「中国花茶」は味や香りはもちろん、お湯を注いで花が開く様子も楽しめるのが魅力です。五感を満足させる1杯は、ほっと一息つきたいときにぴったり。一口に中国花茶といっても、さまざまな種類がありどれを選んでよいのか迷ってしまいがちです。
そこで今回は、おすすめの中国花茶をご紹介します。中国花茶の種類・美味しい入れ方・保存方法も解説するため、中国花茶選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。
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花茶とは?
花茶は名前の通り、花を主成分とした中国茶や台湾茶の総称のお茶です。花をそのまま乾燥させてお茶にしたモノ、花の香りを付けた緑茶など、花を用いたお茶を指します。
花をそのまま乾燥させたモノは、耐熱ガラスのポットに入れてお湯を注ぐと、目でも楽しめるのがポイント。優雅なティータイムを演出するお茶です。
花茶は、960~1079年の宋の時代から飲まれていたといわれている歴史ある飲み物。現在のような花茶のスタイルは、1368~1644年の明の皇帝がより美味しいお茶を求めたことにより確立され、当時の書物には花の割合や製法が記されています。
花茶の種類
ジャスミン茶
ジャスミン茶は、ジャスミンの花から抽出するのではなく緑茶にジャスミンの花の香りづけをした中国茶です。つぼみ状態の花と茶葉を何層にも重ねて香りづけしたモノ。ジャスミン茶は、中国の花茶生産量の約80%を占める代表的な花茶です。
お湯を注いだ瞬間から華やかな香りが広がるジャスミン茶は、「花茶のクイーン」とも呼ばれる人気の花茶。ジャスミン茶は漢字で「茉莉花茶」と表記され、「マツリカチャ」と呼ばれる場合もあります。
菊花茶
菊花茶は、食用菊の花の部分を乾燥させた花茶です。「きくか」や「きっか」と読みます。秋に咲いた菊を天日干しし、乾燥させて花茶に加工。主に菊花茶に使用されるのは、甘菊・黄菊・白菊の3種類です。
西洋では洋菊として知られ、ハーブティーのカモミールティーとして親しまれています。お茶にして飲むと、菊の香りが上品に広がり少し苦みを感じられるのが特徴。そのまま飲むほか、クコの実を入れたりプーアール茶に混ぜたりしてアレンジして飲むのもおすすめです。
工芸茶
球状に丸まった茶葉にお湯を注ぐと、美しい花を開かせる工芸茶。見た目の美しさから「芸術茶」とも呼ばれています。乾燥させた花と緑茶の茶葉を1葉ずつ糸で縛って丁寧に作られている花茶。工芸茶には、ジャスミン・菊・カーネーション・マリーゴールド・百合などがよく使用されます。
お湯を注いだときに花が開く様子を楽しむために、グラスポットを使用するのがおすすめ。美しい工芸茶は、中国では外交交渉や国賓接待の際の贈り物としても用いられます。
ハーブティー
ハーブティーは、ペパーミント・カモミール・レモングラスなどのハーブを煎じて煮出したモノです。茶葉は使用せず、植物の葉や茎などさまざまな部分を使用して作られています。ハーブティーは紅茶と同じと思われる場合がありますが、さまざまなハーブを使用したお茶の総称です。
バラの果実を使用したローズヒップティーや、ハイビスカスを使用したハイビスカスティーは、花茶ではなくハーブティーに分類。花茶と同じく香りも楽しめるハーブティーは花茶とは異なりますが、中国ではハーブティーを花茶と呼ぶ場合もあります。
中国花茶のおすすめ
彩香(Saika) ジャスミン茶 茉莉白龍珠
ジャスミンの香りを逃がさないよう、コロコロと丸い形をした中国花茶です。茶葉をひとつずつ手作業で丸めて、空気と接する面積を少なくしています。ジャスミンは、ジャスミンの花の発祥地「福建省福安産」のモノ。花開く瞬間は一段と透明な香りがするため、つぼみの状態のジャスミンを使用しています。
8日間ジャスミンのつぼみを入れ替え、8回にわたり香りづけをし、お湯を注いだときの透明な香りを実現。ジャスミンの香りを邪魔しない味や香りが控えめの福雲7号という緑茶の新芽を使用し、より香りが感じられるようにしているのもポイントです。
