トレンチコートは秋冬メンズファッションの大定番アウター。もともとはミリタリー用途として開発されたコートなので、カジュアルファッションに馴染みやすいです。しかし、ビジネスでも着ることができる万能アウターで、うまく着こなしているビジネスマンはカッコいいですよね。実は、そのカッコよさには着こなし方の秘訣があるんです。
今回は、メンズトレンチコートの着こなし方と注目のトレンチコートのブランドをご紹介します。カッコよく寒さを乗り切るための参考にしてくださいね。スマートなビジネスマンへ1歩前進です。
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- ビジネスシーンのトレンチコートの着こなし術
- ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
バーバリー - ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
アクアスキュータム - ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
グレンフェル - ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
マッキントッシュ - ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
ハンコック - ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
フォックス・アンブレラ - ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
サンヨー
ビジネスシーンのトレンチコートの着こなし術
まずは、着こなし以前に、コートのマナーを押さえておきましょう。コートは入室前に脱ぐこと。そして、裏返しにして軽くたたみます。そのあと、立ったままの場合は腕にかけておき、座る場合はカバンの上などに置きましょう。
コートを裏返しにするのは、コートの表地には屋外での汚れが付いているので、その汚れが部屋に移らないようにする配慮によるものです。ただし、訪問先でコート掛けをすすめられた場合は、それに従ってください。断ってしまうと失礼になってしまうので、注意が必要です。
それでは着こなしについて確認していきましょう。ビジネスシーンでの着こなしで気をつけたいポイントは、襟、ベルト、そしてボタンの3つです。
襟は立てるか、そのまま着るかの2通り。ベルトの扱い方はきちんとはめる、前で結ぶ、後ろで結ぶ、剣先をポケットに入れるという4通り。ボタンは留めるか留めないかの2通りで、3つのポイントの組み合わせが、着こなしのバリエーションになります。全てで16通りになります。
1番こなれ感のあるスタイリッシュな着こなし方は襟を立て、ボタンを閉めずにベルトを前で結ぶ形です。襟は基本的に立てて着ましょう。風よけになりますし、スタイリッシュに見えます。また、仕事上きっちり見せたい場合は、ボタンを留めてちゃんとベルトをはめましょう。
後ろで結ぶ着方は女性的で好まない人も多いので、極力避けることをおすすめします。また、ベルトをポケットに入れる場合は、だらしなさが出てしまうので、極端にリラックス感を出したくない場合にはおすすめしません。あと、1番下のボタンは必ず外すようにしましょう。
スーツのジャケットも、ベストも、コートも1番下のボタンは外して着用するのが着こなしのルールです。特にスーツで下のボタンをかけてしまっているビジネスマンが多いです。1番下は決して留めてはいけない飾りボタンで留めてしまうとシルエットが崩れてしまうので、注意が必要。では、実際に着こなしを見ていきましょう。
カジュアルだけど、こなれ感を見習いたい着こなし
インナーがかなりカジュアルなコーデですが、このトレンチコートの着こなし方は、こなれたビジネスにも応用できる着こなしです。さすがに腕まくりはビジネスでは取り入れることはできませんが、襟を立てて、ボタンを外して、前はベルトを簡単に結ぶ着こなし方。
インナーにかっちりタイドアップしたスーツを着ると、うまくバランスのとれたコーデになります。おしゃれなビジネスマンを演出したい場合は、このような着こなしを取り入れるといいですよ。
少し着崩したビジネストレンチの着こなし
適度にこなれた雰囲気のある着こなし方ですね。襟を立てて、ボタンは1番下のボタンだけを外しています。ベルトは前で結んでいます。かなりしっかりした結び方になっているので、だらしなく見えない点もいいですね。
先ほどの、簡単に結んだ場合よりも、かっちりした雰囲気を出したい場合には、このような結び方の方がおすすめですよ。
また、丈感もちょうどいいですね。トレンチコートは、ミドルからロングがスタンダードで飽きません。膝上10~20cmより長めで、このコーデのように膝丈くらいがちょうどいいですね。
ストールとハットで視線をアップさせる着こなし
ストールとハットを使って、上方にボリュームをもたせています。それによって視線が自然と上に行くようになっていますね。帽子なしで、ストールも巻き方を変え、トレンチコートにインすると、かっちりした着こなしになります。
トレンチコートは、ベルトを前で結んで、ボタンを留めた着方をしていますね。小物を使った着こなしをしてみたい人は、このコーデを参考にしてみるといいかも。
トレンチを前開きに着こなしたビジネスコーデ
