「フォアローゼズ」は、世界的に人気があるバーボンウイスキーのひとつです。アメリカ・ケンタッキー州で造られ、四輪のバラが描かれたラベルが目印。また、フォアローゼズには味が異なる数種類のバリエーションがあるのが特徴です。

そこで今回は、フォアローゼズの種類による味の違いを解説し、美味しい飲み方をご紹介。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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フォアローゼズの特徴

By: fourrosesbourbon.com

フォアローゼズは、アメリカ・ケンタッキー州で造られるバーボンウイスキーです。バーボン造りの規定に従って、原料はトウモロコシを中心としたライ麦や大麦。蒸溜後は、内側をバーナーで焦がしたホワイトオークの新樽に詰めて熟成されます。

フォアローゼズの特徴は、原料のトウモロコシや樽に由来する華やかな香りと、やわらかくフルーティーな味わい。また、スタンダードな銘柄はリーズナブルな価格で手に入るのもポイントです。バーボン初心者でも気軽にトライでき、好みに合えば次の段階へレベルアップして楽しめます。

フォアローゼズの発祥や製造場所

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フォアローゼズは1888年に、ケンタッキー州の緑豊かな土地で生まれました。創始者であるポール・ジョーンズJr.は、ある女性に出会いプロポーズします。彼のプロポーズを受諾する目印にされたのは、バラのコサージュ。プロポーズが結実し永遠の愛を誓ったエピソードから、ラベルには四輪のバラがデザインされ、「フォアローゼズ」と名付けられました。

製造場所であるケンタッキー州の地盤は、「ライムストーン」と呼ばれる石灰岩の層を中心に形成されています。天然のろ過層を通り抜けた水は、ミネラルやカルシウムを多く含むのが特徴です。クリアな味わいの水は仕込みや割り水として使われ、フォアローゼズの味わいを生み出すのに重要な役割を担っています。

フォアローゼズの歴史

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フォアローゼズの発売後すぐに、ポール・ジョーンズJr.は本格的にバーボン造りをするために蒸溜所を設立しました。禁酒法が施行された時代にも「薬用」としての生産を認められ、創業を許された数少ない蒸溜所のひとつです。

その後はアメリカ国内だけでなく、世界各国で高品質なバーボンとしての地位を確立しました。日本では1971年から発売され、バーボンのカテゴリーでは最も有名な銘柄のひとつ。2002年にはキリンが蒸溜所を買い取り、製造・販売を行っています。

フォアローゼズの製法

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フォアローゼズには、厳選された素材が採用されています。なかでもトウモロコシは、50年以上同じ農家から調達するほどこだわっているのが特徴。大きさや水分量、香りなど、厳密なチェックを経て素材として使われます。

原料の仕込みには、混合比が異なる2種類の穀物類に5種類の酵母を掛け合わせ、10種類の原酒が造られます。完成した原酒は、コックスクリークにある熟成庫へ移動。1年間で最大50℃ほどの寒暖差がある熟成庫で、熟成を促します。

平均で約5~8年、長いときには10年以上の熟成期間を経るのもポイント。その後は熟練の職人によって、絶妙の配合比でブレンドされて完成します。

フォアローゼズの種類

フォアローゼズ(Four Roses)

フォアローゼズ(Four Roses)
はじめてフォアローゼズを飲む方におすすめスタンダードタイプ

フォアローゼズのスタンダードタイプです。価格が比較的安く、はじめてフォアローゼズを試してみたい方におすすめ。華やかな香りが感じられ、なめらかで飲みやすい味わいが特徴です。

スパイスとはちみつのような甘い香りのバランスがよく、クセがあまり強くないのもポイント。ミントをあしらったアレンジや、レモンやライムなどを使用するカクテルにも適しています。

フォアローゼズ(Four Roses) ブラック

フォアローゼズ(Four Roses) ブラック
長めに熟成させたやや重みのある味わいが特徴

個性的な原酒を選び、やや長めに熟成させた銘柄です。スタンダードなフォアローゼズと比べると、やや重みのある味わいが特徴。樽由来の柔らかく甘い香りが鼻をくすぐり、ナツメグやシナモンのスパイシーさも感じられます。

飲み方は、ストレートやロックでじっくり楽しむのがおすすめ。心地よい余韻が長く続くおすすめのバーボンです。

フォアローゼズ(Four Roses) プラチナ

フォアローゼズ(Four Roses) プラチナ
長期熟成ならではの香りと風味が複雑に絡み合う

希少な長期熟成原酒をぜいたくに使用した銘柄です。長期熟成ならではのオーク樽に由来する奥深い味わいが特徴。キャラメルのような甘い香りと、熟した果実のような風味が複雑に絡み合っているのもポイントです。

また、余韻が長く、最後までしっかりと堪能できるのも魅力。四輪のバラがシルバーであしらわれており、高級感があるのでプレゼントにも適しています。

フォアローゼズ(Four Roses) シングルバレル

フォアローゼズ(Four Roses) シングルバレル
原酒のみを使用したレアな逸品

複数の樽をブレンドするのではなく、1つの樽の原酒のみをボトリングしたシングルバレル。1樽から約230本のみボトリングされる希少性の高い銘柄です。

バニラやメープルシロップのような香りが感じられるのが特徴。また、シナモンやナツメグのスパイシーさも楽しめます。アルコール度数は高めの50%で、普段からバーボンを嗜んでいる方はぜひチェックしてみてください。

フォアローゼズ(Four Roses) スモールバッチ

フォアローゼズ(Four Roses) スモールバッチ
爽やかさと辛味が贅沢に絡み合う美味しさ

本製品は四つの樽を厳選してブレンドし、2006年に製造された銘柄。「マスター・ディスティラーズ・メロウ・チョイス」とも呼ばれており、フルーティーさと甘い香り、さらにはスパイシーさが絡み合った贅沢な味わいを堪能できるのが特徴です。

ストレートでも美味しく飲めますが、ロックで氷が溶けるにつれて変化する味わいを楽しむのもおすすめ。さまざまな飲み方ができるおすすめのバーボンウイスキーです。

フォアローゼズのおすすめの飲み方

By: kirin.co.jp

フォアローゼズは芳醇なアロマが特徴的なバーボン。まずはストレートでほのかな香りを楽しむのがおすすめ。次に水を少し足すと甘い香りが引き立ちます。最後に氷を入れることで、氷が溶けるに従って変化する味わいを楽しんでみてください。

ストレートやロックの味がきついと感じる方は、ライトに飲めるカクテルアレンジがおすすめ。フォアローゼズはほかのバーボンと異なり、炭酸で割るハイボールよりも、レモンやライムなどの柑橘系のジュースで割って飲む飲み方が適しています。