多種多様な草花や樹木について知るのに役立つ植物図鑑。道端や野山などに生えている身近な植物を識別したり、フラワーアレンジメントやガーデニングに知識を参考にしたりと、日常的に活用できるのが魅力です。
今回は、植物図鑑のおすすめをご紹介。身近な自然への好奇心を駆り立てる子ども向け図鑑から、研究や趣味の助けになる専門的なモノまで幅広くピックアップしました。植物図鑑を選ぶ際の参考にしてみてください。
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植物図鑑の選び方
使うシーンにあった図鑑を選ぶ

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植物図鑑を選ぶ際にはまず、使うシーンにあったモノから選ぶことが重要です。ひと口に植物図鑑といっても、取り上げている植物の種類はさまざま。道端に生える植物について知りたい・育てられる植物の知識が欲しいなど、使用するシーンを想定しておくと選書しやすくなります。
道や野山などの身近に生える植物が何なのか調べたい方は、身の回りの植物を広く取り上げた植物図鑑をチェック。四季や生えている場所ごとに網羅的に植物が紹介されているモノが多く、日常のなかで見かけた植物の識別に役立てられます。
実際に自分で植物を扱うために知識を得たいという方は、特定の種に特化した植物図鑑がおすすめ。花・樹木・観葉植物・多肉植物といったテーマ別の図鑑は、育て方や観賞のポイントといった実践的な知識をあわせて紹介しているモノが多いのが魅力です。
見やすさで選ぶ
リアルさを重視するなら写真中心

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植物図鑑に使用されている図版は、主に写真とイラストの2種類に分けられます。植物のリアルさを重視するなら、図版が写真中心の植物図鑑を選びましょう。植物の特徴がそのまま写真に収められており、実際の姿やどのような生え方をするのかが理解しやすいのが魅力です。
花や草木の色味の美しさを楽しみたいという方にも、写真中心の植物図鑑がおすすめ。それぞれの草花の色鮮やかな特徴が精細な写真に収められているため、珍しい植物も実際に目にしたときのような感覚で堪能できます。
特徴をわかりやすく知りたいならイラスト中心

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植物の個々の特徴をわかりやすく知りたいなら、図版がイラスト中心の植物図鑑を検討してみてください。実際の植物は群生している場合が多数。写真では細部の特徴を拾いきれなかったり見えにくかったりする場合があります。
イラストなら、それぞれの植物の主な特徴や完全体の姿がわかりやすく表現されているのがメリット。簡単に見ただけでは識別しにくい植物同士の違いも詳しく描かれています。植物のより細かな特徴を把握したい方におすすめです。
年齢にあわせた図鑑を選ぶ
子ども向けなら読みやすいかをチェック

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子ども向けに植物図鑑を選ぶなら、読みやすいかどうかをチェック。掲載されている植物の充実度だけでなく、言葉の表現や内容の親しみやすさにも着目しましょう。解説が噛み砕いた説明になっているモノなら、子どもも自分で理解を深められます。
未就学児向けの植物図鑑には、紙面が仕掛け絵本形式になっていたり草花遊びが記載されていたりするモノも。楽しみながら図鑑に親しめます。小さな子どもが読むなら、漢字にふりがなが振られているかどうかも併せて確認しておくのがおすすめです。
大人向けならデザインや専門性をチェック

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大人が読む植物図鑑は、デザインや内容の専門性にどのような特色があるかを確認しましょう。美しい草花をまるで写真集のように配置したり精緻なイラストで紹介したりといった、目で眺めて楽しめる植物図鑑も大人向けの製品では多く展開されています。
解説も、子ども向けの植物図鑑よりさらに一歩踏み込んだ内容に触れている場合が多数。「科」「属」といった分類体系で各植物を細かく整理したモノは検索性が高く、専門的な学びにも活用しやすいのが魅力です。
