スコットランドのアイラ島で造られている、シングルモルトウイスキー「ポートシャーロット」。原料の麦芽を乾燥させる際にピート(泥炭)を使用しており、風味にピート感とスモーキーさを強く感じられる味わいが特徴です。

今回は、ポートシャーロットの種類についてご紹介。歴史や製法などについてもあわせて解説するので、ぜひチェックしてみてください。

ポートシャーロットの特徴

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アイラモルト特有の、奥深いコクが感じられるスモーキーな味わいが特徴的なポートシャーロット。ピートの風味が強く感じられ、ポリフェノール値約40ppmの「ヘビリーピーテッド仕上げ」になっています。

また、ブルックラディ蒸溜所は、地元アイラ島で生産される原料にこだわったウイスキー造りを続けているのもポイント。アイラウイスキーの魅力を存分に味わいたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ポートシャーロットの発祥や製造場所

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ポートシャーロットは、インナーヘブリディーズ諸島にあるアイラ島の村のひとつ。発祥は1828年で、ポートシャーロット蒸溜所として創業しました。名前は当時の氏族、フレデリックキャンベル卿の妻にちなんで付けられています。

その後は、ロッホインダール蒸溜所に改称。エレガントな味わいを持つピーテッドモルトブランドとして人気を集めるようになりました。

ポートシャーロットの歴史

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ポートシャーロット蒸溜所がロッホインダール蒸溜所へ改称したあとも操業を続け、1880年代には年間58万Lものウイスキーが造られるようになります。しかし、1920年に買収されたあと、世界恐慌の影響で一時閉鎖となりました。

閉鎖後は施設のほとんどが解体されましたが、一部はバター工場として1990年代まで操業。また、残った2棟の倉庫はウイスキーの熟成庫として現在も稼働しています。

そして2001年には、ブルックラディ蒸溜所が再稼働してポートシャーロットの生産が開始。現在は10年熟成させた「ポートシャーロット 10年」がスタンダードボトルとして販売されています。

ポートシャーロットの製法

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ブルックラディ蒸溜所は、その土地の風土や気候によってできるぶどうの個性を示した「テロワール」を大切にしています。地元アイラ島の複数の大麦農家と契約しており、ポートシャーロットのボトルには大麦の生産者情報が記載されているのも特徴です。

ピートはスコットランドのハイランド州にあるケイスネス産のモノを使っています。また、ピートを焚いた熱を利用して麦芽を乾燥させる製法を採用。焚き火のような香味を生み出し、特有のピート感を持つスモーキーな味わいに仕上がります。

原料には、ポリフェノール値0ppmのブルックラディ用の麦と80ppmのオクトモア用の麦を組み合わせて、40ppmになるよう調節されているのもポイント。熟成に多くのアメリカンオーク樽を使用し、さらにバーボン樽によって特有の奥深い風味を決定づけています。

ポートシャーロットの種類

ポートシャーロット(PORT CHARLOTTE) 10年

現在ではポートシャーロットのスタンダードボトルである「10年」。初めて熟成に使用する「ファーストフィル」のアメリカンウイスキー樽を65%、2度目にスピリッツを入れる「セカンドフィル」のアメリカンウイスキー樽を10%、フレンチワイン樽を25%使用。力強いピートの風味とともに、濃厚な甘味も感じられる仕上がりです。

また、10年の長期熟成により円熟感が生まれ、角がとれた風味になるのもポイント。穏やかなスモーキーさと、樽由来のカラメルやバニラのようなコクのある甘味がバランスよく組み合わさっています。

さらに、濃厚な風味のなかにショウガやクローブなどのスパイシーさを感じる複雑な味わいも魅力のひとつ。フィニッシュにはマンゴーやオレンジのような柔らかい甘味、モルトやオークの甘味がすっと消えていく心地よさも楽しめます。

ポートシャーロット(PORT CHARLOTTE) スコティッシュバーレイ

2回の蒸溜を経て造られている「スコティッシュバーレイ」。ポリフェノール40ppmのヘビリーピーテッド仕上げで、鼻に近づけたときに感じられる力強いスモーキーな香りが魅力です。

また、スモーキーながら、味わいの奥深くにバニラやキャラメルソースのような芳醇な甘味を感じられるのも魅力のひとつです。さらに、余韻にはモルトのコクやオークの甘味が感じられ、若干の酸を伴っているのもポイント。複雑でバランスのよい、完成度の高い1本です。

ポートシャーロット(PORT CHARLOTTE) アイラバーレイ

地元の農場で収穫された大麦を使用して造られている「アイラバーレイ」。熟成にはファーストフィルのアメリカンウイスキー樽を75%、セカンドフィルのワイン樽を25%使用しています。

ピート由来の土っぽいタールの風味が感じられるスモーキーさが特徴。また、柑橘類の爽やかさや、ブドウや桃のようなフルーティーな香りを楽しめるのも魅力です。

さらに、余韻にはほのかな塩味のあるココナッツが感じられるのもポイント。リッチな味わいを楽しめるおすすめの1本です。