価格と性能のバランスがよい「Ryzen CPU」。AMDが提供するCPUで、性能が異なるモデルが多数展開されています。Intel Core iシリーズと並ぶ高いスペックを誇り、ますます人気が集まっています。
今回は、おすすめのRyzen CPUをご紹介。日常使いにぴったりなコスパの高いモノから、ゲーミング性能に特化したモノまで幅広く選定しました。選び方のコツもご紹介するので、参考にしてみてください。
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Ryzen CPUの特徴とは?
Ryzen CPUは、CPUの主要メーカーであるAMDが手がけるシリーズの1つです。Ryzen CPUの特徴は、マルチコア性能が優れていること。コア数やスレッド数が多いモデルが多く、ゲーマーやクリエイターにおすすめです。
Ryzen CPUは、コスパが高いのも特徴の1つ。同程度のスペックの他社CPUと比較しても、低価格である場合が多くあります。自作PCのコストを抑えたい方におすすめです。
同じシリーズでも、GPU内蔵モデル・高性能モデルなど、複数のモデルのなかから選べるのが魅力。大容量のキャッシュメモリを搭載したモノや、エコモードにより消費電力を抑えたモノなど、独自の技術を活用した製品も多数展開されています。
Ryzen CPUの選び方
グレードと世代をチェック
Ryzenのグレードは、1桁目の数字で判断できます。Ryzen 9・Ryzen 7・Ryzen 5・Ryzen 3が展開されており、数字が大きいほど高性能です。グレードは、IntelのCoreシリーズとも対応しています。例えば、Core i9なら、Ryzen 9が同程度のスペックであると見分けられます。
世代の見分け方は、2桁目以降の数字で判断することが可能。Ryzen 9000・8000・7000・5000・4000シリーズなどが展開されています。数字が大きいほど世代が新しく、最新のアーキテクチャが搭載されているので、性能が高い傾向があります。
FPSゲームを最高画質で楽しむなら、Ryzen 9などのハイエンドモデルがおすすめ。高画質のゲームや動画編集をするなら、Ryzen 7または5の1~2世代前までのモデルが適しています。動画視聴など負荷の軽い作業なら、Ryzen 5または3がおすすめです。
用途に合わせて「コア数」を選ぼう
コアとは演算処理を行う装置です。コア数が多いほど、複数の作業を同時並行で行えるのが特徴。例えば、4コアの場合は、同時に4つの作業ができます。
Ryzen CPUには、4~16のコア数をもつモデルが展開されています。ゲーム配信や動画編集などを行うなら、8コア以上で構成されたCPUがおすすめです。ゲームのパフォーマンスを維持しつつも、マルチタスクをこなせます。
データ解析や3Dレンダリングなどのさらに高負荷な作業を行うなら、12以上のコアを搭載した製品をチェックしてみてください。
マルチタスクを快適にこなすなら「スレッド数」に注目
スレッド数とは、1つのコアで同時に行える処理の最大数のこと。複数のソフトウェアやアプリを効率的に同時進行させるには、コア数だけでなくスレッド数も重要です。
例えば、Ryzen 7 7700の場合、8つの物理コアにそれぞれ2つのスレッドを持つため、16のタスクを処理できます。動画のエンコードをしながら事務作業をする、ゲームをしながらキャプチャソフトを使うなどのマルチタスクには、スレッド数が多いモノを選びましょう。
Ryzen CPUには、16コア/32スレッドと処理能力の高いモデルも展開されています。4K・8Kなどの動画編集、3Dモデリングなどの高負荷な作業をする方はチェックしてみてください。
処理能力の速さを重視するなら「クロック周波数」が大きいモノを
クロック周波数とは、CPUのデータ処理がどれぐらい速いかを表します。クロック周波数はHz(ヘルツ)という単位で示され、数字が大きくなるほど処理能力も高くなります。
特に、ゲーミング性能を重視する方は、クロック周波数が重要。FPSゲームなど、素早い反応が求められる場合に役立ちます。ゲームの遅延やラグをできるだけ減らし、高いフレームレートを維持したい方は、できるだけクロック周波数が高いモノを選びましょう。
Ryen CPUのクロック周波数は、通常の動作状態の周波数である「ベースクロック」と、一時的に達する最高の周波数である「最大ブーストクロック」で表されます。
同じ作業をよく行うなら「キャッシュ容量」が多いモデルがおすすめ
同じ作業を繰り返すなら、キャッシュ容量が多いモデルを選びましょう。キャッシュメモリは、一時的なデータを保管するのが役割。キャッシュ容量が多いと、メインメモリにアクセスせずに多くのデータを取り出せるため、読み込み速度が速くなります。
