200年以上の歴史があるバーボンのなかでは、比較的新しい銘柄である「ブラントン」。こだわりの製法を長年守り続けており、深いコクが味わえるのが魅力の銘柄です。丸みを帯びた美しいボトルも魅力的で、ボトルキャップのダービーフィギュアをコレクションしているファンも存在しています。

今回は、ブラントンの種類や歴史、製法についてご紹介。まだブラントンを味わったことがない方は、ぜひこの機会にお気に入りの1本を見つけてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ブラントンとは?

By: blantonsbourbonshop.com

アメリカ合衆国、ケンタッキー州で造られているバーボン「ブラントン」。ブラントンは、原酒を樽で5〜8年かけて熟成させて造る「プレミアムバーボン」です。

味わいは、若干の粘性を感じられるとろみを帯びた「オイリー」な口当たりが特徴。また、原料のトウモロコシに由来する香ばしい風味もポイントです。そして、独特のボトルも特徴で、高級感あふれるデザインになっています。

また、貯蔵していた倉庫・樽・日付・ボトルナンバーをラベルに記載しているのもポイント。すべて手書きのため、クラフト感が楽しめるのも魅力のバーボンです。

ブラントンの発祥や製造場所

By: blantonsbourbon.com

ブラントンは、バーボンの聖地ともされるケンタッキー州にある、フランクフォード市の市政200年を記念して誕生したのがはじまりです。創業者の息子でバーボン造りにおいて巨匠ともいわれた、アルバート・ブラントン大佐にちなんで名付けられました。

そして、ブラントンは現在も同市にある「バッファロー・トレース蒸溜所」にて造られています。また、ケンタッキー州で開催されるダービーにちなんだ、馬に乗った騎手を冠したボトルキャップを採用しているのも特徴です。

ブラントンの歴史

By: blantonsbourbon.com

1984年に発売されたブラントンは、ほかの銘柄に比べて歴史が浅いお酒です。しかし、製造元であるバッファロー・トレース蒸溜所は由緒あるバーボンの老舗。1865年にベンジャミン・ハリソン・ブラントン氏によって「ブラントン蒸溜所」として創業されました。

当初造っていたボトル「オールド・ファイヤー・カッパー」は評判がよく、1929年にバーボン最大手のシェンレー社によって買収されます。1946年にストレートバーボンの「エンシェントエイジ」を発売。1969年に「エンシェントエイジ蒸溜所」へ改称します。

そして、1999年の6月に「バッファロー・トレース蒸溜所」と改称。そのまま現在に至っています。

ブラントンの製法

By: blantonsbourbon.com

プレミアムバーボンであるブラントンは、原料に使用するトウモロコシの比率が高いのが特徴。ケンタッキー州に隣接する、アパラチア山脈からくぐり抜けた、良質の天然水を使用して仕込んでいます。

そして、マッシュ(粉砕)し、糖化・発酵させた原料を蒸溜した原酒の味を、マスターディスティラー(蒸溜最高責任者)を含む3人がチェック。その後、新品のアメリカンオーク樽へ詰めて熟成させます。

ブラントンの熟成樽は、時期やタイミングによって高所〜低所への移動を繰り返し、温度管理にも気を遣っているのがポイント。ボトル詰めの際は、ほかの樽と掛け合わせることがなく、すべてシングルバレルです。

ブラントンの種類

ブラントン ブラック


ブラントン ブラック
バニラやカスタードのような濃厚な甘味を感じられる

アルバート・ブラントンの製法をそのまま引継ぎ、マイルドな口当たりに仕上げられたシングルバレルの「ブラック」。アルコール度数は40%と、ブラントンのなかでも低い銘柄です。

味わいのなかには繊細なキレと深いコクがあり、バニラやカスタードのような濃厚な甘味も感じられます。また、フルーツのようにほどよい酸味と、シナモンなどのスパイシー感が共存しているのも魅力です。

