ワンランク上のドラマーを目指す場合に必須のアイテムが「ドラムペダル」です。スタジオ設置のモノとは異なり、自分好みのセッティングが可能。いつでも同じような感覚でバスドラムを鳴らせます。
一方、ドラムペダルは種類が豊富で値段もさまざま。どれを選べばよいか悩んでしまうこともあるもの。本記事ではおすすめのドラムペダルをご紹介しています。また、選び方のポイントについても解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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ドラムペダルの選び方
種類で選ぶ
シングルペダル
ロック・ジャズ・ポップスなど、一般的なドラムプレイに使われるのがシングルペダルです。片足用で、利き足で使うのが一般的。踏み込むことでビーターが動き、バスドラムを鳴らします。シンプルで応用範囲が広く、これからドラムを練習したい方におすすめのタイプです。
シングルペダルはドラムの基本的なスタイルのため、種類が豊富なのも魅力。予算やスタイルに応じて、お気に入りのアイテムを選びやすいこともメリットです。また、シングルタイプはコンパクトで持ち運びしやすいことも特徴。頻繁に持ち運びたい方にもおすすめです。
ツインペダル
ラウドロックやヘヴィメタルなど、ハードな曲で使われることが多いのがツインペダルです。左右両方の足で2つのビーターを操れるのが特徴。バスドラムの連打など、シングルペダルでは実現しにくいプレイも演奏できます。プログレッシブロックなど、複雑なドラムプレイを目指したい方にもおすすめです。
一方、ツインペダルは機構が複雑なため、シングルペダルよりも値段が高くなりがち。サイズが大きく持ち運びも簡単ではありません。また、利き足ではない方で、バスドラムとハイハットの両方を扱う必要があるなど演奏が難しくなる傾向にあります。一般的なドラムプレイに挑戦してみたい方はシングルペダルがおすすめです。目指す音楽にはツインペダルが必須な方のみ、購入を検討してみてください。
ツインペダルのモデルは、パーツを取り外すことによって、シングルペダルとして演奏できるモノも存在しています。
ドライブで選ぶ
スタンダードな「チェーンドライブ」
多くの現場で使われているのが「チェーンドライブ」式のドラムペダル。フットボードとビーターの連携にチェーンが使われており、踏み心地のよさや演奏しやすさがポイント。また、バスドラムの音量を出しやすく、さまざまな音楽ジャンルにマッチします。汎用性の高さなどから、音楽スタジオなどのドラムペダルはチェーンドライブ方式が一般的です。
チェーン式はチェーンが1本のシングルと2本のダブルがあります。これからドラムを始める方であれば、基本的に耐久性や扱いやすさの点からダブルがおすすめ。ただし、シングルと比較して踏み心地がやや重く、反応が遅いと感じるケースがあります。軽快なプレイを好む方はシングルも検討してみてください。
ソフトでコントロールしやすい「ベルトドライブ」
踏み心地に柔らかさを求めるドラマーにおすすめなのが「ベルトドライブ」式のドラムペダルです。フットボードとビーターがゴムやナイロンのベルトでつながれており、チェーンドライブよりも「遊び」が多いのが特徴。ビーターのしなりがよく、独特のグルーヴ感を生み出します。演奏感も軽めで、身体への負担が小さいことも魅力です。
一方で、ベルトドライブならではの「遊び」が演奏しにくいと感じるドラマーもいます。また、チェーンドライブ式と比較してパワーをロスしやすく、バスドラムの音が小さくなりがちなことにも留意が必要です。
スピード感のある演奏が可能な「ダイレクトドライブ」
踏み込んだ感覚を直接バスドラムに伝えたい方におすすめなのが「ダイレクトドライブ」方式のドラムペダルです。フットボードとビーターが金属で結合されており、「遊び」がほとんど発生しないことが特徴。踏んだ瞬間にビーターが動くため、タイトな演奏ができます。踏み込む力により強弱のニュアンスもつけやすく、細かな表現をしたい方にもおすすめです。