キャッシュメモリには、L1キャッシュ・L2キャッシュ・L3キャッシュの3つがあります。L1キャッシュがもっとも高速であるものの、容量が少ないのが特徴。CPUのスペックを比較する際には、L2キャッシュとL3キャッシュの容量に注目しましょう。
高フレームレートを維持しながらゲームを楽しみたい方は、3D V-Cache技術を採用したRyzen CPUがおすすめ。通常よりもL3キャッシュ容量が大きく設計されており、高速かつスムーズな処理が可能です。
Ryzen CPUのおすすめ
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 9 7900X3D 100-100000909WOF
ゲーム配信やクリエイティブ作業におすすめのRyzen CPUです。第4世代のRyzen 9シリーズ。最大ブーストクロックは5.6GHzです。優れたシングルスレッド性能をもち、ゲームでの高いレスポンスが期待できます。
12コア/24スレッドで駆動し、マルチスレッド性能が高いのも特徴。動画編集やエンコードなどの作業も効率よく行えます。
3D V-Cacheテクノロジーにより、L3キャッシュの容量が大きいのが魅力。L2キャッシュは12MB、L3キャッシュは128MBです。広大なマップのあるオープンワールドゲームや、高いフレームレートが必要なFPSゲームのプレイにおすすめです。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 9 7950X3D 100-100000908WOF
優れたパフォーマンスを発揮するRyzen CPUです。16コア/32スレッドで構成されています。ゲーム配信や3Dレンダリング、動画編集などのマルチスレッド性能が求められる高負荷な作業におすすめです。
ベースクロック4.2GHz、最大ブーストクロックは5.7GHzで、優れたシングルスレッド性能を発揮します。高いゲーミング性能を求める方におすすめです。
3D V-Cacheテクノロジーを採用。128MBのL3キャッシュを搭載しています。負荷の大きいゲームでも高い処理能力が期待できます。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 9 5900XT 100-100001581WOF
動画編集におすすめのコスパが高いRyzen CPUです。第3世代 Ryzen 9シリーズで、Zen 3aアーキテクチャを搭載しています。16コア/32スレッドで構成されており、マルチタスクをスムーズにこなせる性能が魅力です。
ベースクロックは3.3GHzで、最大ブーストクロック4.8GHzです。ゲームプレイや高負荷な処理を行うスペックも備えています。GPUは搭載されていないモデルのため注意しましょう。L2キャッシュは8MB、L3キャッシュは64MBを備えています。
コストを抑えつつも、コア数を重視したいクリエイターの方におすすめの製品です。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 7 5700X3D 100-100001503WOF
控えめな価格が魅力のRyzen CPUです。大容量のキャッシュが魅力。L3キャッシュは96MBを実現しています。ゲーム性能や応答性を重視しながらも、コスパの高さを重視する方におすすめです。
8コア/16スレッドで構成され、クロック周波数は約3GHz、最大ブーストクロック周波数は約4.1GHzです。TDPは105W。同程度クラスのCPUの中では発熱を抑えやすいのも特徴です。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 7 7700X 100-100000591WOF
クロック周波数の高いRyzen CPUです。8コア/16スレッドで構成されており、最大ブーストクロックは5.4GHzを実現。コストを抑えつつもハイパフォーマンスなCPUを求める方におすすめです。
第4世代のRyzen 7を搭載しています。L2キャッシュは8MB、L3キャッシュは32MB。デフォルトTDPは105Wで、高い処理能力がありつつも電力効率がよいのも魅力です。消費電力を抑えられるため、冷却システムの負担を軽減したい方におすすめです。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 7 7800X3D 100-100000910WOF
ゲームでのパフォーマンスに優れたRyzen CPU。L3キャッシュをチップの上に積層する3D V-Cache技術を採用しています。L2キャッシュは8MB、L3キャッシュは64MBです。通常のモデルよりもL3キャッシュの容量が大幅に増加しているのがおすすめポイントです。
