昆虫の魅力を再発見できる「昆虫図鑑」。幅広い種を取り上げた博物型や生息地別に解説した地域型、特定のテーマを深掘りした特化型など、多種多様な図鑑が刊行されています。年代や知りたい情報にあわせて選書するのがおすすめです。

そこで今回は、おすすめの昆虫図鑑を幼児・子供・大人向けに分けてご紹介。確認すべきポイントや図鑑別の特色もあわせて解説しました。昆虫に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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昆虫図鑑の選び方

図鑑のタイプで選ぶ

代表的な昆虫を幅広く紹介する「博物型」

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はじめての昆虫図鑑として選ぶなら、代表的な昆虫が幅広く紹介されている博物型のモノがおすすめ。日本や世界の昆虫が広く取り上げられており、多種多様な昆虫の生態に触れられるのが魅力です。

博物型のなかでも、原始的な種の情報から詳しく紹介したモノや、珍しい生態写真にこだわったモノなど、図鑑によって力を入れているポイントはさまざま。それぞれの図鑑の特色が出る掲載方法に注目しながら選書してみてください。

身近な昆虫や生息地を知りたい方に適した「地域型」

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身近な昆虫や、昆虫ごとの生息環境を詳しく知りたい方は、地域型の昆虫図鑑をチェック。池や庭などの場所別にまとめたモノのほか、沖縄や北海道といった日本の特定の地域をテーマにしたモノなど、生息地別に昆虫を取り上げているのが特徴です。

特定の地域にどのような昆虫がいるのかがわかるため、フィールドワーク時にも参考にしやすいのが魅力。また、世界の昆虫を生息地別にまとめた昆虫図鑑なら、世界の地理や環境について考えるきっかけにもなります。

特定の種類絞って知識を深める「特化型」

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チョウやカブトムシなど、お気に入りの昆虫がいるという方は特化型の昆虫図鑑がぴったり。特定の昆虫に絞った情報が掲載されているため、博物型には載っていないような珍しい種が紹介されている場合もあります。特化型ならではの情報を得られるのが魅力です。

それぞれの種の見分け方が解説されていたり、生態について詳しく掘り下げられていたりと、好きな昆虫についてさらに知識を深められます。また、外見や生態に特徴がある昆虫のみを扱ったモノも。ユニークな知識が豊富な昆虫図鑑が欲しい方は、特化型に注目してみてください。

年齢に合わせて選ぶ

5歳までの幼児には絵本タイプやしかけのある図鑑がおすすめ

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まだ本や図鑑を読み慣れていない5歳までの幼児には、絵本タイプやしかけのある昆虫図鑑がおすすめです。やわらかなタッチの絵で昆虫を紹介したモノなら、絵本感覚で読み進めやすいのが魅力。絵本からのステップアップも担います。

また、めくって絵が変わるしかけやクイズが収録されているモノなら、遊びながら図鑑に親しめるのがメリット。自然に幼児の知的好奇心を育めます。一方、美しい写真でリアルな昆虫を見られるモノもあるので、子供の興味にあわせて選んでみてください。

子供にはふりがなつきでわかりやすいモノがおすすめ

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1人で字が読める小学生以降の子供に選ぶ際は、ふりがなつきでわかりやすい昆虫図鑑かどうかをチェック。習っていない漢字があっても、ふりがなによってスムーズに読み進められるほか、1人で読み通すことで学習への自信にもつながります。

子供向けの昆虫図鑑は、難しい専門用語も簡単な言葉で解説されているモノが多数。本格的な知識に気軽に触れられるのがおすすめポイントです。また、映像を収録したDVDやゲーム感覚で使えるアプリなどの付録がついている昆虫図鑑なら、読書が苦手な子供も飽きずに楽しめます。

昆虫好きの大人には詳しい情報が載ったモノがぴったり

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昆虫好きの大人には、子供向けのモノよりも専門的な情報が掲載されている昆虫図鑑がぴったり。野外活動の際にも役立つコラムが充実していたり、昆虫の生態が詳しく理解できる生態写真にこだわっていたりと、一歩踏み込んだ知識が得られるモノがおすすめです。

また、昆虫の色や形を強調したり、超拡大写真を採用したりと、昆虫の見た目にフォーカスした大人向けの昆虫図鑑も登場。写真集のような感覚で、昆虫ならではの造形美や機能美を堪能でき、すでに慣れ親しんだ昆虫の新たな魅力発見にもつながります。

