パッドを叩くとアンプやヘッドホンへ音を出力する「電子ドラム」。本物のドラムを設置できない一般的な住宅内でも本格的な演奏を楽しめるとして人気です。しかし、機能や構成の異なるさまざまなモデルが販売されており、初めて選ぶ際に迷ってしまう場合も少なくありません。
そこで今回は、電子ドラムのおすすめモデルを紹介。選び方も併せて解説するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
電子ドラムの選び方
パッドの種類で選ぶ
リーズナブルなモデルに多い「ラバーバッド」
電子ドラムのパッドには種類があり、素材にゴムを使用しているのがラバーパッド。低価格な初心者向けモデルのスネアやタムなどに採用されているほか、シンバル類にはラバーを使用しているのが一般的です。
メッシュパッドやシリコンパッドと比べて硬く、跳ね返りの強さが特徴。打感が大きくて振動を感じやすく、アコースティックドラムの打感とは大きく異なります。しかし、素材の硬さから長時間練習すると、手首に負担がかかる場合も。初心者の場合は、手首を痛めないように注意が必要です。
静音性を重視する方におすすめの「メッシュパッド」
上位モデルに多く採用されているのがメッシュパッドです。ラバーパッドと比べて静音性に優れているのが特徴。自宅内など周囲への騒音を気になる環境でも、練習に集中しやすいのが魅力です。モデルによって打感に違いがあるものの、ラバーパッドのような硬さや振動を気にせず練習できます。
枠部分に搭載しているテンションボルトにより、自分好みの打感に調節できるのもメリット。もし破れた際には、メッシュのみの交換もできます。一方で、ラバーパッド採用モデルと比べて、価格が高い傾向があるのがデメリットです。
生のドラムに近い感覚で使える「シリコンバッド」
ヤマハが開発したのがシリコンパッドで、中〜上位モデルに採用されています。気泡を含んだシリコン素材により、自然な打感を楽しめるのが特徴。表面にアコースティックドラムのヘッドのようなザラつきがあり、リアルな感触を実現しています。
また、静音性に優れているのもポイントです。アコースティックドラムのヘッドの打感に近く、自宅で本格的にドラムを練習したい方に適しています。しかし、ラバーパッドやシリコンパッドと比較して高価格なのがデメリット。選択できるモデルが限られている点も留意しておきましょう。
ペダルの種類をチェック
本格的な「ドラムペダル」
電子ドラムはパッドを叩くだけでなく、足でキックペダルやハイハットペダルを踏んで演奏します。中〜高価格帯のモデルに多く採用されているのが、ドラムペダルです。スタンドペダルとも呼ばれています。
アコースティックドラムで使用されており、本格的にドラムを練習したい方におすすめです。
静音性に優れた「スイッチペダル」
ペダルを踏むとスイッチが押され、ハイハットがクローズするタイプがスイッチペダルです。初心者向けのエントリーモデルに多く採用されており、低価格なのが魅力。スイッチを押すだけなので静音性に優れており、自宅で音を抑えたい場合にも適しています。
しかし、本物のアコースティックドラムとは演奏性が大きく異なる点に注意が必要です。モデルによっては、2回連続で踏む「ダブルアクション」に対応できない点にも留意しておきましょう。
音の再現性が高いモデルがおすすめ
より本格的な演奏を楽しみたいなら、音の再現性が高いモデルがおすすめです。電子ドラムは振動をセンサーが感知して音が鳴る仕組みになっており、サウンドは搭載している音源モジュールによって左右されます。なかには、本物のアコースティックドラムのサウンドを再現したモデルもあるのでおすすめです。
音源の作成方法には、大きくわけてサンプリングとモデリングの2種類があります。実際の楽器の音を録音するのがサンプリングです。リアルなサウンドを楽しめるのが魅力なものの、容量が大きく表現力の幅が限られるデメリットがあります。
一方、デジタル処理技術で音源を作成するのがモデリングです。電子ドラムで一般的に採用されている手法で、細かい部分まで表現できるのが特徴。なかには、サンプリングとモデリングを組み合わせたタイプも販売されています。
機能で選ぶ
電子楽器の電子ドラムは、モデルによってさまざまな機能を搭載しています。レベルや練習する環境、使い勝手などを考慮して自分にぴったりな機能を備えているのかチェックしておきましょう。とくに、トレーニング機能が充実したモデルなら飽きずに練習を続けられます。
初心者であれば、メトロノーム機能を備えているモノがおすすめ。リズム感を養うのに役立ちます。好きな曲やバンドで演奏する曲に合わせて練習するなら、スマホやパソコンを接続できるモデルがぴったりです。Bluetooth通信機能により、ワイヤレスで接続できるモデルもあります。
必要なパーツが揃っているかセット内容をチェック
電子ドラムはモデルによって構成が異なり、付属しているパーツにも違いがあります。とくに初めて購入する初心者の方は、必要なパーツが揃っているのかセット内容をチェックしておきましょう。
