ラフに着られるアイテムとして人気のクライミングパンツ。最近では、デニムやコーデュロイ生地のモノや短パンタイプなど、ファッション性に優れたモデルがリリースされています。
そもそもクライミングパンツは、登山用のパンツとして普及したものなので、ストレッチ性に優れつつも丈夫な素材を採用し、立体裁断を施してつくられているのが特長です。そこで今回は、クライミングパンツのおすすめモデルをご紹介。気軽に履けるボトムスを探している方は、要チェックです。
クライミングパンツとは?
クライミングパンツはその名の通り、登山で使われるパンツのことです。ウェスト部分にベルトが付けられており、前身頃の膝下部分まで生地が2重になっています。
基本的にコットン・ギャバジンやチノ素材などの厚みがある丈夫な生地が使われますが、最近ではデニムを採用したモノも増えてきており、おしゃれなファッションアイテムとしての需要を増やしているアイテムです。
そもそもはフルレングスのものが基本になりますが、夏場ではクライミング・ショーツと呼ばれる短め仕様のモノも存在します。
クライミングパンツの選び方
素材は天然素材がおすすめ

クライミングパンツは基本的に厚手素材のモノがほとんどですが、アウトドア感が強い合繊素材といったシャカシャカ系のモノもラインナップされています。シャカシャカ系の素材はアウトドアな雰囲気が全面に出てしまうため、タウンユースとして使うには不向きで、キレイめな着こなしに外しのように使うには少しテクニックが要ります。
なので、タウンユースとして着用するアイテムとして選ぶ際には、チノやデニムといった天然素材のモノを選ぶのが無難です。アウトドアな感じを程よくプラスすることができます。
カラーは落ち着きのあるモノを選ぶ

原色系のクライミングパンツは、登山などのアウトドアなシーンでは色映えしますが、タウンユースで使用するには目立ちすぎてしまい、着こなしの難易度も高くなります。
ファッションアイテムとして使うなら、ブラックやグレーの無彩色や、ベージュ・カーキなどのアースカラーを選ぶのがおすすめです。コーデも組みやすく、大人向けのファッションに仕上げやすくなります。
サイズ感はジャストなモノを

最近のトレンドではビッグシルエットの煽りからワイドパンツが人気ですが、クライミングパンツはジャストサイズで履くのがベストです。ゆったりとし過ぎるサイズ感は、着合わせする上でカジュアルな印象が強く出過ぎてしまうため、少しだらしなく見えてしまう場合もあります。
また、最近のクライミングパンツの主流はジョグパンツの人気もありテーパードシルエットのモノが主流になってきています。テーパードシルエットとは、腰周りが緩く、膝下にかけて細身が掛かっていくシルエットのことです。シルエットを崩さずに野暮ったくなく見せるためにはジャストサイズの着こなしが重要です。
クライミングパンツのおすすめブランド
グラミチ(Gramicci)

ロッククライミングを中心とした、スポーツウェア・カジュアルウェアを展開しているブランドです。創設者であるマイク・グラハム氏はアメリカを代表するロッククライマーで、その知識や経験を活かしたクライミングパンツを発明し、180度自然な開脚が可能な「ガゼットクロッチ」や、ロッククライムに欠かせない片手で簡単に調節できる「Webbingベルト」を手にかけてきました。
高い機能を備えたクライミングパンツは、世界中で高い評価を受け、クライミングパンツがファッションアイコンの一つとなった今でも、代名詞的なブランドとして人気を集めています。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)

1968年アメリカ、カリフォルニア州で誕生したアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」。ブランドコンセプトに「真の機能性の追求と自然との共存」を掲げ、質の高い製品をつくり出し環境保護活動にも積極的に取り組んでいます。
ブランドのロゴを大胆にあしらったボックス型のバックパックや、ゴアテックスを取り入れた機能性の高いマウンテンパーカーは、日本でも人気のアイテムです。品質・性能・デザインどれをとっても高水準のウェアは、アウトドアのシーンだけでなく、タウンユースでおしゃれに着こなせるのが魅力。
アウトドア用品店やセレクトショップなどでも取り扱いがあり、購入がしやすいという点もうれしいポイントです。
パタゴニア(patagonia)

「パタゴニア」は企業として環境保全活動に力を入れているアウトドアブランドです。1996年以降からは、綿を素材としたすべての製品において無農薬のオーガニックコットンを採用。ウール製品においては、非塩素処理がされている原料を採用してつくられています。環境はもちろん、消費者や生産者の健康も考慮しているブランドです。
国内のファッション市場では、フリースに高い人気を集めていますがクライミングパンツも売れ筋のアイテム。パタゴニアのブランド内においては「ロックパンツ」と呼ばれています。
コーエン(coen)

