CDなどのデジタル音源の登場により、一度はなくなりかけたアナログ機器「レコードプレーヤー」。デジタルにはない音のあたたかさやリアルさがあることから、近年は当時を知らない若者の間でも人気が広がっています。
一方で、CDよりも再生に手間がかかるだけに選び方が重要。初心者の方にとってはどれを選べばよいか悩んでしまう場合があります。そこで今回は、レコードプレーヤーのおすすめや選び方をご紹介します。
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- 目次
- レコードプレーヤーとは?
- レコードプレーヤーのおすすめメーカー
- レコードプレーヤーのおすすめ|初心者向け
- レコードプレーヤーのおすすめ|高級・名機
- レコードプレーヤーの売れ筋ランキングをチェック
- レコードプレーヤーの選び方
レコードプレーヤーとは?
レコードプレーヤーとは、CD登場以前に普及していたオーディオメディア「レコード」を再生できる機器。レコードは樹脂でできたドーナツ状の円盤で、音波信号を「溝」に記録します。この溝から音波信号を読み出し、オーディオ機器で再生できる電気信号として増幅・送出するのがレコードプレーヤーです。
レコードプレーヤーはターンテーブル・トーンアーム・カートリッジなどから構成されています。各部の交換による音質の違いを楽しめることも、レコードプレーヤーの特徴です。レコードプレーヤーには買ってすぐに再生を楽しめる初心者向けのオールインワンタイプの製品から、ターンテーブル以外が別売りの上級者向けの製品まで幅広く展開されています。
なお、レコードプレーヤーで音楽を楽しむにはCDプレーヤーなどの一般的な再生機器と同様に、外部アンプやスピーカーなども必要となる点も注意しておきましょう。
レコードプレーヤーのおすすめメーカー
オーディオテクニカ(audio-technica)
「オーディオテクニカ」は、日本を代表するオーディオメーカー。もともとはレコードプレーヤー用のカートリッジを製造するために設立されたため、レコードプレーヤーにも精通しています。
レコードが主流の時代は、オーディオ向けの自社ブランド製品や各放送局向けの業務用製品、国内他メーカーのステレオセットやレコードプレーヤーの標準添付品として、カートリッジが使われていました。
また、MM型の1種であるVM形カートリッジを独自に開発しており、現在も展開しています。レコードを知り尽くしたメーカーであり、多数のカートリッジとレコードプレーヤーをラインナップしているのが特徴。特に、ローエンドからミドルエンドまでのモデルが充実しています。
デノン(DENON)
「デノン」は、日本を代表する老舗オーディオ機器メーカー。レコードプレーヤーに関しては、SP時代からの膨大な製品ノウハウを有しています。
1964年にはNHKと共同でMC型カートリッジ「DL-103」を開発。放送局やレコード制作現場の標準器的存在として長く活躍しました。
オーディオ用レコードプレーヤーにも定評があり、MC型カートリッジを使用しての本格的な再生が得意なのもポイント。また、初心者向けの低価格機をラインナップしているのも魅力です。
アイオンオーディオ(ION Audio)
「アイオンオーディオ」は、アメリカに拠点を置く音響機器メーカーです。特にレコードプレーヤーはラインナップが豊富で、キャビネットに天然木を使用したモデルやトランク型のモデルなど、ユニークでおしゃれなデザインのモノを数多く販売しています。
リーズナブルなモデルやオールインワンタイプも取り揃えているので、予算を抑えたい方や初心者の方にもおすすめ。なかでも、「Archive LP」は発売当初に品切れが続いた人気モデルです。
また、音声のデジタル化やBluetooth接続に対応したモデルも取り扱っています。利便性を求める方や気軽にレコードを楽しみたい方にぴったりです。
テクニクス(Technics)
「テクニクス」は、旧松下電器産業(現パナソニック)の高級オーディオブランドです。1970年にダイレクトドライブ式のレコードプレーヤー「SP-10」を発売。さらに、DJ用およびオーディオ用レコードプレーヤーの世界的標準機といわれる「SL-1200」を開発しました。安定性・完成度・耐久性が評価され、世界中のファンから支持されています。
