レコードに刻まれた溝から音声信号をピックアップするレコード用カートリッジ。針先の形状やマウントと呼ばれる固定方法の種類によって、さまざまな製品があります。

カートリッジはレコード再生の音質を左右する重要なアイテムですが、どのように選べばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、レコード用カートリッジの選び方とおすすめモデルをご紹介します。

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レコード用カートリッジのおすすめメーカー

デノン(DENON)

By: denon.jp

デノンは日本を代表する老舗オーディオ機器メーカーです。1970年には放送局用のカートリッジ「DL-103」が一般発売され、制作現場の定番機として活躍。現在も販売されており、MCカートリッジの定番モデルとして愛されています。

SPレコード時代からのノウハウを有しているのもポイント。老舗ならではの安定感がある製品をラインナップしているのが魅力です。

オルトフォン(ortofon)

By: ortofon.jp

オルトフォンは1918年にデンマークで設立されたオーディオ機器メーカー。トーンアームやヘッドアンプなどのレコード関連製品を多くラインナップしています。

MCカートリッジの代名詞ともいえる「SPU」を展開。さらに、DJ用カートリッジの定番「CONCORDE」など多くの名機を生み出しました。北欧メーカーらしいスタイリッシュなデザインやカラーリングも魅力です。

オーディオテクニカ(audio-technica)

By: rakuten.co.jp

オーディオテクニカは、1962年に設立された日本の音響映像機器メーカーです。イヤホンやヘッドホンなどのアイテムで有名なメーカーですが、設立当初はレコードプレーヤー用のカートリッジを展開していました。

現在もMMカートリッジを独自に改良したVMカートリッジをはじめ、MCカートリッジの「OC9シリーズ」や「AT33シリーズ」など、ロングセラーモデルをラインナップしています。

レコード用カートリッジのおすすめ|MM

オーディオテクニカ(audio-technica) VM540ML


オーディオテクニカ(audio-technica) VM540ML 2016

4モデルがラインナップされている「500シリーズ」のハイエンドモデルです。針先の曲率半径が不変なため、低歪みを実現している「無垢マイクロリニア針」を搭載しているのが特徴。緻密で繊細な表現で音楽を楽しめます。

左右の音声信号の混ざり合いを改善するセンターシールドプレートにより、ステレオ感の再現性に優れているのもポイントです。高剛性樹脂ハウジングにより、使いやすさと本体の耐久性を備えています。

「500」シリーズは針先の異なる交換針に対応しており、好みで付け替えられるのも魅力。パワフルなサウンドが持ち味の無垢楕円針に替えて、ロックを楽しむといった使い方が可能です。

オーディオテクニカ(audio-technica) VM型 デュアルムービングマグネット ステレオカートリッジ AT-VM95E

オーディオテクニカ(audio-technica) VM型(デュアルムービングマグネット)ステレオカートリッジ AT-VM95E 2019

オーディオテクニカの定番モデルです。正確な情報を引き出しやすい接合楕円針を搭載。さまざまな音楽ジャンルにマッチします。針先が見やすいデザインで、狙った位置に針をおろしやすいことがポイントです。

インサートナット構造で、シェル一体型トーンアームへ簡単に取り付けできるなど、本格的なレコードプレーヤーが初めての方にもおすすめです。

また、AT-VM95シリーズでは針先に互換性があり、先端の形状が異なる針にも簡単に交換可能。音楽ジャンルや気分によって針の使い分けも楽しめます。

比重が軽いアルミニウムパイプカンチレバーや、高剛性樹脂ハウジングを採用。扱いやすいうえ、頑強さも考慮されています。

オーディオテクニカ(audio-technica) AT81CP

オーディオテクニカ(audio-technica) AT81CP 2023

Pマウント方式のカートリッジです。テクニクス・日立・パイオニアなどがリリースしていたリニアトラッキング方式のターンテーブルに適合します。周波数特性は20~20000Hz、垂直トラッキング角度は20°です。

