自動巻き腕時計やクオーツ式腕時計に比べるとシェアが低いものの、根強い人気を有している手巻き式腕時計。奥深い歴史やストーリー性に惹かれる方にぴったりです。
今回は、手巻き式腕時計のおすすめモデルを世界中のブランドから選りすぐってご紹介します。手巻き式腕時計の魅力や選び方も詳しく解説するので、併せてチェックしてみてください。
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手巻き式腕時計とは?自動巻きとの違いは?

手巻き式腕時計は、巻き上げたゼンマイが元の形に戻ろうとする力を動力源とする機械式腕時計の一種です。
腕の動きによってゼンマイを巻き上げるのが自動巻き。手巻き式は、リュウズを手で回して巻き上げを行います。一定時間が経過した際は、都度リュウズの操作が必要です。
また、20世紀になって流通した自動巻き腕時計に対して、手巻き式腕時計はより長い歴史を有しています。
手巻き式腕時計の魅力
ムーブメント全体を鑑賞しやすい

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自動巻き腕時計は、ゼンマイを巻き上げるのに必要な「ローター」というパーツを搭載。ローターが大型の場合、ムーブメントの大部分が隠れてしまいます。
対して、手巻き式腕時計にはローターがないため、ムーブメントの全体を余すことなく鑑賞可能。ムーブメントの動きを目で見て楽しみたい方には、手巻き式腕時計がおすすめです。
軽量かつ耐久性が高い

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自動巻きに比べて衝撃や振動などに弱いパーツが少ないため軽く、装着感がよいのも手巻き式腕時計の魅力。構造がシンプルで、耐久性に優れているのもメリットです。
また、手巻き式腕時計はオーバーホールや修理などのメンテナンス費用が、自動巻き腕時計より安価な傾向があります。
手動でのゼンマイの巻き上げを楽しめる

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デメリットとして挙げられる場合が多い手動でのゼンマイの巻き上げも、見方を変えればメリットです。毎日リュウズを手で操作して動力を蓄えることで、腕時計に愛着が湧きます。
腕時計に向き合う機会が増え、不具合に気づきやすくなるのもポイント。故障を早期に発見できれば、腕時計への影響が少なく済みます。手巻き式モデルは腕時計を長く使用したい方におすすめです。
歴史が長く、名作が多く存在する

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自動巻き腕時計より選択肢は少ないものの、数多くの名作が存在するのも手巻き式腕時計の特徴。自動巻き腕時計の利便性よりも、通好みなアイテムならではのストーリー性に惹かれる方には手巻き式腕時計がおすすめです。
例えば、月面着陸を果たした「スピードマスター」には、手巻き式ムーブメントが搭載されています。ムーブメントの基本設計は、1942年から変わっていないことで有名です。
手巻き式腕時計のおすすめ|メンズ
ハミルトン(HAMILTON) カーキ フィールド Mechanical Power Reserve
ETA社が専用開発したH-23手巻きムーブメントを搭載した機械式腕時計です。80時間のパワーリザーブをダイヤル上で直接確認できる仕様が特徴。満タンは「F」、空は「E」で表示され、残りの駆動時間を把握しやすいのがメリットです。
ブラックダイヤルの上には、反射防止加工を施したサファイアクリスタル風防を採用。また、視認性を高めるSuper Luminovaを用いています。ラギッドなカーキグリーンのNATOストラップも魅力。ミリタリーウォッチらしい無骨な雰囲気を与えます。本格的な機械式腕時計を探している方におすすめです。
ハミルトン(HAMILTON) カーキ アビエーション Pilot Pioneer Mechanical Chrono
独自の手巻きムーブメントH-51-Siを搭載したクロノグラフです。60時間の持続時間を実現しています。サンレイ仕上げのアビエーションブルーダイヤルが魅力。シリコン製ヒゲゼンマイを使用し、時間精度の安定化を図っています。
ケースには傷に強いサファイアクリスタルを採用。反射防止加工が施されています。40mmのステンレススチールケースは厚さ14.35mm。10気圧の防水性能を備えているのも特徴です。
ハミルトン(HAMILTON) カーキ フィールド Mechanical Bronze
ケース素材にブロンズとチタニウムを採用した機械式腕時計です。ケースサイズは38mm、厚さ9.6mmと手首に馴染みやすいのが魅力。ブラックのダイヤルが引き締まった印象を与えます。
手巻き式のエクスクルーシブムーブメントH-50を搭載し、標準持続時間80時間を実現。頻繁にゼンマイを巻く手間が省けます。また、耐傷性を備えたサファイアクリスタルを使用しており、日常使いでも安心。クラシカルな雰囲気を好む方におすすめの一本です。
オリエント(ORIENT) M34 F8 スケルトン ハンドワインディング
宇宙空間をテーマにデザインされた機械式の手巻き腕時計です。9時位置のムーブメントに彗星の2つの尾をモチーフにした抜き形状を採用し、端面を高精度に面取り加工することで美しい輝きを表現。自社開発のシリコン製がんぎ車は、天の川銀河系を想起させる鮮やかなブルーの渦形状で構成されています。
パーツ全体はグレー色のめっき処理が施されており、漆黒の宇宙を思わせる落ち着いた雰囲気があるのもポイントです。ケースにはステンレススチールを使用。サファイアクリスタルのガラスを組み合わせ、高い耐久性を確保しています。
ティソ(TISSOT) PR516 41mm
1970年モデルの意匠を再現したクロノグラフです。ガラスボックス型サファイアクリスタルと41mmステンレススチールケースを採用。レトロな雰囲気があります。オープン・ケースバックから複雑なメカニズムを覗けるのもポイントです。スイス製手巻きムーブメントを搭載しており、機械式時計の醍醐味を味わえます。
インデックスと針にはスーパールミノバを塗布。暗所でも時刻を確認しやすく、実用性に優れています。ヴィンテージデザインと現代の機能性を両立した一本。機械式腕時計の魅力を堪能したい方におすすめです。
オメガ(OMEGA) スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
6度の月面着陸プロジェクトすべてに携帯された伝説のクロノグラフです。42mmのステンレススチール製ケースを採用し、フロントにはヘサライトクリスタルガラスを配置。ケースバックにシーホースのメダリオンが刻まれているのも魅力です。
月面で着用された第4世代のデザインから着想を得ており、非対称ケースや段差を設けたブラックダイヤルが特徴。陽極酸化処理を施したアルミニウム製ベゼルリングには「ドットオーバー90」を用いています。
グランドセイコー(GRAND SEIKO) エボリューション9 コレクション

