日本での知名度も高い、ブレンデッドのスコッチウイスキー「ホワイトホース」。世界100ヶ国以上で販売されており、数あるスコッチの種類でもトップクラスの売り上げを誇る銘柄です。
リーズナブルに本格的なスコッチウイスキーの魅力が楽しめ、種類や飲み方によっても味わいが変わるのが特徴。そこで今回は、ホワイトホース味や種類、美味しい飲み方などについてご紹介します。
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ホワイトホースは「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」をブレンドした、スコッチウイスキーの銘柄。キーモルトに使用されている銘柄としては、アイラモルトの銘柄である「ラガヴーリン」が有名です。
アイラウイスキーのようなピートによるスモーク感や、スペイサイドモルト由来のほのかな甘みが楽しめるのが特徴。シングルモルトに比べると、クセも少なくマイルドな味わいなので、スコッチウイスキーが苦手な方でも飲みやすいのが魅力です。ストレートやロックをはじめ、ハイボールなどの飲み方で、本格的な味わいが楽しめます。
ホワイトホースの発祥や製造場所
ホワイトホースは、起業家でブレンダーの「ピーター・マッキー」により生み出されたブランド。スコットランドのエディンバラにあった、軍の酒場と旅籠を兼ねた「ホワイトホース・セラー」がブランド名の由来です。
スコットランドのアイラ島にある「ラガヴーリン蒸留所」を製造元として、1880年代にピーター・マッキーは「ラガヴーリン」をキーモルトにしたブレンデッドウイスキーの開発と販売を開始しました。発売後しばらくは、ホワイトホース・セラーという名称で販売していましたが、1960年ごろに現在の「ホワイトホース」へと変更されたといわれています。
ホワイトホースの歴史
1878年より「ラガヴーリン蒸留所」のオーナーだった叔父の「ジェームス・ローガン・マッキー」の下でウイスキーづくりを学んだピーター・マッキー。1889年に会社を引き継いだピーターは、ブランド名を「ホワイトホース・セラー」としたブレンデッドウイスキーの輸出に乗り出します。
1890年に「マッキー社」、後の「ホワイトホース社」を設立。そして1908年、ホワイトホース・セラーは英国王室御用達を賜ります。1926年には、当時主流だったコルク栓から、世界に先駆けて金属製のスクリューキャップを採用し、保存性の向上を実現。飛躍的に売り上げを伸ばしました。
日本では2009年10月より、「ディアジオ」との業務提携に伴って、輸入代行を「キリン・ディアジオ」が、輸入販売を「麒麟麦酒」が行っています。
ホワイトホースの製法
ホワイトホースはラガヴーリンをキーモルトとして、35種類以上のモルトをブレンドして製造されています。ラガヴーリンのほかにも、「オルトモア」「クライゲラヒ」「グレンエルギン」といった、スコットランドのハイランド地方東北部でつくられた「スペイサイドモルト」などのモルトです。
特に個性が強いアイラモルト独特の潮っぽさや、ピート由来のスモーキーな風味を感じるラガヴーリン。そこにハチミツのようなコクや甘さが特徴のモルトをブレンドすることで、複雑で深い味わいのウイスキーに仕上げています。
ホワイトホースの種類
ホワイトホース ファインオールド
ホワイトホースの代名詞ともいえる、日本でもポピュラーでスタンダードな銘柄。アイラモルト特有の、強いスモーキーな風味といったクセは抑えられ、スコッチやアイラ系のウイスキーが苦手な方でも飲みやすいボトルです。
スペイサイドモルトのブレンド比率が高く、フレッシュな花の香りやハチミツの甘さが感じられます。まろやかさと、ドライな飲み心地のバランスがよく、上質で深い味わいが楽しめるのが特徴です。価格が1000円程度と安いのも魅力。
ロックでじっくり味わったり、ハイボールや水割りにして食事と一緒に楽しんだりと、いろいろな飲み方で手軽に楽しむのにおすすめのウイスキーです。
ホワイトホース 12年
12年以上熟成させたモルトウイスキーやグレーンウイスキーをブレンドしたボトル。日本市場に向けて開発された、プレミアムな逸品です。フルーティーな香りや、濃厚でまろやかな甘さがじっくりと味わえます。
華やかな味わいや、スモーキーな余韻が長く続くのも特徴。穏やかでコク深い味わいが存分に堪能でき、パンチの強さよりも飲みやすさとスッキリした飲み心地が感じられる銘柄です。
飲み方は、コク深さを味わいたいならストレートで、口当たりよく楽しむのならロックで飲むのに適しています。
ホワイトホース ゴールドエディション
2013年末に、免税向けの限定品として発売された種類のボトル。2014年の中国の干支、午年に合わせて発売された製品です。1890年に誕生した、当時のホワイトホースの味わいを再現するのをコンセプトとしており、ラガヴーリンの割合を増やしてブレンドされています。
そのため、軽くて飲みやすい味わいではなく、アイラのピートが効いたスモーキーな風味がしっかりと感じられるのが特徴。オーク樽由来のバニラのような甘さや、カカオを思わせるビターさに加え、ナッツの風味も感じられます。
飲み方は、スモーキーな風味など、アイラウイスキーのクセを存分に堪能するのであればストレートやロックで。程よくピート感を楽しみながら、甘みや酸味もバランスよく味わうのであればハイボールにして味わうのがおすすめです。
ホワイトホース ハイボール
ホワイトホースのハイボール缶です。ホワイトホースの特徴である、フレッシュな香りや甘みと、スモーキーな風味もほのかに感じられます。上質で、バランスのとれた味わいが存分に堪能でき、飲みやすさも兼ね備えた人気の製品です。
晩酌としてじっくりと味わうのはもちろん、和食や洋食を問わず、いろいろな料理と一緒に飲んでも相性のよいのが特徴。キャンプやバーベキューなどに手軽に持ち運んで楽しむのもおすすめです。
ホワイトホースのおすすめの飲み方
ホワイトホースの特徴である複雑で深い味わいを堪能するのであれば、ストレートやロックがおすすめです。また、爽快感を得たり、飲みやすさを楽しんだりしたいのであれば、ハイボールが適しています。
さらに、割り方だけでなく、グラス選びも重要です。特に、ハイボールにしても、しっかりとしたピートの香りを感じたい場合は、飲み口が広めのグラスをチョイスしましょう。口当たりのよさを楽しみたい場合は、飲み口の厚みが薄いタイプのグラスがおすすめです。ほかにも、ワイングラスで飲めば、ホワイトホースのフレッシュな香りもさらに楽しめます。
アイラモルトの独特な味わいや、ブレンドによるフレッシュな香りやハチミツのような甘みが楽しめるホワイトホース。種類によって、特徴や味わいの違いも感じられます。今回の記事を参考に、それぞれの種類に合った飲み方で、存分にホワイトホースの複雑で深い味わいや香りを満喫してみてください。