おでこに本体のセンサーをかざすだけで検温ができる「非接触体温計」。肌と接触せずに体温を測定できるので、衛生的に使えます。また、測定にかかる時間が短いことから、イベント来場者の検温や動きの多い赤ちゃんの検温をするのにおすすめです。
しかし、非接触体温計は、さまざまなメーカーが取り扱っているため、どれを選べばよいのか分からない方も多いはずです。そこで今回は、非接触体温計の選び方とおすすめ製品をご紹介します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
非接触体温計とは? 仕組みを解説
非接触体温計とは、人間の皮膚に接触せずとも体温を測定できるアイテムのこと。本体に搭載されたセンサーから発する赤外線により、おでこの皮膚表面の温度を測定し、舌下や脇の温度に換算した体温を表示する仕組みです。
測定方法は、本体のセンサーをおでこにかざすだけと簡単。測定にかかる時間もわずか数秒と短時間です。そのため、医療の現場以外にもイベントなどで施設に出入りする方や、家庭で赤ちゃんの検温をするのに活用されています。
非接触体温計の選び方
耳式体温計としても使えるかどうかで選ぶ
非接触体温計は、耳式体温計としても使えるモデルがあるのでチェックしてみてください。耳式体温計とは、耳の穴にセンサーを挿入し、鼓膜近くの温度を赤外線で測定するタイプのことです。
耳式体温計は外気の影響を受けにくい分、測定の正確性に優れています。短時間で測定できるため、赤ちゃんの体温を測定するのに多く活用されています。
おでこで測定する非接触体温計と耳式体温計を兼用で使えるモデルは、目的にあわせた使い分けが可能。気軽に体温を測りたいときは非接触式で測定し、より高い精度で体温を測定したいときは耳式で測定するといった使い方が可能です。
医療機器認証番号の記載があるかどうかで選ぶ
非接触体温計を選ぶ際は、医療機器認証番号が記載されているモノを選んでみてください。医療機器認証番号とは、医療機器として製造・販売するときに必要な手続きを行った製品に対して付与される、数字とアルファベットで構成された16桁の番号のことです。
そもそも医療機器は医薬品医療機器等法で、「人もしくは動物の疾病の診断、治療もしくは予防に使用される機械器具であること」が定義されており、体温計も医療機器の一種として扱われています。
そのため非接触体温計も、品質や安全性などの基準をクリアした、医療機器認証番号が記載されたモノを選ぶのがおすすめです。
便利機能で選ぶ
バックライト機能
バックライト機能付きの非接触体温計は、暗い場所でも測定した体温の数値が見えやすくなります。また、ミュート機能を搭載したモデルは、測定時の電子音がなく、寝ている子供を起こさずに検温ができるのでおすすめです。
なかには、38℃などの一定の温度を超えるとバックライトの色が変化してお知らせするモデルもあります。測定結果が視覚的に分かるので、ぜひチェックしてみてください。
電池残量表示機能
電池残量表示機能を搭載した非接触体温計は、電池切れが近づいてきたときに液晶画面からお知らせするので、電池交換のタイミングが分かりやすくなります。電池の残量がなく、体温を測定したいときに使えないなどのトラブルを避けたい方におすすめです。
メモリー機能
メモリー機能とは、過去に測定した体温を自動的に記録し、ボタン操作で測定データをチェックできる機能のこと。最大保存件数を超えた場合は、自動的にデータが上書きされていく仕組みです。保存できる測定結果の数については、製品によって大きく異なるので、事前に仕様欄をよく確認しておきましょう。
非接触体温計のおすすめメーカー
タニタ(TANITA)
タニタは、東京都に本社を構えるメーカーです。「はかる」を通して人々の健康づくりに貢献していくことを企業理念とし、さまざまな計測機器の開発および販売を行っています。
タニタの非接触体温計は、トラッキングライト付きのモデルなどをラインナップ。測定位置に照準が出る仕組みで、おでこまでの距離と位置が適切かどうかを判断でき、スピーディーに検温を行えます。
ドリテック(DRETEC)