約50年ぶりに開発された10振動の手巻メカニカルムーブメント「キャリバー9SA4」を搭載したドレスウォッチです。ケース厚は9.95mmと薄く、重心を低くすることで良好な装着感を実現。エボリューション9コレクションの特性を存分に体感できます。
ケース素材には「ブリリアントハードチタン」を採用。白く美しい輝きを放つ仕上がりも魅力です。ダイヤルは岩手県平庭高原にある白樺林の樹皮を精緻な型打模様で表現しています。機械式時計の美しさを堪能したい方におすすめです。
ユンハンス(JUNGHANS) マックスビル ハンドワインド
両面無反射コーティング仕様の湾曲サファイアガラスを採用した腕時計です。光の反射を抑えることで、屋外や照明の下でも文字盤を見やすく保ちます。ケースサイズはφ34mmで、手首が細い方にもフィット。ステンレススチールのケースが上品な輝きを放ちます。
手巻J805.1ムーブメントを搭載しており、機械式時計ならではの味わいを楽しめるのが魅力。インカブロックショックアブソーバー機能が、日常的な衝撃から内部機構を守ります。ルミナスハンズ&インデックスで暗所での視認性も良好です。
ノモス グラスヒュッテ(Nomos Glashütte) タンジェント
手巻のDUW 4001キャリバーを搭載した機械式腕時計です。サファイアクリスタルガラスのケースバックを通して、精緻なムーブメントの動きを鑑賞できます。290℃で焼き上げる伝統技法を用いた針が、ヤグルマギクを思わせる鮮やかなブルーに輝くのが特徴。白銀仕上げの文字盤との美しいコントラストを楽しめます。
ホーウィン社製の真正シェルコードバンストラップを採用。良好な質感が手元を格調高く演出します。文字盤には5つの数字インデックスを配置。バウハウスの美学を感じさせるデザインに仕上げているのも魅力です。
マラソン(MARATHON) ジェネラルパーパス ステライル メカニカル ステンレススチールケース
外部光源での充電が不要な自己発光式のフィールドウォッチです。トリチウムガスチューブを備えており、暗所でも視認性を確保。歩兵用に設計された実用性の高さが魅力です。
316Lステンレススチール製のケースで、良好な耐久性を実現。サファイアクリスタルは傷に強く、文字盤をクリアに保ちます。軽量かつ耐衝撃性に優れた設計で、アウトドアやタフな環境下での使用におすすめです。
パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE) カラトラバ
ホブネイルパターンのギョーシェ彫りを施した鋲爪ベゼルが特徴の腕時計です。伝説的なスタイルを受け継ぎつつ、現代的な解釈でリニューアルしたタイムピース。ローズゴールドケースが気品ある輝きを放ちます。
サイズは約幅39×厚さ8.1mm。スリムな設計で、手首に優雅に収まる仕上がりです。スクエアスケールのアリゲーターレザーストラップのカラーはチョコレートブラウンで、洗練された印象を与えます。クラシックな美しさと実用性を兼ね備えた、時計好きにおすすめのモデルです。
カルティエ(Cartier) サントス デュモン ウォッチ