ドラムペダルの場合は、ハイハットスタンドが必要です。タムの数もセットによって異なるので、チェックしてみてください。初心者でスティックをまだ用意していないなら、付属しているモデルだと別途購入する必要がありません。なかには、ヘッドホンや椅子の「ドラムスローン」が付属しているモデルもあります。
コンパクトになる折りたたみ可能タイプに注目
限られたスペースに電子ドラムを設置したいなら、折りたたみ可能タイプがおすすめです。使用後にコンパクトにたたんで収納できるため、リビングやベッドルームなどさまざまな場所に設置できます。一人暮らしでもスペースを有効に使えるのが魅力です。
また、簡単に組み立てられるタイプならセットアップの手間もかからず、すぐに演奏を楽しめます。折りたたみ可能タイプを手軽に使いたい方は、組み立て方も併せてチェックしてみてください。
電子ドラムのおすすめメーカー
ローランド(Roland)
ローランドは、さまざまな電子楽器や周辺アクセサリーを手がけているメーカーです。ドラムにおいては電子ドラムと電子パーカッション、ハイブリッドドラムを展開しています。電子ドラムは「V-DRUMS KIT」シリーズで豊富にラインナップ。レコーディングでも活躍するフラッグシップモデルからエントリーモデルまで、幅広いタイプから選択できます。
それぞれのシリーズから、目的やプレイスタイルに合わせてキット構成を選べるのもポイント。パッドの追加やアップグレードにも対応しており、プレイスタイルの変化に合わせてカスタマイズできるのも魅力です。コンパクトで子供の練習用として適しているモデルも販売しています。
ヤマハ(YAMAHA)
ヤマハはピアノやギター、電子楽器などさまざまな音楽関連製品を手がけているメーカーです。電子ドラムにおいては「DTX Drums」シリーズを展開しています。優れた機能性をもつフラッグシップモデルから、これからドラムをはじめたい初心者に適したエントリーシリーズまで幅広いモデルから選択可能。上位モデルには、発泡シリコン素材を使用した「TCSヘッド」を採用しています。
なかでも、本物のアコースティックシェルの美しさを再現しているモデルに注目。細部にわたって同社のアコースティックドラムと同じパーツを使用しており、ハイグレードなモデルを求めている上級者におすすめです。アプリを活用して録画や編集、シェアなども簡単にできる機能も備えています。
電子ドラムのおすすめ
ローランド(Roland) V-Drums TD-07DMK
コンパクトなシンバルパッドとスタンド一体型のコントロールパッドを採用しており、省スペースで使える電子ドラムです。スネアとタムには、独自の2層構造のメッシュヘッドを採用。高い静音性とアコースティックドラムのような演奏感を実現しています。
アコースティックドラムのサウンドを細かくサンプリングしており、叩く強さや奏法に合ったサウンドの発音が可能。Bluetooth機能を搭載しているため、スマートフォンやパソコンとワイヤレスで接続もできます。お気に入りの曲に合わせて演奏したい方にもおすすめです。なお、キックペダルは別売りなのでご注意ください。
ローランド(Roland) V-Drums TD-02K
比較的手頃な価格ながら機能性に優れた電子ドラムです。高さ調節ができるため、子供の練習用としてもおすすめ。演奏しやすい打感のラバーパッドを採用しています。スイッチペダルを採用しているため、階下や隣の部屋への振動が気になりにくいのも魅力です。
シンバルパッドは、演奏時の自然な揺れを再現しており、チョーク奏法も可能。プリセットキットは16種類搭載しているため、さまざまな音楽スタイルに対応できます。タイミングの正確さやテンポがキープできているかをスコアで表すコーチモードにより、楽しみながらドラムの練習ができる点もおすすめです。
ローランド(Roland) V-Drums TD-17KVX2
プリセット・ドラム・キットをカスタマイズすることで、好みのサウンドを作り込める電子ドラム。12インチのメッシュヘッドスネアや薄型のシンバルにより、アコースティックドラムのような演奏感を実現しているのが魅力です。
Bluetooth機能が付いているため、スマートフォンやタブレットの曲に合わせて演奏が可能。コーチ・モードも搭載しており、ドラミングの基礎練習やウォーミングアップにも役立ちます。初心者はもちろん、上級者にもおすすめの電子ドラムです。
ヤマハ(YAMAHA) 電子ドラムセット DTX6K3-XUPS
全パッドに独自のシリコンパッドである「TCSヘッド」を採用した電子ドラムです。自然な打感とリバウンドを再現しており、アコースティックドラムのような感覚で演奏できます。
ドラムの立ち上がりから消え際の音までを音源として余すことなく収録。また、シンバルはチョークやミュートができ、多彩な表現ができます。本格的な演奏を楽しみたい方におすすめです。