ベルトを結ばずに、前を開いてしまうとだらしない感じになってしまうことが多いですが、この着こなしではミドル丈であることと、サイズ感がジャストからタイトなことが影響して、そこまでだらしない雰囲気は出ていませんね。
冬場でも、歩き続けていると暑くなってくるものです。外回りが多い人は、前開きで歩くことも多いはず。そんな場合は、サイズ感に気をつけて着こなしてみると、スタイリッシュに見えます。選ぶ際の基準にしてみてくださいね。
シングルトレンチタイプの着こなし
トレンチコートというと、ダブルタイプが一般的。しかし、シングルタイプのトレンチコートも結構あるものです。ステンカラーコートとは違い、ベルトやフラップなどディテール部分が伝統的なトレンチコートを引き継いでいます。ステンカラーコートと混同しないよう気を付けましょう。
シングルタイプはダブルに比べてすらっとしたシンプルな印象を与えやすいです。また、前開きにしてもだらしなくなりすぎない特徴もあります。この着こなしのようにボタンを留めてベルトを無造作に結ぶ着方も素敵ですね。
かっちりしたスタンダードな着こなし
ボタンはちゃんと1番下以外のボタンを留め、ベルトはしっかりとループに通したスタンダードな着こなし。全体的にダークトーンでまとめているため、トレンチコートの隙間から見えるVゾーンが強調されています。
スーツと同系色のコートを着ることで、Vゾーンを強調し、視線をアップさせる効果を有効に使っていますね。
トレンチコートのサイズ感とVゾーンの色使いがうまくいけば、おしゃれビジネスマン間違いなしです。
ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
バーバリー
誰もが1度は耳にしたことがあるブランド、バーバリー。中でもトレンチコートが有名で、ファンションの歴史に名を刻むブランドです。
1856年にイギリスでアウトドアブランドとして創業し、1879年に創業者のトーマス・バーバリーがギャバジンを考案。その撥水性と防寒性に優れた生地を使用したタイロッケンコートをつくりました。
これが現在あるトレンチコートのルーツとなっています。トレンチコートの代名詞的なブランドとして多くの人から支持されているブランドです。
バーバリー(Burberry) トレンチコート ケンジントンロングレングス
スタンダードなトレンチコートのよさを保持しつつ、モダンなフィッティングを実現しているケンジントンシリーズのトレンチコートです。最もクラシックなフィッティングのウエストミンスターシリーズより、ウエストが若干細身に作られています。
スーツの上から問題なく着ることができ、時代を選ばないスタンダードな印象を抱かせます。生地にはバーバリー独自のギャバジンを使用。存在感のあるロング丈で、定番のトレンチコートです。
バーバリー(Burberry) トレンチコート チェルシーミドルレングス
ウエストミンスター、ケンジントンと並び、バーバリーのヘリテージラインを彩るチェルシーシリーズのトレンチコート。最も細身に仕立てられたシリーズです。細身なため、Tシャツの上から羽織って、カジュアルにも着こなすこともできます。
バーバリーのトレンチコートに共通するトンプソンチェックから発想を得たバーバリーチェックが、襟の裏とライナーに施されています。襟を立てたときや、前を開き風になびいたとき、またコートを脱いだ時などにさりげなくチェックが見えるのがおしゃれですよね。
ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
アクアスキュータム
トレンチコートと言えば、バーバリーの次に名前が挙がるブランドです。アクアスキュータムもイギリスのブランドで、1851年にスタートしています。貴族を中心に広がり、第1次世界大戦時には、英国軍のためにトレンチコートを開発。
その評判がよく、その後、1966年に英国女王賞を受賞するなど、国際的にも注目され、評価されていきます。バーバリーに比べると、比較的年配の方が好むブランドでもあります。
アクアスキュータム(Aquascutum) トレンチコート
ロング丈の非常にクラシックなトレンチコート。アクアスキュータムでもトレンチコート界でも定番のシリーズです。2014年までのモデルでは、綿100%でしたが、2015年以降はアクアテックという綿にポリエステルを混紡させて撥水性を確保した生地を使用しています。
アクアスキュータムは全体的にバーバリーに比べるとクラシックで伝統的なシルエットが特徴です。1着あるだけで、ビジネスマンとしての貫禄が出ます。
ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
グレンフェル
バーバリーとアクアスキュータムの2大巨頭の後にランクインするブランドです。あまり知られていないのですが、1922年に創業したイギリスのブランドで歴史も技術もしっかりしています。
極地探検向けに開発されたグレンフェルクロスを使用したコートを製作しています。軽くて、丈夫で、さらには防風性能も兼ね備えた機能的な生地です。通好みのブランドです。
グレンフェル(GRENFELL) トレンチコート ランカシャー(Lancashire)
ロング丈のトレンチコート。軽量で高耐久のグレンフェルクロスが使われています。光沢感が独特でいいですね。また、襟の裏とライナーにチェック柄が施されています。バーバリーやアクアスキュータムのような目立つチェックではないところが、控えめでいいですよね。