サイズ感・持ち歩きやすさもポイント

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植物図鑑はサイズ感や持ち歩きやすさも重要なポイント。使用する目的にあったサイズ感のモノを選びましょう。据え置きとして家の中での調べ物に使うなら、図版が大きくて開いておきやすい大型タイプの植物図鑑がおすすめです。
一方で、フィールドワークへ持っていくことを想定している場合は、持ち歩きやすいハンディタイプの植物図鑑が適しています。新書判やA5変・B6変判などと記載されたモノをチェック。軽くて小さいため、片手でも無理なく扱えるのがメリットです。
コンパクトサイズの植物図鑑でも、情報の多さや内容は大型サイズと同程度だったり、大型の図鑑には載っていない情報が盛り込まれていたりすることも。見やすさや扱いやすさを踏まえて、シーン別にサイズが異なるモノを使い分けるのもおすすめです。
植物図鑑のおすすめ|子ども向け
小学館 小学館の図鑑NEO 新版 植物 DVDつき
世界の植物から身近な草花まで幅広く網羅した、子ども向けの本格植物図鑑です。学校の授業で育てる植物や庭先・公園に植えられる園芸植物などを筆頭に、約1200種を掲載。新版では、日本に新たに定着した外来種も約100種ほど追加で収録されました。
各植物を生えている季節と場所ごとに分けて掲載。植物の特徴を最大限に表現したイラストを使って解説されており、観察するのに見極めるべきポイントがわかりやすい1冊です。世界各国の驚くような植物も取り上げられています。
特典として、ドラえもん・のび太が植物観察の旅に出かける様子を収めたDVDも付属。自由研究のアイデアを与えてくれる豆知識やトピックスも豊富に収録されています。子どもが植物の基本を知るのにおすすめの植物図鑑です。
小学館 小学館の図鑑NEO 花 DVDつき
子ども向けの植物図鑑としては日本で初めて、分類順の掲載を採用した1冊です。季節や生育環境別ではなく、DNA分類(APG分類)順に沿って科ごとに植物を紹介しているのがポイント。分類順が主流の大人向け植物図鑑へ移行しやすいよう構成されています。
日本で見られる四季折々の花や、世界中の珍しい花・木の実などを多く取り上げているのも特徴。白背景を用いた美しい写真は花の形をとらえやすく、眺めているだけでも楽しめます。
ドラえもんとのび太がナビゲーターを担当する付録のDVDでは、海外の植物映像や日本の植物・きのこの映像を収録。子どもも大人も一緒に植物や花の世界の奥深さを学べます。植物の分類の大枠を理解しやすく、調べ学習にもおすすめの植物図鑑です。
小学館 小学館の図鑑NEO POCKET 花
持ち運びに便利な新書判の子ども向け植物図鑑です。花をテーマに、野山で見られる花から園芸種まで850種を収録。DNA分類順別に紹介されており、花の分類についての詳しい知識がなくても似ている花の特徴を比べやすくなっています。
紙面は「被子植物」「裸子植物」の大きく2つに分けて構成。それぞれの花は白い背景で撮られた美しい写真で紹介されており、野外でもリアルな花と見比べやすいのが魅力です。同シリーズの大型版では紹介されていない花の工作や草花遊びなども取り上げられています。
「植物博士・牧野富太郎が名づけた花」「毒の植物のQ&A」「恐怖の花」といった、読んで楽しめるコラムも充実しています。子どもがフィールドワークで使いやすい植物図鑑を探している方におすすめのシリーズです。
講談社 講談社の動く図鑑MOVE 植物 新訂版
2024年に刊行された新訂版の子ども向け植物図鑑。植物の美しい瞬間を収めた、高解像度のダイナミックな生態写真を主に採用しています。生息する植物のリアルな姿を楽しめるのが魅力です。
一部の写真に黒い背景が取り入れられているのも特徴。個体差が見分けにくい種や淡い色の花びらを持つ種も、すみずみまで特徴を掴めるのがメリットです。生態写真・切り取り写真・イラストと、各植物で複数の図版を使い分けながら解説されています。
最新研究についてのコラムページも充実。植物の驚くような姿をとらえた映像を楽しめるDVDは、スマホでも閲覧できます。ビジュアルを重視した紙面構成で植物の魅力をわかりやすく伝える、おすすめの植物図鑑です。
