ラフロイグは、古くから愛され続けるスコッチウイスキーの一種。強烈な香りと味が特徴で、ウイスキー愛好家の間でも好き嫌いがはっきり分かれるため「個性派のスコッチウイスキー」といわれています。

今回は、ラフロイグの歴史や製造方法、おすすめの飲み方、種類について詳しくご紹介。好みに合うラフロイグを見つけて、その味わいをぜひ楽しんでみてください。

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ラフロイグとは?

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スコッチウイスキーとは、スコットランドで製造されるウイスキーの呼称。スコッチウイスキーは甘い風味を持つお酒ですが、なかでもラフロイグはとりわけ独特で強い香りが特徴です。その香りは、薬草や磯にたとえられることが多く、日本では消毒剤の香りに似ているという人もいます。

人によって好みが分かれるクセの強いウイスキーなので、口当たりのよいウイスキーでは物足りない方におすすめです。

ラフロイグの歴史

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ラフロイグは、創業者のジョンストン兄弟が家畜業の傍らで始めたウイスキー製造から始まりました。

大麦を使ったウイスキーはすぐに評判を集め、1815年に本格的なラフロイグ蒸留所を設立。その後100年以上の年月を経て1954年に経営権を持った女性ベッシー・ウィリアムソンが、ウイスキーの品質を保ちながら生産性を高めることに成功し、現在のラフロイグの製造レシピを確立しました。

ラフロイグの製法や製造場所

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スコッチウイスキーはピートを用いた燻製で大麦麦芽に香りをつけ、その後熟成させて仕上げられます。ラフロイグ製造で使うピートは、コケ類や海藻など香りが強く、水分量の多いモノ。ラフロイグは一般的なスコッチウイスキーとは製法が異なり、原料となる大麦の発芽させる段階からじっくりとピートの成分を大麦に移していくことで、唯一無二のフレーバーを生み出しています。

ラフロイグ蒸留所の所在地は、スコットランドの西にあるアイラ島。海に面した場所で製造・熟成されているからこそ、海藻や潮の香りがより強く原酒に宿るともいわれています。

ラフロイグの飲み方

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ラフロイグ特有のどっしりと厚いボディと、薬品のようなクセのある香りを存分に楽しみたい方には、ストレートもしくはロックが最適です。

一方、個性の強いラフロイグを気軽に楽しみたいなら、ソーダで割ってハイボールにしたり、ジンジャーエールで割ったりするのもおすすめ。ラフロイグは海の近くで製造・熟成されていることから、磯や潮のニュアンスが感じられるウイスキーなので、魚料理や貝料理、和食などとも好相性です。

ラフロイグの種類

ラフロイグ 10年

ラフロイグ10年
深いコクが楽しめるので初心者にもおすすめ

バーボン樽に漬け込んで10年以上熟成させたシングルモルトです。アルコール度数は43度。ラフロイグならではの海藻を感じさせる味わいと、深いコクが楽しめるので、初心者にもおすすめです。

香ばしいスモークナッツのような味が口中に広がると、ヨード香が鼻腔を突き上げ、その後にモルト由来の甘くふくよかなバニラの香りが漂うのが特徴。口当たりがどっしりとしており、とろみのある液体なので、食後にも適しています。ハイボールにする飲み方も人気です。

ラフロイグ 18年

ラフロイグ18年
高級感のある香りが口に広がり、贅沢な余韻が続く

バーボン樽で18年以上熟成させたモルト原酒をヴァッティングさせたボトル。美しいゴールドは、長期間熟成させた証です。

ラフロイグならではの海藻の香りと同時に、チョコレートを思わせる柔らかい甘さと、ほのかな果実の香りを楽しめるのも魅力。飲み込んだあとには、高級感のある香りが鼻腔内に広がります。