ドリテックは、埼玉県に本社を構えるメーカーです。1997年の設立当初はキッチンタイマーを主力としていましたが、現在ではキッチン家電・メディカル用品など、さまざまなアイテムを提供しています。
ドリテックの非接触体温計は、使用環境温度が5℃の場合でも使えるモデルなどをラインナップ。寒い場所での体温測定にも対応します。そのほかに物体の表面温度を計測できる製品など、豊富な機能を搭載しているので、幅広い用途で使いたい方におすすめです。
非接触体温計のおすすめ
ドリテック(DRETEC) 非接触体温計 TO-406
使用環境温度が5~40℃と広範囲に対応した非接触体温計です。寒い場所でも検温ができるモデルで、さまざまな場所や季節に対応したい方におすすめ。センサー部分とおでこまでの距離が約3~5cm程度と離れている場合でも検温できるので、衛生的に使いたい方にもぴったりです。
測定に便利なLEDライト・バックライト・ミュート機能を搭載しています。LEDライトは測定位置がひと目で分かる設計で安定した検温を実現。バックライトは測定結果に応じて色が変化します。
ミュート機能は測定時の音が出なくなる機能で、子供の睡眠時に便利です。また、本体の操作がない状態が約30秒続くと自動で電源が切れる設計なのも魅力。ムダな電池の消耗を軽減できます。測定結果は最大9回分までの記録が可能です。
ドリテック(DRETEC) 非接触体温計 TO-405
赤ちゃんの体温を測るのにおすすめの機能を搭載した非接触体温計です。37.5℃以上の測定結果が出た際に、赤色のバックライトが点灯します。測定音を消すミュート機能も搭載しており、赤ちゃんの睡眠時など音を出したくないときに便利です。
体温だけでなく、物体の表面温度を測定できるモードも搭載。目安ではあるもののミルクやお風呂などの表面温度を測定できるので、子育てにも活躍します。また、約30秒後に電源が自動で切れる「オートパワーオフ機能」を搭載しているのも嬉しいポイントです。
測定データは最大10回分を保存可能。本体に搭載された「メモリー」ボタンを押せば、簡単に過去のデータをチェックできます。
タニタ(TANITA) タニタ非接触体温計 BT-543
薄暗い部屋でも測定できる、バックライト機能を搭載した非接触体温計です。本製品は、測定結果が大きく表示されるほか、バックライトの搭載により視認性が良好。測定時間も約1秒と素早いので、寝ている子供や赤ちゃんを検温するのにもおすすめです。
体温の測定結果が38℃以上の場合、音と光で知らせるのも嬉しいポイント。また、過去の測定結果は30件まで保存可能で、過去のデータをメモしたり比較したりするのに便利です。
「体温測定モード」のほかに、「温度測定モード」と「サイレントモード」を搭載しています。温度測定モードは、ミルクやスープなどの表面温度を測定可能。サイレントモードでは電子音がない状態で温度を測定できます。比較的安価ながら機能が充実した非接触体温計です。
タニタ(TANITA) タニタ非接触体温計 BT-550
短時間で体温を測定したい方におすすめのトラッキングライト付き非接触体温計です。トラッキングライトとは、おでこまでの距離と位置が適切かどうかを判断できる機能のことで、検温の安定性と正確性の向上が期待できます。
「体温測定モード」と「温度測定モード」の2種類を搭載。体温測定モードで検温した際は、おでこの表面温度を舌下温度に換算し、結果を表示します。測定結果の表示は約1秒とスピーディーです。測定結果が38℃以上の場合は音と光で知らせます。
温度測定モードは、対象物の表面温度を測定できる機能で、赤ちゃん用のミルクやスープの温度を確認する場合におすすめです。
また、シリコーンゴムカバーとスタンドが付属。シリコーンゴムカバーはストラップ穴付きで、落下防止用に別途で用意したストラップの取り付けが可能です。
ちゃいなび 非接触型体温計
3つの測定モードを備えており、マルチに使える非接触体温計です。額・耳・物体表面温度を測定できるモードを搭載。耳での体温測定は体の深部で測るため、外気温に左右されずに測定が可能です。肌に触れずに検温したいときは額モードを、安定して体温を測りたいときは耳モードを使い分けられます。
