柑橘類のような甘味と風味で飲みやすいスコッチウイスキー「ダルモア」。バーボン樽とシェリー樽の組み合わせによって絶妙なコクとバランスを備えており、ロックやストレート、トワイスアップなど飲み方によってさまざまな表情が楽しめます。

また、スコッチウイスキーのなかではクセが控えめなので、初心者の方でも親しみやすいのも魅力です。そこで今回は、おすすめのダルモアの種類や特徴をご紹介。本記事を参考に、お気に入りの1本を見つけてみてください。

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ダルモアの特徴

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スコットランドの北ハイランド地方で造られるシングルモルトウイスキー「ダルモア」。柑橘類を思わせるフルーティーさと、ほどよいスパイシーな香りが特徴です。

すっきりとした後味と奥深いコクが楽しめるので、モルトの風味が好きな方におすすめ。口当たりはなめらかで余韻がすっきりしているので、スコッチウイスキーに不慣れな方でも飲みやすいのが魅力です。

芳醇な風味のスコッチウイスキーを楽しみたい方は、チェックしてみてください。

ダルモアの発祥や製造場所

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ダルモア蒸溜所は、スコットランドのパースシャー郡にある町、ピトロッホリーで1839年に創業しました。現在は見学用の施設としても人気があります。

また、ピトロッホリーはエディンバラなどからも日帰りで訪れられる場所にあり、リゾート地としても有名。付近を流れるタンメル川ではラフティングなどのアクティビティが楽しめ、雄大で美しい自然を楽しめる人気のスポットです。

また、鹿狩りが盛んに行われている地域でもあることから、ダルモアのボトルにも牡鹿のロゴがデザインされています。

ダルモアの歴史

ダルモア蒸溜所は、1839年にアレクサンダー・マセソンによりアルネス町郊外で創業。1867年には、地元で農家を営むマッケンジー兄弟が蒸溜所を譲り受け、長きにわたって運営されてきました。

しかし、戦争の影響を受けて生産停止に追い込まれ、蒸溜所は海軍本部の地雷工場として使用されることに。さらに、1920年にマッケンジー家が蒸溜所を取り戻した際には、アメリカの禁酒法時代の煽りを受けるなど度重なる経営難が続きます。

1960年には、ブレンデッドウイスキーの「ホワイト&マッカイ」の傘下に入りますが、引き続きマッケンジー家が経営権を握っていました。

ダルモアは、合併によって資金調達に成功した後、4基だった蒸溜器スチルを8基に増強。生産数を増やして安定した経営を続け、2014年にフィリピンのブランデー大手、エンペラドール社に買収され、現在に至っています。

ダルモアの製法

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ダルモアは、原料に大麦を使用したシングルモルトウイスキーです。現在では、泥炭を使用しない「ノンピート」製法を採用しているのもポイント。スコッチウイスキー特有のスモーキーな風味を抑えた、マイルドな仕上がりを実現しています。

ダルモアは8基のスチルを使用して造られており、初回の蒸溜に使用する「初溜釜」と、2回目の蒸溜に使用する「再溜釜」を各4基ずつ保有しています。

再溜釜は上に行くほど広がる独特の形状で、釜の首に冷却用のウォータージャケットを搭載して過熱を予防。不純物の含有を軽減させ、モルト由来の豊かな風味とクリアな味わいを実現しています。

さらに、ダルモアは熟成用にマディラワインやポートワインなど、さまざまなワイン樽を使用しているのも特徴のひとつ。シェリー樽も使用しており、スペインのシェリー酒メーカー、ゴンザレス・ピアス社より提供されたモノを使用しています。

ダルモアの種類

ダルモア 12年

ダルモア 12年
初心者におすすめな飲みやすいウイスキー

熟成にバーボン樽とシェリー樽を使用し、12年以上熟成させた原酒をヴァッティングした、ダルモアのスタンダードボトルです。バーボン樽由来のバニラのような甘味と、シェリー樽由来の柑橘類のようなフルーティーな風味が感じられます。

また、ほのかにシナモンやナツメグのようなスパイシーさを感じられる味わいもポイント。甘味・コク・香りのバランスがよく、すいすいと進む飲みやすさも魅力のひとつです。

スコッチウイスキーの独特の風味が苦手な方でも楽しみやすい、初心者におすすめの銘柄。風味のバランスもよいので、悩んだらまずは本製品を試してみてください。

ダルモア 15年

ダルモア 15年
贅沢な雰囲気を演出するリッチな香りと味わい

15年以上熟成させた原酒を使用し、バーボン樽85%、シェリー樽15%の比率でヴァッティングして造られる「15年」。スタンダードボトルの上位にあたる、少し贅沢な雰囲気を味わいたい方におすすめの1本です。

長い熟成期間を経たことにより円熟感が生まれ、濃厚でリッチな風味を味わえるのがポイント。干しぶどう・バニラ・黒蜜の濃厚でフルーティーな甘味と、シトラスやミントのように爽やかな風味が鼻を抜けます。

シェリー樽由来の干しぶどう感も濃厚に感じられる、リッチな味わいが魅力の銘柄です。

ダルモア 18年

ダルモア 18年
長期熟成により感じられる深いコクが魅力

ダルモアの原酒をバーボン樽で14年間熟成させ、さらにシェリー樽で4年間熟成させて造られる「18年」。樽のウッド感とコーヒーやカカオのような香ばしさがほのかに感じられ、深いコクを味わえます。

また、シナモンやナツメグのようなスパイシーさも感じられ、ダークチョコレートのようなほろ苦さもポイント。濃厚でリッチな味わいで、デザートモルトにもぴったりの銘柄です。

ダルモア シガーモルト リザーブ

ダルモア シガーモルト リザーブ
葉巻と一緒に楽しみたい方におすすめ

葉巻によく合うモルトをコンセプトに造られた「シガーモルト・リザーブ」。葉巻に負けない強い風味が特徴の1本です。樽の豊かな香りとハーブのようなスパイシーさが感じられ、甘味を控えたビターな風味も楽しめます。

風味が強い1本なので、ストレートやロックはもちろん、水割りやトワイスアップで芳醇な風味をじっくり楽しむのもおすすめです。くつろぎのひとときを贅沢に演出する、高級感のある1本。プレゼントにも向いています。

ダルモアのおすすめの飲み方

ダルモアは、ほのかな甘味や豊かな風味を楽しめるスコッチウイスキーです。希釈せずそのまま楽しむ「ストレート」では、ダルモアそのものの風味をじっくりと味わえるのがポイント。水やソーダなどのチェイサーを用意することでより長く楽しめます。

そして、冷えたグラスに氷を入れてダルモアを注ぐ「ロック」もおすすめ。氷が溶けるたびに表情が変わり、じっくりと味わいたい場面に向いています。

また、常温のダルモアと水を同量注ぐ「トワイスアップ」も美味しい飲み方のひとつ。アルコールが希釈され、ダルモアに潜む豊かな風味が立ち昇って深く味わえます。