火災の発生を音声やブザー音、発光により知らせる「火災報知器」。火災の発生を迅速に知れる重要なアイテムです。2011年から設置が義務付けられたこともあり、火災報知器の種類が知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、おすすめの家庭用火災報知器をご紹介します。選び方のポイントも解説しているので、家庭用火災報知器の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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火災報知器とは?

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火災報知器とは、音声やブザー音あるいは発光により、火災の発生を知らせる装置です。就寝中や作業中などで火災に気づくのが遅くなると、逃げ遅れてしまう恐れがあります。火災に早めに気づければ、避難や初期消火により被害を最小限に食い止めることが可能です。

なかには、煙や熱で火災を検知するだけでなく一酸化炭素を検知できるモノもあり、より安全性を重視したい方におすすめです。

火災報知器の設置は義務?なぜ必要?

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火災報知器は、2006年からすべての新築住宅への設置が義務付けられました。既存住宅に関しても猶予期間を経て、2011年からは各自治体の条例により義務化されています。戸建て住宅だけでなく、マンションを含む集合住宅などすべての住宅が対象です。

設置が必要な場所は、基本的には寝室や階段ですが、階数によってはほかの箇所への設置も必要になります。また、市町村によっても設置基準が異なる場合があるので注意が必要。火災報知器を購入する前に住んでいる地域の条例をチェックしてみてください。

火災を早期に発見することが、迅速な避難や消化活動に繋がります。火災報知機の設置義務は違反しても罰則はありませんが、大切な家族の命を守るためにも火災報知機を設置するのがおすすめです。

火災報知器の選び方

感知方式は「煙式」を基本に、キッチンなどは「熱式」がおすすめ

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住宅用火災報知器には「煙式」と「熱式」の2種類があります。煙式は火災の発生を初期段階で検知できるので、特別な理由がないかぎりは煙式の火災報知器を設置するのが基本です。

煙式の火災報知器の内部には、発光ダイオードの光が照射されています。火災報知器の内部に煙が充満することで、発光ダイオードの光が煙に反射し、受光素子から信号が送られて警報が鳴る仕組みです。

熱式の火災報知器は、周囲の温度が60℃以上に上昇することで警報が鳴る仕組み。煙式とは異なり、調理中などに出る大量の湯気や煙で作動することがないので、台所などへの設置がおすすめです。

部屋の数に合わせて作動方式を選ぶ

一人暮らしなど部屋数が少ない場合は「単独型」

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単独型は、火災を検知した火災報知器だけが警報を発するのが特徴。ワンルームなど部屋数が少ない場合は単独型がおすすめです。

連動型よりも価格が安いモノが多く、気軽に取り付けられるのも魅力。大きな警報音を発する製品なら、入浴中や就寝中も素早く火災に気づけるので安心して過ごせます。

一軒家など部屋数が多い場合は「連動型」

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連動型は、火災を検知した火災報知器だけでなく、連動設定を行っているすべての火災報知器が信号を受けて警報を発するのが特徴です。戸建てなど階数や部屋数が多い場合、1つの火災報知器だけが作動しても気づかない可能性があります。連動式であれば、別の階や部屋にいてもいち早く火災に気づけます。

また、高齢の家族がいる部屋で火災が起きた場合にも、ほかの家族が火災発生に気づくことで、迅速に救助活動できます。

警報音の種類・大きさで選ぶ

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警報音の種類は、ブザー・音声・光の3種類が主流です。火災の検知を目的とする火災報知器なので、警報音が分かりやすいかどうかは重要なチェックポイントです。

ブザー音だけが鳴るタイプだと、ほかの装置が鳴っているのだと勘違いしやすいのが難点。そのため、「火事です」といった音声で知らせるタイプや、音声とともに警報器が光るタイプなら、小さな子供や高齢者にも分かりやすくて安心です。