講談社 講談社の動く図鑑MOVE はじめてのずかん しょくぶつ
2歳から読み聞かせられる、子どものファースト図鑑としてもおすすめの1冊。小学校入学前に身につけたい植物の基本知識に加えて、植物のさまざまな不思議やおもしろい一面も知れる植物図鑑です。見やすいイラストと写真の両方を用いて解説されています。
脳医学者と植物学者が監修を担当しており、子どもの好奇心を刺激する内容にこだわっているのがポイント。種が移動する方法や植物と鳥・昆虫との関係、食虫植物の秘密など、子どもの何気ない疑問に答える内容が見どころです。
動く植物の様子を楽しめるDVDが特典として付属。多様な植物を知るだけでなく、触ったり遊んだりと植物を五感で味わうための方法も紹介されています。本格的な植物図鑑への入門としてもおすすめの製品です。
Gakken 学研の図鑑LIVE 6巻 植物
約1300種の植物を取り上げている、ボリューム感が魅力の子ども向け植物図鑑です。作物・シダ・コケ・菌類・藻類なども網羅。それぞれの植物の基本的な特徴から、あまり知られていない生態まで詳しく紹介されています。
掲載種はすべて植物の本物の姿をとらえた写真で紹介。日本のどんぐりや海外の果実などを実物大の写真で載せた「本当の大きさ」ページも見どころになっています。基本的な情報だけでなく、生態や名前の由来といった豆知識が豊富に盛り込まれているのも特徴です。
付属のDVDでは「植物の進化と地球の変化の関係」を映像で解き明かしていきます。無料のアプリを使って紙面にスマホやタブレットをかざすと、植物の多彩な動きを見られる動画も閲覧可能。紙とデジタルの両面で子どもの好奇心をくすぐる、おすすめの植物図鑑です。
Gakken 学研の図鑑LIVE ポケット 3巻 植物
子どもが野外観察でも手に持ちやすい、軽くて小さなポケットサイズの植物図鑑です。身の回りで見られる植物を中心に、約850種を掲載。形態の特徴や似た植物の見分け方が、オールカラーの美しい写真とともに簡潔に解説されています。
ページ内の「3D」アイコンがついた箇所にスマホをかざすと、植物の生態を動画で再現したAR動画を見られるのも特徴。大迫力の映像と実際の植物を見比べながら野外観察を行えます。本格図鑑並みの情報量を掲載し、子どもから大人まで楽しめるハンディ図鑑です。
Gakken はっけんずかん しょくぶつ
紙面に窓あけ仕掛けがちりばめられた、仕掛け絵本形式の植物図鑑です。仕掛けをめくると、たんぽぽの綿毛が飛んだり花の中の様子が見えたりと、植物のさまざまな変化を自分で発見しながら学べる紙面になっています。
イラストが描かれた仕掛けページだけでなく、写真で植物を紹介した標本ページも併録。子どもにとって身近な植物が、見られる季節や生息地域別にまとめられています。飽きにくいよう、イラストページと図鑑ページは交互になるよう構成されているのもポイントです。
読み聞かせ絵本として親子で一緒に楽しめる本書。やさしい表現の解説文は、子どもが自力でも読めるようすべてひらがなで表記されています。子どもの初めての植物図鑑としてもおすすめの1冊です。
成美堂出版 じぶんでよめる しょくぶつずかん
3〜6歳の小さな子どもに、自分で図鑑を読む楽しさを伝えるのに役立つ植物図鑑です。幼児に読み聞かせても理解できるよう、解説は徹底的にやさしく噛み砕いた表現が用いられています。取り上げられている植物は全196種類です。
生息する四季別に植物を大きく分類して構成。それぞれ「かだんのはな」「みちばたのはな」「まちやこうえんの・き」といった項目ごとに、子どもにとって身近な植物が紹介されています。そのほか、観葉植物・野菜・果物まで広く扱った1冊です。
本文の解説はすべてひらがなで書かれているため、未就学の子どもも自力で読みやすいのがメリット。文字に興味が芽生えはじめた子どもへの贈り物としてもおすすめの植物図鑑です。
KADOKAWA ゆるっと歩いて草や花を観察しよう! すごすぎる身近な植物の図鑑
身近なテーマにまつわる不思議を解き明かしていく「すごすぎる図鑑シリーズ」の、植物に焦点を当てた1冊です。特に「身近な植物」「どこでも・誰でも観察できる植物」に着目。身の回りの植物のおもしろいトリビアや豆知識が紹介されています。
