希少価値が高く、個性的な銘柄が多い「スモールバッチバーボン」。甘い香りと芳醇な飲み口で、お酒に飲み慣れている方はもちろん、初心者にも飲みやすいのが特徴です。
そこで、今回はスモールバッチバーボンの選び方とおすすめの製品をご紹介。比較的リーズナブルに手に入るモノからプレゼントに人気のモノまで幅広くピックアップしています。購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
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スモールバッチバーボンとは?
スモールバッチバーボンとは、少数の選びぬかれた樽のみで瓶詰めしたウイスキーのこと。また、発酵から蒸留までの1回あたりの生産量が少ない場合にもスモールバッチと呼ばれることもあります。
バーボンはさまざまな樽の原酒をブレンドし、幅広い層で飲みやすいように造られるのが一般的。それに対してスモールバッチバーボンは、限られた樽からしか瓶詰めしないので個性的な味わいを楽しめるのが特徴です。
スモールバッチバーボンの楽しみ方
スモールバッチバーボンは、さまざまな飲み方ができるお酒です。バーボンのもつ風味を味わうストレートやオン・ザ・ロックはもちろん、ハイボールにすれば食中酒としても楽しめます。
また、スモールバッチバーボンは強い甘みや芳醇な香りのあるお酒なので、スイーツと合わせるのもおすすめ。生チョコやドライフルーツのケーキなど、濃厚な味わいのスイーツとよく合います。
スモールバッチバーボンの選び方
香りで選ぶ
バーボンを熟成させるオーク樽は、内側を焦がしてから原酒を入れるため樽の香りを取り込みやすいのが特徴。熟成が進むにつれて、バニラや焦がしたカラメルのような甘みのある香りが生まれます。
香りの強さや濃厚さにこだわりたい方は、熟成期間をチェックしましょう。熟成期間が長くなるにつれて香りは強くなり味もまろやかになるので、お酒のえぐみが苦手な方は長期熟成の銘柄がおすすめです。
バーボンの熟成期間は4〜6年ほどが一般的ですが、スモールバッチバーボンのなかには10年以上熟成させる銘柄もあります。熟成期間が長いモノほど値段も高くなるため、予算と相談しながら選んでみてください。
アルコール度数で選ぶ
バーボンのアルコール度数は、40〜50%くらいが一般的です。初心者の場合、アルコール度数が高すぎると飲みにくさを感じるので、40%前後のモノからチャレンジしてみてください。
飲みごたえを重視したい方は、アルコール度数が50%以上あるモノがおすすめ。バーボンは樽に入れる前に水を入れアルコール度数を調節します。アルコール度数が高いモノほど加水量が少なく、バーボン特有の風味が強くなる傾向があるのを覚えておきましょう。
スモールバッチバーボンのおすすめ銘柄
ウッドフォードリザーブ スモールバッチバーボン
ケンタッキー州最古の蒸留所「ウッドフォードリザーブ」のスタンダードな銘柄。ポットスチルによる蒸留を3回繰り返し、優しい口当たりをもつのが特徴です。さらに、石灰岩のブロックで作られた保管庫でゆっくり熟成させ滑らかな口当たりを生み出します。
香りは焼きリンゴ・焼き栗・ダークチェリーなど。重厚な飲みごたえがありながら、喉越しは非常にクリーミーで飲みやすく造られています。アルコールの刺激が少なく、バーボン初心者にもおすすめの銘柄です。
ブラントン シングルバレルバーボン
ケンタッキーの州都・フランクフォートの市制200年を記念して造られたプレミアムバーボンです。約8年かけて眠らせた原酒を-1℃まで冷却し、16枚の特殊フィルターで濾過。雑味がなく、洗練された旨味や豊かな香りを楽しめます。
ドライマンゴーやイチジクといったフルーティーな甘みのあと、バニラとオーク樽の余韻。ほのかなスパイシーさも感じられ、複雑でしっかりとした飲みごたえを感じられます。甘みの強いモノが苦手な方や、バーボン好きの方へのプレゼントにも適した銘柄です。
ミクターズ US1
1753年創業の老舗蒸留所「ミクターズ」のプレミアムバーボン。最高品質のアメリカ産コーンを主原料に、しっかりと焼き目を入れたホワイオーク樽で5年以上熟成させています。一般的なバーボンよりも加水量が少なく、旨味が凝縮されているのが特徴です。
独自のフィルタリング技術により雑味が取り除かれ、シルクのような滑らかな舌触りを実現。コーンのまろやかな甘みとオーク樽由来のバニラの香りをたっぷりと感じさせ、飲みごたえを重視したい方におすすめの銘柄です。
エライジャ・クレイグ スモールバッチ
「バーボンの父」として知られるエライジャ・クレイグの名前が付けられたプレミアムバーボン。名前に恥じないバーボンを造るため、25年もの月日をかけて製品化されたブランドです。
味わいは力強く、濃厚なブラウンシュガーにバーボン特有のスモーキーさがアクセント。香りは芳醇で、バニラ・果実・フレッシュミントが混じり合います。ストレートでも飲みやすく、初心者にもおすすめの銘柄です。
ノアーズミル スモールバッチバーボン
家族経営の小さな蒸留所「ケンタッキー・バーボン・ディスティラーズ」で丹精込めて熟成されたバーボン。世界的なバーボンコンクールで金賞に輝いた経歴をもつ実力派の銘柄です。