8コア/16スレッドで駆動。ベースクロックは4.2GHz、ブーストクロックは最大5GHzの速度で動作します。パワフルなシングルスレッド性能があり、高解像度なゲームでも高いフレームレートを維持しやすいのが魅力です。
高性能ながらもエネルギー効率がよいのも特徴。熱量を表すデフォルトTDPは120Wです。同程度のスペックのCPUのなかでは、比較的TDPが低く抑えられています。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) AMD Ryzen 7 7700 100-100000592BOX
スペックと価格のバランスに優れたRyzen CPUです。第4世代Zen4アーキテクチャを採用。電力効率がよく、高い処理性能を有しています。性能を重視しつつも、できるだけコストを抑えたい方におすすめです。
8コア/16スレッドの構成で、マルチタスクの処理もスムーズに行えるのが特徴。動画編集やレンダリング、ゲームのプレイにおすすめです。
ベースクロックは3.8GHz、最大ブーストクロックは5.3GHzです。TDPは65Wと控えめで、エネルギー効率が良好。発熱を抑えやすく、CPUクーラーにかかるコストを抑えたい方におすすめです。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) AMD Ryzen 7 5700X 100-100000926WOF
コスパの高さが特徴のRyzen CPUです。第3世代のRyzen 7シリーズ。ミドルレンジのスペックがありながらも、低価格なのが魅力です。一般的なPC作業や簡単な動画編集などの用途におすすめです。
8コア/16スレッドで駆動します。ベースクロックは3.4GHz、ブーストクロックは最大4.6GHzです。L2キャッシュは4MB、L3キャッシュは32MBを搭載しています。シングルスレッド性能が高く、比較的負荷が軽めのゲームを楽しみたい方に適しています。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 7 8700G 100-100001236BOX
高性能な内蔵GPUを備えたRyzen CPUです。内蔵GPUのなかでもハイスペックなRadeon 780Mを搭載。外付けGPUを別途用意せずに、動画のエンコードやゲームを楽しみたい方におすすめです。
8コア/16スレッドを搭載。ベースクロックは4.2GHzで、最大ブーストクロックは5.1GHzを備えています。高いクロック速度を備えており、高負荷がかかる作業にも耐えられます。
デフォルトTDPは65Wで、電力効率に優れているのも魅力の1つ。消費電力が少ないため、発熱を抑えやすく、静音性を重視する方におすすめです。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 5 7600 100-100001015BOX
コスパ重視の方におすすめのRyzen CPUです。第4世代 Zen4アーキテクチャを採用。6コア/12スレッドで構成されています。負荷が軽めのゲームや簡単な動画編集、Officeソフトの使用など日常使いにおすすめの製品です。
ベースクロックは3.8GHz。ブーストクロックは、最大5.1GHzです。ゲームや負荷のかかるアプリを使用するときにも、高い応答性が期待できます。
グラフィックス機能の「Radeon Graphics」が搭載されているのが魅力。事務作業や普段使いであれば別途GPUを用意しなくても支障が少ないため、コストを抑えられます。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) Ryzen 5 5500GT 100-100001489BOX
価格重視で選びたい方におすすめのRyzen CPUです。6コア/12スレッドで構成されており、マルチタスク性能が良好。クロック周波数は約3.6GHz、最大ブーストクロック数は約4.4GHzという性能を備えています。
低価格ながらも、Radeon Graphicsを搭載しているのが特徴。GPUを準備するコストを節約できます。動画の閲覧や事務作業など、中程度の負荷のかかる作業で使いたい方におすすめです。
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Ryzen CPUは、AMDが提供する高性能かつコスパの高いCPUシリーズです。マルチタスクをこなすなら、コア数やスレッド数が多いモノを選びましょう。動画編集やゲーム配信など、読み込み速度を重視するならキャッシュ容量が重要です。今回の記事を参考に、用途に合った製品を探してみてください。