さまざまな植物を花・葉・種・根と茎の4つのジャンルに分類。基本的な知識だけでなく、各植物の具体的な見つけ方や観察方法をあわせて学べるのが魅力です。多様な角度から撮影した写真に加えて、イラストや図表も豊富に盛り込まれています。
難しい専門用語は噛み砕いて説明されているほか、総ルビ仕様で小中学生が読みやすいのもポイント。植物を使った家庭でできる実験も多数取り上げられています。思わず誰かに話したくなるような植物の秘密を楽しく学べる、おすすめの植物図鑑です。
大泉書店 ほんとうはこわい植物図鑑
恐ろしい生態を持つ植物にスポットを当てた植物図鑑です。身近にある植物からアフリカに分布する奇妙な植物まで、58種の植物をピックアップ。人気イラストレーター・高橋のぞむ氏による、怖くも愛らしいイラストで紹介されています。
それぞれの植物が持つユニークな特性別に章立てされている本書。「閉じ込めて溶かす」「栄養を盗む」「虫をあやつる」など、植物の驚くような生存戦略が取り上げられています。本文にはふりがなが振られているため、子どもの1人読みにもおすすめの雑学系の植物図鑑です。
あかね書房 ヤバすぎ! 有毒植物・危険植物図鑑
人間にとって危険がある植物をテーマにした植物図鑑です。町や野外など身近な場所で見られる171種の植物を掲載。それぞれが有する危険性や毒性のメカニズム別に分類し、写真とともに解説されています。
心臓毒・神経毒などの恐るべき毒性を持つ植物や、ケシ科・ヒガンバナ科といった科ごとに注意すべき植物をピックアップ。自然界におけるユニークなサバイバル術を学べます。生息場所や毒性がある部分など、注意すべきポイントが紹介されているのも特徴です。
なじみ深い植物の意外な一面を垣間見られる本書。危険植物を理解するにあたって、植物の構造や関連する人体の仕組みなどの基礎知識から丁寧に解説されています。野外観察やアウトドアで身を守るための知識を学べる、おすすめの植物図鑑です。
植物図鑑のおすすめ|大人向け
三四郎書館 オリジナル普及版 牧野日本植物圖鑑
「日本の植物学の父」と称される植物学者・牧野富太郎氏の知識の集大成『牧野日本植物圖鑑』の復刻版です。判型には当時刊行されたモノ同じA5判を採用。ボタニカルアートとしても高い評価を得ている植物画を、同じ縮尺で堪能できます。
日本に生息する固有種に加えて、日本に植栽されている外国産の植物や渡来によって自生している植物を含む3206種を掲載。1冊の植物図鑑としては日本最大級の収録数とされています。昭和初期当時の空気感を味わえる漢文崩し調の解説も見どころです。
本体の厚みが薄く改良され、軽量化にこだわっているのもポイント。日本の植物学の基礎を築いた牧野富太郎氏の功績に、当時の雰囲気のまま触れられるおすすめの植物図鑑です。
東京書籍 FLORA 図鑑 植物の世界
多様な植物の姿と生態を、ビジュアルを重視した紙面構成で表現したおすすめの植物図鑑。世界最大の研究所・博物館群として知られる、スミソニアン協会と植物の専門科学機関・キュー王立植物園が監修に携わっている1冊です。
植物界・花・根・葉を筆頭に、7つのテーマ別に構成されています。各植物の特徴的な部位ごとに細部を拡大した鮮やかな生態写真を掲載。緻密なスケッチや歴史的にも価値がある博物画なども含め、1500点以上の図版が収録されています。
近年のDNA解析に基づいた分類を基準にしているのもポイント。解説には難しい専門用語を極力使用せず、幅広い知識レベルの方が読みやすいよう工夫されています。植物の形態や機能を、ダイナミックで迫力あふれる図版を通して学べる大人向けの植物図鑑です。
三省堂書店 新版 散歩で見かける 草花・雑草図鑑
日々の散歩で見かける草花・雑草をテーマにした、ロングセラーで愛される植物図鑑。2024年に刊行された新版の本書では気候の変動にあわせて掲載種が全面的に見直されました。近年見かけやすい種が、新たに51種追加収録されています。
1つの植物につき複数の写真を掲載し、それぞれの特徴をわかりやすく解説。花の開花時期は近年の気候に沿って表記されています。DNA解析に基づくAPG分類体系に対応した、新しい分類・科名表記に対応しているのもポイントです。
野に咲く草花以外に人気の園芸種や野菜の花なども収録。漢字名も併記されているため、植物名の由来がわかりやすくなっています。本体サイズは小B6判を採用しており、ウォーキングや散歩時に携帯するのもおすすめです。