シルエットが細身に出来ているので、スタイリッシュに着ることができます。ロング丈で、ビジネスからカジュアルまで着用可能。
ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
マッキントッシュ
マッキントッシュはゴム引きコートが有名ですね。レインコートとして生地と生地の間にゴムを蒸着させることで、防水性を確保。これが革新的だったため、イギリスではマッキントッシュという言葉そのものが、防水コートを表す普通名詞になっているくらいです。
1825年に創業した歴史あるブランド。近年は、マッキントッシュロンドンやマッキントッシュフィロソフィーなど、日本の三陽商会が展開するライセンスブランドで、本家のマッキントッシュもその名を広めています。スコットランドの堅実なアウターウエアブランドです。
マッキントッシュ(MACKINTOSH) トレンチコート
ウール地のトレンチコートをご紹介します。マッキントッシュはゴム引きが有名で、ゴム引きのトレンチコートの展開もありますが、こちらはよりフォーマル感の強いコートです。
ボタンの装飾も控えめで、トレンチコートには珍しいウールを採用。温かみのある上品な生地感がビジネス用途としては最適ですね。こういったトレンチコートは着崩さずに、かっちりと着たいものです。
ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
ハンコック
最近ちらほらセレクトショップでも取り扱われるようになってきたイギリスのコートブランドです。創業は2012年とかなり新しいですが、そのルーツはマッキントッシュにあります。1996年から2011年までマッキントッシュのディレクターをしていたダニエル・ドゥンコが始めました。
ブランド名は、マッキントッシュというブランドをチャールズ・マッキントッシュと共に創業させたトーマス・ハンコックの名前にちなんでいます。ゴム引きの技術で最初に特許を取ったのは彼でした。そんな背景のあるスコットランドのアウターブランドです。
ハンコック(HANCOCK) 中綿ナイロンキルティングトレンチコート Q006
キルティング素材のトレンチコート。見るからに珍しく真新しい形で、キルティングが細かく、ビジネス用途にも取り入れられるドレッシーなコートです。典型的なトレンチコートには武骨さがありますが、こちらにはそのような武骨さは感じられず、ガウンのような柔らかさを感じさせます。
変わったものが好きな方、ファッション通を唸らせたい方におすすめしたいです。
ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
フォックス・アンブレラ
英国王室御用達の傘ブランドです。1868年にイギリスで創業されました。全てハンドメイドで製作され、生地の裁断から縫製、フレームの組み立てなどを熟練した職人が手作業で行っています。U字型の断面のフレームや、ナイロン製の傘を世界で初めて生産した歴史ある老舗ブランドです。
また、傘の撥水性のある生地をベースにレインコートを展開しています。
フォックス・アンブレラ(FOX UMBRELLAS) トレンチコート
ライニングのついた、コットン製のトレンチコートです。生地はナイロン製ではなく、オイルドコットンで有名なブリティッシュミュラーレーン社の撥水加工の施されたコットン素材を使用。ライナーにはキルティングが施され、ボタンで取り外しが可能です。
春先や秋口のちょっとした肌寒い時に羽織る時はライナーを外して着用できるのが便利ですよ。春雨や秋雨にも強いところがポイントです。
ビジネスでも大丈夫。トレンチコートのメンズブランド
サンヨー
サンヨーは日本のアパレル会社の三陽商会が展開するブランドです。1943年に創業し、戦後はレインコートの販売で隆盛していきます。百貨店を中心として販売網を持ち、自社ブランド以外にもライセンス契約によって他国ブランドの販売も行っています。
比較的年配の方であれば、コートといえばサンヨーと言うくらい有名なブランドです。
三陽商会のライセンス契約で有名なのはバーバリー。2015年にライセンス契約が解除されるまで、バーバリーのコートを生産・販売していました。そのノウハウを生かして、自社ブランドをさらに強化中です。
サンヨー(SANYO) トレンチコート 100年コート P1A48001
こちらは業界でも有名な100年コート。その名の通り100年着ることを想定したコートです。1人で1着のコートを100年着るのは不可能。つまり世代を超えて着用することがコンセプトです。
そのため、メンテナンスや修理のシステムが充実。コート購入後にユーザー登録をウェブ上で行い管理します。長く安心して着用できるトレンチコートです。
また、デザインも普遍的。バーバリーのライセンス販売時に培った技術が使われているので、縫製などはとても丁寧なジャパンメイド。100年コートはファッション通にも評判のいいシリーズです。
メンズファッションの定番ものはミリタリーがルーツのものが結構ありますね。トレンチコートも例に漏れず、軍事用途から来ていて、歴史的にもとても奥が深いコートです。ベルトについたDカンが手榴弾や水筒を留めておくためのものだったりと、ディテールにはかつての機能の名残がみられます。
トレンチコートはブランドや着こなし方も多種多様。しかし、定番ものこそ自身のこだわりが見えるところです。自分のビジネススタイルに合ったトレンチコートをスマートに着こなしてくださいね。