スパイシーな味わいのなかに、繊細なフルーツの甘みと酸味を感じるのが特徴。口当たりは非常に滑らかで、フィニッシュはビターチョコレートのようなほろ苦さがあります。アルコール度数が57.15%と高めなので、ウイスキーを飲み慣れている方におすすめの銘柄です。
ローワンズクリーク スモールバッチバーボン
梨・レモン・はちみつを連想させる爽やかな香りで、女性におすすめの銘柄。12年かけて熟成させた原酒をブレンドし、繊細かつ複雑な香味を実現しています。アルコール度数は50.05%と高めですが、フルーティーで飲みやすいのが特徴です。
口当たりはまろやかで雑味がなく、フレッシュな余韻を長く楽しめるのも魅力。世界的なウイスキーコンクールでも多数の受賞歴がある実力派のスモールバッチバーボンです。
ピュアケンタッキー XO
最低でも12年以上熟成させた数樽をブレンドして造られるスモールバッチバーボンです。バニラやカラメルの甘さに、フルーティーさとスパイシーさが複雑に折り重なった味わい。アルコール度数は53.5%ありますが、スムースで飲みやすく仕上げられています。
高品質な銘柄にも関わらず、比較的リーズナブルな価格で購入できるのも魅力。バーボンらしいパワフルな風味や、深みのある香りを堪能したい方におすすめの銘柄です。
フォアローゼズ スモールバッチ
バランスに優れたバーボンを造るため、フレーバーの異なる4種類の原酒をブレンド。オーク樽特有のカラメルやバニラの香りに、程よいスパイシーさを感じられるのが特徴です。
余韻は非常に長く、熟したチェリーやウッディな香りが心地よく続きます。アルコール度数は45%とやや低めなので、バーボン初心者にもおすすめ。ストレートもしくはロックで楽しむのに適した銘柄です。
E.H.テイラーJr. スモールバッチ バーボン・ウイスキー
全米で最も古い歴史をもつ蒸留所「バッファロー・トレース」のスモールバッチバーボン。バーボンウイスキー業界の生みの親として知られるE.H.テイラーJr.の功績を讃えて発売されたシリーズです。
力強さはありますがアルコールのえぐみがほとんどないので、幅広い飲み方ができるのが魅力。バターを使った焼き菓子とオレンジを思わせる酸味に、スパイシーな余韻が続きます。スモールバッチバーボンならではの個性的な味わいを楽しみたい方におすすめです。
ラーセニィ スペシャルスモールバッチ バーボンウィスキー
全米でトップレベルの生産量をもつ「ヘヴン・ヒル蒸留所」のスモールバッチバーボン。6〜12年かけて熟成させた原酒から、優れたモノのみを厳選してブレンドしています。原料の一部に小麦を使用しているため、ふくよかな甘みや柔らかさを楽しめるのが魅力です。
銘柄名のラーセニィには「窃盗」という意味があり、ラベルの鍵穴から中を覗くと鍵が見えるおしゃれなデザインも特徴的。しっかりとしたスパイシーさがあり、ロックで楽しむのに適した銘柄です。
ノブクリーク スモールバッチ
200年以上にわたり高品質なバーボンを造り続けてきた名門蒸留所「ジムビーム」によるハンドクラフトバーボン。低温と高温で2度焼きを施したオーク樽で9年間で熟成させ、芳醇かつ複雑な風味を感じられます。
香りは非常に力強く、バニラ・ナッツ・メープルにほのかなフルーツ香。アルコール度数は50%ありますが飲み口が比較的軽快なので、初心者にも適しています。ロックやストレートはもちろん、ソーダ割りにしてもすっきり楽しめる銘柄です。
メーカーズマーク カスクストレングス
ライ麦の代わりに冬小麦を原料として採用し、柔らかく繊細な味わいを実現。仕込み水は、石灰岩に磨かれたスプリング・フェド湖の湧き水を使用しています。加水されずにボトリングされるため、アルコール度数は54〜57%とボトルによって異なるのも特徴です。
リッチで滑らかなバニラのコクのなかに、樽由来の香ばしさや程よいスパイシーさを感じさせます。フィニッシュは長く、甘く豊かな余韻を楽しめるのも魅力。希少価値が高く、バーボン好きの方へのプレゼントにも適した1本です。
スモールバッチバーボンのおすすめの飲み方
スモールバッチバーボン本来の風味を味わうなら、ストレートがおすすめ。時間が経つにつれて、香りが少しずつ開く過程を楽しめます。バーボンのアルコール度数は非常に高いため、冷たい水を用意して交互に飲むようにしましょう。
香りを楽しみたい方は、常温の水を1対1の割合で加えるトワイスアップで飲むのがおすすめ。バーボンの香りが引き立つアルコール度数は20〜30%とされており、水を加えることでちょうどよいアルコール度数に調節できます。ストレートではアルコール度数が高すぎる方にも適しています。
強い香りが苦手な方は、オン・ザ・ロックを試してみてください。ロックグラスに氷を入れて、グラスの半分くらいまでバーボンを注ぎます。氷で冷やすことで香りが落ち着き、すっきりと飲みやすくなるのが特徴。氷がすぐに溶けないよう、大きめの氷を使うのがポイントです。
生産者のコンセプトが大きく反映される「スモールバッチバーボン」。アルコール度数は高いものの甘みが強く香り豊かな銘柄が多いため、初心者にも飲みやすいのが魅力です。お気に入りの1本を見つけたら、飲み方による表情の違いもぜひ楽しんでみてください。