また、音の大きさにも注意が必要。火災報知器の警報音の大きさは、1m離れた地点で測定した値が70dB以上であることが法令で義務付けられています。

深く眠っているときやヘッドホンをしているときなどは、警報音に気づけないこともあるので、心配な方は90dB程度の音が出る警報器がおすすめ。さらに、スイープ音のブザーは特定の音程や周波数が聞き取りにくい方や、高齢の家族のいる家庭におすすめです。

電池式かコード式かをチェック

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火災報知器には配線工事が不要な「電池式」と、コードで給電する「コード式」の2種類があります。電池式は工事が必要なく、好きな位置に取り付けられるので既存の住宅に火災報知器を取り付けたい方におすすめです。なかには、寿命が長く10年ほど電池がもつリチウム電池式もあります。

一方、コード式は電池切れを心配せずに使えるのがメリット。壁に埋め込む形式で目立ちにくいのも魅力です。壁や天井に自然に馴染みます。これから新築を建てる方や、配線関係を含む大幅なリフォームをする方におすすめです。

機能性の高さで選ぶ

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火災を検知するだけでなく、一酸化炭素を検知できる火災報知器もチェック。建物火災の死亡原因で最も多いのは一酸化炭素中毒です。一酸化炭素検知機能の付いた火災報知器なら、一酸化炭素中毒による事故の予防に役立ちます。

また、熱中症危険指数になると警報を発する火災報知器もあるので、暑さを感じにくくなる高齢の方におすすめ。より安全な環境で過ごしたい方は、火災の発見だけでなくさまざまな危険を検知できる、機能性の高い製品を選ぶのがおすすめです。

さらに、火災報知器は高い場所に設置することが多いので、背の低い方は紐付きの製品がおすすめ。紐はボタンと同じ役割を果たすため、誤作動の際や点検のときなどに、手が届きやすくて便利です。オプションで紐を付けられる製品もあるので、チェックしてみてください。

火災報知器のおすすめ|煙式

パナソニック(Panasonic) けむり当番 SHK48455K

パナソニック(Panasonic) けむり当番 SHK48455K 2023

一人暮らしにもぴったりの単独型火災報知器です。空間を損なわない薄型フラットデザインが魅力。インテリアにも馴染みやすいため、さまざまな空間に設置できます。

設置後10年を経過すると、作動灯が点滅して知らせるのも特徴。交換すべきタイミングを、わかりやすく知らせます。また、ほこり対策を強化したけむり検知部を搭載しており、非火災報を最小限に抑えやすいのもポイントです。

ニッタン(NITTAN) 住宅用火災警報器 けむタンちゃん10 KRG-1D

ニッタン(NITTAN) 住宅用火災警報器 けむタンちゃん10 KRG-1D 2016

電池式の単独型火災報知器です。約10年間使える長寿命の専用リチウム電池が付属しています。

電池切れや故障を自動的に知らせる「自動試験機能」を搭載しているのもポイント。「遅延付き電池切れ音声警報」にも対応しているので、深夜や早朝に電池切れ警報が出にくく安心です。

また、スイープブザー警報を採用しているのも特徴のひとつ。スピーカーを使ったスイープ音で聞き取りやすいので、年配の方がいる家庭にもおすすめです。

ホーチキ(HOCHIKI) 住宅用火災警報器 単独型 SS-2LT-10HCC

ホーチキ(HOCHIKI) 住宅用火災警報器 単独型 SS-2LT-10HCC 2018

機能性や使いやすさにこだわった火災報知器です。天井にも壁にもフィットしやすいスマートなデザインを採用しています。設置後は、ボタンを押すだけで火災の監視をスタート。簡単に操作できるのも魅力です。

また、ラーニング機能を備えているのも特徴。設置した部屋の環境を学習し、状況に合わせた火災判断を行うので、誤報が起きにくく安心です。さらに、オリジナルスピーカーを搭載しているのもおすすめのポイント。警報音がクリアな火災報知器を探している方にぴったりです。