昆虫採取に持っていくなら持ち運びやすいポケット版が便利

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野外での採集や観察に持っていくなら、コンパクトなサイズ感で持ち運びやすいポケット版が便利。B6判やA5判、新書判などの昆虫図鑑がおすすめです。カバンにすっぽりと収まるサイズの図鑑なら、自然豊かな場所で活動する際にも邪魔になりません。

一方で、写真・文字の大きさや情報量などは、コンパクトな分だけ分厚い図鑑に劣る場合も。一般的な大判の図鑑とポケット版の両方を揃えておくと、自宅と野外とでシーンにあわせて使い分けやすくなります。

飼育もしたい方には育て方が紹介された図鑑もおすすめ

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昆虫の飼育に取り組んでみたい方向けに、昆虫の育て方が紹介された昆虫図鑑もラインナップされています。昆虫の種類によって、適切な飼育環境や必要なエサはさまざま。図鑑を通して飼育方法を学ぶことで、採集した昆虫も安心して育てられます。

子供の自由研究にも、昆虫の飼育はおすすめ。工夫しながら昆虫の成長を見守ることで、命の神秘を学ぶきっかけにもなります。わかりやすい観察記録のつけ方や写真の撮り方を紹介した昆虫図鑑もあるので、ぜひ内容を参考にしてみてください。

改訂版が多いほど情報はより正確

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改訂版が多い昆虫図鑑は、最新の研究に基づいた正確な情報を得られるのが魅力です。地球環境とともに昆虫の生態系も変化しており、ときには新種が発見されることも。これまでの定説が覆されるといったことも起こり得ます。

昆虫図鑑も改訂を重ねることで、そうした新たな研究成果が解説などに反映されるのがポイント。すでにお気に入りの昆虫図鑑を持っているという方も、情報の正確さ・新しさを追求する場合は改訂版に買い換えるのがおすすめです。

昆虫図鑑のおすすめ|幼児向け

Gakken はっけんずかん むし 新版


Gakken はっけんずかん むし 新版

累計160万部以上を誇る大人気図鑑シリーズの昆虫版です。窓あきしかけが隠されたイラストページと、写真が豊富な図鑑ページで構成されているのが特徴。しかけ絵本のようなワクワクとする紙面で、昆虫の名前や生態、特徴を学べます。

イラストはしかけをめくることで絵が変わり、昆虫たちのさまざまな秘密を知れたり、ダイナミックな動きを見られたりするのが魅力。幼児が自分で遊びながら昆虫図鑑に親しめます。図鑑ページでは、よく見られる身近な昆虫から外国の昆虫まで幅広くピックアップしました。

説明文はすべてひらがなかつ、平易な文章で書かれているのもポイント。読み聞かせにもおすすめです。親子で会話しながら楽しめる昆虫図鑑を探している方は、ぜひ手に取ってみてください。

講談社 こども百科 4・5・6歳のずかんえほん こんちゅうの本


講談社 こども百科 4・5・6歳のずかんえほん こんちゅうの本

4〜6歳の子供が自分で読める昆虫図鑑として人気の1冊。文章はすべてひらがなとカタカナで書かれており、1人読みの入口としてもおすすめの絵本です。昆虫のイラストが標本のように並んだ、美しいレイアウトが子供の心を惹きつけます。

本書では庭・公園・田んぼ・川原など、子供にとって身近な場所別に昆虫を紹介。外遊びのなかで見つけられる、馴染み深い昆虫がメインで取り上げられているのが特徴です。わかりやすいイラストとともに、それぞれの昆虫の情報も掲載されています。

さらに、子供が楽しみながら学べる知恵遊びが収録されているのもポイント。本格的な昆虫図鑑を手に取る前の導入として、ひらがなを覚えた幼児におすすめの絵本図鑑です。

成美堂出版 じぶんでよめる こんちゅうずかん


成美堂出版 じぶんでよめる こんちゅうずかん

3〜6歳までの、文字に興味を持ちはじめた幼児向けの昆虫図鑑です。ひらがなでの平易な説明文によって自分で本を読む楽しさを得られ、知的好奇心を刺激する効果が期待できます。幼児が聞いてもわかりやすい解説は、読み聞かせにもおすすめです。

本書では、146種類の身近な昆虫を種類別に紹介しています。身体の作りや成虫になるまでの過程など、昆虫に関する情報を精緻なイラストや写真とともに掲載。昆虫に本格的な興味が出てきた幼児にもおすすめの昆虫図鑑です。

さらに、「つの」と「おおあご」の違いや冬の時期の過ごし方など、子供が疑問を抱きやすい点も、コラムの枠を設けて丁寧に解説。B5変型の持ち運びにも適したサイズ感で、子供の小さな手で持ちやすいのも魅力的な1冊です。