「SL-1200」の機能・デザインは他社のプレーヤーにも多くの影響を与え、類似デザインのプレーヤーが今日に至るまで多数発売されているほど。厚みのある骨太なサウンドはロックやポップスはもちろん、ジャズにもおすすめです。
「SL-1200」はモデルチェンジを重ね、現在でも新モデルを展開。レコード全盛期の性能と音質に現代的な洗練も加わり、レコード人気再燃を支えているモデルとして知られています。
レコードプレーヤーのおすすめ|初心者向け
オーディオテクニカ(audio-technica) ワイヤレスターンテーブル AT-LP70XBT
フルオート再生に対応した、初心者の方にもおすすめのレコードプレーヤーです。スタートボタンを押すだけで、自動で再生・停止を行うのが特徴。フォノイコライザーを内蔵しているため、アクティブスピーカーやアンプに繋ぐだけで、簡単に音楽を再生できます。
Bluetoothオーディオ機器に接続して、ワイヤレスでの視聴も可能。プレーヤーから離れた場所で、自由なスタイルでレコードを楽しめます。また、高音質・低遅延の「aptX Adaptive」コーデックに対応している点も魅力です。
3ピースの「アンチレゾナンスシャーシ構造」を採用しており、不要共振が抑えられているのもポイント。別売りの交換針に付け替えることも可能で、好みに応じて音質をアップグレードすることも可能です。
オーディオテクニカ(audio-technica) サウンドバーガー AT-SB727
レトロなデザインが目を引くレコードプレーヤー。再生方法には、レコードを挟んで視聴する、特殊なスタイルを採用しています。幅100×奥行290mmと、コンパクトなサイズ感も魅力。上部には持ち手が付いているため、持ち運びが簡単で、好きな場所で気軽に使用できます。
オーディオ機器への接続は、有線・無線の両方に対応。付属のオーディオケーブルでアンプやスピーカーに接続する以外に、Bluetooth対応機器でもレコードを楽しめます。
本体はUSB充電式で、フル充電の場合、最大12時間の連続再生が可能です。また、電源に接続する必要がないので、屋外で使用できるのもメリット。さまざまなシーンや場所でレコードを楽しみたいという方におすすめのモデルです。
デノン(DENON) フルオートレコードプレーヤー DP-300F
エントリークラスながら、本格設計を採用したフルオートレコードプレーヤーです。自動再生・停止を行うフルオートシステムに、マニュアルでも操作できるアームリフターを搭載しています。アナログ初心者の方をはじめ、幅広いリスナーにおすすめです。
針圧調整やアンチスケーティング調整が可能な、ストレートトーンアームを採用。ユニバーサルタイプなので、カートリッジの交換で音質のアップグレードも可能です。さらに、キャビネットには、強度・密度に優れた厚み4mmの成形材を使用。光沢塗装仕上げのシンプルなデザインで、インテリアに馴染みやすいのが魅力です。
アイオンオーディオ(ION Audio) スピーカー搭載オールインワンUSBレコードプレーヤー Max LP
ステレオスピーカーを搭載した、オールインワンタイプのレコードプレーヤーです。電源を入れて針を落とすだけで、すぐにレコードを聴けるのが魅力。セットアップの手間がかからないので、手軽に音楽を楽しみたい方におすすめです。
また、USBケーブルを経由してレコードのサウンドをスマホやパソコンに録音が可能。付属の音声編集ソフトでレコードのデジタルファイル化も簡単にできます。針の交換は必要ですが、SPレコードの再生に対応しているのもポイントです。
スタイリッシュなデザインは、天然木パネルとピアノブラックの2色をラインナップ。インテリアにあわせて選択ができます。
ソニー(SONY) ステレオレコードプレーヤー PS-LX310BT
さまざまなリスニングスタイルを可能にする、Bluetooth対応フルオートレコードプレーヤーです。手持ちのBluetooth対応のスピーカーやヘッドホンなどと接続して、家の中の好きな場所で音楽を楽しめます。
トーンアームは新設計の高剛性アルミパイプを採用し、安定したトレース性能で、クリアかつパワフルなサウンドを実現。また、回転方式はベルトドライブで、強度に優れたアルミダイキャスト製プラッターを使用しています。
