2015年7月現在、ペンタックスからは、APS-Cフォーマット(撮像素子のサイズが約24mm×16mm)のKシリーズ、より小型であるミラーレスタイプのQシリーズ、それとプロ仕様となる645シリーズの3種類のデジタル一眼レフカメラが発売されていますが、ここでは主力となっているKシリーズを紹介します。
Kシリーズのデジ一は、2015年7月現在、フラグシップであるK-3・その後継機K-3Ⅱ、中級機のK-S1・K-S2、普及価格帯のK-50から構成されています。
ペンタックスのフラグシップ機K-3・K-3Ⅱ
By: ricoh-imaging.co.jp
同機は画総数が2400万以上と高水準です。そして特徴的なのはISO100~51200と非常に高感度である事。室内など暗い場所で撮影する場合にも手ブレしにくい早いシャッタースピードを選べるので、この点は非常に有利です。露出面では、約8.6万画素RGB測光センサーも強力で、画面内に極端な明暗がある場合でも適正な露出を与えてくれ、以前の機種では苦手だったストロボオートの露出も良好です。K-3とK-3Ⅱの違いはⅡでは内蔵ストロボが廃止され、代わりにGPSが内蔵された事で、撮影位置や方向などの情報を画像内に記録する事が可能です。
このクラスのカメラを使う人は外付けのストロボを持っている事が多いし、高感度が強いので、内蔵ストロボが廃止されても不便を感じる事は少ないでしょう。一方でGPS搭載のメリットは、まだそれほど多くないと感じるユーザーもいると思います。
K-3
K-3Ⅱ
中級・上級者どちらも行けるK-S1・K-S2
By: ricoh-imaging.co.jp
By: ricoh-imaging.co.jp
こちらは総画素数が2000万で、K-3に比べるとやや少ないですが、充分な画素数です。どちらもK-3に比べるとやや小型で軽量。K-S1がボディ単体の重さが498g、K-S2は618gとなっています。両者の重さに差があるように思えますが、これには理由があります。それは、K-S2には背面液晶がバリアングルになっている事で、これにより撮影の機動性が大きく向上しています。
本体の小型化に加え、バリアングル液晶によって、非常に使いやすく、入門機として、または上級ユーザーのサブ機としてお薦めしたいカメラです。入門機として使う場合にはズームレンズキットを購入するのも良いでしょう。カラーバリエーションも用意されています。
k-S1
k-S2
気軽に使える入門機K-50
総画素数は1600万超と他機種に比べるとやや落ちます(それでも実用上は充分ですが)。高感度に強いのは他機種と同様。その他のスペックも少しずつ抑えられていますが、実売価格が35000円程度から40000円までと非常に求めやすくなっています。また、ボディカラーのバリエーションが120と豊富で、これは主に女性ユーザーを意識したつくりになっているといえるでしょうか。K-50にもズームレンズキットが出ています。
k-50
簡単に見てきましたが、ペンタックスのAPS-Cデジ一も高級機から中級、入門機と一通りのラインナップが揃った事が分かります。特に中級から高級機指向の方にⅡが出て、価格の下がったK-3かバリアングル液晶を搭載したK-S2、初級者の型にはK-S1、K-50のレンズキットなどがお勧めです。