お酒のなかでも気軽に飲めるようになったウイスキー。最近はハイボールを飲む方が増えていますが、よりしっかりと味わいを楽しみたい方は、ロックやストレートなどの飲み方で、スコッチウイスキーのシングルモルトを嗜むのもおすすめです。

そこで今回は、数あるシングルモルトのなかでも、注目度が高い「ダルウィニー」をピックアップ。おすすめ銘柄のほか、歴史や製法についてもご紹介します。興味がある方はぜひチェックしてみてください。

ダルウィニーとは?

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ダルウィニーとは、スコットランド生まれのウイスキー。いわゆる「スコッチ」に属する銘柄で、6つある産地のなかでもハイランド地方に分類されるシングルモルトです。

特徴としてはオレンジのような柑橘系、スコットランドの国花として知られるヘザー、さらにはハチミツのような香りが感じられ、ピートの香りは控えめ。ソフトな口当たりとマイルドな味わいも相まって、飲みやすいテイストに仕上がっています。

また、ダルウィニーはブレンドデッドウイスキーのキーモルトとしても有名。例えば、英国王室御用達のウイスキーとして知られる「ロイヤルハウスホールド」や、ゴルフとの関係が深い「ブラック&ホワイト」の原酒にもなっています。気になる方はぜひチェックしておきましょう。

ダルウィニーの製造場所

ダルウィニーは、スコットランド北部の大部分を占めるハイランドで醸造されています。同地域はスカートやマフラーに用いられる「タータンチェック」や、民族楽器の「バグパイプ」といった伝統文化が生まれた場所としても有名です。

ダルウィニーという名称は、地元の言葉のゲール語で「待ち合わせる場所」「落ち合う場所」「中継地」という意味。その昔、家畜を連れて行く際に群れを集めたことが由来という説があります。

蒸溜所はスコットランドのなかでも標高の高い場所にあり、年間平均気温は約6℃。人が居住しているエリアとしては、もっとも寒い地域にあると言われています。

冷涼な気候の影響からか、樽熟成はゆっくりと進み、原酒の量が減っていく「エンジェルズシェア」も少なめ。グランピアン山脈の雪解け水と相まって、味わいにまろやさや穏やかさ感じられるのが特徴です。

ダルウィニーの歴史

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ダルウィニー蒸留所のスタートは1898年。120年以上の歴史がある老舗として知られ、アイランズの「タリスカー」、アイラの「ラガヴーリン」と並ぶ、「クラシック・モルト・オブ・スコットランド」に挙げられています。

創業当時は「ストラススペイ」という名で呼ばれていましたが、オーナーがアメリカ人に変わったことで改名。タイミングとしては諸説ありますが、1905年が有力とされています。

その後、1919年に再びスコットランド人の手に戻り、再スタート。1934年には火災トラブル、1986年には改装により一時閉鎖していた時期もありましたが、それらを乗り越えて稼働を続けました。

その後、1988年に「ディスティラーズ」が買収。現在は「モエ・ヘネシー・ディアジオ」グループのブランドである「ディアジオ」が同蒸溜所を所有しています。

ダルウィニーの製法

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ダルウィニーは伝統的な開放式のマッシュタン(麦芽糖化槽)、ストレートヘッド型のポットスチル(単式蒸溜器)、ワームタブ(蛇管型冷却装置)を使用しています。力強さのなかにもバランスを保ったシングルモルトが多いハイランド地方の特徴を踏襲しています。

バーボンカスク・リフィル樽で熟成しているのもポイント。こうした背景が味わいにも反映されており、テイストとしてはライトでありながら、芳醇でやわらかく、余韻も感じられます。年間の生産量は130万Lで、その内シングルモルトの生産は5%程度。ハイランド地方の伝統的な製法を継承しており、丁寧な醸造を続けています。

ダルウィニーのおすすめ銘柄

ダルウィニー 15年

ダルウィニー 15年

ダルウィニーの定番とも言える15年熟成の1本。オレンジのような柑橘系やヒースの花を指すへザー、さらにはハチミツのような香りが感じられ、口当たりはソフトで、穏やかな味わいを楽しめるのが特徴です。

味わい深いシングルモルトながら、スムーズに飲めるのもポイント。香り・味わい・余韻の変化を楽しみたい方はロックがおすすめです。度数が強めでもひとつのウイスキーをしっかりと味わいたい方は、ぜひおさえておきましょう。

ダルウィニー ウィンターズゴールド

ダルウィニー ウィンターズゴールド

ダルウィニー蒸留所のポテンシャルがよりよく感じられる1本。もともと寒い地域に位置していながら、本銘柄はさらに寒さが厳しくなる10月~3月の期間に蒸溜されており、低温蒸溜の恩恵を受けていると謳われています。

やや熟成されたフルーツの香りが感じられ、口当たりはとろりとした印象。しっかりとした味わいが堪能できます。ストレートで味わうのはもちろん、数滴水を加えることで、隠れていた味や香りを見つけるのもおすすめの飲み方です。

ダルウィニー ダブルマチュアード ディスティラーズエディション

ダルウィニー ダブルマチュアード ディスティラーズエディション

ダルウィニー蒸溜所を所有する「ディアジオ」のディスティラーズエディション。銘柄名の「ダブルマチュアード」とは、元の樽とは異なる樽で最終的に熟成させることを意味しています。

ディアジオではボトリングする前の3ヶ月から半年ほどを、シェリーやワインの熟成などに使用された樽でカスクフィニッシュ(仕上げ熟成)をしますが、本銘柄に関してはオロロソという種類のシェリー酒の古樽を採用。軽やかなピートの香が感じられるほか、フレーバーにリッチさが加わり、甘さにも深みが増しています。アクセントや味わいの豊かさがより感じられるおすすめの1本です。

ダルウィニー 25年

ダルウィニー 25年

熟成を重ねた芳醇なシングルモルト。1987年に蒸溜され、2012年に瓶詰めが行われた25年モノで、満足度の高い1本を求めている方におすすめです。

香りはオレンジのような柑橘系のほか、ハチミツのような甘さ、チョコレートのようなビターさが感じられ、口当たりはなめらか。味わいを引き締めるオークもあり、リッチな余韻もしっかりと堪能できます。ダルウィニーを極めたい方は、ぜひ手にしてみてください。