ホーチキ(HOCHIKI) 無線連動型 住宅用火災警報器 煙式 SS-2LRA-10HCP

ホーチキ(HOCHIKI) 無線連動型 住宅用火災警報器 煙式 SS-2LRA-10HCP 2018

一戸建てや部屋数の多いマンション・アパートに住んでいる方におすすめ。最大15台までグループ登録できる無線連動型の家庭用火災報知器です。親器と子器の区別がないため、どの警報器からでもグループ登録が可能。取り付けに手間がかかりません。

登録した警報器が相互連動する通信方式も特徴。故障や電池切れが起きると、すべての警報器で知らせます。また、それぞれの警報器が再送信機能を備えており、通信をバックアップし合えるのもポイント。無線方式の懸念点である通信漏れを防ぎます。

能美防災 光電式住宅用防災警報器 まもるくん FSKJ225

能美防災 光電式住宅用防災警報器 まもるくん FSKJ225 2018

インテリアを重視する家庭におすすめの火災報知器です。空間を損なわないおしゃれなデザインが特徴。本体カラーには、ナチュラルホワイトとブラックの2色をラインナップしています。

また、聞き取りやすい警報音もおすすめのポイントです。子供から高齢の方まで聞き取りやすい周波数帯のスイープ音と大きな音声警報に加え、赤の表示灯が連続点滅して火災や異常を知らせます。

煙感知部の異常や劣化を知らせる自動試験機能、汚れなどにより生じた煙濃度の検出誤差を自動補正する機能など、安心して使える機能が充実しているのも魅力。デザイン性と機能性を兼ね備えた1台です。

矢崎エナジーシステム(YAZAKI) 住宅用火災警報器複合型 YP-774

矢崎エナジーシステム(YAZAKI) 住宅用火災警報器複合型 YP-774

コード式の壁掛けタイプの火災報知器。70dB程度の音声警報と赤ランプ点滅で分かりやすく火災を知らせます。

コンセントを差し込んで使用するタイプで、電池切れの心配がありません。コードは2.5mの長さがあり、予備のコンセントも付属しています。

火災だけでなく、ガス漏れと一酸化炭素の危険もランプと音声で知らせるのがポイント。1台あれば、生活におけるさまざまなリスクを軽減できます。安全性を重視する方におすすめの火災報知器です。

新コスモス電機 快適ウォッチ XW-725S

新コスモス電機 快適ウォッチ XW-725S

複合型の火災報知器。台所での火災・ガス漏れ・一酸化炭素のほか、熱中症や空気の乾燥まで知らせる、機能性の高さが特徴です。家庭内で起こりうるさまざまな事故への対応が期待でき、安心して過ごせます。

火災発生時には「火災警報器が作動しました、確認してください」のアナウンスが流れ、その2分後に「火事です」の音声が流れる仕様。小さな子供や高齢者にも分かりやすいのが魅力です。

付属の取付フックを使用すれば、石膏ボードにも設置できます。気軽に取り付けられるので、賃貸マンションにもおすすめです。また、警報音一時停止機能が付いており、誤作動の際にも安心。機械の苦手な方でも扱いやすいのがポイントです。

火災報知器のおすすめ|熱式

パナソニック(Panasonic) ねつ当番 SHK48155K

パナソニック(Panasonic) ねつ当番 SHK48155K 2023

キッチンへの設置に適した熱式火災報知器です。約25mmの薄型フラット形状のため、照明による影を軽減できるのが特徴。インテリアにこだわる家庭にもおすすめです。

機器の交換時期がわかりやすいのもメリット。赤い作動灯が5分ごとに4回点滅し、交換のタイミングを知らせます。また、パナソニック独自のけむり検知部を採用し、非火災報の発生につながるほこりへの対策を強化しているのもポイント。誤報が起きにくく安心です。

パナソニック(Panasonic) 定温特種65℃ 無線式連動型電池式子器 BGW32127

パナソニック(Panasonic) 定温特種65℃ 無線式連動型電池式子器 BGW32127 2023

対応の親器1台に14台まで連動できる熱式火災報知器です。1ヶ所で火災を検知すると、すべての報知器にすばやく知らせることが可能。部屋数の多い場所での使用に適しています。