一方で、踏み込む力をコントロールできないと、バスドラムの音量が安定しません。よくも悪くも技術が音に現れやすいドラムペダルで、チェーンドライブなどである程度練習してからの購入がおすすめです。ある程度技術を持ったドラマー向けのアイテムのため、しっかりとした作りのモデルが一般的。値段は比較的高めに設定されています。
ビーターの形状・素材で選ぶ
「ビーター」とはバスドラムのヘッドに打撃を与えるためのパーツ。音に大きな影響を与えます。ビーターは形状・素材がさまざま。打撃面が平面のモノや、かまぼこのような形をしたモノなど多くの種類が存在しています。素材もフェルト、プラスチック樹脂、木材など幅広いのが特徴です。
一般的にヘッドが大きいモノほどアタックが強く、迫力のある音を鳴らせます。いろいろな素材を試してみたい方は異なる素材を組みあわせた2Wayタイプなどもおすすめです。
ビーターの形状・素材で迷ったら、まずは定番のフェルトでできたモノを選んでみてください。好みがはっきりしてきたタイミングで付け替えるのもおすすめです。ビーターは比較的簡単に交換できます。
アンダープレートの有無をチェック
ドラムペダルの底面には「アンダープレート」と呼ばれるパーツが付いているのが一般的です。アンダープレートはドラムペダルの横ずれを防ぐなど、安定感を高める働きをします。踏み込む力を加えやすく、大きな音を出しやすいこともメリット。これから本格的にドラムを始める方であれば、アンダープレート付きのモノがおすすめです。
一方、アンダープレートは必須のアイテムではありません。アンダープレート無しの踏み心地を好むドラマーも一定数存在しています。また、アンダープレート無しのモデルは比較的軽量で、持ち運びがラクなことも魅力です。アンダープレート付きドラムペダルにしっくりこない方は検討してみてください。
フットボードのタイプにも注目
フットボードは踏み込む力を受け止めるパーツ。演奏感やサウンドに影響を与えます。メーカーやモデルごとに形状が異なっているため、チェックしておきましょう。
フットボードのタイプで注目すべきは大きさと長さ。大きいモノほど踏み込みやすく、パワーをしっかりとビーターへ伝えられます。「ロングタイプ」と呼ばれるモノはスピード感が魅力。タイトなプレイをしたい方におすすめです。滑り止めの位置も、確認しておきたいポイント。スタジオ練習などでしっくりきているドラムペダルがある方は、それに近い形状のモノがおすすめです。
ドラムペダルのおすすめメーカー
ヤマハ(YAMAHA)
ヤマハのドラムペダルの特徴は、シンプルで扱いやすいこと。吹奏楽部からロックバンドまで幅広いジャンルで使われています。クセの少ないドラムペダルを探している方におすすめのメーカーです。比較的安価なモデルが多いこともヤマハの特徴。ドラム入門者にもおすすめです。
チェーンドライブ・ベルトドライブ・ダイレクトドライブと種類が豊富なこともヤマハのドラムペダルの特徴。特に、ベルトドライブは多数ラインナップされています。
パール楽器
「パール楽器」のドラムペダルの特徴は種類が豊富なこと。踏み心地が軽い「デーモンドライヴシリーズ」や、細かなニュアンスを表現しやすい「エリミネーターシリーズ」など、好みにあわせたドラムペダルを見つけられます。
細かな調節がしやすく、プレイスタイルにあわせやすいこともパール楽器のドラムペダルの特徴。モデルによってはサイズなどが異なる4種類のカムが同梱されており、好みにあわせてチューニングが可能です。交換用のビーターや、カムなども多数ラインナップ。ドラムペダルをチューンナップしたい方にもおすすめです。
星野楽器
星野楽器では「タマ(TAMA)」のブランド名でドラムを展開しています。TAMAのドラムペダルの特徴はコストパフォーマンスの高さ。プロ向けのハイスペックモデルでも比較的安価に購入できます。出費を抑えつつ、しっかりとしたドラムペダルを手に入れたい方におすすめのメーカーです。