針先はオーソドックスな円錐型でさまざまな音楽ジャンルにマッチ。また、デュアルマグネットシステムがクリアなサウンドを生み出します。

オーディオテクニカ(audio-technica) VM型 デュアルムービングマグネット ステレオカートリッジ AT-XP5

オーディオテクニカ(audio-technica) VM型(デュアルムービングマグネット)ステレオカートリッジ AT-XP5 2018

オーディオテクニカのDJ向けカートリッジです。HiFiオーディオ向けカートリッジで培った技術が豊富に使われています。楕円針による高い解像度や、カーボン入りABS樹脂材のカンチレバーによるレスポンスの速さがポイント。鋭いサウンドと迫力のグルーヴを生み出します。

ハウジングにはグラスファイバーが配合されており高い剛性が特徴。スクラッチなどハードなプレイを多用するDJにもおすすめです。出力は5.5mVと高くパワフルなサウンドを楽しめます。

針先の視認性が高く、狙った場所に針をおろしやすいことも魅力。DJプレイ時の扱いやすさも考慮されています。

オルトフォン(ortofon) Super OM 5E

オルトフォン(ortofon) Super OM 5E 2023

コストパフォーマンスのよいモノを求めている方におすすめのレコード用カートリッジです。1979年に発表されたヘッドシェル一体型のConcordeシリーズや、LMシリーズから派生したアイテム。独特な形状が特徴の「OM 5」シリーズのハイエンド製品です。

「スプリット・ポールピン」を搭載した高性能磁気回路を採用しているのもうれしいポイント。高域方向への周波数特性が高いのもメリットです。高音域の表現力や、左右チャンネルの定位感の向上を実現しています。

また、本体が軽いのも特徴のひとつです。カートリッジ自重は5g、適正針圧は1.75gで、ローマス仕様のカートリッジと組み合わせるトーンアームにも使えるため便利。さらに、ハウジングに樹脂素材を使用しています。軽量性の高さと不要共振の抑制を両立。下方からネジで固定するヘッドシェルにも対応したカートリッジです。

オルトフォン(ortofon) Concorde Music

オルトフォン(ortofon) Concorde Music 2024

ハイクオリティなレコード用カートリッジを探している方におすすめのアイテムです。ヘッドシェルとカートリッジのボディが一体化された個性的なデザインが特徴。世界的に人気のある「Concorde」シリーズのHi-Fi版「Concorde Music」シリーズのエントリーモデルです。

本体には高性能楕円針に加えて、銀メッキ高純度銅線を使ったコイル巻線を採用しているのも魅力。エネルギッシュながら煌びやかな高音域を楽しめると謳われています。さらに、フィンガー部分は交換可能。破損時にも交換用部品の取り替えのみでメンテナンスが完了します。

また、針先ユニットを交換できるのもメリット。マットブラックカラーのボディがシリーズ共通のため、スタイラスの挿し換えにより簡単にアップグレードが可能です。スタイラス装着部分にロック機能がついているのもポイント。装着時にクリック音が生じるため、しっかりと装着を確認できる製品です。

オルトフォン(ortofon) VNL Single Pack

オルトフォン(ortofon) VNL Single Pack 2020

DJプレイに興味がある方におすすめのMMカートリッジです。針飛びのしにくさがポイントで、激しいDJプレイ中にもレコードの溝をしっかりと捉え続けます。

丸針でレコードの摩耗を抑えていることも魅力。DJプレイの主流になりつつあるDVS環境にも対応しており、レコードもDVSも両方楽しみたい方にもおすすめです。

自重は6.5gと軽量で、さまざまなアームに取り付けが可能。汎用性の高さも考慮されています。堅牢性も高く、クラブなどへ自前のカートリッジを持ち込みたい方にもおすすめです。

交換用の針は3種類をラインナップ。サスペンションの効き方に違いがあり、DJプレイのスタイルにあわせて選択できます。

rega Carbon MM

rega Carbon MM 2016

リーズナブルな価格帯で手に入るモノを求めている方におすすめのレコード用カートリッジ。これからDJやレコード鑑賞を始めたい初心者の方にも適しています。ターンテーブルの生産開発を続けてきたイギリスのブランド「Rega」の製品です。

