最近、意匠権が切れたデザイナーのものを、正規店ではないショップが復刻生産として売り出しているリプロダクト製品が人気です。今までは雑誌などで見かけるあこがれの存在だったものが、ぐっと身近な存在になって、お手頃価格で手に入れられるチャンスが到来! お部屋に1つ置けば、それだけでインテリアのセンスがアップする、リプロダクト製品。今回は、大人気の北欧リプロダクト製品の、デザイナーズチェアをご紹介します。
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アルネ・ヤコブセン セブンチェア
1955年にデザインされた、アルネ・ヤコブセンの代表作とも言える、セブンチェア。無駄をそぎ落としたシンプルで美しいライン、いつまでも変わらぬ、人を惹き付けるそのデザインで、多くの人が目にしたことのあるデザイナーズチェアでしょう。1952年にデザインされ、成功したアントチェアシリーズの後継として生まれたものです。
スタッキング機能を持っているので、片付けることがあっても安心ですね。決して飽きることのないフォルムは、まさにミッドセンチュリー・デザインを代表する椅子です。
アルネ・ヤコブセン アントチェア
こちらは1952年、3次元曲面の合板で、座面と背もたれを一体成形した当時世界初の椅子となったアントチェア。当時の技術で一体成形するために生まれた、この特徴ある背もたれのラインから、アント(蟻)チェアと呼ばれるようになったのです。もともとは社屋の社員食堂で使うためヤコブセンがデザインしたもので、現代においてもカフェやダイニングで大活躍。
カラーも豊富にあるので、色違いで揃えても楽しいかもしれないですね! 今でも売れ続けている理由が分かる逸品です。
ヴェルナー・パントン パントンチェア
ヴェルナー・パントンは1926年デンマークに生まれた工業デザイナーです。アルネ・ヤコブセンの元で働き、その後独立。以来後世に残る数多くの椅子をデザインし、他にも照明器具やカーテン、時計など数多くのプロダクトを手掛け、また建築家としても有名です。こちらは世界初の完全一体成形チェアとしたその名を知られるパントンチェア。
ポップで優美なフォルム、重ねやすい構造など機能的で遊び心もいっぱい。カラーのバリエーションも豊富で、自宅やガーデンで大活躍間違いなしのデザイナーズチェアです。
イームズ ロッキングチェア アームシェルチェア DAR
ポップでキュート、誰もが憧れる北欧デザイナーとして、未だ変わらずトップの存在であり続けるチャールズ&レイ・イームズ。1930年代から70年代まで活躍した彼らの残したデザインは、今もなお絶大な人気を誇っています。こちらのロッキングチェア、アームシェルチェアは1968年ごろまで販売されていたイームズ夫妻の代表的な作品です。
モダンで洗練されたデザインが魅力的ですね。1つあるだけで、お部屋の雰囲気をガラリと変えてくれますよ。カラーも豊富でどれにするか迷いそうですね。
イームズ ダイニングチェア
異なるマテリアルを見事に組み合わせるのは、イームズデザインの特徴です。こちらのダイニングチェアも、ポリプロピレンを使用した座面とワイヤー、木製の脚部が見事にマッチ。脚部が木製になることによって、モダンなデザインであっても、どこか柔らかい雰囲気を与えてくれます。座面はゆったりとしたカーブを描き、デザイン性だけでなく、座り心地も考えて作られたことが分かります。
カラーは充実の6種類から。ダイニングチェアとして置けばパッと明るく、テーブルの周りに花開いたかのように感じられますよ。
イームズ アームシェルチェア DAR
エッフェル塔を模したシャープなラインが特徴の脚部と、アームを含め一体成形された座面が生み出すモダンで優美なコンビネーションによって、今でも愛され続けるアームシェルチェア。数多くのプロダクトデザイナーが影響を受けたというのもうなずけるデザイン。丸くころんとしたカーブを描く椅子はデザイン性に優れているだけでなく、座り心地がとてもいいと評判です。
その完璧なフォルムはリプロダクトされても変わらず、ダイニングやデスク、さまざまなシーンで活躍してくれるに違いありません。
6万円以下の北欧リプロダクトデザイナーズチェア
ハンス・J・ウェグナー ザ・チェア
1950年にデザインされ、ハンス・J・ウェグナーの名を世界的に有名にしたデザイナーズチェアがこちらのザ・チェア。シンプルさを極めたこの椅子は、それゆえ発表当時はあまり売れなかったそうですが、年月を経て、本物を求める人たちから熱狂的な支持を得られるまでになりました。1960年にJ・F・ケネディとニクソンがテレビの討論会でこの椅子を使用し、アメリカはもちろん、世界中の脚光を浴びるようになったのは有名な話です。
時を経て、いまリプロダクト製品として蘇ったザ・チェア。洗練されたデザインと、天然木の美しさのコンビネーションを是非ご自宅で!