物体表面温度を測定できるモードは、赤ちゃん用のミルクやおかゆ、沐浴のお湯の表面温度を測れます。非接触式で対象物が食品の場合でも衛生的に測定が可能です。
画面が大きく、暗い場所でも測定結果が見やすい設計なのも魅力。体温測定の際は、37.5℃よりも高い温度のときにランプが赤く点灯し、ビープ音でもお知らせします。また、電池残量が少なくなると電池マークが画面に表示される仕様で、電池の交換時期が簡単に判断できます。
本体は操作が10秒ない状態が続くと自動で電源がオフになる設計。電源の切り忘れの心配が少ないため、経済的に使えます。
HuBDIC 3WAY非接触体温計 マルチオン HFS-1000
体温計モード・温度計モード・室内温度計モードの3つを搭載した非接触体温計です。子育てなどで体温やミルクの温度、部屋の温度管理をしたい方におすすめのモデル。肌や食べ物などに接触せずに検温できるので、衛生的に使えます。
操作音はオン・オフの切り替えが可能。電源はボタン操作がない状態が1分続くと自動で切れる仕組みです。また、測定した温度は最大32件まで自動で記録。毎日の体温の変化をチェックしたい場合におすすめです。
電池残量が少なくなった際は液晶画面に電池アイコンが表示されるため、突然電池が切れてしまうリスクを軽減できます。
エジソン(EDISON) 体温計PRO-S KJH1007
ドイツメーカーの高品質センサーを搭載した、機能性の高い非接触体温計です。医療機器認証番号だけでなく、ヨーロッパの販売基準適合をクリアした証明であるCEマークも備えたモデルで、安心して使えます。
本製品は、測定ボタンを押してから0.7秒で検温が可能です。ミュート機能付きなので、必要に応じてスピーカーのオン・オフを切り替えられます。また、過去の検温データをチェックできるメモリー機能を備えており、最大32件までの表示に対応します。
検温の際に38℃以上の数値が表示された場合、液晶画面の色が赤に変わる設計。液晶画面はバックライト付きで、暗い場所でも結果の確認ができます。さらに、温度計モードを搭載し、ミルクやお風呂の温度チェックができるのも嬉しいポイントです。
ベビースマイル(BabySmile) ベビースマイルPit S-709
センサー測定時間がわずか0.1秒と素早く検温できる非接触体温計です。コンパクトサイズで収納しやすく、子供でも扱いやすい設計。37.6℃以上の体温の場合、画面が赤色表示に切り替わるほか、高音アラームでも知らせます。
IP22の防滴仕様なのも嬉しいポイントです。また、メモリー機能も搭載しており、過去に測定したデータを確認できます。
本体は体温計のみの用途だけでなく、温度計としても使用可能。ミルクやお風呂の温度もスムーズに測れるので、子育てのさまざまなシーンにおすすめです。サイレントモードを用いれば、寝ている子供を起こすことなく検温ができます。
シチズン(CITIZEN) 耳/額式体温計 CTD711
耳とおでこの両方で測定ができる非接触体温計です。耳・おでこ・物体表面・室温の温度を測れる4つのモードを搭載。体温測定から液体・固体の表面温度測定ができるので、子育てや介護などさまざまなシーンにおすすめです。
使い捨てのプローブカバーなしで耳の検温に対応しており、経済的に使えるのもポイント。また、検温にかかる時間が約1秒と短いため、短時間で複数人を検温したいシーンにも便利です。
本体の形状は握りやすく、測定ボタンを押しやすい設計。本体とプローブの角度が垂直かつセンサーの向きが分かりやすいため、使い勝手は良好です。
液晶画面はバックライト付きで、暗い場所での測定に対応。耳、もしくはおでこで測定をした場合、37.5℃以上だとブザーで発熱を知らせます。使用シーンに応じて測定方法を変更したい場合に便利な非接触体温計です。
非接触体温計の売れ筋ランキングをチェック
非接触体温計のランキングをチェックしたい方はこちら。
非接触体温計は医療機器のため、製品選びの際は医療機器認証番号が記載されているモデルを選びましょう。子育ての用途で使う方は、体温だけでなく、対象物の表面温度も測れるモデルを選ぶと、ミルクやお風呂の温度を計測するのにも活用できます。