また、カンチレバーにカーボン素材を採用しているのもうれしいポイント。軽量性かつ耐久性に優れており、扱いやすさを実現しています。トラッキング能力に優れているのも特徴です。

カートリッジ自重は5gで、針圧は2〜3g。シンプルなデザインもポイントです。

ナガオカ(NAGAOKA) MP型ステレオカートリッジ MP-200

ナガオカ(NAGAOKA) MP型ステレオカートリッジ MP-200 2007

ビビッドなカラーリングが魅力のレコード用カートリッジ。レコード機器にアクセントを取り入れられるモノを探している方におすすめです。落ち着いた音質がポイント。残響も印象深く表現できると謳われている製品です。周波数特性は20〜23000Hz、針先には楕円型形状を採用しています。

また、カンチレバーにボロンを採用しているのも特徴のひとつ。高精度に音溝をトレースできるため、ハイクオリティな製品が欲しい方にも適しています。本製品はカンチレバーの動きの自由度が高い「MPシリーズ」のアイテム。磁石よりも軽い鉄片をカンチレバーに搭載しており、微細な音を表現可能です。

レコード用カートリッジのおすすめ|MC

デノン(DENON) 高出力MC形カートリッジ DL-110

デノン(DENON) 高出力MC形カートリッジ DL-110 1983

高出力のレコード用カートリッジを求めている方におすすめのアイテム。MC型ながら、トランスやヘッドアンプを必要とせず、アンプのPhono端子にダイレクトに接続できます。レッドの鮮やかなカラーも魅力のひとつ。レコードの設置空間にアクセントを加えたい方にもぴったりの製品です。

また、針先には0.1×0.2mm角ソリッド ダイヤ特殊楕円針を採用。再生周波数は20Hz~45kHzです。ハイエンド製品に劣らないトレース能力とフラットな周波数特性などを備えており、快適なレコード視聴を楽しめます。

デノン(DENON) MC型カートリッジ DL-103


デノン(DENON) MC型カートリッジ DL-103 1989

NHKとの共同開発によって1964年に発表されたMC型カートリッジ。55年以上にわたる超ロングセラーです。放送局用として必要な、色付けの少ない素直な再生傾向から、MC型カートリッジの原器モデルといわれています。

ジャンルを選ばないオーソドックスなサウンドも持ち味です。過酷な使用が想定される業務用設計のため、堅牢さや動作の安定性が高いのも魅力。MC型カートリッジを使用してレコード再生を行うなら、ぜひ検討してみてください。

デノン(DENON) MC型カートリッジ DL-301II


デノン(DENON) MC型カートリッジ DL-301II 1984

1984年に発売されて以来、モデルチェンジすることなく現行販売されているロングセラーです。ジャズ・ロック・フュージョンなどのジャンルに適したエネルギッシュなサウンドを志向した「DL-301」の後継機。パンチとビートの効いた迫力サウンドが持ち味です。

世界初の4ヶ所止めを採用しているのも特徴。シェルへのより確実な固定を実現しています。また、カンチレバーを剛性を保ちながら軽量化し、振動系の動作を改善。解像度・エネルギー感・低域の締まりなどの再現力を高めています。

クラシック向けの繊細な音作りが多いMC型カートリッジながら、ポピュラーミュージックに適したパワフルなもサウンドが魅力。MM型からのステップアップを図りたいポピュラーミュージックが好きな方にもぴったりです。

デノン(DENON) DL-102

デノン(DENON) DL-102 1961

クラシックの歴史的名盤など、モノラル音源のレコードを楽しみたい方におすすめのMCカートリッジです。放送局用として作られていた歴史があり、原音に忠実なクリアなサウンドもポイント。1961年の発売以来、長年販売し続けているロングセラーモデルです。