50g・200g入りを展開しています。透明感のあるジャスミンの香りを楽しみたい方におすすめの中国花茶です。
森のこかげ健やかハウス ジャスミンティー
茶葉がティーバッグに入ったタイプで、取り扱いしやすい中国花茶です。お湯を注いだ後、茶葉がふくらむためピラミッド型のティーバッグを使用しています。ティーバッグはチャック付き袋に入っているため、保存性に優れ、すっきりと収納できるのも魅力です。
茶葉は、残留農薬検査済みの中国産のモノを100%使用しています。茶葉に天然ジャスミンで香りづけ。お湯を注ぐと、優雅な香りが広がります。1袋に50個のティーバッグが入り。手軽に楽しめるティーバッグタイプの中国花茶を探している方におすすめです。
彩香(Saika) 花だけ使ったジャスミン茶
緑茶茶葉にジャスミンの香りづけをするのではなく、ジャスミンの花に香りづけした中国花茶です。ジャスミンの花の変色を防ぐため、摘みたての花をすぐに乾燥させ、冷蔵保存し鮮度を保っています。
乾燥したジャスミンの花は香りがなくなってしまうため、出荷前に香りづけしているのがポイント。自然に近い透明感のある香料を使用して香りづけています。袋を開けると甘いジャスミンの香りが広がり、お湯を注ぐと花からも香りが感じられるのが特徴です。
内容寮は40g。常温保存だと約1ヵ月で花が茶色に変化してしまうので、色が長持ちする冷蔵保存が適しています。茶葉ではなく花を使用した、ひと味違うジャスミン茶を探している方にぴったりの中国花茶です。
ティーポンド(TEAPOND) 碧潭飄雪
中国四川省の標高の高い地域で栽培された上質な緑茶にジャスミンの花で香りづけした中国花茶です。白い産毛に包まれたカール状の茶葉を使用した碧潭飄雪(へきたんひょうせつ)は、初雪が降り積もったような美しい見た目でスノージャスミンとも呼ばれています。
茶葉とジャスミンの花を重ねて混ぜ合わせ、香りづけする作業を5回繰り返して製造。最後に飾り用のジャスミンの花を加えているのが特徴です。
お湯を注ぐと、ジャスミンの花が開く様子を楽しめます。内容量は30gで、袋入りと缶入りがラインナップ。目で見ても楽しめるジャスミン茶を探している方におすすめです。
香詩苑 甘菊花 カンキッカ 菊花茶
甘菊花を使用した中国花茶です。甘菊花は、小さく丸い形の花で薬用としても用いられています。中国で自生している野生の花を使用しているため、農薬は使用していません。
「甘」という字が名前に付いていますが、甘みはなく苦みが感じられるのが特徴。湯のみ1杯分を楽しみたいときは、軽くひとつまみ甘菊花を加えて、後から量を調節して好みの味わいに仕上げてみてください。
爽やかな苦みとともに、菊の上品な香りが感じられます。緑茶やウーロン茶とブレンドして飲むのもおすすめです。内容量は、100g・500gを展開しています。甘菊花を使用した中国花茶を探している方におすすめです。
ハーブと漢方のお店 ヘルシアス 無農薬 菊花茶 高級品種 杭白菊の蕾
杭白菊のつぼみを使用した中国花茶です。花の産地は、中国寧夏イスラム自治区。10月下旬に花開く直前のつぼみ状態の杭白菊を手摘みで収穫しています。花は、日本企業が管理する現地契約農家が無農薬で栽培したモノを使用。色をきれいに見せる漂白剤や保存料を使用していないため、自然本来の色合いが楽しめます。
お湯を注いで花が開いて香りが広がり、色と風味が出てきたら飲み頃。甘くやさしい香りで、緑茶・プーアール茶・クコの実とブレンドしたり、はちみつを加えたりして飲むのもおすすめです。チャック付き袋に30g入っています。杭白菊を使用した中国花茶を探している方におすすめです。
海鳴 金絲皇菊 健康茶
カップの中で、皇菊が咲き誇るぜいたくな中国花茶です。花の原産国は、中国安徽・黄山。海抜800m以上に位置する菊園で栽培されています。お湯を注ぐと、甘く上品な香りと風味が感じられ、後味爽やか。ゆっくりと黄金色の黄菊が咲きます。