1階・2階・食堂・客室など、設置場所名称が登録しておけるのも特徴。音声メッセージによる警報で、火元をわかりやすく伝えます。

なお、親器と子器の連動は、近づけてボタンを押すだけで完了。ワンプッシュで簡単に登録できるのもおすすめのポイントです。

ニッタン(NITTAN) 定温式住宅用火災警報器 ねつタンちゃん10 CRG-1D-X

ニッタン(NITTAN) 定温式住宅用火災警報器 ねつタンちゃん10 CRG-1D-X 2016

ブザー音と赤色LEDの光で火災を知らせる熱式火災報知器です。360°どの方向からも警報の作動が確認できる「リング式表示灯」を搭載しているのが特徴。工事不要の電池式のため、付属のネジ2本で手軽に取り付けできます。

電池切れや故障を自動で知らせる「自動試験機能」を備えているのも、おすすめのポイント。万が一の際、火災を感知できないリスクが軽減できるので安心です。

ホーチキ(HOCHIKI) 住宅用火災警報器 単独型 SS-FL-10HCCA

ホーチキ(HOCHIKI) 住宅用火災警報器 単独型 SS-FL-10HCCA 2014

面倒な工事が不要な電池式の火災報知器。煙による誤報が気になるキッチンへの設置におすすめの熱式です。

電池が内蔵されているタイプのため、ボタンを押すだけで簡単に火災監視がスタートできます。本体上部にすべり止めが設けられており、取り付けやすいのも特徴です。

段階的に大きくなるスイープ音と音声で、わかりやすく火災を知らせるのもメリット。子供や高齢の方がいる家庭にもおすすめです。

能美防災 住宅用火災警報器 まもるくん FSLJ015-B-N

能美防災 住宅用火災警報器 まもるくん FSLJ015-B-N 2019

年齢問わず聞き取りやすい警報音を採用した熱式の火災報知器です。大きな音声警報と赤い表示灯で、火災をわかりやすく知らせます。場所を選ばない丸型形状のため、天井と壁どちらの取り付けにもおすすめです。

ボタンを押すだけで動作がテストできるのも便利なポイント。熱感知部の感度の劣化を知らせる自動試験機能も備えているため、電池切れや故障の心配が少なく安心です。

さらに、インテリア性の高いデザインも魅力。おしゃれな空間に馴染む火災報知器を探している方は、ぜひチェックしてみてください。

火災報知器の取り付け位置

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火災報知器の取り付け位置は、壁と天井の2種類です。煙や熱をすばやく検知できる位置に取り付ける必要があります。住宅用の火災警報器の取り付け場所は消防法によって定められているので参考にしてみてください。

天井面に取り付ける場合、壁または梁から熱式の場合は40cm以上、煙式の場合は60cm以上離れた場所に取り付ける必要があります。また、壁面に取り付ける場合は、天井から15~50cm以内に火災警報器の中心にくるよう取り付けましょう。

加えて、誤作動・故障の原因に繋がる危険があるので、エアコン吹き出し口からは1.5m以上、照明機器からは30cm以上離して設置します。煙式を台所に設置する場合は、ガスレンジから充分な距離をあけて取り付けるのがポイントです。

火災報知器が鳴ったときの対応方法は?止め方は?

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住宅用火災報知器が鳴った場合は、速やかに火元を確認し対処する必要があります。火が天井に達している場合は消火活動は諦め、屋外に避難し、119番するのが重要。火が天井に達していない場合は、初期消火を試みてください。

火元が見当たらず、住宅用火災報知器の警報が誤作動であることが明らかな場合は、警報停止スイッチを押したり紐を引いたりして警報音を止めます。自動通報システムが搭載されていない火災報知器であれば、消防への連絡は不要です。

火災報知器にホコリが溜まっていると誤作動が起こりやすくなるため、年に1回程度は点検をかねて掃除しておくのがおすすめです。