スコッチウイスキーのなかでもライトで飲みやすい銘柄として人気がある「カティサーク」。手軽に入手でき、飲み方の幅が広いのも魅力のひとつです。また、いくつかの種類があり、奥深いコクと芳醇な香りを重視した銘柄も存在します。
そこで今回は、カティサークの味わいや種類、特徴についてご紹介。これからスコッチウイスキーを試してみたい初心者の方にもおすすめです。この機会に、自分に合った1本を見つけてみてください。
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ゲール語で「短い袖」の意味を持つ「カティサーク」。スコッチウイスキーは、独特のスモーキーな風味など味わいにクセのある銘柄が多いですが、スタンダードなカティサークオリジナルは、手頃な値段とライトな味わいが特徴。手軽に楽しめるスコッチウイスキーとして人気がある、初心者の方にもおすすめのブランドです。ストレートのほか、ハイボールやカクテルなどの飲み方でも楽しめます。
カティサークの歴史
カティサークは1923年、ロンドンのセント・ジェームズ通り3番地にて誕生しました。名前の由来は、19世紀のお茶を運ぶティークリッパー船「カティサーク号」。もともとはワインやスピリッツを手掛ける大手酒造メーカー「ベリー・ブラザーズ&ラッド」が禁酒法時代のアメリカ市場向けに開発した銘柄です。
アメリカでの人気に端を発し、ヨーロッパを中心として世界的な人気を博しました。現在、日本国内ではバカルディ・ジャパンが販売しています。
カティサークの種類
カティサーク オリジナル
カティサークのフラグシップモデルである「オリジナル」は、着色をしていない淡いナチュラルな色合いのボディが特徴。マッカランなどの「スペイサイドモルト」を中心に、スムースで飲みやすいグレーンウイスキーをブレンドして造られています。
また、ナチュラルな見た目同様にライトな味わいで飲みやすいのがポイント。柑橘系のような香りと、すっきりとした爽やかな風味でキレのよい味わいなのも魅力です。そして、ストレートやロック、ハイボールなどさまざまな飲み方にもマッチします。
スコッチウイスキーに慣れていない、初心者の方にもおすすめの1本。これからカティサークを味わってみたい方はチェックしてみてください。
カティサーク プロヒビション
プロヒビション(禁酒法)の名を冠し、アメリカの禁酒法が廃止されてから80周年を記念して造られた銘柄です。熟成樽にはアメリカンオークを100%使用。冷却ろ過を行わなずに樽の風味を活かす「ノンチルフィルタリング」を採用しているのが特徴です。
蜂蜜やシトラス、スパイスの複雑でしっかりとした香りを楽しめるのが魅力の1本。キャラメルやトフィーを彷彿とさせる、濃厚でクリーミーな味わいも楽しめます。
さらに、滑らかでわずかにスパイシーさを感じられる余韻もポイント。アルコール度数50%と飲みごたえもあり、カティサークの風味を存分に堪能したい方におすすめの1本です。
カティサーク 18年
熟成年数18年以上のモルト、グレーン原酒をブレンドして造られた「カティサーク 18年」。熟成にシェリー樽を使用した原酒もあり、ドライフルーツやベリーのようなフルーティーな風味が楽しめる1本です。
また、キーモルトに使用しているマッカランの味わいも活かされているのがポイント。上質なカカオやオークの奥深い香りも堪能できます。長期熟成により味わいが円熟しており、エグ味を感じにくくすっきりとしたのど越しも魅力のひとつです。
飲み方としてはロックなどで冷やすのがおすすめ。スコッチウイスキーの奥深いコクや風味を堪能したい方はぜひ試してみてください。
カティサークのおすすめの飲み方
ハイボール
氷を入れたグラスにカティサークを注ぎ、ソーダで割って楽しむ「ハイボール」。炭酸の爽やかな刺激がアクセントになり、カティサークの風味やコクをより際立たせて楽しめるのがポイントです。
また、ソーダと氷によってアルコールが希釈され、爽快で飲みやすい飲料として楽しめるのも魅力のひとつ。食べ物の味を邪魔しにくいので、食中酒としても楽しめるおすすめの飲み方です。
ホットウイスキー
あたためたグラスに、1:3〜1:4ほどの割合でカティサークと80℃ほどのお湯を注いで楽しむ「ホットウイスキー」。香り成分がほどよく漂い、芳醇な香りをいっそう楽しめる飲み方です。
また、レモンなどの柑橘類とも相性がよく、香り高い風味や味わいを堪能しやすいのもポイント。ドライフルーツやジャムなどもよく合い、ハーブを追加して多様な表情を楽しめる、自由度の高い飲み方です。
カクテル
カティサークは比較的飲みやすいウイスキーですが、カクテルにすることで度数を調節できるので、アルコール感が苦手な方でも楽しめます。特に、氷を入れたグラスにカティサークを注ぎ、コーラなどのジュースで割って楽しむ「ウイスキー・コーク」などは手軽さを求めたい場面におすすめです。
また、カティサーク45mlとレモンジュース15〜20ml、スプーン1杯の砂糖に適量のジンジャーエールを組み合わせた「ケイブル・グラム」も要チェック。すっきりとした飲み口が魅力のカクテルです。
そして、スコッチウイスキーベースのリキュール「ドランブイ」を使用した「ラスティネール」もおすすめ。氷を入れたグラスにカティサーク40ml・ドランブイ20mlを注いで作れます。カティサークはスコッチなので相性がよく、味が馴染みやすいのがポイントです。
ウイスキー初心者の方でも手軽に楽しめるスコッチウイスキー、カティサーク。クセのないすっきりとした味わいを持ち、ストレートからカクテルまで、楽しみ方の幅の広さが大きな魅力です。スコッチウイスキーの魅力に触れてみたい方は、さまざまな飲み方のなかから、自分のお気に入りを見つけてみてください。