きのこの生態や特徴から、毒の有無までを幅広く解説しているきのこ図鑑。カラー写真や見分け方なども掲載されており、知識がない場合は識別が難しいきのこの観察にも役立つ本です。

今回は、おすすめのきのこ図鑑をご紹介。きのこ図鑑の選び方も解説するので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

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• 目次
• きのこ図鑑の選び方
• きのこ図鑑のおすすめ

きのこ図鑑の選び方

目的に合ったタイプを選ぶ

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きのこ図鑑を選ぶ際は、まず目的から考えるのがおすすめです。

本格的にきのこの知識を身につけたい方は、写真や特徴、見分け方を詳しく解説している王道の図鑑が適しています。とにかく多くの知識を学びたい場合は、掲載しているきのこの種類が多い1冊を選んでみてください。

なかには、全国のきのこを網羅的に紹介しているモノも。見分け方に特化したきのこ図鑑もあるので、本格的な図鑑のなかから、さらに目的に合わせて絞るのがおすすめです。

読み物としてや視覚的に楽しみたい場合は、きのこの面白いエピソードやエッセイなどを広く扱っているモノ、写真がかわいいモノなどがぴったり。きのこを擬人化した図鑑のような、一風変わった本もあります。

写真・イラストのわかりやすさをチェック

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きのこ図鑑で重要になるのが、視覚的に学べる写真やイラストです。

似ている種類が多いきのこを見分けたい方は、微妙な違いをしっかりと解説している図鑑を選ぶのがおすすめ。細かい部位をアップした写真も掲載している図鑑や、原寸大の写真を載せている図鑑を選ぶとわかりやすく学びやすいのがポイントです。

学ぶ目的や見分ける目的ではなく、視覚的に図鑑を楽しみたい方は、かわいいきのこの写真やイラストを掲載している図鑑がおすすめです。写真集のように楽しめるきのこ図鑑もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

持ち歩きやすさ・サイズ感もポイント

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屋外で使うか屋内で使うかを考え、サイズも決めるのがポイントです。

屋内で楽しむ場合は、基本的にサイズを気にする必要はありません。大きいサイズのモノであれば写真も大きく記載されている情報も豊富なので、しっかりときのこの知識を得られます。

しかし、屋外で使用する場合は、サイズが大きすぎると持ち運びが難しくなってしまう場合も。きのこを探しながら使いたいときも、手軽にページをめくれません。

屋外できのこ図鑑を使いたい方は、ハンディタイプやポケットタイプのモノを選ぶのがおすすめです。ポケットタイプでありながら、約500種類のきのこが掲載されている図鑑もあります。きのこ観察に実際に図鑑を持って行く場合は、小さいサイズのモノをチェックしてみてください。

きのこ図鑑のおすすめ

山と渓谷社 くらべてわかる きのこ 原寸大

原寸大の写真を掲載しているきのこ図鑑です。山と渓谷社の「くらべてわかる」シリーズの1冊で、実際のサイズを比べながらきのこを識別できるのが特徴。きのこの根元の形など、識別するうえで重要な部分もしっかりと確認できます。

扱っているのは、日本で見られる主なきのこ約440種類。DNAでの分類を採用しつつも、視覚的に似ているきのこを並べているのがポイントです。外見が似ているきのこを見比べながら学べます。

きのこ狩りやきのこ観察の、初級者から中級者におすすめ。きのこの名前がわからず困っている方や、身近なきのこの名前を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

山と渓谷社 ときめく図鑑Pokke！ ときめくきのこ図鑑

きのこのかわいらしさに焦点を当てたきのこ図鑑です。きのこのかわいい写真やアートなどを扱っているのがポイント。情報を得るための図鑑とは一味違う、不思議で面白いきのこの姿を楽しめます。

紹介しているきのこはカラフルな68種類。きのこ雑貨やきのこの基礎知識のような、読み物パートも充実しているのが特徴です。「光るきのこの不思議」「きのこの毒はなんのため？」など、興味深くきのこを深掘りできる内容も盛り込まれています。

ポケットサイズなので、持ち運べるのもメリット。きのこに興味があり、軽く楽しめる図鑑から始めたい方におすすめの一冊です。

日本文芸社 野草・山菜・きのこ図鑑

きのこだけでなく、野草や山菜についても学べる図鑑。夏から秋にかけて美味しいきのこと、冬から初夏にかけて採れる山菜を扱っており、1年中楽しめる1冊です。

著者はYouTube「野食ハンター」で知られるたけもとあきらと、山菜・きのこに関するYouTubeチャンネルを運営するHSの2人です。きのこ編ではHSが実際に採取・試食し、美味しかったモノや印象的だったモノを中心に選定。食用きのこを100種類、特に注意が必要な毒きのこを十数種類解説しています。

見極め方法や調理法も記載されており、解説動画のQRもついているのがポイント。軽くて持ち運びやすいので、山への携行にもぴったりです。山歩き全般に活用できるきのこ図鑑に、興味がある方におすすめの1冊です。

大和書房 誰かに話したくなるキノコの不思議な世界

きのこの面白いエピソードが満載のきのこ図鑑です。フィールドでのエピソードや、日本人がきのこに親しんできた歴史や説話を解説しています。菌類の個性的な生態を紹介しているのが特徴です。

散歩やハイキングで見かける面白いきのこから毒きのこまで、日本に生えている100種類を厳選。生態以外に、食用きのこと毒きのこの見分け方・採取時期・美味しい食べ方も、紹介しているきのこ図鑑です。

