演劇やミュージカルなどのエンタメシーンで活用する方が多い「オペラグラス」。メインステージと観客席との視点の距離が近づき、より舞台を堪能できるのが特徴です。

とはいえ、ラインナップは手軽に使えるシンプルな製品から気品が感じられる高貴なアイテムまでさまざま。そこで今回はオペラグラスのおすすめモデルをご紹介します。双眼鏡との違いや選び方についても解説するので、気になる方はぜひチェックしておきましょう。

オペラグラスとは?

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「オペラグラス」とはその名の通り、オペラやバレエそして演劇など、主として観劇の際に用いられる双眼鏡です。長時間使用しても手が疲れにくく、持ち運びしやすい軽量コンパクトなのがポイント。腕を持ち上げることなく見られる、ハンドル付きのオペラグラスもラインナップされています。

倍率は3倍前後のモノが主流。広い会場で使用する時は、より高倍率でアーティストを確認しやすい5〜8倍ほどのモデルがおすすめです。また、オペラグラスはドレスアップした装いにマッチした、デザイン性の高いモデルが多いのも特徴。カラーバリエーションも豊富で、ゴールドなど華やかな色使いのモノも揃っています。

オペラグラスと双眼鏡の違い

オペラグラスと双眼鏡の違いは、見える距離と見え方の違いにあります。どちらも遠くを見るという観点から言えば、双眼鏡という大きな括りになりますが、双眼鏡の内部機構を単純化したのがオペラグラスです。一方、双眼鏡は携帯することを考慮し、望遠鏡を小さくしたモノと考えましょう。

オペラグラスの種類は3つで、「ガリレオ式」「ポロプリズム式」「ダハプリズム式」があります。ガリレオ式は古くからあるタイプで、2枚のレンズを採用しているのが特徴。シンプルな構造を採用しているため、倍率がそれほど高くないのが懸念点です。

一方、ポロプリズム式は光の屈折や反射を利用する仕様。比較的高い倍率に設定できるのがポイントです。また、「ダハプリズム式」は光軸が一直線になる構造を採用。高倍率ながらコンパクトかつスタイリッシュなデザインの製品が数多くあります。なお、ポロプリズム式とダハプリズム式は双眼鏡にも用いられる方式で、ガリレオ式と比べると総じて価格が高くなります。その点は留意しておきましょう。

オペラグラスの選び方

倍率で選ぶ

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伝統的なオペラグラスは、シンプルな構造のガリレオ式双眼鏡だったので、3〜4倍ほどのモデルが主流でした。しかし、現在では、ダハプリズム式あるいはポロプリズム式モデルも登場しているので、より高倍率の5〜8倍オペラグラスも数多くラインナップしています。

小さい劇場や前列席などでは3倍でも充分と言えますが、大きな劇場の2階席などでは見えにくいこともあります。その場合は、5〜8倍程度のオペラグラスやコンパクトタイプの双眼鏡を選ぶとよいでしょう。

なお、10倍以上の双眼鏡では手ブレしやすくなります。観劇やコンサートの視聴ではオーバースペック気味になるので、製品を選ぶ際には考慮しておきましょう。

明るさで選ぶ

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オペラグラスの明るさは倍率と対物レンズの有効径が関係してきます。倍率が低く、対物レンズ有効径が大きいほど像が明るくなるのがポイントで、オペラグラスの場合は、倍率3〜8倍、そして対物レンズ有効径が15〜28mmほどのモデルが一般的です。

明るさを示す指標は「ひとみ径」と「明るさ」。ひとみ径は「対物レンズ有効径÷倍率」、明るさは「ひとみ径の2乗」で表されます。例えば、倍率8倍で対物レンズ有効径25mmモデルのひとみ径は約3、明るさは約9です。

なお、より明るさを重視したい方はレンズのコーティングをチェック。コーティングは光の反射を軽減することにより、光量ロスを抑えるのが特徴。価格帯的にミドルクラス以上のモデルはコーティング加工されたモノが主流。一方、安価なモデルの場合はコーティングされていないことが多いので、購入する際は機能性と価格帯のバランスをチェックしておきましょう。