MCカートリッジでありながら、出力が高いことも特徴。MM端子に直結して利用できるため、MCカートリッジ用の環境がない方にもおすすめです。

オルトフォン(ortofon) SPU GTX S

オルトフォン(ortofon) SPU GTX S

ヘッドシェル本体とボトムカバーが同一素材で構成されたレコード用カートリッジです。シェル・カバー素材には特殊ファイバーを採用しており、癖のない高精度な音を楽しめるのもメリット。さらに、高剛性を備えているのも特徴のひとつです。

使い勝手のよさと安定感があるのも魅力。ラフなセッティングでも確実なレコード再生を行えると謳われています。簡単に高音質を実現できるため、初心者の方にもおすすめのアイテムです。

加えて、本体には丸針が使われており、太い音色を実現可能。アナログレコードのよさを引き出す分厚くエネルギッシュなサウンドを表現します。

オルトフォン(ortofon) MC-Q5

オルトフォン(ortofon) MC-Q5

By: ortofon.jp

オルトフォンのMCカートリッジエントリーモデルです。アルミパイプのカンチレバーと楕円針を組み合わせた、オーソドックスな構成。さまざまなジャンルに合わせやすく、MCカートリッジ入門機としてもおすすめです。

上位機種から引き継がれた3点支持機構はヘッドシェルとの接点を減らしつつ、精度を高めていることがポイント。不要な共振を抑え、クリアなサウンドを実現します。

マグネットと磁気回路の軸を平行に配置した「オルトフォン・タイプ」を採用し、発電効率の高さが特徴です。内蔵されたネオジウム磁石が高い出力を生み出します。

赤を基調としたポップなカラーリングも魅力。現代的な見た目のレコードプレーヤーとあわせたい方におすすめです。

オーディオテクニカ(audio-technica) デュアルムービングコイル MC ステレオカートリッジ AT33Sa

オーディオテクニカ(audio-technica) デュアルムービングコイル MC ステレオカートリッジ AT33Sa 2014

高域と中低域の洗練された音を楽しめるレコード用カートリッジです。本体にシバタ針を搭載しているのがうれしいポイント。ラインコンタクト針ならではの高域の再生能力と、豊かで芯の強い中低域の再生を体感できます。

また、先端に向けて径が細く変化する設計の「ボロン無垢テーパーカンチレバー」を採用しているのもメリット。振動系先端部および発電コイルの軽量化により、ワイドレンジな再生ができるアイテムです。さらに、コイルには「PCOCC」を使用。ピュアな伝送を実現し、音のクオリティを向上させます。

加えて、ミニマルな印象のシルバーデザインも魅力のひとつ。シンプルなモノが好きな方にもおすすめの製品です。

オーディオテクニカ(audio-technica) MCカートリッジ AT-OC9XML


オーディオテクニカ(audio-technica) MCカートリッジ AT-OC9XML 2019

1987年に初代「AT-OC9」が発売された「OC9」シリーズの新しいモデルです。マイクロリニア針とボロンカンチレバーを採用し、音楽信号を忠実に読み取ります。

アルミニウムボディにより不要な振動を抑え、音の再現性を向上。PCOCC銅線をコイルに採用することで、信号の欠落を抑えた伝送も実現しています。

高級モデルにふさわしい情報量の豊かなサウンドと、力感に優れた再現性が魅力。最新録音によるレコードのような現代的な音源にぴったりです。

カートリッジ本体にビス穴を開けているのもポイント。ヘッドシェルか、シェル一体型トーンアームを2本のビスだけで取り付け可能なので、カートリッジ交換がしやすいのがメリットです。

オーディオテクニカ(audio-technica) デュアルムービングコイル MC ステレオカートリッジ 空芯型 AT-ART9XA

オーディオテクニカ(audio-technica) デュアルムービングコイル MC ステレオカートリッジ 空芯型 AT-ART9XA 2020

空芯型のMCカートリッジです。一般的な鉄芯型と比較して、磁気による歪みの影響を受けにくいことがポイント。レコードの持つピュアな信号をアンプに送ります。

カンチレバーは硬度の高い「ボロン」を使用。反応速度の高さも魅力です。低音から高音までバランスのよいシバタ針との組み合わせで、緻密な音場表現を実現します。

アルミニウムハウジングに高剛性樹脂を組み合わせたハイブリッドボディも特徴。不要な寄生共振を抑制しています。

カートリッジ側にネジが切られており、2本のビスだけでヘッドシェルやシェル一体型トーンアームへ取り付けが可能。簡単に取り付け・取り外しができるため、音楽ジャンルにあわせて複数のカートリッジを使い分けたい方にもおすすめです。

