家庭や職場でさまざまな用途に使う「コピー用紙」。同じように見えて、両面印刷ができたり、綺麗に印刷できたりと、選ぶ紙によって仕上がりに差が出ます。加工紙・被加工紙や色・重さなどに着目して用途に合わせたコピー用紙を選ぶのがおすすめです。
今回は、コピー用紙の選ぶポイントを解説し、文書・モノクロ印刷向けと写真・カラー印刷向けに分けておすすめの製品をご紹介します。用途に合ったコピー用紙をしっかり選びたい方は参考にしてみてください。
コピー用紙の選び方
種類をチェック
写真や画像印刷に適した「加工紙」

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加工紙は、印刷物の仕上がりをよくするために紙の表面に加工を施したコピー用紙のこと。写真や絵、図など、印刷物の美しさを重視したい場合は、加工紙を選ぶのがおすすめです。
加工紙には、写真の印刷に適した「光沢紙」やチラシなどに利用されるツルツルとした「コート紙」、サラッとした手触りと落ち着いた印象のある「マット紙」等があります。加工紙に比べると高価ですが、仕上がりのよさが求められる場面で使うのに向いています。
文書や文字印刷に適した「非加工紙」

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非加工紙とは、紙の表面に加工がされていない紙です。学校や職場などで一般的に使われていることが多いのが特徴。加工紙に比べると安価で、大量印刷に向いています。
非加工紙にも種類があり、それぞれ印刷後の印象が異なります。「普通紙」は最も一般的なコピー用紙で安価です。「上質紙」はパルプ100%で作られており、非加工紙の中でも白いため、印刷された文字が際立ちます。インクが滲みやすいという特徴があるため、インクを全面に塗るような印刷には向いていません。
「再生紙」は、原材料に古紙を混ぜて作られており、あまり白さはありません。環境に配慮したい方は再生紙を選ぶのがおすすめです。
厚さが気になるなら「坪量」と「紙厚」をチェック

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コピー用紙の厚さで選びたいなら、坪量と紙厚を確認してみてください。坪量とは、紙の重さの単位で、1平方メートルのグラム数で示されます。値が大きいほど、重く、厚さもある紙ということです。
紙厚は、「mm」または「μm」で表され、値が大きくなるほど厚みがあることを示します。両面印刷や、表面を塗りつぶすような印刷をする場合には、厚みのある紙を選んでみてください。特に厚みが必要なく、通常のコピー用紙は64グラム/平方メートル、紙厚0.09㎜程度のものを目安に選ぶのがおすすめです。
白色度をチェック

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印刷の仕上がりに影響するのが、紙の白さ。印刷物の美しさが要求される場面や文字をくっきり印刷したい場合には、白色度の高いものを選びましょう。白色度はパーセンテージで示され、100%に近いほど、真っ白に近くなります。
古紙が混ざっているものは、白色度が70%を切るものがあり、一般的なコピー用紙の白色度は80~90%となります。印刷物の鮮やかさが重要な印刷物に使うコピー用紙は、90%以上のものを選ぶのがおすすめです。
環境に配慮した再生紙は、白色度が低いという印象を持っている方も多くいますが、白色度の高い再生紙もあるため、白色度と環境への配慮を両立した製品を求めている方は、確認してみてください。
プリンターに対応しているモノを選ぼう

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プリンターには、インクジェットプリンターやレーザープリンターがあり、コピー用紙によって使えないプリンターがあります。使っているプリンターに対応しているコピー用紙を選びことが重要です。
インクジェットプリンターは、インクを吹きかけて印刷するタイプで、加工紙・非加工紙共に使用できます。しかし、レーザープリンターは熱を用いて印刷するため、加工紙を印刷する際は注意してください。インクジェット専用の加工紙を使ってしまうと、表面のコーティングがプリンターの熱で溶けてしまう可能性があります。
塗料が固着しないことで、印刷できないだけではなく、プリンターの故障を引き起こす可能性もあるため、使っているプリンターに対応したコピー用紙を選ぶようにしてください。
コスパを重視するなら枚数をチェック