視界の広さで選ぶ

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視界が広いオペラグラスで鑑賞すると、役者などが探しやすくなります。オペラグラスの視界性能を表す数値が、「実視界」と「見掛け視界」。実視界はオペラグラスを動かさず観測できる範囲を対物レンズ中心から測った角度です。選ぶ際の目安としては、実視界7°以上のモデルがおすすめです。

なお、見掛け視界は、オペラグラスで観測した場合と、同じ大きさに肉眼で見える位置からの視界を角度で表した数値。見掛け視界60°以上のモノは、「広視界タイプ」と呼ばれ、他と比較した場合に倍率が同一であっても、ワイドな画角を確保することができます。

メガネの方向けの選び方

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裸眼と違って、メガネをかけてオペラグラスを見ると、接眼レンズと目の間の距離が離れてしまいます。その場合、像の周辺が欠けてしまうことがあるので、メガネを使用する方はオペラグラスのアイレリーフをチェックしましょう。

「アイレリーフ」とは双眼鏡を覗き込んだ時の肉眼の位置と目にもっとも近い「接眼レンズ」までの距離を示す数値。一般的には、この距離が長いほど覗きやすく、長時間の使用でも目が疲れにくくなるのが特徴です。

目安としては10mm以上で、それ以下になると十分な視野が確保できず、双眼鏡を覗き込んだ際に景色の周りにフチが見える「ケラレ」という現象が発生しやすくなります。

メガネをかけている方はアイレリーフの長いモデルがおすすめ。メガネをかけていても見やすく、長時間使用しても疲れにくいのがメリットです。メガネをかけている方はアイレリーフ15mm以上あると安心。なお、アイレリーフが長いモデルのことを「ハイアイポイント」と言います。

オペラグラスのおすすめ人気モデル

ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) ハンドル付きオペラグラス 3×25

ハンドルが付いた倍率3倍オペラグラスです。手を顔まで上げる必要がないので、長時間使用しても腕が疲れにくいのがメリット。ハンドルは最大155mmまで伸ばせます。対物レンズ有効径は25mm。サイズは高さ55×幅120×厚さ30mmで、重さ196gです。

対物レンズと接眼レンズのレンズ全面にコーティングを施したフリーコート仕様。光量ロスを効果的に抑制します。最短合焦距離が1.5mと短いのもポイント。パールホワイトとゴールドの色使いが華やかなオペラグラスです。

ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) オペラグラス 3×25 FF LED照明付き

中央部にLED照明を搭載したオペラグラス。暗い照明の劇場内でパンフレットなどを手元を確認できるのがメリットです。倍率3倍で対物レンズ有効径は25mmと平均的なスペック。フリーフォーカス仕様なので、使い勝手は良好です。

サイズは高さ55×幅100×厚さ30厚さ30mmで、重さ130g。レトロなデザインながら装飾は控えめなので、派手さを抑えたオペラグラスを求めている方におすすめです。

サンテプラス(SANTEPLUS) カブキグラス 3×28

メガネをかけるように使用するタイプのオペラグラス。ハンズフリーのため、手ブレを気にせず舞台を視聴できるのが特徴です。また、眼幅や鼻パッドの調整ができるので、自然な装着感が魅力。重さは92gと軽量です。

構造は本格的なダハプリズム式を採用。倍率4倍で、有効径13mmの対物レンズを搭載しています。明るさ11、そして実視界は13°。明るさと実視界ともに優れています。ピント調節不要のフリーフォーカスタイプで、10m以上の対象物もカバーできます。

なお、本製品は光学性能および使い勝手が観劇用に最適化されたモデルで、新国立劇場や明治座、そして帝国劇場といった日本を代表する劇場で、レンタル用オペラグラスとして使用されています。価格は3万円超と高価。ハイエンドクラスのオペラグラスを探している方におすすめです。

ミザールテック(MIZAR-TEC) ハンドル付きオペラグラス BOH-350 3×25

最大約160mmになるハンドルが付いたオペラグラスです。ハンドルは90mmに縮められるとともに、折りたためるので収納性も良好。サイズは高さ53×幅93×厚さ30mmで、重さ約185gです。

ピント調整機能を搭載しており、最短で約2.5mからピントを合わせられます。倍率3倍で、対物レンズ有効径は25mm。専用ポーチが付属しているのもポイント。クラシカルデザインのオペラグラスです。

