トウモロコシや穀物の風味が共存する、荒々しい味わいが特徴の「ワイルドターキー」。ガツンとクセのあるモノから、まろやかで飲みやすいモノまで種類はさまざまです。

ここでは、ワイルドターキーのラインナップを、風味や味わい、おすすめの飲み方なども特徴別にご紹介。ぜひ参考にしていただき、お気に入りのワイルドターキーを見つけてみてください。

ワイルドターキーとは?

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七面鳥を描いたラベルが特徴の、ワイルドターキー。アメリカ・ケンタッキー州で製造されている、主にトウモロコシを原料としたお酒「バーボン」です。ワイルドターキーは、大麦麦芽とライ麦も原料に使用し、重厚で香り高い味わいを実現しています。

ほかのバーボンに比べ、トウモロコシの使用比率が低い独自のレシピによって造られている、ワイルドターキー。クセのある強い風味が人気で、バーボンといえばワイルドターキーといわれるほどの知名度を誇ります。

ワイルドターキーの発祥や製造場所

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ワイルドターキーは、ケンタッキー州のローレンスバーグで1869年に創業した「リピー蒸溜所」がはじまり。ローレンスバーグ周辺では、有名なバーボン「フォアローゼズ」の蒸溜所もあるなど、上質で豊かな水源を有しているのが特徴です。

ケンタッキー州は特有の石灰岩地質を有しているのがポイント。カルシウムを豊富に含んだ水「ライトムーンウォーター」が絶えず湧き出していることから、バーボン造りに適している環境とされています。

ワイルドターキーの歴史

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ワイルドターキー蒸溜所は、オーナーが度々変わっていることでも有名です。1869年に創業したリピー蒸溜所。家族経営でバーボンを造り続け、1893年に開催された「ワールドフェア」では、ケンタッキー州代表に選ばれるほどの評判になりました。

その後、1905年に創業者の息子兄弟がリピー蒸溜所を買収。その後も経営は軌道に乗り続け、1940年当時のオーナー、トーマス・マッカーシーの趣味である七面鳥狩りにちなんで名付けられた製品が「ワイルドターキー」です。

また、1954年に入社したジミー・ラッセルがバーボン造りの技術を磨き、ブランドを牽引。そして、1970年に酒造メーカー「オースティン・ニコルズ社」がワイルドターキー蒸溜所を買収しました。

さらに、1980年にオースティン・ニコルズ社をフランスの「ペルノ・リカール社」が買収。2009年にイタリアの「カンパリ・グループ」がワイルドターキーのブランドを買収し、現在に至っています。

ワイルドターキーの製法

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ワイルドターキーは、60年間変わらない味を守るための自家製酵母を使用しています。また、原料のトウモロコシ・ライ麦・大麦麦芽は年に4回の品質検査を実施するなど、厳選された素材を使っているのがポイントです。

そして、ワイルドターキーに造りおける管理者「マスターディスティラー」が製造プロセスを厳格に管理しています。また、通常のバーボンは蒸溜時のアルコール度数を80%以下としますが、ワイルドターキーは60〜65%まで抑えているのが特徴です。

そして、樽詰めの際には54〜55%までアルコール度数を抑えて熟成。至る所に原料の風味を最大限活かすための工夫が凝らされて、ケンタッキー州トップクラスのバーボンが完成します。

ワイルドターキーの種類

ワイルドターキー スタンダード

ワイルドターキー スタンダード

6・7・8年熟成させた原酒をブレンドした、ワイルドターキーのスタンダードボトルです。イギリスで開催される酒類品評会「IWSC」で、2011年に金賞を獲得。また、米国の酒類コンペティション「SWSC」でも2013年の銀賞を獲得している、世界に認められた1本です。

バーボン特有の濃いバニラ香を感じられる、華やかな鼻抜けのよさが魅力。また、スパイシーでキレ味のある、洋梨のような爽やかな酸味も感じられます。樽由来の木の香りも堪能でき、全体の主張が強いままバランスが整っている、完成度の高さもおすすめのポイントです。

ワイルドターキー 8年

ワイルドターキー 8年

熟成年数8年以上の原酒を使用して造られた、深いコクとバランスのよい風味が特徴の銘柄。バーボンらしく荒々しい、トゲのある味わいがポイントです。香りからは青いライムやドライフルーツなどのフレッシュな爽やかさも感じられます。

また、樽由来のバニラのような甘味のある香りも感じられ、複雑な酸味と苦味も共存。加水することでより深く風味も感じられる、野性味あふれる味わいが魅力の1本です。

価格が手頃なので入手しやすく、日常で楽しめるバーボンを求める方に向いています。

ワイルドターキー 13年

ワイルドターキー 13年

13年以上熟成させた原酒を使用した「ワイルドターキー 13年」。長期熟成によってトゲトゲしさが薄れ、ワイルドターキー8年に比べてまろやかな味わいが加わっています。