ジャスミンオーディオ ステレオMCカートリッジ ネイチャーシリーズ Wind jasmine-wind

ジャスミンオーディオ ステレオMCカートリッジ ネイチャーシリーズ Wind jasmine-wind

ミニマルかつスタイリッシュなモノが欲しい方におすすめのレコード用カートリッジです。高品質アナログオーディオを製造開発する中国の企業「ジャスミンオーディオ」のアイテム。風・林・火・山の4種類を展開する「ネイチャー」シリーズの製品です。

本製品は、バランスのとれたあたたかみのあるサウンドが魅力のひとつ。アナログレコードが好きな方にぴったりのレコード用カートリッジです。針素材にはコニカルボンドダイヤモンドを採用。「風」の文字を抽象化したアイコンが反映されているのもポイントです。

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レコード用カートリッジの選び方

カートリッジの種類

MMカートリッジ

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レコードの溝を読み取る際に、カンチレバーと呼ばれる部品の動きと連動して磁石が振動し、発電するのが「MMカートリッジ」です。磁石が動くことで発電する仕様。「VMカートリッジ」と表記されることもあります。

構造がシンプルなため、比較的安価なのがポイント。針交換が容易なのもメリットです。また、出力が高いので、アンプのフォノ端子にそのまま繋げられます。簡単に扱えるレコード用カートリッジを探している場合は、MMカートリッジがおすすめです。

MCカートリッジ

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「MCカートリッジ」は、カンチレバーにコイルが巻かれている構造を採用。針と連動してコイルの動きで発電するためムービング・コイル(MC)といいます。広い周波数範囲に対応でき、繊細な表現力もあわせ持っているので、音質を重視したい方におすすめです。

しかし、MMカートリッジと比べて複雑な構造で価格も高め。設計に精密さを要求されるため、ノウハウのあるメーカーでなければ開発するのが難しい面もあります。

また、出力が低いので、接続する際はMCカートリッジに対応したアンプを選ぶか、出力電圧を高める「MCヘッドアンプ」や「昇圧トランス」が必要です。

マウントのタイプで選ぶ

標準マウント

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カートリッジ本体をヘッドシェルと呼ばれる部品にネジ2本で固定し、ヘッドシェルごとトーンアームに取り付けるのが「標準マウント」です。主流のマウントなので、現在販売されているレコードプレーヤーの多くに使われています。製品数が多いため、好みのモノを見つけやすいのがメリットです。

Pマウント

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カートリッジにある4本の突起で、トーンアームに直接接続するのが「Pマウント」方式の製品です。

ネジで留めたり、ヘッドシェルを用いたりしないため、簡単に取り付けられます。標準マウントの場合に必要な針圧調整が不要なのがメリット。しかし、Pマウントに対応しているレコードプレーヤー自体が現在はほとんど流通していない点には留意しておきましょう。

針先の形状をチェック

By: ortofon.jp

スタイラスチップとも表記される針先の形状は、大きく分けて「丸針」「楕円針」「シバタ針」の3種類があります。

「丸針」は針先が丸く、針先としてはオーソドックスな形状。幅広いカートリッジに使われており、DJ用の針としても多く採用されています。安定したサウンド傾向が特徴です。

「楕円針」は楕円状の針先が特徴。高音域の再生に優れています。しかし、丸針と比べて寿命が短い傾向にあるのがデメリットです。

「シバタ針」は4チャンネルレコードの再生にも対応している針。きれいな中高音域を鳴らせるのが魅力です。また、針圧が軽い傾向にあり、針の寿命が長めなのもポイント。伸びのよい音質が好みの方や、長く使えるタイプを探している方は、ぜひチェックしてみてください。