主婦の友社 散歩しながら子どもに教えてあげられる草花図鑑
植物について親子で楽しめる情報が詰まった植物図鑑です。道端で見かける植物を識別しやすいよう工夫が凝らされているのがポイント。四季別・花の色別・5段階表示のレア度など、さまざまな方法で目的の植物を探せるようになっています。
観察する際にチェックしたい点・見た目が似ている近似種・生える場所・名前の由来・香りなど、身近な植物を多彩な角度から紹介。子どもの好奇心を刺激する豆知識が、B6版のポケットサイズに凝縮されている1冊です。
花かんむりの編み方や葉っぱで作る人形など、草花を使った遊びが数多く取り上げられているのも特色。どの草花で遊べるかが、紙面内で相互にページ案内されています。自然に親しむためのヒントが多数盛り込まれた、おすすめの植物図鑑です。
池田書店 自然散策が楽しくなる! 葉っぱ・花・樹皮で見分ける樹木図鑑
樹木を見分けるのに役立つハンディサイズの植物図鑑です。野山や里山はもちろん、市街地でも見かけるさまざまな樹木が250種以上掲載されています。各樹木は葉の形状別に分類されているのが特徴です。
それぞれの樹木のページには、葉の形・花・樹形・樹皮といった部位の写真を複数枚収録。生態や特徴、生育場所などの情報が簡潔にまとめられています。どのような手順で見分けるとよいのかが、4つのステップで紹介されているのも見どころです。
さらに、巻頭では樹木についての基本知識や用語解説も取り上げられています。本書以外に、雑草や花といったテーマ別にシリーズ化されているのもポイント。日常の散策やアウトドアで役立つ知識を得られる植物図鑑を求めている方におすすめです。
山と渓谷社 山溪ハンディ図鑑 14 増補改訂 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類
“日本最大級の葉っぱ図鑑”と謳われる植物図鑑です。葉っぱを軸に樹木を見分けることをコンセプトにしているのがポイント。自生種から植栽種まで、日本各地で見られる多様な樹種が持つ1315種類の葉が紹介されています。
実物の葉をスキャンした精細な画像には、葉の表裏や毛の様子が鮮明に収められています。葉を中心とした見分け方のポイント解説のほかに、見分けるのに重要な樹皮・樹形・花・実の生態写真が併録されているのも魅力です。
樹木の科や属の見当がつかなくても調べられるよう、巻頭には形態から目的の葉を探せる葉一覧表を掲載。主な科・属に共通する特徴はコラムとしてわかりやすく解説が加えられています。樹木調査の現場でも活用できる植物図鑑としておすすめの1冊です。
西東社 花屋さんで人気の469種 決定版 花図鑑
フラワーショップで販売されている花を網羅的に紹介した植物図鑑。新版の本書では近年人気の42種を新たに追加し、全469種の花が掲載されています。「花編」「枝もの編」「実もの編」「グリーン編」といった、目当ての植物を探しやすい構成も魅力です。
それぞれの花は、大きく鮮やかな写真とともに解説されています。ルーペで覗いたように細部の様子を知れる「深度合成写真」が随所に盛り込まれているのも特徴。複数の品種がある花は写真が並べて掲載されており、品種を見比べやすくなっています。
学術的な知識だけでなく、花言葉・市場価格・販売時期などの情報を知れるのも特色。アレンジの基礎知識にも触れられており、付録にはおすすめの花材一覧も併録されています。花の観賞やフラワーアレンジメントに興味がある方におすすめの植物図鑑です。
山と渓谷社 美しき小さな雑草の花図鑑
道端などに生える身近な雑草の、花に焦点を当てた植物図鑑です。約100種類の雑草を収録し、それぞれの花を大きく拡大して写した写真が掲載されています。ルーペで観察しているかのような視点で、雑草の花の魅力を堪能できる1冊です。
数mm〜数cmほどの小さな花の形や色が鮮やかに写されており、思いがけない美しさや複雑な構造を垣間見られるのがポイント。「黄色い花」「白い花」など花の色別に分類された紙面構成も、写真集のようにそれぞれの花を引き立てます。
やさしい語り口の解説も魅力。花のおもしろいつくりや色と虫との関係、草花遊びといった読みごたえのあるコラムも収録されています。野に咲く雑草の新たな魅力に気づかせてくれる、おすすめの植物図鑑です。