「コーエン」は日本のセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」が展開するブランドです。アメカジスタイルのアイテムをリーズナブルな価格帯で提供しています。
クライミングパンツは「c.mountaineerring」と呼ばれるアウトドアラインからリリース。基本的にはシルエットや素材などファッション性に優れたモデルをリリースしていますが、本格的なクライミングパンツの機能性を持ったモノも存在しておりタウンユースとして最適です。
ロックス(ROKX)

ロックスは「グラミチ」を創設したアメリカの有名ロッククライマー、「マイク・グラハム氏」が2000年に新しく展開したブランドです。グラミチと比較するとクライマー目線のアイテムが多く、機能性とアメリカンクライマーらしいデザイン性が高い人気を集めています。
クライミングパンツは「コットンウッドパンツ」と呼ばれており、柔らかいストレッチ素材と裾のリブがアクセントになったカジュアル感の強いデザインです。
クライミングパンツのおすすめ人気モデル
グラミチ(GRAMICCI) NN-パンツ

グラミチの人気クライミングパンツシリーズである「NARROW PANTS」をさらにグレードアップさせた、「NN-PANTS(NEW NARROW PANTS)」。ヒップ周りをすっきりとさせたシルエットで、アウトドアパンツ特有の野暮ったさを一切感じさせない仕上がりになっています。
伸縮性豊富なストレッチ素材を採用し、さらなる動き易さを追求。本格的なアウトドアシーンはもちろん、タウンユースとしてのスタイリングにもぴったりです。
腰元にはウェビングベルトと呼ばれる片手で調節できるベルトを採用し、股下は180度開脚できるガゼットクロッチ。おしゃれさはもちろん機能性にも特化しておりクライミングパンツを探している方にまず最初にチェックしてほしいモデルです。
グラミチ(GRAMICCI) × リー(Lee) コラボ クライミング ジョガー クロップド パンツ

クライミングパンツの定番ブランド「グラミチ」とデニムの王道ブランド「リー」のコラボモデルです。スッキリとしたテーパードラインが美しいシルエットを作り出し、裾先はリブ仕様となっています。デニム仕様なので、さまざまなトップスに合わせやすいのが魅力。
伸縮自在なストレッチ素材の入ったデニムのクライミングパンツで、アクティブに動き回るという時も快適。片手で簡単に調整できるウェビングベルトなどグラミチのクライミングパンツの性能を受け継いでいる、機能性にも優れたおすすめの1本です。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) コットンオックスクライミングパンツ

コットン生地に伸縮性豊かなストレッチ素材を採用し、動きやすさに優れています。また、肌触りがよいところもうれしいポイントです。ウェスト周りはリブでしっかりと固定し、ずれ落ちるストレスを軽減。少し細めな裾先はゴムシャーリング仕様となっており、すっきりとしたシルエットを作り出します。
無駄な装飾が一切ないシンプルなデザインで、裾先のシャーリングがスポーツミックスコーデにぴったり。タウンユースにはもちろん、本格的なアウトドアにも使えるので重宝します。
パタゴニア(patagonia) メンズ・ベンガ・ロック・パンツ

軽量なオーガニックコットンを採用した、ベンガ・ロック・パンツはボルダリングなどの複雑な動きに対応できる仕様となっています。ハンドウォーマーポケットが付いているので登山用のトレッキングパンツにもぴったり。
ウエスト部分は、オポセットと呼ばれるヒモでベルトが無くてもフィット感の微調節ができます。アウトドアの雰囲気が比較的強いモデルなので、ラフめなコーディーネートに取り入れたり、外しアイテムとして活用するのもおすすめです。
コーエン(COEN) ストレッチスキニーコーデュロイクライミングパンツ

あたたかみのあるコーデュロイにストレッチ素材を加えた、窮屈感を感じさせない動きやすさに優れた仕様になっています。ウェスト部分はゴムが入っているので、楽に着脱できるのがポイント。生地も絶妙な厚さなので、季節を問わず使えます。
テーパードスキニーのスリムなシルエットは、チェスターコートなどの着丈のコートとの相性が抜群。キレイめコーデに合わせやすいアイテムです。
ロックス(ROKX) コットンウッドロックス (COTTONWOOD ROKX)

本格的なアウトドアアクティビティに適したカットや素材選定が特長のクライミングパンツです。丈夫なコットンツイル素材と頑丈な縫製を施しており、ハードな履き回しにもぴったり。股下には足を広げてもつっぱらず、180度開くことができるガセットクロッチを採用しているので、クライミングやサイクリングにもおすすめです。
ウエスト部分と裾口はリブ仕様になっているため、動きやすく、コーデ全体をスッキリと引き締めてくれます。
ベルトをチラ見せするスタイルがおしゃれなクライミングパンツ。タウンユースとして活用できるデザイン性はもちろん、激しい動きに対応でき180度の開脚にも耐えられるなどの機能性にも優れています。ボルダリングはもちろん、自転車での移動が多い方は要チェックなアイテムです。