TAMAのドラムペダルはしっかりとした踏み心地とそれに伴う力強いサウンドも特徴。代表機種である「アイアン・コブラ」シリーズは、ラウドロックやヘビーメタルなどのドラマーに多用されています。
ドラムペダルのおすすめ|シングルペダル
ヤマハ(YAMAHA) FP8500C
ヤマハの定番ドラムペダルです。ダブルチェーンやロングフットボードなど、基本的な仕様で入門者にもおすすめ。クセが少なく、長く愛用できます。フットボード表面はフラットなデザインで、ひっかかりを感じにくいことも特徴。靴のデザインに影響を受けにくく、ブーツやスニーカーなど、ファッションにこだわりたい方にもおすすめです。
「新バスドラムフープクランプ機構」付きで、バスドラムにしっかりと固定可能。安定した演奏をサポートします。サイドスクリュー方式でバスドラムへの着脱も簡単。ライブの転換やスタジオ練習など、時間を気にするシーンでも焦らずに作業できます。
シンプルな見た目も魅力。ジャンルを問わずに使いやすいため、ロック・ジャズ・ポップス・パンクなどさまざまなバンドを掛け持ちしているドラマーにもおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) FP720
ベルトドライブのドラムを試してみたい方におすすめ。1980年代にヒットしたモデルの復刻版です。コーネリアスなどのサポートドラマーのあらきゆうこや、くるりのオリジナルメンバーである森信行などが使用している機材としても知られています。
ロングフットボードで、踏み込みやすいことも魅力。スムーズな動きのカムとベルトが素早い動きを実現しています。素直な操作感やスピード感、パワフルさなどバランスがよく、現代においても、使い勝手のよさに優れたアイテムです。
アンダープレートのないシンプルな作りで比較的軽量。連結棒を外せばコンパクトになり、持ち運びの負担を軽減します。スタジオやライブハウスなど、持ち歩きの多い方にもおすすめです。
パール楽器 Powershifter Single Pedal P-920
パールの定番ドラムペダルです。上位モデルの「Eliminator Redline」シリーズ同様のパワーシフターを搭載しており、力強いドラミングが可能。細かなニュアンスを表現しやすいことも魅力です。
カムは真円でクセが少ないことも特徴。ドライブはシンプルなシングルチェーンで、滑らかな動きを実現しています。扱いやすく、ドラム入門者にもおすすめです。
ビーターアングルカムは無段階に調節に対応。前後3段階に移動できるフットボードなど、好みにあわせてセッティングを追い込めます。ビーターはフェルトとプラスチックの2Way。音の好みがはっきりしていない方も両方を手軽に楽しめます。
星野楽器 TAMA Iron Cobra 200 Single Pedal Power Glide HP200P
TAMAの定番である「アイアン・コブラ」シリーズのエントリーモデル。ハイエンドモデル同様の技術がふんだんに使われており、コストパフォーマンスに優れたドラムペダルを探している方におすすめです。カムには上位モデルにも使われている「パワーグライド」を搭載。安定した踏み心地やビーターの素早い動きがポイントです。
駆動はシングルのチェーンドライブで素直な演奏感を楽しめます。演奏中にバネがゆるみにくい「Spring Tight」など、基本的な性能の高さも魅力。安定した演奏を支えます。
アンダープレートは上位モデルと同様の形状で、さまざまなオプションパーツの取り付けが可能。自分好みにチューンナップしたい方にもおすすめです。
星野楽器 TAMA Iron Cobra 600 Single Pedal Duo Glide HP600D
TAMAの定番シリーズ「アイアン・コブラ」のミドルクラスのドラムペダルです。スムーズな動きのダブルチェーンドライブが踏み込んだ力をビーターに伝えます。しっかりとした作りで、長く使えるドラムペダルを探している方におすすめです。