キャリバー430MC手巻きメカニカルムーブメントを搭載した腕時計です。ケースサイズは約46.6×33.9×厚さ7.5mm。日常生活防水仕様の普段使いしやすい設計です。
スチールのケースにイエローゴールド製ベゼルを組み合わせており、洗練されたデザインが魅力。サテン仕上げのシルバーサンレイエフェクトダイヤルには、ローマ数字とブルースチールの剣型針を配しています。光の角度で表情を変える美しい仕上がりです。
手巻き式腕時計のおすすめ|レディース
ノモス グラスヒュッテ(Nomos Glashütte) ラドウィッグ 33
自社製の手巻きDUW4001キャリバーを搭載した機械式腕時計です。高精度な動作を実現し、時計好きから高い評価を得ています。文字盤は白銀仕上げの亜鉛メッキで、ローマン数字を配したクラシカルな雰囲気が魅力。時代を超えて愛される設計です。
ケースはステンレススチール製で、直径32.8×厚さ6.5mmとスマートなサイズ感。サファイアクリスタルガラスを採用しており、耐久性と美しさを両立しています。
ジャガー・ルクルト(JAEGER LE COULTRE) レベルソクラシック モノフェイス
ステンレススチールケースにエレガントなブルーのレザーストラップを組み合わせた腕時計です。サテン仕上げとギョーシェ彫りを施したダイヤルが魅力。内部にはキャリバー846/1を搭載しています。
レベルソ・クラシック・コレクションならではのミニッツトラックにも注目。正確な時を刻みます。ケースは厚さ7.4mmで、手首にすっきりと収まる設計。3バーの防水性能を備えているのも特徴です。日常からフォーマルまで、さまざまな場面で活躍します。
フランクミュラー トノウ カーベックス

18Kピンクゴールドとダイヤモンドを組み合わせた、華やかな輝きを放つ腕時計です。手巻き式ムーブメントを搭載しており、ゼンマイを巻き上げる楽しさが得られます。機械式時計の魅力を存分に味わえるモデルです。
ケースサイズは約28.5×38.5mm。手首に美しく収まる絶妙なバランスです。6時位置にはスモールセコンドがあり、文字盤に奥行のある表情を生み出します。
カルティエ(Cartier) トーチュ
1912年に誕生した歴史あるコレクションの腕時計です。ラウンドケースが主流だった時代に、亀の甲羅を思わせる独創的なフォルムで登場。美しいシルエットが手元を洗練された印象に仕上げます。
ホワイトゴールドのケースにシルバーの文字盤を組み合わせており、上品な輝きを放つのが魅力。伝統的なデザインと機能性を兼ね備えています。クラシカルな腕時計を探している方におすすめです。
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手巻き式腕時計の選び方
裏が透けているかどうかで選ぶ

ムーブメントが動く様子を目で見て楽しみたい方には、裏蓋部分が透けているシースルーバック仕様の手巻き式腕時計がおすすめ。自動巻き腕時計のようにローターで一部が隠れていないため、ムーブメント全体を鑑賞可能です。
また、手巻き式腕時計のなかには、ムーブメント自体の装飾や仕上げにまでこだわったモデルも多く存在します。
サイズをチェック

手巻き式腕時計のサイズは、見た目の印象はもちろん、実用性にも影響する重要な要素。一般的には38~42mmが標準、37mm以下が小さめ、43mm以上が大きめとされています。
サイズが大きすぎると邪魔に感じてしまう可能性も。小さすぎても面白みに欠けるため、自分の好みに合った大きさのモノを選んでみてください。サイズをイメージしにくい方には、38~40mm程の手巻き式腕時計がおすすめです。
ベルトの素材で選ぶ

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ベルトの素材は、手巻き式腕時計の雰囲気を大きく左右するポイント。オン・オフを問わず使いやすいメタルベルトは、汗をかいても不快さを感じにくいのが魅力です。大人っぽいデザインを好む方は、レザーベルトを採用した手巻き式腕時計を選んでみてください。
ナイロンベルトはカジュアルなファッションを好む方におすすめ。また、スポーティーな印象のラバーベルトは丸洗いが可能で、手入れが簡単です。
使用シーンに合った防水性をチェック

手巻き式腕時計の防水性はモデルによって異なるため、用途と照らし合わせて選ぶことが大切です。3気圧防水の手巻き式腕時計であれば、手洗いの際などに水滴が付着するのを気にせずに使用できます。5気圧防止の場合は、水をこぼしてしまっても安心です。
防水性を重視する方には、10気圧防水の手巻き式腕時計がおすすめ。また、20気圧防水以上の手巻き式腕時計は、ダイビングの際などにも装着可能です。
基本の巻き方と注意点

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手巻き式腕時計を1日の間に何回も巻き上げるとムーブメントに負担をかけてしまうため、1日1回決まった時間に巻き上げを行う習慣を作るのが理想です。
自動巻きに比べると故障が少ないとされる手巻き式腕時計であっても、巻き上げすぎには注意が必要。ゼンマイが完全に巻き上がるとリュウズが動かなくなりますが、さらに無理やり巻き上げるとゼンマイが破損してしまう可能性があります。





























手巻き式腕時計は、腕時計自体のデザイン・機能性はもちろん、背景の歴史やストーリーも魅力的。必ずゼンマイを巻き上げるという手間はかかるものの、手巻き式腕時計ならではの使い方に喜びを見出せれば、長く愛用できます。なかには安価なモデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。