複雑でバランスのよい味わいのブラックは、冷やしたグラスと氷で楽しむ「ロック」で飲むのがおすすめ。溶けた氷による味の変化も堪能できます。

ブラントン シングルバレル

ブラントン シングルバレル
イチジクのようなフルーティーな甘い風味が魅力

2018年の世界的な酒類品評会「IWSC」および「SWSC」において銀賞を獲得したブラントン。単一の樽からボトリングされたにもかかわらず、複雑でバランスのよい味わいから、世界中から高い評価を獲得しているボトルです。

口に含んだ際に広がる、ドライフルーツやイチジクのようなフルーティーな甘い風味が魅力。心地よいシナモンのような香りが鼻に抜けてゆくのも特徴で、ほのかにスパイシーさも感じる、エレガントな仕上がりの1本です。

ブラントン ゴールド


ブラントン ゴールド
飲みやすくバーボンが苦手という方にもおすすめ

2018年の「IWSC」および「SWSC」において、ブラントン・シングルバレルを押しのけて金賞に輝いた「ゴールド」。熟成のピークを迎えた原酒から厳選に厳選を重ね、究極の仕上がりをもつ樽からボトル詰めされた、プレミアムバーボンです。

熟成によるオークやバニラの香りが上品に香り、熟したメロンのような重厚な甘い風味も感じられるのがポイント。深いコクをもち、複雑ながらバランスのとれた、極めて完成度の高い1本です。

飲みやすいので、バーボンが苦手という方にもおすすめ。飲みごたえもあるので、バーボン好きな方なら一度はトライしてもらいたいボトルのひとつです。

ブラントン ストレートフロムザバレル


ブラントン ストレートフロムザバレル
心地よい酸味と黒蜜のような濃厚なコクを味わえる

シングルバレルで造られるブラントンのなかでも、とりわけ個性に秀でた原酒をろ過せずにボトル詰めをした、希少な1本です。最高の熟成によって得られる、非常に濃厚なフルーティーさとバニラのような甘い香り、オーク感が特徴。口に含んだ際の強力なオークの風味から、心地よい酸味と黒蜜のような濃厚なコクを味わえるのが魅力です。

そして、66%と非常に高いアルコール度数なので飲みごたえがあります。贈り物にも向いている、ブラントンの高級モデルです。

ブラントンのおすすめの飲み方

ストレート

By: takarashuzo.co.jp

グラスにブラントンをそのまま注いで楽しむ「ストレート」。ブラントンの風味やアルコール分をそのまま味わいたい方に向いている飲み方です。

また、ブラントンをストレートで楽しむ場合は、ミネラルウォーターやソーダなどのチェイサーを用意しておくのもおすすめ。口のなかに残る後味をリセットし、風味や口当たりを隅々まで楽しめるのが最大の魅力です。

ロック

By: takarashuzo.co.jp

冷やしたグラスに大きめの氷を入れ、ブラントンを注いで飲む「ロック」。冷たい状態で味わうことでアルコールの刺激が抑えられるので、ブラントンの複雑な風味を隅々まで味わえます。また、氷が徐々に溶けて味の変化を楽しめるのも魅力のひとつです。

ロックも、ストレートと同様に、チェイサーを用意しておくのがおすすめ。少しずつ、じっくりとブラントンの味わいを楽しみたい方に適した飲み方です。

ハイボール

By: takarashuzo.co.jp

冷やしたグラスに氷を入れ、ブラントンとソーダを1:3〜4の割合で注ぐ「ハイボール」。アルコールが希釈されて飲みやすくなり、炭酸によって爽やかさも加味されるので、ゴクゴクと飲めるのが大きな魅力です。

また、炭酸によってバーボンに含まれている風味が際立つのもポイント。もともと深いコクと味わいを備えているブラントンは、ハイボールとも相性がよいので、ブラントンの個性をしっかり味わいたい方はぜひトライしてみてください。