まさか自分が死ぬなんて、まだ先のことだろう。そうであってほしいですよね。でも人生何が起こるか分かりません。万が一、突然あなたに死が訪れたら…。DeathSwitchは、あなたが管理している大事なパスワードをあらかじめ設定しておいた後任者に教えるWebサービスです。
あまり考えたくはないけれど、万が一あなたが急に命を落としてしまうと仮定してみてください。愛するご家族や会社の方が引き継ぐべきものも多いはず。なのに、パスワードが分からないのでは、みな困ってしまいますよね。
どうやって死を確認するか?
DeathSwitchは定期的にあなたにパスワードの確認を促し、あなたが健在であることを確かめます。もし、ある一定期間を過ぎてもあなたが定期確認に答えない場合、もうしばらく確認を促し続けます。それでも返答がない場合に限って、コンピューターはあなたが亡くなった、もしくは意識不明と判断。
その段階まで来てはじめて、あなたがあらかじめ用意しておいたパスワードやメッセージなどが、決めてあった相手にメールで届きます。
あなたが健在か確認する頻度は、1日1回から1年に1回まで、自分で選ぶことができます。この確認頻度や、あなたが返答しない場合の再確認の頻度などは、いつでも変更可能です。また、メッセージの内容や後任者リストも、いつでも何回でも変更できます。
万全なセキュリティシステム
DeathSwitchの開発にあたり、セキュリティシステムの強化には特に力を注ぎました。あなたの大事なメッセージをハッカーから守るため、あらゆる暗号化テクノロジーを駆使してあります。
それでも万全を期すため、メッセージ自体を暗号っぽくすることを推奨しています。例えば、一例ですが「パスワードは私が育った町と母親の旧姓」など。
もしくは、よりセキュリティを強化したい場合には、後任者にパスワードの半分をあらかじめ教えておいて、もう半分をDeathSwitchに保管しておくという技も。
それでも信用できない方は、テスト運用もできます。テスト用のメッセージを作成して試してみてください。
何回も来る確認を無視して、きちんと後任者へとそのメッセージが伝わったことを確認したら、DeathSwitchのウェブサイトにある「待って!まだ生きてます!」ボタンをクリック。そうすれば、アカウントはリセットされます。何回でもテストOKです。PC、タブレット、スマホで使えます。
確かに、死は突然に訪れることも。そんな時に備えておくのもアリかもしれません。個人的にはやはり、そのセキュリティへの不安はありますが、何とも現実的で面白いシステムですね。