ナツメ社 色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑
道端や庭先に咲く代表的な花をまとめたハンディサイズの植物図鑑です。それぞれの花を7系統の色で分類し、555種を紹介。花の色から調べられるため、初心者でも見かけた花を手軽に調べやすいのが魅力です。
紙面は鮮やかな写真を多数収録し、生態の特徴がわかりやすく解説されています。巻頭には花の色と形で分類した2種類の目次を掲載。色の種類が複数ある園芸種は花の形から目的のページを検索でき、直感的に扱える仕様になっています。
各花の解説には、近似種・近縁種や関連が深い生き物についても紹介。花の香りや手触りといった五感を使った観察の楽しみ方も提案されています。野外散策や散歩の際に目に入る花に特化した植物図鑑を求めている方におすすめです。
自由国民社 ちいさな花言葉・花図鑑
美しい花の写真に素敵な花言葉を添えて紹介した、A5変判のコンパクトな植物図鑑です。フラワーショップで手に入りやすい197種の花を厳選。なじみ深い花から話題のワイルドフラワーまで、インテリアに取り入れやすい花に焦点が当てられています。
店頭に並ぶ時期の目安・色のバリエーション・日持ちなどの情報も細かく掲載。花の名前や花言葉にまつわるささやかなエピソードの紹介も見どころになっています。「花と星座」「花を贈るときのマナー」といった、読み物として楽しめるコラムが充実しているのも魅力です。
花名を知らなくても目的の花を探せるよう、花言葉や開花時期から見当をつけられる索引も収録されています。花好きの方へのちょっとした贈り物としてもおすすめの美しい植物図鑑です。
自由国民社 食べられる草ハンドブック
食べられる野草をカラー写真で簡潔に紹介したコンパクトな植物図鑑です。各植物の基本情報に加えて、適した調理法をアイコンで表示。おすすめの食べ方や、食べるのに「イチオシ」の野草がわかりやすいのがポイントです。
通年食べられる草にはじまり、春夏秋冬それぞれの季節で食べられる野草をピックアップ。野山で見分けるためのチェックポイントとともに、見た目の特徴が詳しく解説されています。食べる際の利用部位が明記されているのも魅力です。
「雑草という名の魅力」「植物”毒”の世界」などのコラムを通して、野草の魅力や扱う際の注意点も学べます。アウトドアや自由研究で実際に挑戦したくなる情報を得られる、おすすめの植物図鑑です。
日本文芸社 育て方がよくわかる 世界の食虫植物図鑑 アジア、アメリカ、アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパ各国の特徴ある食虫植物の育て方
世界各国の特徴ある食虫植物を網羅的に紹介した植物図鑑です。大型サラセニア・ネペンテス・ドロセラなどをはじめ、約500種もの食虫植物を写真とともに掲載。各種の詳細から自生地の状況まで、幅広い視点から解説されています。
各種の具体的な栽培方法が丁寧に説明されており、世界各国の食虫植物を日本でうまく栽培するためのコツを学べます。花を撮影した写真も収録されているため、株と開花した様子のギャップを楽しめるのも魅力です。
定番の食虫植物はもちろん、近年の品種改良によって登場した種も紹介。美しい園芸種や栽培が難しい種、花の個体差などにも触れられています。食虫植物の魅力とともに、育て方・増やし方を知りたい方におすすめの植物図鑑です。
日本文芸社 よくわかる多肉植物 寄せ植えの実例、育て方、ふやし方と715種の図鑑
多肉植物に特化した植物図鑑のおすすめ製品です。多肉植物の育て方や楽しみ方を、さまざまな角度から紹介。図鑑ページは見やすい写真とともに700種以上が掲載されています。珍奇植物・サボテンなど、多彩な多肉植物に触れられるのが魅力です。
寄せ植えの基本のテクニックは手順つきで丁寧に解説されています。多肉植物のみを用いたアレンジだけでなく、ほかの植物とのおすすめの組み合わせ方なども紹介。置くべき場所・水やり・施肥・季節ごとの手入れといった育て方の基礎知識も取り上げた1冊です。
多肉植物を育てるにあたりよくある疑問を取り上げ、注意点も説明。生育のタイプ別にまとめた、管理や作業のカレンダーも併記されています。多肉植物栽培にチャレンジしてみたい初心者から愛好家まで楽しめる、おすすめの植物図鑑です。