メトロノームやレコーダー機能、10種類のトレーニング機能、37種類のトレーニングソングを搭載。日々の練習も飽きずに続けられるのが魅力です。ハイハットスタンドなども付属しているので、初めて電子ドラムを購入する方もチェックしてみてください。
ヤマハ(YAMAHA) 電子ドラムセット DTX432KS
10種類のドラムキットにより、演奏したい曲にマッチした表現ができる電子ドラムです。本物のヤマハドラムをサンプリングしたリアルなサウンドや、エフェクトサウンド、エレクトロニックサウンドなどを搭載しています。
リズム感を鍛えられる「リズムゲート機能」や、内蔵されている曲の演奏を学べる「ソングパートゲート」、ストロークの長さを計れる「ファストブラスト機能」などのトレーニング機能も備えています。初心者だけでなく、表現力を高めたいプロにもぴったりです。
シンバルやスネア、タムは好みの位置と角度に調節できるため、正しいフォームで演奏できるのもメリット。丈夫なスチール製のラックは、軽量で折りたたみもできます。低めのセッティングもできるため、子供の入門用電子ドラムとしてもおすすめです。
プレイテック(PLAYTECH) 電子ドラム PDS-250II
比較的安い価格で初心者用としてもおすすめの電子ドラムです。スネアにメッシュヘッドを採用しており、アコースティックドラムのような打感なのが特徴。キックパッドには手持ちのペダルを取り付けられます。
コンパクトに設計されており、狭い部屋でも設置しやすいのがメリット。20種類のドラムキット・プリセットが搭載されているため、演奏スタイルに合わせて使い分けられます。メトロノーム機能も備えており、スティックコントロールの練習にもぴったりです。
アレシス(ALESIS) Bluetooth付き8ピース・オールメッシュ電子ドラムキット Nitro Max Kit
プレミアムメッシュヘッドにより、打音を抑えながら心地よい演奏感を実現した電子ドラムです。440以上のドラムサウンドが録音されているほか、クラシックかつモダンなキットを32種類収録。さまざまなジャンルの曲に対応できます。
60の伴奏用トラックやシーケンサー、メトロノーム、パフォーマンスレコーダーも搭載しており、トレーニング用としてもぴったりです。コンパクトなデザインなので、設置スペースが限られていても邪魔になりにくいのもおすすめポイント。使用しないときは折りたたみもできます。
Bluetooth機能を備えており、スマホなどの曲と合わせた演奏も可能です。ドラムペダルやハイハットコントローラー、ドラムスティックも付属しています。
メデリ(MEDELI) 電子ドラム DD401J-DIY KIT
安い価格ながらプリセットキットが10種類、音色が108種類収録された電子ドラムです。音色を組み合わせればオリジナルキットも作成できるため、多彩な表現が可能。クラッシュシンバルパッドはシンバルチョーク用センサーを内蔵しており、アコースティックドラムのような演奏もできます。
ラバーパッド部分は、強弱を感知するセンサーによって音量が変化します。スイッチペダルを採用しており、振動による騒音が気になりにくいのもポイントです。ラックは折りたたみに対応しているので、使用しないときは省スペースで収納できます。
ドナー(Donner) 電子ドラム セット メッシュ 折りたたみ式 DED-200
2層高密度のメッシュパッドにより、静音性とリアルな演奏感を両立した電子ドラムです。高さの調節が可能なドラムスローンに加えて、ヘッドホンやドラムスティックが付属。これからドラム演奏をしたい方のエントリーモデルとしておすすめです。
コンパクトに折りたためるので、使用しないときは部屋を広く使えるのもメリット。プリセットも50曲収録されているほか、MP3プレイヤーやオーディオ機器を接続すれば楽曲に合わせて演奏できます。また、ドラム音源が450種類入っているため、さまざまなジャンルの音楽に対応可能です。
CEULA 電子ドラム セット
6段階のセンシティビティコントローラーにより、アコースティックドラムのような叩き心地を追求した電子ドラムです。225種類のサウンドを収録。シンバルにはシリコンパッド、ドラムヘッドにはメッシュパッドを採用しており、リアルな打感を再現しています。
プリセットデモソングを10曲搭載しているほか、MP3プレーヤーやパソコン、オーディオ機器に接続して好きな曲で練習することも可能。ドラムスローン・ドラムスティック・ヘッドホンが付いているので、個別に用意しなくてもすぐに練習できるのがおすすめポイントです。
電子ドラムの売れ筋ランキングをチェック
電子ドラムのランキングをチェックしたい方はこちら。
自宅で本格的な演奏を楽しめる電子ドラム。初心者の方ならトレーニング機能が充実しているのかチェックしておきましょう。出しっぱなしにできない場合は、コンパクトに片付けられるのかも重要です。おすすめしたモデルを選び方を参考に、お気に入りになる1台を見つけてみてください。