エッシェンバッハ(ESHENBACH) オペラグラス フィガロ 3×25

ボディカラーのパールゴールドとレトロなデザインが印象的なオペラグラス。倍率3倍、対物レンズ有効径は25mmと、オペラグラスとして標準的なスペックです。レンズは、天体望遠鏡でも使われることの多いアクロマートレンズを使用しています。

サイズは高さ53×幅98×厚さ30mmで、重さ約154g。厚さが30mmとコンパクトなのもポイントです。フォーマルな装いにも会うモデルなので、気品あるオペラグラスを求めている方はぜひチェックしておきましょう。

エッシェンバッハ(ESHENBACH) オペラグラス リープジョイ 8×21

オペラグラスとしては高倍率の8倍モデルです。観劇だけでなく、アリーナなど広めの会場でのコンサートやミュージカル、そしてアウトドア用としても使えるのがメリット。対物レンズ有効径は21mmで、明るさは6.9です。レンズとプリズムには、光量ロスの抑制効果が高いマルチコーティングを施してあります。

優れた光学性能のオペラグラスでありながら、収納時のサイズは高さ92×幅64×厚さ50mmとコンパクト。小さなバッグに入れても、気にならない大きさです。重さは190g。倍率が高く、多くのシーンで使えるオペラグラスを探している方におすすめのモデルです。

ニコン(Nikon) 遊 4×10D CF

ダハプリズム式ながら、重量65gと超軽量な倍率4倍オペラグラス。有効径10mmという小さな対物レンズを使用しており、厚さ19mmと薄いのもメリットです。

実視界は広めの10°、明るさも6.3とまずまずです。なお、アイレリーフも13.7mmと長めなので、メガネをかけて使用しても見やすいのが特徴。ボディは、凹凸がないシンプルなフラットデザインでモダンさを感じさせます。価格は1万円ほどなので、長く愛用できるオペラグラスを探している方におすすめのモデルです。

ニコン(Nikon) ミクロン 6×15 CF

本製品は1921年に同社が発売されたモデルの復刻版。サイズは高さ48×幅108×厚さ36mm、重さ130gとコンパクトにまとまっているのが特徴です。

倍率が6倍と高めなので、アリーナなどの広い会場でも使いやすいのがメリット。対物レンズ有効径が15mmと小さめですが、明るさは6.3とまずまずの性能です。実視界は広めの8.0で、舞台を確認しながら対象物を捉えやすいのもポイント。ロングセラーモデルのオペラグラスを求めている方は要チェックです。

ビクセン(Vixen) サクラス H6×16

歌舞伎や能楽など日本の伝統芸能観賞用に最適なオペラグラスです。シンプルな曲線調フォルムと桜色のボディカラーが和の雰囲気で優美。和服にもマッチするデザインです。サイズは高さ77×幅61×厚さ37mmで、重さ145g。2軸折りたたみ式なので、収納性が優れています。

見掛け視界が47.1°で、明るさ7.3と光学性能も良好。倍率6倍なので、広いアリーナやスポーツ観戦などでも使いやすい汎用性の高さが魅力です。アイレリーフが14.0mmと長く、接地部分にはソフトゴム製を採用。メガネをかけていても使いやすいのが特徴です。

カートン(Carton) オペラグラス ア・トレJ 5×15

演劇やコンサートの鑑賞、そしてスポーツ観戦でも使いやすい、倍率5倍のダハプリズム式オペラグラスです。対物レンズ有効径は15mmで、明るさが9と良好。さらに、実視界も10と広いのがメリットです。

サイズは高さ66×幅90×厚さ34mmで、重さ約132gとサイズ感は標準的。最短合焦距離が1mと短いので、美術館での作品鑑賞にも最適。汎用性が高いオペラグラスを探している方におすすめです。

ナシカ(NASHICA) 折りたたみ式オペラグラス 3×28

リーズナブルなモデルを探している方におすすめのオペラグラス。ボディ素材にプラスチックを使用しているので、65gと軽いのがポイントです。サイズは高さ64×幅115×厚さ20mm。厚さ20mmと薄いので、上着のポケットに入れても目立ちにくく、使い勝手は良好です。

プラスチック製で軽いのがメリット。気軽に持ち歩けるオペラグラスです。カラーはブラックやイエローなど5色をラインナップ。価格も1000円以下とリーズナブルなので「とりあえずオペラグラスがほしい」という方におすすめです。