創元社 世界のふしぎな木の実図鑑
植物の木の実にスポットを当てた、美しいビジュアルの植物図鑑です。世界中の木の実のなかから、ユニークな見た目や不思議な特徴を持つモノを厳選。約300種の木の実が、迫力あふれる撮りおろしの高精細な写真で紹介されています。
分類学に基づいて近縁の種の違いを見比べる第1部にはじまり、第2部では木の実の多彩な移動手段に着目して解説。第3部では、棘や凹凸といった木の実が持つ個性豊かな形態について詳しく取り上げるなど、読者の好奇心をくすぐる紙面構成が特徴です。
植物分類学の変遷や進化といった歴史について触れられているのもポイント。世界の木の実の分布・活用方法などを取り上げたコラムも充実しています。木の実が持つユニークな造形美や性質を楽しんで学べるおすすめの植物図鑑です。
NHK出版 NHK趣味の園芸 観葉植物
観葉植物愛好家向けの本格的な植物図鑑です。人気が高い約200種類の観葉植物を写真で紹介する図鑑パートと、具体的な管理の方法や育て方を解説した栽培パートを収録。観葉植物を健全に保つためのノウハウが詰まっています。
観葉植物とのおすすめの暮らし方だけでなく、観葉植物の歴史や原生地なども取り上げられている本書。最近の品種にあわせて、基本的な栽培方法をアップデートした情報も盛り込まれています。観葉植物の種類別に適した向き合い方がわかる植物図鑑です。
株・鉢・用土の選び方から設置すべき環境、季節に沿った対応方法まで、観葉植物を楽しむにあたっての実践的な知識を学べるのも魅力。観葉植物について体系的にまとめられた植物図鑑を求めている方におすすめです。
青春出版社 はじめてのオージープランツ図鑑
オーストラリア特有の植物「オージープランツ」をテーマにした本格的な植物図鑑です。エキゾチックで個性的な魅力あふれる庭木や草花が200種取り上げられています。日本で手に入りやすく、生育可能な種が厳選されているのが特徴です。
日本ですでになじみ深いモノから、西オーストラリア原産の上級者向けの種まで収録。色鮮やかな写真に詳しい解説が添えられています。日本の気候でオージープランツを育てるための具体的なノウハウを学べる実用的な植物図鑑です。
ガーデニングだけでなく、ドライフラワー・ハーブティーといったオージープランツの多様な楽しみ方も紹介。オージープランツと組み合わせやすい世界の植物もまとめられています。スタイリッシュな庭づくりの参考になるおすすめの1冊です。
家の光協会 新 特徴がよくわかるコケ図鑑
多種多様なコケを特集した植物図鑑です。大きな写真とイラストで271種のコケの特徴と魅力を紹介した1冊。2024年に刊行された新版の本書では、近年大きく改変されているコケの分類や学名などの情報も新しく反映されました。
コケを観察したり扱ったりするにあたって、知っておきたい基礎知識や必須知識から丁寧に説明されている本書。充実の図鑑ページはコケ観察に役立つ情報を記載し、読み物としても楽しめる内容にこだわっています。
巻頭には、四季折々の各種コケの姿をとらえた美しいグラビアを掲載。コケ愛好家も参考になる新しい情報がまとめられた、おすすめの植物図鑑です。
柏書房 自分で採れる薬になる植物図鑑
薬として扱える植物を取り上げたユニークな1冊。自分で採集できる身近な植物を約300種掲載し、それぞれが持つ成分・取り方・使用方法などが解説されています。植物を実生活で取り入れるのに役立つ情報が詰まった植物図鑑です。
243種の薬になる植物に加えて、薬になる野菜・ハーブや毒草などが写真とともに紹介されています。各植物の生育場所・採集時期・薬効などは、アイコンでわかりやすく明示。各項目は植物分類体系をもとに整理した本格的な構成になっているのも特徴です。
毒草とよく似た植物の見分け方・食用として使える、薬草の調理法と効能・家庭での栽培方法といった情報もコラムとして収録。索引では症状・薬効・生薬名からも目的の植物を検索できます。薬用としての植物に興味がある方におすすめの植物図鑑です。
ひと目では違いがわかりにくい植物も、植物図鑑を通して調べることでそれぞれが持つ奥深い魅力を知れるのがメリット。単に種類を見極めるための情報だけでなく、栽培や観賞に役立つ実践的な知識が紹介されている植物図鑑も数多く刊行されています。日常の側にある身近な植物の驚くような一面に、ぜひ触れてみてください。