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大量に使う場合には、コピー用紙の枚数をチェックするのも大切なポイントです。一度に買う枚数が多いほどお得に手に入れられる可能性があります。一般的にコピー用紙は500枚ずつ包装されていることが多く、500枚のパッケージが5冊や10冊にまとめられて販売されています。
まとめて購入する場合には、紙の劣化や保管場所などを予め考えてから購入するのがおすすめ。また、再利用可能な外箱にはいっているものもあるため、保管場所に効率的に収納したい場合には、保管方法も考えておきましょう。
コピー用紙のおすすめ|文書・モノクロ印刷向け
コクヨ(KOKUYO) コピー用紙 KB-38N
汎用性の高いコピー用紙です。インクジェットプリンター・レーザープリンター・熱転写プリンターなど、さまざまな方式のプリンターに使えるため、各プリンタ別の専用紙を用意する必要はありません。
紙厚は0.09mmのため、会議資料や社外向けの文書にもぴったり。両面印刷にも使用できます。
さらに、中性紙のため酸化しにくく、保存用の文書の印刷にも使用可能。FSC認証を取得したパルプを使用しており、環境に配慮されています。白色度は80%程度と自然な色味のため、手書き用として使うのにもおすすめです。
プラス コピー用紙 56-001
汎用性の高いA4サイズのコピー用紙です。コピー機や普通紙FAX、インクジェットプリンターのカラー印刷などに対応しています。白色度は82%程度と、自然に感じられる白に調節しているのがポイントです。
プリンターの高速化に伴って、増加した送紙トラブルに対応するために改良を重ねられているのが特徴。また、黄変しないように中性化されており、資料の保管用としても適しています。
500枚ずつパッケージ化されており、コストパフォーマンスにも優れているため、紙を大量に使うオフィス用におすすめです。安価で質のよいコピー用紙を探している方はチェックしてみてください。
カウネット リサイクル100 4118-4974
古紙パルプ配合率100%のコピー用紙です。環境への負荷が少ない製品を供給することを目的としたグリーン購入法も満たしています。白色度を抑えているのが特徴。低白色タイプを探している方に適しています。
再生紙無配合のコピー用紙に比べて価格がやや割高ですが、再生紙コピー用紙のなかでは比較的安価な製品です。環境に配慮した製品のなかでも、価格が安いモノを探している方はチェックしてみてください。
富士ゼロックス(Fuji Xerox) モノクロ・カラー兼用コピーペーパー C2 V436
カラーとモノクロ兼用のコピー用紙です。白色度は83%と自然な白さが特徴。写真や図などの色が多い印刷物を鮮やかに印字します。一般的なコピー用紙に比べるとやや厚めの0.092mmのため、両面印刷にもぴったりです。
500枚にパッケージされているため、大量印刷したい方にぴったり。コピー機・インクジェットプリンター・レーザープリンターなど、さまざまな機器に対応できるコピー用紙を探している方にもおすすめです。
日本製紙 特厚口 NPI上質紙 NPI-A5-100-J110
一般的なコピー用紙よりも1.5倍の厚みをもつ上質紙。案内状やPOPなどで使用するのがおすすめです。
100枚ずつのパッケージになっているため、紙の保管場所に困っている方にも便利。また、インクジェットプリンターやレーザープリンター、コピー用紙やFAXなど、さまざまな機器に対応しているのも特徴です。本製品は、日本製紙の原紙を使用しています。
筆記性にも優れているため、鉛筆や絵具、スタンプなどの使用も可能。イラストを描きたい方にもおすすめです。
コピー用紙のおすすめ|写真・カラー印刷向け
エイピー・ピー・ジャパン(APPJAPAN) ホワイトコピー用紙 ATK911