TAMA独自の「Duo Glide」を搭載していることもポイントです。力強さとスピード感が特徴の「パワーグライド」と、安定感が魅力の「ローリンググライド」を1つのカムで実現。それぞれチューニングキーで簡単に切り替えできます。さまざまなプレイスタイルを試してみたい方におすすめです。
ディーダブリュー(DW) 5000 Series Single Bass Pedal 5000AD4
世界中で人気の高いDWの定番ドラムペダルです。独自技術の「デルタ・ボールベアリング・ヒンジ」や「デュアルベアリング・スプリングロッカー」によるスムーズな動きがポイント。パワフルな演奏を実現します。しっかりとした作りで長年愛用できることも魅力です。
ダブルチェーンで安定した動作を実現。2Wayのビーターで、好みのサウンドを使い分けられます。赤いアンダープレートなど、デザイン性の高さも特徴。見た目から気分を盛り上げたいドラマーにもおすすめです。
ドラムペダルのおすすめ|ツインペダル
ヤマハ(YAMAHA) DFP9500D
ダイレクトドライブ方式のツインペダルです。演奏感がタイトで、バスドラムのリズムをしっかりとキープできます。高速のドラムプレイや変則的な演奏を楽しみたい方にもおすすめです。
フットボードは先端が幅広く、足の位置の自由度が高いこともポイント。表面がフラットで、抵抗を感じにくいことも特徴です。
ビーターはフェルトとプラスチックの2Wayタイプ。フットボードやビーターのアングルは簡単に調節できるなど、使い勝手のよさも考えられています。
パール楽器 Eliminator: Redline Chain Drive Double Pedal P-2052C
プロなどにも人気の高い「Eliminator Redline」シリーズのツインペダルです。「NiNjA ベアリング」によるロスの少ないスムーズな動きがポイント。細かなニュアンスをしっかりと伝えます。
4種類のカムが標準で付属しており、好みに応じて簡単に交換できることも特徴。クセの少ない真円型、軽めのアクションが得られる大きめのモノ、加速感が得られる偏心タイプなど、好みやプレイスタイルに応じたチューニングが可能です。
星野楽器 TAMA Iron Cobra 200 Twin Pedal Power Glide HP200PTW
出費を抑えつつツインペダルを試してみたい方におすすめ。コストパフォーマンスに優れたドラムペダルです。上位機種「Iron Cobra 900シリーズ」同様のカムを搭載。エントリーモデルながら、素早いアクションと安定した踏み心地で、バスドラムを高速で鳴らしたい方にもおすすめです。強度の高いヒンジやゆるみにくいナットなど、品質の高さも魅力。長く愛用できます。
黒を基調とした重厚な雰囲気もポイント。ラウドロックなどの音楽性のバンドで使いたい方にもおすすめです。左右が逆の左利き用もラインナップされています。
星野楽器 TAMA Speed Cobra 310 Twin Pedal HP310LW
ドラムペダルにスピード感を求める方におすすめ。ロングフットボードを搭載したツインペダルです。軽さを感じやすい「Recessed Setting」や、軽量でバランスのよいカムなど、弱い力でしっかりと踏み込めることもポイント。長時間のプレイでも、身体への負担が少なく、安定したビードを維持できます。
ドライブはスムーズな動きと耐久性を実現するダブルチェーンです。フットボードとビーターの角度は無段階に調節できるなど、使い勝手のよさも考慮されています。
シルバーを基調としたシンプルなデザインも特徴。ジャンルを問わずに使いやすいドラムペダルです。
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ドラムペダルは大きくシングルペダルとツインペダルに分かれます。それぞれ演奏感が大きく異なるため、好みのプレイや演奏したい楽曲など、方向性を決めることが欠かせません。また、駆動方式などにもこだわって、お気に入りの1台を見つけてみてください。自分専用のドラムペダルは上達への近道です。