バーボンの最高傑作ともいわれており、全体がまとまっていて飲みやすいのが魅力。洋梨と濃厚なバニラのようなフルーティーな香りが鼻腔をふわりと刺激し、口の中では薬草の風味とほのかな酸味・穀物の甘さを楽しめます。

繊細で熟成感のあるバーボンを味わいたい方におすすめの1本です。

ワイルドターキー レアブリード

ワイルドターキー レアブリード

瓶詰めの際に加水をしない独自の製法が特徴のワイルドターキーです。6・8・12年それぞれ熟成させた原酒をブレンドし、58.4%の高いアルコール度数も大きな特徴のひとつです。

高いアルコール度数の割には刺激が強すぎない芳醇な味わいを備えています。バニラの風味に蜂蜜のような甘い香り、焙煎したナッツの芳ばしさも共存。旨味を際立てる絶妙なバランスになっています。

そして、口の中に広がる濃厚な甘味と、鼻に抜けてゆくフルーティーな風味もポイント。最後に樽の香りが余韻に残る、ワイルドターキーの複雑で濃厚な旨味を楽しみたい方は要チェックの1本です。

ワイルドターキー ライ

ワイルドターキー ライ

原料のなかでライ麦の割合を増やし、控えめの甘さが魅力のワイルドターキーです。さっぱりとした印象で飲みやすく、ワイルドターキーらしい荒々しさも共残した、絶妙なバランスも兼ね備えています。

また、やや刺激のあるスパイシーでキレのある味わいも特徴。バーなどでカクテルに使われることもあり、飲み方の自由度が高いのも魅力のひとつです。バーボン特有の芳醇さよりも、ドライな味わいを重視する方におすすめの1本です。

ワイルドターキー 101

50.5%の高いアルコール度数にも関わらず、刺激の少ない繊細さが特徴の「ワイルドターキー 101」。ボトル詰の際、加水をしていないので原酒の風味をそのまま活かしているのもポイントです。

木の表面を焦がした「クロコダイルスキン」を施したオーク樽で熟成させた、深い琥珀色のボディが魅力。香味は、樽に由来するカラメルやバニラのような濃厚な香りが広がり、芳醇で香り高いフルボディテイストです。

そして、余韻まで続く心地よい香りと、心地よい甘さが魅力の1本に仕上がっています。

ワイルドターキー ケンタッキースピリット

ワイルドターキー ケンタッキースピリット

ワイルドターキーの伝説のマスターディスティラー、ジミー・ラッセルが選んだ樽からボトル詰される「ケンタッキースピリット」。ブレンドやヴァッティングをせず、単一の樽からボトル詰した「シングルバレル」のモデルです。

ケンタッキースピリットは、それぞれの樽からボトル詰された日付・貯蔵所・樽のナンバーを記載。シングルバレルならではの、樽ごとの個性が楽しめる、ワイルドターキーのなかでも希少な上位銘柄です。

味わいは、バーボンらしい刺激と、バニラやナッツ・蜂蜜を組み合わせたようなコクのあるフルボディテイストが特徴。ワイルドターキーの旨味を存分に味わいたい方におすすめです。

ワイルドターキー 17年 マスターズキープ

ワイルドターキー 17年 マスターズキープ

2015年にマスターディスティラーへ就任した、エディー・ラッセルと父のジミー・ラッセルが厳選してブレンドした、ワイルドターキーの傑作品。バーボンのなかでは長期熟成となる、17年以上の原酒を使用しています。

口に含んだ際に、絹のようななめらかな口当たりと、ミントやシナモンを彷彿とする爽やかで甘い風味がポイント。熟成による円熟した味わいを持ち、ワイルドターキー特有の刺激が少ない仕上がりになっています。

また、余韻にオークの香りとダークチョコレートのような深いコクが残り、まろやかで飲みやすいのも魅力です。

ワイルドターキーのおすすめの飲み方

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ワイルドターキーは、穀物の甘味やモルトの香りなど、複雑で芳醇な風味が特徴。ストレートでじっくりと楽しむ場合はチェイサーを用意するのがおすすめです。ひと口毎にリセットし、ワイルドターキーの味わいをじっくりと楽しめます。

また、ソーダを加えて飲むハイボールもおすすめのひとつ。爽やかさが追加され、アルコールが希釈されることで香り高い印象になるのがポイント。そのほか、冷えたグラスに氷を入れるオンザロックは、氷が少しずつ溶けて味わいの変化を楽しめるのが魅力です。

そして、ワイルドターキーの香りを存分に楽しみたい場合は、同量の水を注いで飲むトワイスアップも向いています。アルコールが希釈されて味を感じやすくなり、加水によって風味が際立つのがポイントです。