高橋書店 はじめてのずかん こんちゅう


高橋書店 はじめてのずかん こんちゅう

迫力のある大きな写真で、それぞれの昆虫の魅力が一目でわかるよう工夫された昆虫図鑑です。撮り下ろしの写真は、リアルなサイズ感や特徴が掴める見え方にこだわりました。子供が興味を惹かれる昆虫のフォルムがしっかりと楽しめます。

ほかの昆虫と比べて秀でた特徴には「いちばん」のアイコンをつけているのが特徴。さらに、昆虫の持ち方や触れてはいけない昆虫などにも言及されており、昆虫との適切な触れ合い方も身につけられるのが魅力です。

昆虫の生態について知識を深められるような、充実した特集ページもポイント。昆虫の育ち方・暮らし方を知りたいという子供の知識欲に寄り添います。写真が魅力的な幼児向けの昆虫図鑑を探している方におすすめです。

講談社 講談社の動く図鑑MOVE はじめてのずかん こんちゅう


講談社 講談社の動く図鑑MOVE はじめてのずかん こんちゅう

幼児が1人で読んだり眺めたりしても楽しめる昆虫図鑑です。カブトムシやカマキリなど、幼児にも身近な昆虫を網羅。季節を感じられる本格的なイラストと、生きているダイナミックな写真とともに、自然に生きる本来の昆虫たちの姿を垣間見られます。

クイズやコラムも豊富に記載されており、自然に子供の知的好奇心を育みます。生物学・分類学の専門家が監修しており、大人にも発見がある興味深い解説を掲載しているのも魅力。読み聞かせには2歳児から活用できます。

さらに、スペシャル映像が見られる特典DVDが付属。さまざまな楽しみ方で子供を飽きさせない、おすすめの昆虫図鑑です。

昆虫図鑑のおすすめ|子供向け

小学館 小学館の図鑑NEO 新版 昆虫


小学館 小学館の図鑑NEO 新版 昆虫

3歳から高学年の子供まで長く使える本格図鑑シリーズの昆虫版です。本書では、原始的な昆虫から順に掲載されているのが特徴。図鑑全体を通して、進化の過程をしっかりと読み込める構成になっています。

美しい標本写真は、昆虫の大きさを比較しやすい拡大率で掲載。難易度別の採集・飼育ページも設け、自由研究にも活用可能です。定評のある手厚い解説には、新たな研究に基づく情報も盛り込んでいます。

『ドラえもん』のキャラクターたちが昆虫たちの生活の様子をナビゲートするDVDが、付録として封入。子供の調べ学習にも役立つおすすめの昆虫図鑑です。

講談社 講談社の動く図鑑MOVE 昆虫 新訂版


講談社 講談社の動く図鑑MOVE 昆虫 新訂版

ダイナミックな生態写真を楽しめる子供向けの昆虫図鑑です。多くの昆虫のなかから、子供の興味を第一に考えて選ばれた昆虫を掲載しています。

トンボにむらがるアメンボや、ヒトの目の涙を吸うメマトイなど、昆虫たちの貴重な姿を捉えた生態写真が大胆に使用されているのが魅力。標本写真とは違った魅力がある、躍動感あふれる昆虫の姿が収められています。

付属のDVDでは、NHKで放送された映像のなかから選び抜かれた昆虫の面白い映像を収録。昆虫好きはもちろん、子供の興味を広げたいという方にもおすすめの昆虫図鑑です。

Gakken 学研の図鑑LIVE 昆虫 新版


Gakken 学研の図鑑LIVE 昆虫 新版

昆虫図鑑ではじめて、すべての写真に生きている昆虫を採用した1冊。約2800種もの昆虫を、標本とは異なる「生きた色と形」で堪能できます。昆虫採集で実際に見る姿のまま掲載されているので、フィールドワークにも活用しやすいのが魅力です。

近年発見された、新種の昆虫を数多く掲載しています。雄雌の見分け方から育ち方、飛び方、捕食方法についてなど、昆虫の生態も詳しく解説。総勢50名の研究者が編集に加わり、正確で専門性の高いコラムをまとめています。

本書は、デジタル面でのサポートが充実しているのも特徴。完全オリジナルの動画は、DVDに加えてスマホ・タブレットでも視聴でき、AR機能では昆虫の姿を360°観察できます。昆虫の生き生きとした姿を伝える工夫が詰まった、おすすめの昆虫図鑑です。