ラフロイグ 25年

ラフロイグ25年
25年間の熟成を経て円熟味を増したアロマが特徴

ラフロイグはほぼ毎年25年熟成ボトルを発売。年によって微妙に異なる味や香りを楽しめることから、ラフロイグ愛好家の間で人気があります。

ラフロイグらしいスモーキーなピート香が立ち、潮風を感じさせるアロマは、25年間の熟成を経て円熟味を増しているのが特徴。芳醇なボディと、グレープフルーツやハチミツレモンのような複雑な柑橘系の味わいが魅力です。

ラフロイグ 30年

ラフロイグ30年

30年以上熟成させたウイスキー原酒をヴァッティングさせた、ラフロイグの最高級ボトルです。30年の年月の間に、ラフロイグらしい強烈でフレッシュな味と香りの角がとれ、深い甘さと上品な香りが加わっています。どっしりとした味わいと柔らかな口当たり、長い余韻が楽しめるのも魅力です。

ラフロイグ30年は流通数が少なく入手困難な傾向があるため、見つけたら試してみることをおすすめします。

ラフロイグ セレクトカスク

ラフロイグ セレクトカスク

ラフロイグ セレクトカスクは、数種類の樽を使って熟成させたウイスキー。アルコール度数は40度です。

使用する樽は、ヨーロピアンシェリーやペドロヒメネスのシェリー、アメリカンバーボンの3種類。さまざまな樽を用いることで、ノンエイジながらも従来のラフロイグにはない甘みや爽やかさが感じられます。

ひとくち飲むと、ラフロイグ特有のピート香に、干しブドウを思わせる甘い香りが漂います。また、フルーティーな酸味とビターさを併せ持った、さっぱりとした味わいも魅力です。

ラフロイグ クオーターカスク

ラフロイグ クオーターカスク

ラフロイグのなかでも特にクセが強いといわれているタイプの1本。アルコール度数は48度。4分の1サイズの小樽を使うため、原酒と樽の接地面積が多く、熟成が早いのも特徴です。

ほかのラフロイグよりもスモーク量が多い状況下で製造されるので、ラフロイグ特有のピート香が際立ちます。スモーキーななかに、フレッシュなシトラスやみずみずしい青りんごのようなフレーバーが感じられるのも魅力。最後は塩キャラメルに似た甘いバニラの香りが漂います。ドライな口当たりで、すっきりとした味わいです。

ラフロイグ ロア

ラフロイグ ロア

ラフロイグの新しい魅力が感じられるお酒。ラフロイグならではのスモーキーな香りやヨード香のあとに、柔らかな甘みとナッツの香ばしさ、フルーティーな味わいが訪れます。

不思議な味わいを生み出しているのは、ラフロイグ ロア独自の製法です。ウイスキー原酒をヨーロピアンオークの新樽で熟成させ、その後ファーストフィルバーボン樽に移し替えてさらに熟成。さらに、数種類のモルト原酒を加えてバーボン樽で熟成させることで、これまでのラフロイグにはない風味を生み出しています。

ラフロイグ アンカンモア

ラフロイグ アンカンモア

「アンカンモア」とはゲール語で「偉大な海」を意味する言葉。海に面したラフロイグ蒸留所のなかで、もっとも海に近い場所で熟成されたファーストフィルバーボンバレル原酒を、ヨーロピアンシェリー樽で2度熟成させたボトルです。

ミネラル感が強く、スモーキーかつクリーミーな味わいが特徴。口に含むと、強いヨード香の間から、ほのかに干しブドウを思わせるフルーティーな香りが顔を出します。ウッディな余韻を長く楽しめるのも魅力です。

ラフロイグ PXカスク

ラフロイグ PXカスク

クセの強いラフロイグのなかではスモーキーさが抑えられ、ユーカリやミントのようなハーバルな清涼感を持つタイプです。ピート香のほか、ドライフルーツやバニラ、柑橘系の香りも楽しめます。

ラフロイグでは珍しい3段階熟成仕上げ。原酒をバーボン樽で5~7年、クオーターカスク(小樽)で7~9カ月、甘口シェリーの樽で1年間熟成させることで魅力的な味と香りを実現しています。