レコードの出力を3段階で調整可能な「ゲインセレクト」機能や、パソコンと接続してレコードの音が録音できるUSBポートを搭載。初心者向けながら多機能なレコードプレーヤーを探している方におすすめのモデルです。
ティアック(TEAC) フォノアンプ内蔵アナログターンテーブル TN-350-SE
MM型カートリッジ対応フォノイコライザーを内蔵した、ベルトドライブ式レコードプレーヤーです。フォノ入力を持たないシステムにも接続が可能。組み立て後すぐにレコードを楽しめます。
カートリッジを交換して楽しめる、ユニバーサルタイプのスタティックバランス型S字トーンアームを搭載。また、細かい部分まで針圧調整ができる「カウンターウエイト」や「アンチスケーティング」調整機構で、オリジナル音源に忠実なレコードサウンドを実現可能です。
さらに、MM型カートリッジを付け替えて、さまざまな音を楽しめるのがポイント。針の交換も自分で簡単に行えます。薄型の筐体は、天然木突板に多層塗りを施した光沢仕上げを採用。主要パーツをマウントするコア材にMDFを使用しており、スタイリッシュなデザインながら剛性と制振性を備えているのも魅力です。
クマザキエイム どこでもレコードプレーヤー RECO-MATE PTT-03K
初心者の方はもちろん、サブ機としてもおすすめのレコードプレーヤーです。スピーカー内蔵モデルながら、幅340×奥行150×高さ110mmとコンパクトなのが特徴。USB給電または乾電池での使用が可能で、室内はもちろん、屋外でもレコードが楽しめます。
ステレオ音声出力にも対応しているので、イヤホンを接続しての視聴も可能。音楽に没頭したいときなど、シーンに合わせて使い分けできるのが魅力です。
また、USBメモリやmicroSDカードにレコードの音を録音できるのもポイント。音源をデジタル化して、レコードプレーヤー以外でも視聴したい方にぴったりです。
レコードプレーヤーのおすすめ|高級・名機
オーディオテクニカ(audio-technica) レコードプレーヤー AT-LP7
情報量の多い楕円針を標準装備したベルトドライブ式レコードプレーヤーです。軽量のアルミ二ウム製ヘッドシェルで振動を抑制し、付属のVMカートリッジで豊かな高音質再生を実現しています。
1960~70年代のデザインを踏襲している、オーディオテクニカ伝統のJ字型トーンアームも搭載。ユニバーサルタイプを採用しており、カートリッジ交換やカスタマイズが可能です。
また、フォノイコライザーを内蔵し、MM型だけでなくMC型カートリッジにも対応できるのがポイント。お好みの針に交換して、さまざまなサウンドを楽しみたい方におすすめです。
ティアック(TEAC) ダイレクトドライブ・アナログターンテーブル TN-4D-SE
繊細かつパワフルなサウンドを楽しめる本格派のレコードプレーヤー。ブラシレスDCモーターとフィードバック制御によって、コギング現象を抑えた滑らかな回転を実現しています。また、従来のモーターよりも薄型に設計しているので、薄いボディに仕上がっているのもポイント。薄型でスタイリッシュなダイレクトドライブ方式のモデルを求める方におすすめです。
可動部にナイフエッジを使ったトーンアームを搭載しているため、解像度の高いサウンドを再生するのも特徴。フォノイコライザー用のオペアンプには、オーディオ用の高音質オペアンプ「NJM8080」を採用しています。低歪かつ高音質なサウンドで楽しめるのが魅力です。
さらに、幅広いジャンルの音楽再生に対応する、MM型カートリッジ「Oyster」を付属しています。そのほか、トーンアームはユニバーサルタイプなので、音楽や気分に合わせてカートリッジを交換可能です。
テクニクス(Technics) ダイレクトドライブターンテーブルシステム SL-1200GR2
安定した回転精度でコギング現象を抑える「シングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」を搭載したレコードプレーヤーです。
331/3・45rpmに加えて、SP盤再生用の78rpmに回転数切り替えができるのもポイント。SP盤対応のレコードプレーヤーを求めている方におすすめです。また、±8%~±16%の範囲で回転速度を調整できる「ピッチコントロール」機能も搭載しています。