KADOKAWA 角川の集める図鑑GET! 昆虫


KADOKAWA 角川の集める図鑑GET! 昆虫

世界中の昆虫から厳選した約1500種を、生息地別に紹介した地域型の昆虫図鑑です。熱帯アジアや北アメリカなど、章ごとに地域別で昆虫を分類。それぞれの環境に、どのような昆虫がともに生息しているのかがわかります。

日本では見られないような珍しい種類を含め、昆虫の多様性を実感できるのが魅力。写真はほぼ実寸大で掲載されているほか、生息地の環境や気候についても解説されています。随所に謎解きがちりばめられており、楽しみながら読み進められるのも魅力です。

また、Webサービス「GET!+」が無料で利用可能。写真やイラストを集めて、自分だけのオンライン図鑑を作成できます。昆虫図鑑の紙面を通して、世界中の昆虫を採集するようなワクワク感も味わえるおすすめの1冊です。

Gakken 最強王図鑑シリーズ 昆虫最強王図鑑


Gakken 最強王図鑑シリーズ 昆虫最強王図鑑

エンターテインメント性あふれるテーマで、小学校高学年の子供から高い人気を有する昆虫図鑑。最強の昆虫を決めるべく、対戦トーナメント方式でさまざまな昆虫を競いあわせるシミュレーションバトルが見どころです。

ヘラクレスオオカブト・ギラファノコギリクワガタ・オオスズメバチなど、強そうな24体の昆虫たちがエントリー。それぞれの昆虫の特性を活かした、手に汗握る展開が魅力です。

すべてのバトルが4ページで決着するようになっており、読書が苦手な子供もテンポよく楽しめるのもポイント。昆虫図鑑として充実したコラムや解説が、子供の想像力も育みます。一風変わったテーマ型図鑑としておすすめの1冊です。

小学館 小学館の図鑑NEO POCKET カブトムシ・クワガタムシ


小学館 小学館の図鑑NEO POCKET カブトムシ・クワガタムシ

小さい子供も持ち歩きやすい、ポケットサイズの昆虫図鑑の人気作です。本書では、日本・世界のコガネムシ上科の昆虫を、7つのカテゴリー別に約330種収録。本格的な特化型図鑑としても読み応えのある1冊になっています。

カブトムシ・クワガタムシを中心に、世界中のコガネムシ上科を扱っているのが魅力です。美しい標本写真はほとんどを実物大の大きさで掲載。生息数が少なくなっている貴重な種も取り上げ、生態写真も豊富に収録されています。

192ページの新書判というコンパクトな大きさで、野外活動時に確認するのにも便利。巻末には、和名だけでなく学名の索引も収録されています。カブトムシ・クワガタムシが好きな子供も大人も、さらに知識を深められるおすすめの昆虫図鑑です。

童心社 今森光彦の昆虫教室 くらしとかいかた


童心社 今森光彦の昆虫教室 くらしとかいかた

写真家・今森光彦が、写真とともに昆虫の面白い生態を紹介している昆虫図鑑。それぞれの昆虫の暮らしぶりとともに飼い方も取り上げており、2014年度の児童福祉文化賞を受賞しました。ふりがなもふられており、小学校低学年の子供から読める1冊になっています。

トンボやアメンボといった、身近な昆虫を飼う際に必要な環境やエサをイラストでわかりやすく紹介。カブトムシ・クワガタムシなどの人気の昆虫は、卵の産ませ方から成長・羽化の様子まで情報が幅広く取り上げられています。

さらに、フィールドノートの取り方や写真を撮るコツなど、上手な記録の残し方まで網羅。実例付きで丁寧に解説されているので、自由研究にも役立てられます。子供も取り組みやすい、実践的な昆虫図鑑を探している方におすすめです。

昆虫図鑑のおすすめ|大人向け

宝島社 世界一うつくしい昆虫図鑑


宝島社 世界一うつくしい昆虫図鑑

アメリカでベストセラーになった大人向けの昆虫図鑑です。昆虫の美しい見た目に焦点を当てているのが特徴。それぞれの昆虫の色や形が最大限に生きる見せ方にこだわり、各ページは宝石図鑑のように美麗なビジュアルを実現しています。

昆虫への恐怖や先入観を取り除けるよう、さまざまな工夫が凝らされているのが特徴。画像は色彩加工などを施さず、すべて天然色のまま掲載され、昆虫のユニークな色彩や造形を余すことなく堪能できます。自然が育んだ昆虫そのものの美しさを体感できる昆虫図鑑です。

