、10年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話だったのです…。

水野理瀬の運命を予感させるような風景が、物語の隅々に散りばめられているのがポイント。世代を超えて愛されるシリーズの最初の物語に触れたい方や、本が好きな方におすすめです。

第22位 上と外 上

幻冬舎 著者:恩田陸

ノンストップの面白さで、息もつかせぬ恩田陸氏の長編作品。夏休みに中学生の主人公・楢崎練が、妹と母とともに父がいる中央アフリカのG国に訪れるところから始まる物語です。

ジャングルや遺跡のある、軍事政権のG国で、楢崎家4人は軍事クーデターに巻き込まれました。避難中のヘリから兄妹が落下して親子が離れ離れになったり、疲労困憊でさまよう兄妹の身には異変が起こったりと絶体絶命のピンチがおそいます。

スピード感あふれる展開で、ハラハラドキドキからページをめくる手が止まらないのが魅力。サバイバルものが好きな方におすすめの恩田陸作品です。

第23位 ロミオとロミオは永遠に 上

早川書房 著者:恩田陸

日本人だけが地球に残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事するディストピアを描いたSF小説。恩田陸作品史上最大の脱走劇ともいわれています。

その世界でエリートへの道は唯一「大東京学園」の総代になることでした。過酷な入学試験レースをくぐり抜けたアキラとシゲル。しかし、2人を待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配しているキャンパスでした。

やがて、学園からの脱走に命を燃やす最下級の「新宿」クラスと接触したアキラは、学園の驚くべき秘密を目にしますが…。

恩田陸氏が郷愁と狂騒の20世紀に捧げたとされるオマージュで、懐かしさを感じる読者も多い作品です。殺伐とした世界ながら、コミカルさも感じられるのがポイント。恩田陸氏のSF長編小説に触れたい方におすすめです。

第24位 薔薇のなかの蛇

講談社 著者:恩田陸

正統派ゴシック・ミステリーの到達点といわれる恩田陸氏の新刊小説。「理瀬シリーズ」17年ぶりの長編で、イギリスの屋敷を舞台にした理瀬の探偵物語です。

イギリス留学中のリセ・ミズノは友人・アリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれるパーティーに招かれ、貴族・レミントン一家と交流を深めます。

折しも、その近くでは「祭壇殺人事件」と名付けられた謎めいた事件が起きていました。そして、パーティー会場でも、真っ二つに切られた人間の死体が見つかるという悲劇が訪れたのです…。

恩田陸氏が好きなモノを詰め込んだと発言している作品。シリーズのファンはもちろん、先入観を持たずに読んでも楽しめるおすすめの1冊です。

第25位 小説以外

新潮社 著者:恩田陸

恩田陸氏のエッセイ作品。偏愛する料理や、食べ物・映画・音楽にまつわる話、少女時代の思い出など、デビューから14年間の全エッセイを収録しています。

本好きが高じて小説家となった恩田陸氏が、どんな作品を愛読したかも分かるのがポイント。ミステリー・ファンタジー・ホラー・SF・少女マンガ・日本文学などさまざまなジャンルを越境する、恩田陸氏が読んだ本の秘密に迫っています。

人気作『六番目の小夜子』をはじめとして著書の裏話も読めるほか、同氏の読書愛が伝わってくる作品。恩田陸作品のファンや、読書が好きな方におすすめの1冊です。

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