1輪の花で1回分のお茶で、1輪ずつ個包装されているので衛生的。お湯100mlを注ぎ、3~5分蒸らせば完成です。賞味期限は12ヵ月。華やかな見た目の中国花茶を探している方におすすめです。
チャイナ・グランド 工芸茶10種 詰め合わせ セット 自宅用
10種類の工芸茶を詰め合わせた中国花茶です。セット内容は、カーネーション・キンセンカ・菊&千日紅&ジャスミン・千日紅&百合花・マリーゴールドなど。一度に複数の花が楽しめるモノもあります。工芸茶1粒に対して、約400mlを注げば完成。1粒で2~3煎飲めるのもうれしいポイントです。
鮮やかで彩り豊かな花を厳選し、熟年の職人が織り込み技術を駆使して製造しています。本商品は、新芽のみを使用した上質で華やかな香りのジャスミン茶ベース。1粒ずつ個包装され、パッケージには花言葉が記載されています。お茶を出し切った後は、水中花として楽しむのもおすすめの中国花茶です。
煕渓 洛神花
アオイ科ハイビスカス(ローゼル)のがくを100%使用した中国花茶です。赤い色素は、アントシアニン系色素によるもの。クエン酸やハイビスカス酸を含んでいるため、爽やかな酸味が感じられます。
ふっくらとした粒、花びらが厚い花を厳選し、天日干しして製造。燻製硫黄や人工香料は使用していないため、自然本来の色合いや香りが楽しめます。
小さじ1~2杯に対して、お湯130~260mlが適量。2~3分蒸らした後に飲むようにしてみてください。酸味が強いと感じる方は、蒸らす時間を減らしたりはちみつをブレンドしたりするのがおすすめです。
内容量は50g。保存しやすく見た目も美しいふた付きのガラス容器に入っています。さっぱりとした味わいが好みの方におすすめの中国花茶です。
e-神 玉蘭花茶
白木蓮の花を使用した中国花茶です。花の原産地は中国雲南省。お湯を注ぐと、透き通った黄色いお茶の色が広がります。白木蓮の花は大きく、花の香りがしっかり感じられるのがポイントです。上品ながらも、味と香りが濃厚で後味の余韻が長く感じられます。
内容量は約25g。賞味期限は24ヵ月間です。はちみつや氷砂糖を入れると、より美味しく飲めます。紅茶やウーロン茶に混ぜて飲むのも、おすすめの中国花茶です。
中国花茶の美味しい入れ方
準備するモノは、ポット・カップ・花茶。茶葉が開きやすくするため、ポットとカップに沸騰したお湯を注ぎあたためます。ポットとカップがあたたまったらお湯を流し、花茶を3~5g程度投入すれば、あとはお湯を注ぐだけです。
より香りを楽しみたい方は90℃以上、甘みを楽しみたい方は80~90℃のお湯をポットに注ぎます。ポットの中で茶葉が開いたら、カップに注いでよい合図です。
工芸茶の場合は、花が開く様子を観察できるのも魅力のひとつのため、耐熱ガラス製のポットを使用するのがおすすめ。工芸茶は、80℃程度のお湯を注ぎます。香りを楽しみたい方は、90℃以上のお湯を注ぐようにしてみてください。
花茶の保存方法は?
花茶は湿気に弱いため、ビニールパックやアルミパックなど密閉できるモノに入れ、しっかりと封をした状態での保存が必要です。湿気の多い場所や、温度差が激しいガスコンロの近くや日光が当たる場所は保存容器の中で結露してしまうため、置くのは避けてください。
冷蔵庫で保存すると、ほかの食品のにおいが移ってしまう可能性があります。繊細な花茶は、茶筒やキャニスターのような容器に入れておくのがおすすめです。適切に保存しないと、湿気や温度差で変色したり風味が落ちたりしてしまいます。花を乾燥させた花茶は、封を開封後は早めに飲むようにしましょう。
五感で楽しめる中国花茶。味や香りなど、商品それぞれに特徴があります。お茶とともに花が開く様子を楽しみたい方は、工芸茶がおすすめです。お茶を楽しむときは、耐熱ガラスのポットがぴったり。今回ご紹介した中国花茶のなかからお気に入りの1杯を見つけて、いやしの時間を過ごしてみてください。