さらに、新モーター駆動技術「ΔΣ(デルタシグマ)-Drive」により、回転精度の向上と振動の低減を実現。高音質で明瞭なサウンドが楽しめます。テクニクス伝統のスタティックバランス型ユニバーサルS字トーンアームを採用。幅広いカートリッジの装着に対応しています。
ジェイビーエル(JBL) TT350 Classic ダイレクトドライブ ターンテーブル WALJN
世界で人気のオーディオメーカー「JBL」が販売するレコードプレーヤーです。重量級アルミプラッターとダイレクトドライブモーターによる正確な回転で、ダイナミックなサウンドが楽しめます。
アルミ製S字型スタティック・バランス式トーンアームを搭載し、さらにユニバーサルヘッドシェルも採用。カートリッジの交換はもちろん、VTAやアンチスケーティングの調整機能も有しています。カートリッジのカスタマイズをしたい方におすすめのモデルです。
デザインは、ウォールナット突板仕上げのサイドウッドパネルとアルミパネルを採用したレトロスタイルが特徴。MM型カートリッジが付属しており、購入後に簡単な調整ですぐにレコードを聴くことができます。
エラック(ELAC) レコードプレーヤー MIRACORD 70
ドイツの老舗オーディオメーカー「エラック」の名機MIRACORD90に続く新型レコードプレーヤー。高い基本性能を備えたシンプルなレコードプレーヤーを探している方におすすめのモデルです。
装着されているオーディオテクニカの「AT95」とマッチングが計られた、アルミ製トーンアームを搭載。箱から出せば誰もがすぐ使える「レディ・トゥ・ゴー」仕様が特徴です。また、スムーズな回転性能で定評があるプリモテック製シンクロナス・モーターで、黒のセラミックコーティングを施した2.6kgの石灰ガラス製プラッターをベルトドライブしています。
レコードプレーヤーの売れ筋ランキングをチェック
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レコードプレーヤーの選び方
回転方式で選ぶ
ベルトドライブ式
ゴムベルトがモーター軸の回転をターンテーブルに伝えるのがベルトドライブ式。回転が周囲の環境に左右されにくく、レコードの音質劣化の大きな要因となる回転ムラも起こりにくいのがメリットです。
重要な部品であるベルトは使用の有無にかかわらず、経年劣化します。そのままでは回転速度が遅くなってしまうため、交換の必要がある点は留意しておきましょう。
ダイレクトドライブ式
モーター軸に、直接ターンテーブルを結合させて回転させるのがダイレクトドライブ式。回転精度がよく、消耗部品も少ないのがメリットです。
また、ピッチコントロール(回転数の微調整)に対応しているほか、ターンテーブルの逆回転によってスクラッチプレイができるなど、DJ用途には必須の方式です。しかし、振動対策が難しく、低速では滑らかに回転ができなくなる「コギング現象」が起きやすいデメリットがあります。
ダイレクトドライブ式は1970年代に日本のメーカー「テクニクス」が開発。その後多くの国内メーカーが追随し、かつては主流の方式でした。現在では、主にDJ用のモデルが各社からラインナップされています。
SPレコードに対応するか
レコードには記録時間の長い「LP」や短い「SP」などがあり、1分間の回転数が異なります。レコードはLP方式のモノが一般的ですが、戦前のモノラル録音レコードはSP方式であるため、古いレコード盤を再生する場合はSP対応のレコードプレーヤーが必要です。
なお、LPの回転数は1分間あたり33回転・45回転、SPの回転数は78回転。レコードプレーヤーはSPに対応しないモノが多いので、SPレコードを使いたい方はあらかじめ注意しておきましょう。
カートリッジをチェック
カートリッジとは、底部にレコード針が取り付けられた変換装置のことです。針がレコードの音溝をなぞって受け取った振幅を電気信号に変換する働きを持っているのが特徴。カートリッジにはMM(ムービングマグネット)型とMC(ムービングコイル)型の2種類があります。
MM型はマグネットを振動させる方式のカートリッジ。価格が安く、エントリーモデルのレコードプレーヤーにも多く採用され、初心者の方にもおすすめです。構造がシンプルなので、自身で針交換も行えます。