アルネ・ヤコブセン エッグチェア
1902年に生まれたアルネ・ヤコブセンは建築家、工業デザイナーとして活躍。その名を北欧デザイナーの巨匠として知られ、後世に絶大な影響を与えました。建築はもちろんのこと、彼がデザインした数多くの椅子は未だ多くのファンの心をとらえて離しません。こちらのエッグチェアは1958年、コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテルのためにデザインされたものです。
リプロダクト製品は回転式でロッキング機能も付いており、デザイン性もさることながら、座り心地も追及した椅子に仕上がっています。
アルネ・ヤコブソン スワンチェア
エッグチェアと同じく、コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのために1958年にデザインされたものがスワンチェア。その名のとおり、白鳥を模した優美なデザインが特徴です。こちらのリプロダクト製品は、脚部にアルミ、椅子本体には牛革を使用。独創的なフォルムでありながらカラーは落ち着いたワイン色で、置けば部屋のムードをぐっと盛り上げてくれるはず。
元々はホテルのロビーのためにデザインされたものですが、大人ムード満点のリビングや書斎に置くとぴったりでしょう。
ヴェルナー・パントン ハートチェア
1959年にデザインされたのがこちらのハートチェア。ハートを模した独創的なフォルムは、どこから見ても完璧な美しさを誇ります。下に行くほど細くなるラインはまさに芸術的。置くだけで非日常の世界へと連れて行ってくれます。インパクトのあるデザインなので、是非お部屋の主役として迎えてもらいたいものです。カラーはドラマチックな赤、グラマラスな黒の2種類。
ファブリックにはカシミアを使い、大人だけが味わえる、本物の贅沢さを追求したデザイナーズチェアです。
イームズ & エーロ・サーリネン オーガニックチェア
1940年にニューヨーク近代美術館が開催した「オーガニック家具デザイン」のコンペティションに出場したチャールズ・イームズとエーロ・サーリエンのタッグは、6部門中2部門で優勝しました。その中で椅子部門で見事1位に輝いたのがこちらです。背もたれとシートを一体成形されているフォルムは、のちのイームズ・デザインの原型ともなりました。
世界大戦や技術的な理由から商品化には至らなかった幻の作品。2人の巨匠デザイナーの原点を感じさせるリプロダクト製品です。
ポール・ケアホルム イージーチェア
1929年生まれのポール・ケアホルムはデンマークの家具デザイナーです。家具職人として修業を積み、ハンス・J・ウェグナー事務所に勤め、その後はフリッツ・ハンセン社に入社。コペンハーゲン工芸学校、コペンハーゲン王位美術アカデミー学長就任など、実務と教育の両面で活躍しました。
こちらのイージーチェアは名作「バルセロナチェア」からインスパイアされたと言われ、ミニマリズムを追求したシャープなラインが魅惑的。モダンでありながら暖かさも感じさせる作品なので、どんなインテリアにもしっくりマッチしてくれますよ。
6万円以上の北欧リプロダクトデザイナーズチェア
ハンス・J・ウェグナー ピーコック ラウンジチェア
1914年生まれのハンス・J・ウェグナーはデンマークを代表するデザイナーです。1940年から3年間、巨匠・アルネ・ヤコブセンの事務所に勤め、その後独立。生涯で500種類以上の椅子をデザインし、多くのファンを世界中に持っています。こちらのラウンジチェアは1947年にデザインされ、イギリスのウィンザーチェアからインスパイアされた作品。
孔雀が羽を広げたかに見えるフォルムで、孔雀を意味する「ピーコック」の名前が付きました。美しいラインはリプロダクト製品となっても色褪せることはありません。
ハンス・J・ウェグナー ウイングチェア
1960年にデザインされたウィングチェア。エッジの利いたシャープなデザインが特徴的ですが、デザインだけでなく機能的にも優れ、どの位置でも頭や背中、肩を翼をイメージした背もたれがすっぽりと優しく包み込んでくれます。その心地よさはまさに親鳥の胸の中で休んでいるかのよう。
座りやすさと美しさがミックスされており、まるで芸術品のようです。彼が世界的な賞を受賞し、その作品が美術館に保管されている理由がわかるデザイナーズチェアですね。
エーロ・サーリネン ウームチェア
1910年に生まれたフィンランド人のデザイナー、エーロ・サーリネンは主にアメリカ合衆国で活躍した建築家兼工業デザイナーで、数々の建築物、そして家具を後世に残しました。イームズ夫妻とは大学時代に知り合いとなり、チャールズ・イームズとは共同でデザインしたものも有名です。
こちらのウームチェアは彼の代表とも言えるチェアで、座る場所を限定せず、幾つかのクッションに包まれているような椅子というコンセプトから作られたものです。座ればその名のとおり、母の胎内で眠る子どものような心地よさを感じられます。
時代を経ても人々の心を掴んで離さない、魅力的なデザイナーズ・チェアの数々。リプロダクト製品として手に入れやすい価格になったことは、ファンにとってはとても嬉しいことですね。リプロダクト製品は、同じデザインでたくさんのショップが生産しているので、どれにしようか迷うことも。
値段があまりにも低価格なものや、ショップの対応が不明確なところはおすすめできません。購入前にきちんと調べることを忘れずに。今回の記事を参考に、あこがれのデザイナーズチェアで、お部屋のインテリアを一気におしゃれにしてくださいね。