白色度93%の高白色度のコピー用紙です。鮮やかな色彩の文書印刷に適しているため、カラー印刷で使うことが多い方におすすめ。インクジェットプリント・コピー・レーザープリンターに対応しています。
アカシアとユーカリ植林木を100%使用して作られており、環境に配慮されているのもポイントです。500枚ずつのパッケージとなっており、蓋式の外箱で保存できるのが特徴。オフィスなどでの保管のしやすさに優れています。
コクヨ(KOKUYO) スーパーファイングレード 厚みしっかりタイプ KJ-M16A4-100
しっかりとした厚みのあるコピー用紙です。0.15mmの厚みがあるため、色が裏に移りにくく、シワになりにくいのが特徴。マットな質感なのも魅力です。
インクジェットプリンター用のコピー用紙で、特殊加工によってインクをしっかり吸着。適度な厚みの原紙をトップコート層とバックコート層で挟みこんで作られているのもポイントです。また、速乾性にも優れています。
パンフレットやポスターなど、プライベートからビジネスシーンまで幅広く使用可能。さらに、写真の多いプリントや履歴書などの大切な書類にもおすすめです。
コクヨ(KOKUYO) 上質普通紙 KJ-P19A4-250
文字やイラスト、写真などを使用したデータの印刷物に適したコピー用紙です。インクジェットプリンターのカラー印刷にぴったり。白色度が93%と高いため、鮮やかなカラーを出力したい場合に活躍します。
社外用の資料にWEBサイトや図、写真などを使いたい方におすすめ。ただし、片面印刷用のため、両面のカラー印刷をしたいと考えている方は注意しましょう。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) マルチタイプコピー偽造防止用紙 JP-MTCBA4N-200
コピーを防止したい書類を印刷する際におすすめのコピー用紙です。「コピー」や「COPY」といった文字が地模様として入っており、コピーすると文字が浮き上がります。
インクジェットプリンターやカラーコピー、モノクロコピーなどで利用可能。プリンターを選ばず使えるのがおすすめポイントです。紙厚は0.088mmで、A4の用紙が200枚入っているため、書類を多く印刷するのにも適しています。
キャノン(CANON) 普通紙 ホワイトペーパー SW-101A4
白色度が高く、鮮やかに印刷できるコピー用紙です。白色度が95%と高いため、カラーでの印刷が際立ちます。ホームページの出力やDTPなど、くっきりと印刷したい場合におすすめです。
本製品は、ECFパルプを採用。紙の厚みが0.092mmと、一般的なコピー用紙よりも厚めで乾くのが速いため、カラー印刷を大量に行いたい場合にも便利です。
富士フィルム(FUJIFILM) インクジェットペーパー 画彩 WP2L50PRO
写真を印刷するのに特化したコピー用紙です。光沢が強く、カメラが向けた景色や人物の詳細まで表現します。102%の白色度をもっているため、色の濃淡やコントラストをくっきりと映し出すことが可能です。
紙厚は0.32㎜と厚く、高級銀塩写真に質感が近いのがポイント。1つのパッケージに50枚入っています。価格は比較的高価ですが、家で写真を綺麗な紙に印刷したいと考えている方はチェックしてみてください。
大直 コピー用紙 徳用大礼紙 100枚 207080101
和紙の風合いが感じられるA4サイズのコピー用紙。表面は、凹凸がなく平らな素材のため、普通のコピー用紙と同じように印刷できるのがポイントです。
100枚入りで販売されているため、大量の案内状を作るときに便利。和風な文書やおしながき、結婚式の席次表など、華やかな演出をしたい印刷物を作成するときに適しています。
コピー用紙は、種類が豊富なため、用途や求める条件に合わせて選ぶのがポイントです。写真は光沢紙、ビジネス文書や家庭用印刷物などは、普通紙や上質紙を選ぶのがおすすめ。白色度によって鮮やかさが異なったり、紙厚によっては両面印刷ができなかったりするため、コピー用紙に求める条件も確認してから選んでみてください。