自然にまつわる本を複数発表している大海淳が著者で、体験に基づいたエッセイが収録されているのも魅力。オールカラーのきのこ図鑑を、探している方におすすめです。

双葉社 新版 oso的キノコ擬人化図鑑

きのこの擬人化が楽しめる、一風変わったきのこ図鑑です。擬人化は体つきや服装はもちろん、表情や性格、口調まで実際のきのこの特徴をふまえて反映している本作品。擬人化イラストとともに実物写真も掲載され、特徴が詳細に解説されています。

1冊目の60種に、冬虫夏草を中心とした40種を追加した新版。合計100種類のきのこのイラストと解説を楽しめます。

擬人化イラスト自体がかわいいと評価されているのもポイント。かわいいイラストとともに、きのこの知識を学びたい方におすすめです。

主婦の友社 おいしいきのこ毒きのこハンディ図鑑

日本各地に生えているきのこを解説しているきのこ図鑑です。北海道から沖縄まで350種類以上のきのこを紹介。散歩やハイキングなどで見かける、一般的なきのこをほとんど網羅した1冊です。

美しいカラー写真でわかりやすくきのこを解説しており、写真には細部までわかる詳細な切り抜きも。傘や柄（え）、つぼなどが詳しく見られて、特徴や見分け方のポイントが一目でわかるのがポイントです。

マツタケやホンシメジなど美味しいきのこはもちろん、ベニテングタケやツキヨタケなどの毒きのこも扱っています。特に、間違いやすい危険な毒きのこについては、丁寧に特徴を解説しています。全国に対応したきのこ図鑑を探している方におすすめです。

小学館 小学館の図鑑NEO きのこ 改訂版

「小学館の図鑑NEO」シリーズのきのこ図鑑です。日本で実際に生えているきのこ約700種類を、文章・写真で解説しています。食用きのこ・毒きのこ・猛毒きのこの分類はもちろん、きのこ料理や光るきのこなど、きのこに関する情報が盛りだくさんの1冊です。

出版時点で最新のDNA分類に基づいて掲載されているので、きのこに詳しい大人も楽しめると謳っています。また、特典の「ドラえもん・のび太のびっくりきのこDVD」では、森の中にきのこを探しに行く感覚を体験できるのが魅力です。

過去に出版されたきのこ図鑑の改訂版で、改訂後の本作品では食用と毒に関して補足されています。きのこの情報を幅広く知りたい方に、おすすめのきのこ図鑑です。

小学館 小学館の図鑑NEO POCKET きのこ

『小学館の図鑑NEO きのこ 改訂版』のポケット判です。人気きのこ図鑑を持ち運びできるサイズにしており、約500種類のきのこを掲載しています。出版社がポケットきのこ図鑑の決定版と謳う、王道の1冊です。

きのこ単体の写真は白バックでわかりやすく、似ている種類も見分けやすいように工夫されています。きのこの特徴がしっかりと把握できる、解説とキャプションも豊富。分類順別に掲載しているため、シンプルで使いやすいのもメリットです。

きのこ料理・栽培きのこ・海外のびっくりきのこ・毒きのこなど、きのこの面白い情報を紹介した特集も充実しています。森に持参して、きのこを見ながら使えるきのこ図鑑を探している方におすすめです。

文一総合出版 ポケット図鑑 新訂 日本のキノコ275

野外でも持ち運びできるコンパクトサイズのきのこ図鑑です。275種類のきのこを掲載。主な食用きのこはほとんど網羅しており、持ち帰ったきのこを調べる際にも便利な1冊です。

特徴や食べ方とともに注意点も解説。きのこの生育情報がわかる写真や、種の特徴をわかりやすく示した各部の写真も載っています。似ているきのことの違いを比べやすい図鑑を探している方におすすめです。

過去には食用とされていたものの、後に中毒例が発生したきのこの解説なども、出版時点での最新情報に更新しています。きのこ狩りに携行できるきのこ図鑑が欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。

ナツメ社 しっかり見わけ観察を楽しむ きのこ図鑑

きのこの見分けに便利なきのこ図鑑です。見た目できのこを探せる、「直感インデックス」が収録されています。傘の裏の形状やつぼの有無などできのこの種類を検索でき、見分けやすく探しやすいのがポイントです。

原寸大のカラー写真によって見た目がわかりやすいのはもちろん、特徴を詳しく記載しています。概要以外にも補足説明やサイズマッピング、発生時期なども解説。毒の有無のアイコン表示もあります。

ハンディ図鑑でありながら、340以上の豊富な種類を扱っているのもメリット。きのこ研究者である中島淳志氏が収集した豊富なデータも見どころで、マニアックな解説も掲載されています。写真とデータを使って、しっかりときのこを観察したい方におすすめの1冊です。

家の光協会 身近なキノコ図鑑

見た目で掲載場所が決められているきのこ図鑑です。科別・仲間別で分けられ掲載されることが多いきのこ図鑑ですが、本作品は色・形別に掲載されているのが特徴。目当てのきのこを見つけやすい1冊です。

著者は、兵庫県立人と自然の博物館にて主任研究員を歴任し、博物館が開催するきのこの観察会の指導者も務める秋山弘之です。

近場で見つけやすいきのこに焦点を当てているのもポイント。約200種類を厳選して紹介しています。色や形がわかりやすい大きい写真を掲載しており、写真を眺めているだけでも楽しいと評判。形で見分けたい初心者におすすめのきのこ図鑑です。