MC型はコイルを振動させる方式のカートリッジ。中上級者向けモデルで主に採用されており、繊細で高音質な再生が堪能できます。ただし、出力が低いため、昇圧トランスやヘッドアンプなどと組み合わせて使用するのがおすすめです。
トーンアームをチェック
トーンアームとは、先端にカートリッジを支える固定装置のことです。カートリッジがレコードの音溝を正確になぞれるように姿勢のバランスを保ち、レコード針に一定の圧力をかける働きを持っているのが特徴。トーンアームには「インテグレーテッドタイプ」と「ユニバーサルタイプ」の2種類があります。
インテグレーテッドタイプは、トーンアームとカートリッジが一体化したタイプ。カートリッジ交換などのカスタマイズはできませんが、価格が安く、初心者向けのレコードプレーヤーで主に採用されています。
ユニバーサルタイプはトーンアームからカートリッジの取り外しが可能なタイプ。同じレコードプレーヤーでもカートリッジを交換するだけで音質が変わるため、カスタマイズを通して音の違いを楽しみたい方におすすめです。
フォノイコライザーの有無で選ぶ
レコードの信号はCDプレーヤーなどの音声信号(アナログライン信号)とは異なる特性と強さを持っており、レコードプレーヤーで読み取った音波信号をそのままアンプなどに出力しても聴くことはできません。
レコードは収録時間の確保のために、高音を強く低音を小さく記録します。再生時はこれと逆特性の回路を通すことが必要です。また、レコードの音波信号は非常に小さく、一般的な機器で使えるように増幅する必要もあります。
そのために必要なのがフォノイコライザー。安価な初心者向けプレーヤーでは内蔵タイプが多く、音質にこだわる中級機以上では非内蔵が主流であるほか、オン・オフできるタイプもあります。
非内蔵タイプの場合は外部フォノイコライザーか、フォノイコライザー内蔵アンプが必要。アンプ内蔵型ではMC型に対応しないモノも多いので注意しましょう。
スピーカー内蔵ならより手軽に楽しめる
手軽にレコードの再生を楽しみたい方には、スピーカー内蔵のレコードプレーヤーがおすすめ。通常は別途用意が必要なアンプやフォノイコライザーなども搭載しているため、レコードプレーヤー本体を購入するだけですぐにレコード再生が始められます。接続の手間もあまりかからず、初心者の方にもぴったりです。
スピーカー内蔵のレコードプレーヤーであれば、コンパクトに設置できるのもポイント。スピーカー・アンプ・フォノイコライザーなどを別に置くスペースが不要になるので、設置の自由度が高くなり、置き場所をあまり広く確保できない部屋でも簡単に設置できます。
その他デジタル関連機能で選ぶ
USB対応
最近のレコードプレーヤーには、全盛期の当時にはなかったUSBポートが搭載されている製品もあります。USBメモリ、あるいはPCやスマホと接続でき、USBメモリかPC・スマホにレコードの再生音をデジタル録音可能。録音可能な品位はプレーヤーごとに異なります。
記録できるデジタルファイルのスペックが高まるほど、操作が難しくなる傾向があるので、録音の手軽さを重視するか録音の品位を重視するかがポイントです。
一度録音すれば、レコードプレーヤーを立ち上げなくとも、デジタルファイルの再生に対応したポータブルプレーヤーやホームオーディオなどで再生できて便利。また、レコードの摩耗を防いで半永久的に音源データをデジタル保存できます。
PCでのCD取り込みとは異なり、レコードの録音は実際に再生しながらと時間がかかるため、その点は留意しておきましょう。
Bluetooth機能
現代のレコードプレーヤーには、Bluetoothワイヤレス規格による音声の送受信に対応するレコードプレーヤーもあります。Bluetooth対応モデルの大半は音声送信対応です。
Bluetooth送信ができれば、Bluetooth入力に対応したワイヤレスイヤホンやスピーカー、コンポなどからレコードの再生音をコードレス接続で聴けます。手持ちにBluetooth入力対応機器があれば、レコードプレーヤー本体にスピーカーやイヤホン端子を搭載していなくても、別途でアンプやスピーカーを用意する必要がないのもメリットです。
Bluetooth受信機能があるレコードプレーヤーでは、スマホやポータブルプレーヤーから送信する音楽データを、レコードプレーヤー側のスピーカーやイヤホン端子から再生できます。レコードプレーヤーをホームオーディオのように使えて便利です。