日本語版は、英語版にはない「昆虫に関する説明キャプション」が追加されているのもポイント。著者による昆虫採集時のエピソードとともに、昆虫の生態の謎や面白さにも迫りました。美術本や美しい写真集が好きな方への贈り物としてもおすすめの1冊です。

全国農村教育協会 新版 昆虫探検図鑑1600


全国農村教育協会 新版 昆虫探検図鑑1600

1600種以上の昆虫が掲載されている博物型の昆虫図鑑です。特定の分類群のみに偏らず、身近な自然で見つけられる昆虫を幅広く取り扱いました。昆虫の種類がわかりやすい美しい生態写真の数々が魅力です。

写真とともに、その昆虫が分布する地域や時期、見つけやすさなどの情報がわかりやすくまとめられているのが特徴。昆虫採集や観察にも役立てられます。新版にあたる本書では、180点以上の生態写真が差し替えられました。

あまり図鑑で取り上げられていない分類群の幼虫生態写真を充実させたのもポイントです。分布が拡大している南方系の昆虫を収録するなど、内容も大幅に変更。付録の大判ポスターを用いながら、スムーズに昆虫調査ができるおすすめの昆虫図鑑です。

山と渓谷社 美しき小さな虫たちの図鑑


山と渓谷社 美しき小さな虫たちの図鑑

身近にいる小さな昆虫の美しさを再発見できる昆虫図鑑です。庭や公園で見られる、約100種類の昆虫・クモ類などをピックアップ。彼らの姿をスーパーズームで撮影し、熱帯雨林の昆虫に負けないようなカラフルで美しい姿を引き出しました。

紙面には黒い背景を採用し、被写体の姿をはっきりと捉えられる深度合成を用いてピントを調節。アミメクサカゲロウの虹色の瞳や、ハンミョウの美しくたくましいアゴの形状など、超拡大写真でなければ見えてこない昆虫の魅力を堪能できます。

それぞれの昆虫が持つ形状の秘密が、わかりやすく簡潔な説明と迫力満載の写真で明かされるおすすめの昆虫図鑑です。ミクロの世界から見た昆虫の造形に興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。

山と渓谷社 くらべてわかる昆虫


山と渓谷社 くらべてわかる昆虫

日本の昆虫の全体像が掴める1冊として作成された昆虫図鑑です。子供も大人も親しめるよう種類を厳選し、幅広く「昆虫」をテーマに身近に出会う昆虫約750種を紹介しています。

本書は「身近な虫」「里山の虫」「珍しい虫」の3章で構成。見開きページを用いて、よく似た種類の昆虫が並べて掲載されています。それぞれの種を見分けるポイントを理解できるほか、昆虫の見方の基本も身につけられるのが魅力です。

巻頭ページでは、昆虫観察の基本知識や撮影のポイントなどを解説。昆虫にまつわる多彩なテーマのコラムも充実しています。身近な昆虫について詳しくなりたい方、昆虫観察初心者の方におすすめの昆虫図鑑です。

南方新社 増補改訂第2版 昆虫の図鑑 採集と標本の作り方


南方新社 増補改訂第2版 昆虫の図鑑 採集と標本の作り方

九州・沖縄で見られる身近な昆虫、全2621種を網羅した地域型の昆虫図鑑です。トンボ・チョウは九州・沖縄産の全種を紹介し、飛来する可能性のある日本の迷チョウにも言及。オールカラーの紙面には、トンボ・チョウ・ガの幼虫の写真も収録されています。

採集方法だけでなく、標本の作り方まで丁寧に解説されているのが特徴です。A5判の持ちやすいサイズ感で、自然観察時に持っていくのもおすすめ。子供から研究者まで活用できます。九州・沖縄の生態系に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

誠文堂新光社 増補改訂版 日本のチョウ


誠文堂新光社 増補改訂版 日本のチョウ

チョウ愛好家必携の昆虫図鑑として人気が高い1冊。日本に生息するチョウ全種に加えて、一時的に飛来する迷チョウや外来種を含む268種が紹介されています。掲載されている写真は、すべて自然界で撮影した生態写真が採用されているのもポイントです。

種ごとに、オス・メス、翅の表・裏の写真を収録しています。それぞれのチョウを区別する観察ポイントをわかりやすく掲載。すべての掲載種の生活史や分布が解説されているほか、チョウと間違いやすいガの情報まで網羅されています。

改訂版の本書では、新しく分類された5種を追加。環境省が提供している最新のレッドリストをもとに、種の保存法の指定種・都道府県条例の指定種などの情報も増補しています。チョウに特化した昆虫図鑑として、まずおすすめの1冊です。